６０なってもＳ２０００のブログ一覧

私のチューニングは、ちょっと変わっていて、曲がり難くしています。
それを自分の腕で曲げるように努力する。というのを繰り返すようにしています。
そして限界領域で、多少の失敗も寛容に受け入れてくれるように
少しダル気味にしています。そうする事によって、突発的な挙動を少なくして
危ない瞬間の刹那な中で、ドライバーに考える「刻」を作っています。

それにより失敗から破綻に至るまでの速度を遅くし、かつ破綻に至らない
ようにする事で、結果的に、安全に、ドライバーが失敗を常に認識でき、
その理由を考えさせられる。
これが重要だと思います。
自分の間違った操作を正す、第一歩なのです。

・・・というのは、ちょっと前のセッティングの話です。
今のＳ２は、ドライバーにかなりの精度を求めています。


本当は、ドライバーの精度に合わせて、車両のセッティングを決めなくては
ならないのですが、ちょっとあれこれとドライバビリティの理想を
追求しすぎたせいか、ドライバーの精度を通り越してしまいました。

今の２倍の精度を目指して頑張りましょう。と宿題が出てしまう程に。
ま、それはＳ２を綺麗に走らせるのに必要な精度と言う事で、
安全に走る為の精度には、合格しているという事なんでしょうかね。


私にも多少は身に付いて来ているのでしょうか・・・。
タイヤのコンタクトフィールをしっかりと感じ取れていれば、
いかなる車両でも安全に速く走らせる事が出来るようになります。
それが凄いドライバーであれば、ポン乗りで限界付近を攻める事も可能です。
車両の特性を感じ取り、その車両なりの走らせ方を見極めて、限界を引き出す。
その限界内で、綺麗に速く走らす。

目指すは、そういう懐の深さや色んな引き出しを持つドライバーです。