
やっぱり、まだまだ残暑は続くみたいですね( ̄○ ̄;)
この暑い日々、どうにかならないでしょうか??
余りの暑さに、ツナギとTシャツが、午前中には汗だくになって、汗臭い日々の適当汗臭男です( ̄∀ ̄)
タイトルのアルファードハイブリッドですが、この暑い日々が続く前に入った故障です。
でも、故障で良いのか??
と言う疑問符が付いたトラブルでした。
車両詳細
アルファードハイブリッド
型式
DAA-ATH10W
車体番号
ATH10-☆★☆★☆★☆
エンジン型式
2AZ1EM-1FM
初年度
平成18年10月
走行距離
74674km(入庫時)
年式の割には、走行距離が多いですが、至って今まで大したトラブルも出ず、走り回ってました。
徐々に暑くなってきた初夏の頃、エアコンが効かない。
と言うトラブルで、引き取りに行きました。
最初は、エアコンのコンプレッサーに付くマグネットS/W の配線が切れたか、ヒューズでも飛んだ程度なんだろ~(^w^)
と、軽い気分で点検を始めたがる、だんだん雲行きが怪しくなってきた( ̄○ ̄;)
まず、マグネットS/Wに行ってる配線に、電気が来てるか??
確認するが、来てない(ココからが、深みにハマる原因)ので、配線を見てみると問題は無さそう。
次にヒューズを探して見てみるが、キレてな~~い。
ディーラーに、このエアコンの点検方法を聞いてみると、配線図ごとファックスして貰える事に♪
自己診断をファックスで貰った通り、AUTOボタンと、内気、外気切り替えボタンを押しながら、キーをONにしてみると、コード21の日射センサー。
のみ出た。
まぁ、工場内だから当然出るわな。
だけど、他のコードは出力されず、仕方無いので、エアコンパネルを外し、配線図と睨めっこしながら、配線の断線、導通を調べるが問題無し。
ちなみに整備書には、フロントのエアコンパネルが、
A/CコンディショナアンプリファイアASSYとなってましたので、
最初は何を指してるのか意味が分からず『何なんだ、この変な名前の部品は??』と、悩んでました。
とりあえず、フロントエアコンパネル→2ウェイコンプレッサー用アンプ→コンバータ付きインバータ(早い話がCVTミッションで、クランクプーリ、ベルトを介して、エアコンコンプレッサー本体を回す)ASSYの順で調べるが、配線は全く問題無し。
電源もどうも、ちゃんと来てる。
駆動ベルトもちゃんと、張りもモノも悪くない。
これだけ見てても、良く分からないんじゃ、このまま見てても、結果は分かるので、電装屋さんに修理を依頼。
持って行って早速、次の日には答えが分かりました。
何とエアコンコンプレッサーのマグネットS/W部に、ゴム製のダンパーが取り付けられてるのですが、コレがネジ切れててコンプレッサーが回らない。
と言う事でした。
もちろん、電源やコンピューター、配線には問題は全く無い。
との事。
社長にしっかり怒られたのは、言うまでもありません。
んで、コンプレッサー交換なら、ウチでも出来る。
って事で、取りに行きマグネットS/Wの電源線をもう1回見て見ると、電源が来てる。
最初の検電機のアースの取る位置が悪かったみたい(馬鹿
まぁ、なんにせよさっさと直す事になり早速、ハイブリッド専用コンプレッサーを注文すると・・・・・・・・・・・・・
メーカー欠品の為、納期未定(約3週間は最低掛かる)
はあ??????(°□°;)
なんぢゃ、そりゃ~~~~!!!!!!!
いらんオマケに、新品だとコンプレッサーだけで、ピ---十万!!!!!
こりゃ、いくらエアコンが3年保証だからって言っても、
そんな事をお客さんに言えば、絶対に怒られるから、リビルトを探す事に。
と、探すがやっぱり日本中、ドコにもリビルトは無い。
仕方が無いので、高いのは承知で、とあるルートを使い、
このコンプレッサーを生産してるメーカーから直接、新品のエアコンコンプレッサーを送って貰い、
約1週間ほどで届き交換作業を開始。
手順としては、12Vバッテリーの-ターミナルを取り、
助手席下に有る、ハイブリッド専用バッテリーの、ブレーカーを外して、
エアコンガスを抜き取り、
リフトで車を上げて、右フロントタイヤを取り、
右フロントのインナーに有る、ベルトカバーを外して、
駆動ベルトのオートテンショナーを緩めて、ベルトを外す、
高電圧配線(オレンジ色)の配線を、高電圧ブロックより取り外して、配線バンドも全て外す。
ここまでは、整備書と同じですが、ココからは、ワタクシのオリジナルでやりました。
ハイブリッド器機用(インバータ)のクーラントを抜き、
エアコンコンプレッサー前に有る、ハイブリッド用ラジエータホースを外し、
コンプレッサー本体に入るエアコンガスが通るパイプ2本を取り外し、
パイプにゴミが入らない様にビニール袋等で、保護する。
次にエアコンコンプレッサー本体を止めてるナットを3つ取り、
ボルトを緩めて取り外す準備をして、
ラジエータに這わせて有るパワステ用パイプ2本有り、
ラジエータ周辺と、ポンプ近くに有る、パイプを止めてるバンドを全て取る。
パイプがフリーになったら、少し車体の外に出して、
エアコンコンプレッサー本体を止めて有った最後の1本のナットを緩めて、
他の緩めておいたボルトと一緒に外し、
コンプレッサー本体をエンジンのステーから外し、
高電圧配線を下ろして、コンプレッサー本体を下に引き抜く。
整備書だと、エンジンのクーラントを抜き取り、
コンプレッサー上の、ロアパイプを外してからコンプレッサーを取れ。
となってましたが、この方法だと
ロアパイプの取り付け部の、パッキンかOリングが必要になります。
オマケに、あのクソ狭く深いエンジンルームから、重いコンプレッサーを上に持ち上げますから・・・
失敗するとエライこっちゃ(;o;)
に、なります。
ワタクシの方法だと、多少、時間と手間は掛かりますが、
ホース取り付け部に薄く塗る、液体パッキン代程度で済みますから、部品を用意し忘れた時にはオススメです。
組み立てには、逆の手順でやれば、まず大丈夫ですし、インバータ用冷却水レベルは、キーONでインバータ用クーラントは、循環を始めるので、エア抜きは容易です。
全てを組み込んで、ガスを入れて、作動させてみると、
エアコンが、調子良く動いて、冷たい風が出たので、部品交換修理は終了。
この後、お客さんとの修理代の支払いの話は、
やっぱりお客さんは納得出来ず(当たり前だ)
販売したディーラーも入り、話し合いで何とか折り合いが付き、修理完了となりました。
でも何故、あんな所のゴムのダンパーが壊れたのかは、原因は分かりませんでした。
エアコンコンプレッサー本体は、ディーラーだったか、部品メーカーだったかが、引き取りに来て持って行きました。
未だに謎の、トラブルでした。