2011年03月02日
雨の日と晴れの日には、反応速度域と実際の走行速度だけでなく、
もう一つ違いが現れます。
これは私の友人からの話です。
挙動に対する“ため”すなわちしっかりと臨界点に静かに近づいた時に起こる
遷移領域は晴れの方が実は多いです。
従って晴れの日の方が難しいと感じるのは、その速度域にドライバーが
多少遅れをとった反応をしているが故に早く対応しにくく感じます。
その原因の一つに、操作の角が有るために遷移領域を使い切れずに次の反応に
唐突に移行するためにそれを感じるのです。
つまり、雨には雨の繊細さが要求されるためF1や2輪のライダーでも
日本人が雨の日に上位に食い込めるのは外人ドライバーがラフな操作をしているから
というのが正解ですね。逆に晴れの日に勝てないのはその飛躍的に向上した
速度域における操作ならびにセンサーの対応能力が付いてきていないため
負けてしまうのでしょう。
そう考えると○○ッチのドライビング操作の角を取る練習として
雨の日を相当数走り込むのはかなりのウェイトで重要と判断できますね。
角がとれればまた次のステップが見えてきます。
おおいに雨を活用してください。
とあります。 角=操作の荒、入力が滑らかでないという事。
そこで、雨の美浜サーキットを走って来ました。
今回は、いかに無駄な操作、余計な操作をしないようにする事です。
さらに操作の角を極力小さくor無くす事により、タイヤを使いきるかがテーマです。
操作の角が、タイヤの限界を下げてパフォーマンスを下げます。
操作の角により、姿勢が理想から外れ、4つのタイヤが活かしきれません。
操作の角が原因で、挙動が乱れ臨界点に静かに近づくことが出来ずに
唐突に限界を超えてしまい失敗となる。
センサー精度をもっと高めて、対応能力を上げる事も必要ですが、
今あるセンサーでもより繊細に丁寧に操作する事で、
繊維領域を小さくせずに済み、感じ取れるようにする。
走りの内容はと言うと、[OHLINSのセッティングは、7.8にしました]
丁寧さを、さらに高めないと、この上の領域の走りは出来ないと感じました。
アクセルの踏み・抜き、ブレーキの踏み・抜き、ステアの入力、操作のリンク、等等。
タイヤを個別に感じる事は、これからのさらなる試練となります。
なかなか感じ取れません。故に、フロント・リアそれぞれの限界は掴み取れてません。
丁寧さが無くなったり、無駄な操作・反応遅れの操作が出ると
フロントorリアのスリップアングルが増えてしまって、速く走れない。
リアタイヤのみで走らないように、適度なフロントの負荷を考慮して
適度なフロントのスリップアングルを維持しつつ、リアタイヤのグリップ余力を残すようにする。
リアを滑らせない(正確には、必要以上のスリップアングルを付けない)で安定を維持します。
向心力をフロントでも負担させることにより
リアを前後方向へ使えるトラクションを増やしてあげる訳です。
上記の挙動となるような姿勢をイメージしながら操作します。
今のS2はかなり良い前後バランスだから、自然に良い姿勢になるような操作を
目指して、色々と考えてみました。
当然と言えば当然ですが、進入でしっかりと速度を落とす。
ブレーキのリリースと共にステア操作でリンクに気を付ける。
最近の操作は、バイクのイメージで行っています。
特にアクセルを入れるときのバックラッシュ取りをテーマにしてください。
バイクでいえばチェーンのたるみを上側から下側へ移すパーシャルアクセル。
速度で突っ込み過ぎを無くして、フロントは適度なスリップアングルで
フロントの負担も感じ取りながら走る。
そうする事でリアの余力が生まれる様な気がします。
姿勢を前のめりでもなく、後ろに反らないようにすれば、良い挙動に
持って行きやすいかなと思いました。
前も後ろも沈み込んで、4輪とも踏ん張るような挙動というのは難しいですね。
走り易いからなんだろうけど唐突にアクセルを入れて荷重移動がリア側に早めに
移ってしまうので(これを後ろに反らないようにと表現しているんでしょ?)結果
リアに向心力の大部分を負担させてしまう走りを修正していかないとね。
そして、
リアのグリップ余力を感じ取りながら加速させる。
ブレイクさせないように徐々に加速させるというのが理想なんですが、
私の場合は、ブレイクしそうになったらアクセルをちょっと抜くでも緩めるでもない
‘待ち’を作り、また踏んで加速させるという状況になるようにしていました。
何事も経験と練習の繰り返しのつもりで走りました。
カウンターが無い状態でも、ちょっとでも滑ると失速しますね。タイムロスとなります。
なるほど、それでちょっと理解が進みました。ドリフター走りだね。
リアのブレイク主導の意識付けになっていますね。
ブレイクのフィードバックでの抜きでは遅いと思いますよ。できればその前で抜きたい。
ごくごく稀に、フロントが理想通りの挙動で、ヨーゲインが上手く立ち上がって
ヨーが発生しているのに、リアタイヤは、アクセル踏んで行けるほど余力がある時が
ありまして、この状態だと、良い(&速い)コーナリングである言えると思います。
少しでも失敗とかして修正すると、この状態にはならないです。
これからの練習の課題としては、
1、タイヤの感知能力
2、速度管理
3、丁寧さ の3つですかね。 まだまだ、延びしろがあって愉しめそうです。
全て大事ですね。特にアクセルワークは永遠の課題です。
そこに意識を集中気味にしてみてください。ドリフト走行時の負の癖が残っていると感じます。
滑っても大丈夫といった意識が精度を多少意識しない領域で落としてしまっていると言えます。
フロントを感じてください。リアはある程度大丈夫な域に来ているでしょう。
追記 2011.03.06 友人のコメントを追加しました。文字が斜線&下線の部分です。
Posted at 2011/03/02 20:24:03 | |
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