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2011年12月31日 イイね!

FLAG-Sのスプリングについて

OHLINS FLAG-Sのスプリングは、結構、巻きが多い方で
それでいて重量もあります。それは走りにおいて損なのでは?と考えていました。
でも、信頼する老舗のオーリンズが、アイバッハとテストを重ねて出した答えなのですから
それが間違いではないのでしょう。私がわからないだけで・・・。
走行性能としては、私の望む形で、非常に気に入っております。


とあるHPの内容を参考にしてスプリングを考察してみました。とりあえず勉強です。

スプリングの仕事は、外部からの入力エネルギーを自らの「ねじれ変形」という形で
一時的に蓄え、 一部は熱というかたちで外部に放出しつつ、ほとんどは反発というかたちで
伸びることによりエネルギー放出をしているそうです。
伸び縮みの速度エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収するのはショックアブソーバーの
役割になります。ショックアブソーバーの減衰力が縮み側より伸び側のほうが強いのは、
縮んだバネの放出エネルギー分を吸収する分が加算されている為のようです。

荒巻スプリングは、レートが一定ではなくて、沈み込みの量=荷重によって吸収する部分が
違うので、常にバネ全体の一部分でしかエネルギーを蓄えることができません。
つまり、一巻き一巻きが分担する荷重範囲が異なると考えなければなりません。
入力エネルギーをバネ全体で分散できない為、特に初期入力でゴツゴツした乗り味となります。
比較的ストロークは稼ぎやすくなるので、サスペンションストロークが必要な市販車の多くは
このタイプを使用しているようです。

対して直巻スプリングは、密着するまでの初期から最大加重までをすべて全体で分散して
吸収する為、突き上げ感や急激な腰くだけ感が少なくなります。
そのかわり一巻き一巻きが全て同じ 「守備範囲」しか持っていない為、小レートから
大レートまでの複数のバネの役割を担当することはできません。
つまり、用途が限定され、どこを走り、どのような用途に使用されるかがわからない市販車
ではそのままでは使いにくいのです。
しかし、エネルギー貯蓄率が高いので乗り心地が良く、用途を限定しての使用では
荒巻きの比ではありません。そのため一般に同じレートなら直巻のほうが荒巻よりも
荒れた舗装路での乗り心地は良く感じます。


スプリングの材質では、バネの性能についてはほぼ100%設計によって決まるので、
比重(=密度)の同じ鋼材を使用している限り、高い応力をもった材質を使用したからといって
バネの性能そのものは変わらないようです。

最近社外品でもよく使われるようになった「高応力バネ材」を使用する事で、
バネが今までと同じ設計であったとした場合、より高い応力の材料で造った方が
それだけ余裕が生まれますので、そういう意味では「ヘタリにくくなる」という事が言えます。

従来と同じ安全率(=耐ヘタリ性、耐損傷性)を確保した場合、より少ない材料の使用量で
済むことから、バネそのものをコンパクト、軽量化が可能になります。
このことでより車体側スペースのほうに余裕が生まれ、より車体設計に自由度が出るという事に
なります。 これが高応力鋼材の最大のメリットです。
ただし、金属スプリングの場合は応力が高くなる設計をするとそれだけ反発力も大きくなるので、
乗り心地では不利に働きます。
反発力が大きくなればそれを吸収するためによりダンパーの減衰力を高くする必要が出てきて、
これも乗り心地をさらに悪化させる要因となります。


スプリングは、縮んで伸びるまでの間はエネルギーを溜め込んでいる状態なわけですので、
材料の体積の大きい方がより余裕をもってエネルギーを吸収し、ゆるやかに発散することが
できます。だから、同じバネレートでも巻き数の少ないスプリングよりも巻き数の多いバネの方が、
乗り心地が良くなるわけです。
また、そうすることでセット荷重もゆるくできるので、これも乗り心地に好結果を与えます。
しかも、バネレートは同じなので、ストロークに伴う「ふんばり」は同じなわけですので、
乗り心地とロールしたときの踏ん張りなどが両立できるわけです。
バネの性能として考えれば巻き数の多いほうが有利なのですが、当然ながら重量面、
スペース効率の面からは不利になります。


スプリングの性能は、メーカーの設計で決まりますので、安い材料を使ったスプリングでも
設計通りなら初期性能は、高い材料を使ったスプリングと変わらないようです。
でもその分、耐久性に劣ります。
劣化により初期性能も維持出来なくなり、車高もどんどん落ちたりとするようです。
安かろうは、必ず悪かろうなんです。
しかし逆に、どんなに高級そうに思える材料を使っていても、それだけで高性能なバネに
結びつかないという事も十分にあり得ます。だから高くても悪いPARTSはあり得るのです。


上記の内容を加味して、FLAG-Sのスプリングを振り返ってみると、
高応力バネ材使用で、コンパクト、軽量化をしつつ、耐久性を確保しています。
ただし反発力も強く、乗り心地にはマイナス。
直巻きを採用して、エネルギー貯蓄率を高くする事で、乗り心地(突き上げ感や急激な腰くだけ
感が少ない)を良くしています。
巻き数が多いので重量はありますが、その分、余裕をもってエネルギーを吸収し、ゆるやかに
発散するので、乗り心地には、さらにプラスに働きます。

重いスプリングを悲しむ必要は無さそうです。
軽さは、ショックアブソーバーで追求しています。
乗り心地を稼ぎつつ、耐久性もあり、峠での性能は十分にあります。
そのスプリングに最高にマッチングしたショックアブソーバーのセット。
それがFLAG-Sです。私には最高の一品です。


オーナーの望むドライビングに合わせた性能のスプリングを探すなら、トータル・バランスを
考えて選ぶべきでしょう。バネの硬さ、重量、乗り心地や耐久性など、求めるスプリングを
イメージをするのは大変難しいですが、少なくとも使用条件を限定した方が、
より求めるスプリングを選べそうです。
しかし個人の能力で、ショックとスプリングの組み合わせを、理想の形で見つけるには、
余りにも無数にあり過ぎて、途方も無い努力や時間、経験などが必要となり、車を弄って
楽しむメカニック派ならまだしも、走るのを楽しみたいドライバー派としては、そんな時間は
勿体無いので、現実的ではありませんね。コンプリート・キットとかのセット物を選択するのが
良いでしょう。それも有名で老舗の信頼のおけるメーカーの物が良いでしょう。
メーカーの膨大なテスト&エラーの繰り返しの結果を信じる。その方が、リスクが少ないです。
Posted at 2011/12/31 19:10:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | S2000 | クルマ
2011年12月19日 イイね!

CBR600RR 08ED 車検通りました

CBR600RR 08ED 車検通りましたユーザー車検にチャレンジしました。
バイクの車検自体が初めてになります。


夏に友人のバイクの車検の模様を見学しておき
その際に、書類の記入方法をカメラで撮っていました。
必要な書類もちゃんとチェックしておきます。



書類は、その写真から、自分の書類用のデータを書き込んで、プリントアウトして
持って行っていたので、当日に35円で書類を購入して、そのまま写すだけにしていました。
楽でした。認印を押す箇所がありますので、忘れずに用意しておきます。


自賠責も事前に用意していました。


重量税は、4400円
検査代は、1700円


車検中は、ノーヘルで場内を移動しますので
CBRはヘルメットの固定に苦労します。写真のようにしました。


3番レーンにならんで、検査官に書類を渡し、車体のチェックを受けます。
それが通ったら、2灯式なので、LOWビーム側は、ダンボールで隠します。


08EDモデルは、排気音がノーマルでも基準値を超えています。
アイドルだとそんなにうるさくはないのですがね。

近所を夜中に走行している暴走族に・・・いや爆音族かな
に比べれば可愛いもんです。



その為に車検用のインナーサイレンサーを作成していたのですが、
実際に車検時には、全くのスルーでOKでした。

やっぱり情報通り、アイドルで明らかに異常な排気音で無い限り
わざわざ測定器を取りに行ってまで、計測には至らないみたいです。




次は計測機レーンに行き、
電光掲示板の指示通りに、操作していきます。
一度は見ておかないと、スムーズには出来ないと思います。


速度計のチェック、前後ブレーキのチェック、光軸のチェック
排気ガスのチェックと進みます。


光軸だけ引っ掛かっちゃいました。
すぐそばのテスター屋に光軸の調整をして貰いに行くと、
「焦点もあってないからバルブがズレているよ」と言われ、
確かに揺さぶるとちょっとグラついていました。リセットしてガッチリ固定出来たので、
これならテスター屋はパス出来るかなと思い、もう一回車検にトライしてみたら、
ちゃんと通りました。ですので追加費用は一切無しでした。



総合ボックスという小屋で書類の完了最終チェックをしてもらい。
最後は、事務所で書類を提出して、新しい車検証とシールを受け取りました。
結構、早かったです。



車検には通らないとか色々と言われている08EDモデルですが、
今回の私の経験だけで言えば、普通に通せます。
Posted at 2011/12/19 11:49:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | CBR600RR | クルマ

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趣味はスポーツドライビング 現在、中年のオッサンですが、所有したS2000を 60歳になっても、全開で限界付近を綺麗に攻める。 そんな将来を夢見て、日々精...
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