６０なってもＳ２０００のブログ一覧

限界走行する際に、とても重要な事は、
決して限界を超えてはならないという事です。
では、絶対に限界を超えないようにするには、どうすれば良いのか？
ドライバーは人間である為に、ムラがあります。
絶えず人間には、良い時と悪い時が発生しています。


ダーツで言うと、例え真ん中になくても、放った矢が
ある箇所で集中していれば、「精度が高い」と言います。
「正確さ」というのは、ダーツで言うと、放った矢の中で
どれかがド真ん中にくれば「正確さ」が 良いとなります。

「正確さ」◎で、「精度」×だとすると
良い時は、抜群に限界ギリギリを走れていたりしますが、
悪い時には 物凄く外れて失敗がとてつもなく大きいと言う事になります。
予選みたいに一発の速さで良いのなら、タイムは出せます。

「正確さ」○で、「精度」○だとすると
良い時は、そこそこ限界に近い状態で走れており、
悪い時でもそんなに外れないから失敗は小さい。安定感があると言えます。
本戦のように何周かを速く走り終えるには、安定した速さが必要です。


重要なのは「精度」の幅に合わせて、最低の悪い時での失敗をしても、
絶対に限界を超えない様に、安全マージンを取るという事です。
つまり前者は、失敗が大きいので、その失敗分の安全マージンを大きく
とる事になり、普段の走りから良い走りの時には「余り」を残さなければ
ならなくなります。余りが多いのは勿体無いですね。
後者はと言うと、「精度」が高いので失敗分が少ないので、余らせる部分が
少なくて済みます。精度の高いドライバーなら、車両のドライバビリティを
高める事ができます。


前者の方がサーキットで走行している場合、たまに良いタイムがポっと出る。
でもそれ以外は、スピンしたりコースアウトしたりしています。
スピンをすること自体がダメとは言いませんが、アスファルト上にすら
残れないスピンや、いつまでもスピンを経験しているようなドライバーは、
自分の走りや車両のセッティングを見直した方がよろしいかと。

そんなドライブでは、ワインディングは当然、速くは走れません。
もし走ったとしたら、いつ事故を起こしてもおかしくないので
無事に走れていたらラッキーなだけです。綱渡りの状態であり、
いつかは車を壊します。


峠では、後者のドライバーでなくては、とても速くは走れません。
「精度」を常に磨き続けて、高める事が重要となります。
サーキットで一発の速さは無くても、順当に安全に速く走れます。
何よりアベレージが高いのが素晴らしい。安定感の大事さ。


スピンやコースアウトは論外ですが、 サーキットでのタイムで、
最高タイムとアベレージ・タイムが開いている方は、
その理由が特に見当たらないのなら、精度の無さを疑いましょう。
良い時と悪い時の差があるから、タイムも安定していないのです。
一概にそうとも言えないケースもあります・・・。
単純に遅いペースで安寧してタイムが揃っているだけの場合とか・・・。



「精度」と「正確さ」のどっちが重要かと言えば、「精度」です。
どちらもバランス良くってのが、理想的な上達ですね。

精度には、ドライバーの精神的な面での見方もあるし、
根本的な操作の精度や、車両の状態を感じ取るセンサーの精度など、
色々あります。色んな精度があり、バランスが良くってのが理想ですね。


この「精度」は、スポーツ・ドライビングにおいて、
重要な項目の１つであり、 安全なドライブに繋がります。