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60なってもS2000のブログ一覧

2014年10月10日 イイね!

純正OEMタイヤ

各タイヤ・メーカーで「クルマから探す」をやると車から探せないメーカーもあれば、車の種別からお勧めが出るメーカーもあります。
しっかりとHONDA S2000 2008 AP2 2.2タイプSとまで正確に選択できたのはBSだけでした。

BS以外は自社製品をお勧めして来ます。これは当然といえば当然です。
BSでは「新車装着製品」と出て来ます。

BS回答によると「HONDAが運動性能をかなり吟味されて開発されており、運動性能やフィーリングが一番良いタイヤである」と言うことでした。新車装着製品がBS製のRE050Aなので、これも自社製品と言ってしまえばそうなのですが・・・。

BSで色んなスポーツカーを検索してみると「新車装着製品」と表示される車両がいくつかあります。
HONDA NSX (NSX-R)
HONDA S2000
日産 GT-R
レクサス LFA
スバル インプレッサWRX STI (OEM若しくはPOTENZA RE-11A)


期待とは違い自社製品のお勧めとなったスポーツカーもあります。
MAZDA RX-7
日産 スカイラインGT-R
三菱 ランサーエボリューション
TOYOTA 86


車両開発時にその運動性能に見合ったタイヤをしっかりと吟味している車両に対してBSは「新車装着製品」という結果になります。純正の状態でも十分に走れる車両という事になります。



ただ新車装着タイヤを対象としているのは、純正サスです。開発時に装着している状態でもってベスト・バランスのタイヤとしてセッティングされているからです。

つまり社外サスにした場合や、その他足回りを変更してしまえばバランスが変わってしまうためにOEMタイヤがベスト・バランスとは言えなくなります。

OHLINS FLAG-Sは、SPRINGの設定値がさほど純正と変わらないのと、減衰力を大きな幅で変更が可能なので、OEMタイヤでもバランスが取れたと言えます。
それには純正車高の維持(厳密には-6mm)と純正アライメント範囲内でのセッティングにしているのも理由になっていると思われます。



OEMタイヤ(RE050A)をDATAから見直してみます。
私の車両において、FLAG-Sの経たりが全くない状態を想定して比較してみるとOEMタイヤでの減衰力設定値は(5,12)です。これが市販RE050だと(5,7)でした。

フロント・タイヤは、特性は違いますがほぼ同等の最大GRIPを同じ設定値で発揮していました。ところがリアはどうかと言うとOEMタイヤでは減衰力設定が弱い値であってもタイヤは同等の最大GRIPを発揮していると読み取れます。
もしも純正サスのままタイヤだけ市販品に交換するとリアは荷重不足でGRIPが発揮できないのでバランスが変わってしまいます。オーバー傾向になる・・・と安易に言えない所が難しいです。

純正サスなのであればOEMタイヤがベストなのだと言えます。
社外サスにした場合は、減衰力設定でOEMタイヤに合わすことも可能ではありますが、市販タイヤにする選択肢の方が本筋になると思います。減衰力設定と車高設定により市販タイヤに合わしたセッティングが出来るのであれば、市販タイヤの方が最新という事もあってメリットが増えると思います。


OEMタイヤのメリット

純正のドノーマルS2000にピッタリです。純正サス(固定の減衰力)で幅広いステージに対応した走りが可能です。それはタイヤの許容幅で対応できてしまうからです。とは言え純正サスの固定減衰力設定値での話となります。

市販タイヤはセンタリング部分をわざと曖昧にしてダルに作られています。色んな車両に使用されますので、過敏に反応しないように安全に配慮されているからです。でもS2専用のタイヤであればS2にピッタリの設定に出来るのです。ここの部分が楽しさにつながっていると考えらます。仮にその良さを感じられなかったとしてもその恩恵は受けられています。



OEMタイヤのデメリット

DRY性能は市販RE050と対等ですが、WET性能は劣ります。このWET性能に不満を感じる人も居ると思います。WET性能が悪いということは温度依存も高いという事になります。
絶対的なGRIPは市販RE050と同等なので、S001ならちょっとGRIPが上がることになります。サーキット仕様の車両となるとOEMは見劣りするでしょう。もっとGRIPの高いタイヤを選択したくなるはずです。

純正サスを含めたドノーマルの車両にこそ最高に合っています。

またタイヤへの荷重過多の状態だと無駄に寿命を消耗するようです。最大GRIPのセッティングからさらに減衰力を上げて荷重を増やしてもGRIPは上がらないのに消耗度合いは荷重過多の分、増えてしまうという勿体無い状態に陥るそうです(師匠談)。これはOEMタイヤが表面の溶けたゴムによりベタっとGRIPさせるタイヤだからでしょう。
無駄に溶かしても、あるGRIPレベルで頭打ちになってしまうようです。これは私には感じ取れませんでした。GRIP感がしっかりしているから使えるのだと思ってしまいました。タイヤがGRIPしている正確な状況を感じ取れるようになるのはまだまだ先になります。



DRYだけの走りで良いのなら純正アライメント設定値(キャンバーをネガに振ってドライバビリティを上げる事をしない)にしておいて、ドライバビリティはOEMタイヤのセンタリング特性で初期反応を高めておき、コーナリングの奥行きも両立させるというのがハンドリングを良くする手法の一つだと思われます。今までの私がそうです。アライメントも純正設定値で行っていました。しかし、それもOEMのGRIPレベルで十分だとオーナーが思えれば・・・という前提条件が付きます。もっとGRIPを求める人は変更&バランスの再構築を余儀なくされます。



2014.10.15 追加
過去のOEMタイヤのインプレッションのブログをリンクしてみました。
Posted at 2014/10/10 11:29:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | S2000 | クルマ

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趣味はスポーツドライビング 現在、中年のオッサンですが、所有したS2000を 60歳になっても、全開で限界付近を綺麗に攻める。 そんな将来を夢見て、日々精...
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