DJI Inspire 1 にNDフィルターで空撮

ＮＤ８のフィルターを付けてみました。

空撮機Inspire 1のカメラには最初から保護フィルターが付いていますが、レンズの枠にはちゃんとスレッドを切ってあって自分の好きなフィルターに交換出来る様になってます。折角なので今回専用のNDフィルターを買ってみました。ビデオ（写真も）をあまり撮らない人にはNDフィルターは馴染みが無いと思いますが、これはサングラスの様なものでセンサーに入る光量を制限するものです。なぜそんなものが必要かと言うと、空撮機用のカメラは通常絞りが無い為（ＧｏＰｒｏ等のアクションカメラも）明るさ調整は電子シャッターのみで行います。明るい場合はシャッター速度を速めてセンサーがオーバーフローするのを防ぐのですが、その弊害は移動する物体や映像がパラパラと小刻みな静止画集合になってしまう事なんです。静止画として観る分には被写体がブレないので良いのですが、ビデオにするとこの高速シャッターが非常に違和感のあるものになるんですね。シャッター速度をある程度落とすと適度に画像が流れて自然な映像になりますが、その為（シャッター速度を落とす為）にＮＤフィルターで光量を制限する訳です。あと、空撮機ならではの問題ですが、画面にプロペラが入るとＮＤフィルターが無いとくっきりと見えてしまいます。ところがＮＤフィルターを入れるとプロペラが思い切りブレるので見かけ上見えなくなったりします。あとモーターの振動で発生するいわゆる「コンニャク現象」という揺れがかなり軽減されます。という良い事づくめなんですが、欠点は明るい所でしか使えない事です。今回はＮＤ８という中程度（光量を１／８にする）ものですが、夕暮れ時とかにはＮＤ４、真夏の高原とかではＮＤ１６や３２を使ったりします。説明が長くなりましたが、この週末は気温が３７℃まで上がる程の快晴だったのでこのＮＤ８フィルターで裏山を空撮テストしてみました。短いビデオ（２分４５秒）ですが、ＮＤフィルターの効果が出ています。

余談ですが、Ｉｎｓｐｕｒｅ１やMavic Proで使える機能に「POI」という「特定場所を指定してその周辺を周る」機能を使ってみました。よくTVや映画で使われる回り込み撮影ですね。Phantom2までは自力でこれをやらなければならなかった（つまり機体を横方向に移動させながら同じ速度で機体を回転させて同一物体を中心に持ってくる）のですが、非常に熟練が必要でした（せいぜい中心においておけるのは１８０度程度までが限界でした）。便利な世の中になったものですね。



月曜日、自宅で仕事ですが、なんだか風邪ひいたのか喉が痛い（３年ぶりに風邪ひいたかも）。