2008年10月10日
先日、エンジンオイルを交換しました。
今までの車経歴では、すべて同じエンジンオイルでやってきて
問題が無いので、S2000でも同じオイルを使っています。
5W-50の粘度は、現代風ではないですね。
実際には、0W-40とか5W-40辺りがベストなんでは無いでしょうか。
私のエンジンオイル選びは、エンジンの最高の出力を得る選択をしません。
壊れずにトラブル無しに、20・30万キロをオーバーホール無しでも、
最高のコンディションを維持したい。そういう考えなので、
オーバークオリティでもデメリットがあっても粘度が硬めの50を選択しますね。
良いオイルを交換し続けていると
エンジン出力の経年によるカーブは、5・6万キロに向かって向上していく。
物凄くゆるやかに向上し、その後、頂点を迎えて降下していく。
その降下も物凄く緩やかなので、トータルで見ると、性能維持が高くなります。
当然、40の粘度がベストなので、50では硬すぎてエンジンの回転は重いです。
エンジン保護のマージンとして、単純に気持ちの保険みたいな物だと考えていましたが
最近、気付いたのは、50のオイルは静かなんですね。
劣化してきて、粘度が下がって来ると、エンジン音がノイズ混じりになる。
気になって、2600kmでの交換をしてみると
結構オイル的には、美味しい部分は終わっていて、丁度良いタイミングで交換と
なりました。(全開走行2回と残りは通勤)
S2000以外の車では、50でずっと静かなままでしたし、今回初めて
F22Cで粘度とノイズの関係に実感を持つ事になりました。
物理的には、粘度が軟らかければ、フリクションロスも少なくなり、回転が
滑らかになるしフィーリングも良いですが、油膜が薄いのでノイズも出ます。
50が劣化して粘度が下がり、丁度40位の粘度に下がると、どうやら私には
ノイズがしてきて、気に入らない不快な感じになるようです。
50のオイル粘度での静かさを経験していなければ、きっと40粘度で気にせずに
いられたのかもしれませんが、知ってしまっているので、ガマン出来ません。
50の静かさを取るか、40の回転フィールの軽さを取るか・・・。
普通なら40の回転フィールというのが正解なのでしょう。
でも、私は油温マージンと静寂なフィールを取ります。変わりもんですかね。
そう言えば、7年前だったか、S2000に憧れて、沖縄でレンタカーに
乗った時の話ですが、エンジン音がやたら歪でノイズが酷かったのを覚えています。
4年前にはAP1-130の試乗車では、多少ノイズが気になっていた。
それを総評するとしたら、
AP1のF20Cエンジンが、凄くレーシングエンジンに近い為に
レンタカーのような粗悪な環境では、劣化が激しく歪な回転フィールであったのと
エンジンオイルが、*W-40であった為に、私にはノイズが感じられた。
そんな感じでしょうかね。
AP2のF22Cも、8000RPMになりトルクフルになり、比較的市販エンジンに
近づいたと言っても、耐久性は向上すれどオイルには過酷な環境であるのは
間違いないようです。オイルは重要なんだなぁ。
実際には、レンタカーも試乗車も、40粘度オイルをちゃんと使用していたかも
疑問だし、ブランドも何を使っているか分かったもんじゃない。
私の気になる粘度低下が、40ではなく30かも知れない。
正確に判断するには、40粘度オイルを使ってみるのが良いのだけれども
50でも2600kmで気になるんだから、やっぱり40は使う気しないかな。
Posted at 2008/10/10 17:25:56 | |
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2008年10月06日
1つだけ計器を付けるなら油温計だと考えます。
実際に車には、油温計のみを付けています。
世間一般的には、水温計だと言われています。
レースなら、水温計で正解だと思います。
レースでは、エンジンオイルは、1レースで交換となる為、
そのレースさえ持てば良いのです。
100%シンセチックオイルで、150度まで油膜は切れない。
オイルの限界温度が120度としても、
油膜さえ切れなければゴール出来る。
対して水温は、110度が限界ラインですが、
120度も行けば、エンジンが壊れてしまいゴールにもならない。
レースで完走も出来ず、ポイントにもならない。
つまりは、水温計でエンジンを壊さない様に走るってのが、レースですかね。
エンジンを壊れる寸前まで酷使し、
それでも壊れないようにしながら、より速く完走して順位を争う・・・
それがレース。
でも、私のような一般人は、レースをする訳ではない。
ましてやエンジンを壊れる寸前まで使い切る事なんてしやしない。
そこまで「より速く」を追求していません。
油温の限界は、120℃です。
それ以上になると分子構造が壊れていく。
私が120℃でライン引きするのは、その為です。 それ以上攻めるのを辞めます。
しかし分子構造が壊れても、すぐには油膜切れとはならない。
100%化学合成オイル(カストロールシントロン=EDGE5W-50)で
150℃までは油膜は保持されます。
(分子構造の破壊の進行が進めば、150℃の到達も早まりますが)
水温の限界は、110℃付近です(と思っています)。
ラジエターはキャップで昇圧されており100℃では沸騰しない。
沸騰すると冷却効果が落ちるので、
沸騰しないぎりぎりの温度が限界となる。
それは、車によっても変わるでしょう。
110℃として話を進めます。
水温は、安定する温度=約90度までは、即座に上がる。
しかし、そこからはそう簡単には上がらない。
油温の上昇で130℃位で、水温が100℃となる。
通常は、油温130℃なんて、
峠かサーキットで全開で攻める人しか見られないから、
通常の街乗りでは、全く気にしないで良いという事になる。
上がるようなら、それは故障・トラブルであるか、その兆候となります。
油温が140~150度の状態に来て初めて、
水温が限界の110℃に近づく。
油温と水温の上昇の関係は、どんな車でも、
REを除くレシプロならそんな感じです。
(RE=ロータリーエンジン)
上記の説明から、最初に限界に到達するのは、油温となります。
油温が120℃に到達する段階では、水温は全く気にしなくても
良いコンディションなのです。
これで水温が先か、油温が先かと言われれば・・・油温計という回答になります。
実際のS2000で、ベストモータリングの耐久王決定戦では、
筑波20周×2ヒートで、まさに限界まで攻めたとしても
油温が135℃で、水温はと言うと101℃で安定していました。
その状態でタイムも安定している事から、水温補正(コントロール)が入った結果、
油温はオイルの限界(個人的な120℃)を超えてますが、油膜は切れませんね。
水温も限界内に収まっていると判断できます。
これは水温補正(プロテクション)とは違います。
もしプロテクションが働いたなら、タイムが極端に落ちる筈ですから。
S2000は純正でも高度で、素晴らしい制御が成されていますね。
Posted at 2008/10/06 22:10:55 | |
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