星にピントが簡単に合わせられる秘密兵器

ブログを見て下さる方の９９％には意味不明ですが。

天体写真を撮る時キモになるのは個人的にピント合わせだと思ってます。今まで何度も撮影していますが翌日撮った写真を見てがっかりする事が本当に多いんですね。当然ながら真っ暗な空ですから自動でピントは合いません。単純には無限遠なんですが望遠レンズ（というかカメラのレンズ全て）は一番無限方向にすると無限以上？にピントが行くので当然目視確認が必要になります。普通は一番明るい金星とか木星とかを使いますがそれでも非常に繊細な回転リング動作でファインダーや背面液晶でピントが合ってるかの確認は至難の業です（液晶で撮ったものを確認して綺麗に写っていても後でPCで拡大表示をするとボケボケなのがかなりの確率であります....というか２回に１回は失敗）。長くなりましたが、その悩みを救ってくれる救世主がこの「バーティノフ・マスク」(Bahtinov mask）なんですね（恥ずかしながら最近知りました）。単純なんですがスリットを通った光の回折を利用して合焦点を見つけるもので2005年にロシアのバーティノフ氏によって発明されたそうです。当然市販はされていますが単純なものなので今使っている望遠レンズの口径に合わせて自分で３Dプリンターで印刷してみました（ベースの３Dモデルはネットに沢山上がってるのでそれを利用してカスタムメイドです）。使って見たら今までの苦労は何だったんだ！と言うぐらい見事に一瞬でピントを取れます。下の２枚は金星をバーティノフ・マスクをかけて見たものですが３つの線が一点で交わった所がピントの合った瞬間です。これでもうピントを外す事は絶対にありません。星撮影用に使うレンズ全ての口径に合わせて印刷しておきます......と殆どの方には興味の無い自己満足の覚書きでした。

木曜日の夜、今日は風が強く埃が舞ってるので星が良く見えません。