2014年08月31日
ROTORを純正からエンドレスBASICに交換しました。
純正 F:6.2~6.3kg、R:4.0kg (取り外し実測値)
BASIC F:6. 2kg 、 R:3.8kg (新品実測値)
重量はほぼ同等か若干軽くなっています。
純正ROTORとCC-Rgの組み合わせでは、純正ROTORが錆発生とスティックスリップも発生していた為にひどいジャダーもあったり、強い制動の時にはスティックスリップの振動がありました。
レーダーのブラケットが激しく首振り減少を起こすほど、ブレーキング時に激しい振動となります。それはタイヤのセンシングを著しく阻害し読み取りにくくします。ブレーキングに非常に気を使っていました。
初期制動がしっかりあって(私はこれがあまり好きではない)、コントロール性もちょっと気難しい感じがしていました。鉄粉が激しくホイールへの汚れも凄かったですが、その分ROTORへの攻撃性も高く、純正ROTORの錆を取ってくれていました。
BASICのファーストインプレッションとしては、CC-Rgの初期タッチが純正ROTORと比べて気にならなくなりました(すでに慣れちゃったせいかもしれません・・・)。
初期タッチも改善され、コントロール性も気難しさが無くなった気がします。
全開で走った後に、PADとROTORの当たりを見ると非常に綺麗に当たっていました。
純正ROTORの時はジャダーやスティックスリップあった影響で正しくCC-Rgの評価を出来ていなかったようです。
今の所、BASICとCC-Rgの組み合わせでは性能(鉄粉を除く)に全く不満が出ていません。
PARTSの評価をするなら、それ以外のPARTSが健全でなければ正しくは出来ません。
ブレーキに注意を削がれないことにより走りに集中しやすくなりました。いつもよりもさらに色んな事を考える余裕がありました。車の情報をより多くドライバーが感じ取ることはもの凄く大事です。
良い状態をしっかりと維持していくのは重要だと再認識しました。
Posted at 2014/08/31 19:24:20 | |
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S2000 | クルマ
2014年08月30日
BRAKE ROTOR ENDLESS “BASIC”を交換している時の話ですが、
ポロンと肌色のゴミが転がってました。
それはOHLINS FLAG-Sのバンプラバーの欠損した部分でした。
2013.06月にOHして、使用し始めたのは2014.03月なので半年の使用になります。
走行距離2800キロです。
ただし2回に及ぶOHのサスペンションなのです。経年劣化・・・。
2回目のOHの時にバンプラバーの交換をオーダーに入れておけば良かったです。
しかしながらOH時に指摘もされず、自分が取付する時にも気付かないほど
それなりに普通には見えていました。でも劣化は進んでいたのです。
ウレタンのバンプラバーは、壊れる時に一気に来るのでしょうか。
Posted at 2014/09/03 20:45:02 | |
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S2000 | クルマ
2014年08月29日
ただ丁寧なだけでは、遅く綺麗に走っているだけです。速さには繋がりません。
「荒」く速く走っていたら、速かったとしても車両に頼っていることになります。
「荒」く限界で走らせていても、その速さは車両本来のものではありません。
走りを探求する者として綺麗に走ることによるグリップ低下を抑えれているのであれば、
それを使い切って走ることを目指します。
綺麗に走らす行為は安全につながり、かつ速く走る為の前準備です。
綺麗な走り自体で満足しても良いですが、折角なのでさらにその先を欲張ります。
ミリ単位の操作と言うと格好は良いですが、ただ単にゆっくり・丁寧という意味ではありません。
コントロール幅がミリ単位という意味では正解ですが、実際に行いたいのは挙動をスムースにする
ことです。優先すべきはココです。単なる丁寧さは、適正な操作スピードではありません。
ミリ単位で一定に操作しても挙動は理想とはなりません。
挙動を理想にする為の操作は一定ではありません。さらにミリ幅のコントロールを求められます。
本当に上手なドライバーの操作を見ていると、操作量が時にゆったり、時にズバッと操作をして
います。でもそれによる結果が綺麗でスムースな挙動であるから、それは正確な操作であると
言えます。
究極的に最後はセンサーになります。挙動が理想かどうかを感じ取るセンサーが大事です。
いくら理論を勉強して実践しても、ドライバーのセンサーがダメならそれを活かしきれません。
センサーだけが最高級であってもデタラメな理論ではその走りは勿体無いです。
綺麗な走りが出来ているドライバーであれば、それ相応にセンサーも鍛えられているはずです。
綺麗な走りで満足していたとしてもその走りはかなりの速さを実現しています。
すでに精度と丁寧さも、センサーもトータルで仕上がっていないと綺麗な走りは出来ないからです。さらにその先へ踏み込むには、さらにトータルでレベルアップさせます。
もっとも難しいのがセンサーだと思います。
以前にも書いた通り、臨界点付近でのタイヤの情報は希薄になるからです。
少ない情報から的確にタイヤの状況を得られなければならず、それを感じ取れるドライバーのみが
臨界点でのコントロールを楽しめます。
生涯努力はやって当然で、本人の天賦あっての「綺麗でかつ速い走り」が実現できます。
センサーの天賦が無かったとしても「綺麗な走り」までは努力すれば会得できます。
私には走りに関する天賦はどちらかと言うと無い方です。走りは0からスタートしています。
唯一、他人に勝るものがあるとしたら「努力し続ける能力」と負けん気だけです。
Posted at 2014/08/29 20:02:12 | |
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S2000 | クルマ
2014年08月27日
最近のミーティングで師匠には、
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確実に限界よりも低い速度で進入出来ていて安心していられる。操作の「荒」が少なく
なっていて繋がりが良くなっているからタイヤのグリップも余っている。アクセルをもっと
踏めるよ。2輪の練習の効果が出て来ているね。
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と言われました。
一旦限界を超えたタイヤのグリップは速度をかなり落とさないとグリップは回復しません。
つまり超えないように下から近づかないといけません。
これがドリフト(カウンターステアを充てるほど)をしてしまうと遅くなるという根拠です。
進入では必ず速度過多を起こさないというのが安全からも速さの面からも鉄則です。
4輪だけの時には確実に出来るようにするには難しい壁でしたが2輪の経験が活き始めたようです。
以前よりも操作に「荒」が無い分タイヤの限界を低くする度合いは減っています。
だからもっとタイヤを使えるようになっているようです。しかしそこから加速させて臨界点に
近づく行為は非常に難しいです。臨界点付近でのタイヤの情報は希薄になり、制御する為の幅も
かなり狭くなっているからです。
精度が上がり、丁寧さも上がったとしてもセンサーの性能が上がっていなければ、余ったグリップを
感じ取れず加速に使えません。仮に頑張って加速させたとしても狭い幅をオーバーシュートさせて
しまい危険な領域に知らずに踏み込んでしまいかねません。
それが想像できてしまうからこそアクセルを躊躇してしまいます。
次の練習課題はさらなるセンサーの鍛錬です。
昔を振り返ると自分ではまだまだ余力があると思っている走りの時に、実はとんでもなく危険で
ほんの荷重変動で破綻を来たしてしまうかのような綱渡り状態でした。
タイヤの状況などを感じ取る能力が酷かった頃の話です。
その後、多少成長して自分なりに限界走行で安全マージンを残して、結構良い感じに走らせて
いても実はその状態でマージン自体はさほど残ってなかったり・・・となかなかタイヤの状況を
正確に感じ取るのは難しいです。
私のミスしやすいポイントは、コーナーでの加速に移る時のアクセルにあります。
どんなに丁寧しているつもりでもアクセルを足で操作した時に、ギアのバックラッシュでカツンと
ショックを与えてしまう事があり、その時点でタイヤの限界が落ちてしまっていました。
ギアには必ず隙間があります。無ければ噛み合ったギアが回転出来ません。
その隙間において減速方向のギアの当たりから加速方向にアクセルを踏んだ場合に、
ギアの当たりが反対側へ移ります。この時に勢いを上手く制御しないとカツンと当ててしまうことに
なります。
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2輪で言うと、チェーンには必ず弛みを持たせており、減速方向では下側のチェーンが
引っ張られており、それを加速方向に移すと上側のチェーンがピンと張られます。
ライダーは、当然このチェーンの張りを移行する時にアクセルを丁寧に操作しショックが
出ないようにします。
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車両の重量が軽いほどこのカツンは顕著に現れますから、中・重量級の車両よりかは
軽量の車両の方が難しいと言って良いでしょう。2輪の方が4輪よりも軽い訳ですから、
より難しいと思います。足と手の違いはありますが。
「2輪で走るように4輪を走らせる」を意識する事で、足でのアクセル操作をまるで
手で行っているのと同じになるようにする。そんな事を迷いながらも努力し続けて来ました。
「アクセルをミリ単位で行う。」これは意識しても実際にはなかなか出来ていません。
4輪のアクセルなんて、気持ちは1ミリ単位に操作していても、実際には5ミリ単位の操作が
やっとでしょう。これを如何にして本当に1ミリに近づけるかです。
出来ると思い込まなければ、絶対に出来るようにはなりません。
出来ていると思っていても本当に出来ているかの判断は難しいです。
4輪だけの走りでは、ミリ単位には程遠かったろうし丁寧さも足りていなかった。
今は2輪を体験してその走りもそれなりに成長した事で、4輪のアクセル操作で丁寧さが
ランクアップしていたのかもしれません。それでもまだミリ単位とまではいかないでしょうが。
生涯努力です。
Posted at 2014/08/28 21:32:47 | |
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S2000 | クルマ
2014年08月23日
「速い」車両を「速く走らせる」ことを楽しむのではなく、「楽しい」車両を「綺麗に走らせる」ことを楽しみます。その結果「速く走らせる」ようになるには相当の上級者でなければ叶いませんが挑戦のしがいがあります。
車両が速い場合、車両の限界が来るよりも先にドライバーの限界が来てしまいます。
限界をちゃんと理解して(理解していなくても想像でも良いから)ドライバーの限界における安全ラインをしっかり引かないと、自身の能力を超えて走れてしまいます。それは余っている車両のポテンシャルに助けられながら・・・綱渡り状態で速く走っているという状態です。何事も無ければ速く走れて本人は満悦しますが、ちょっとした何かがあるとそれで破綻を来たしてしまいます。ドライバーには全く余裕が無い状態だから対応出来なくなります。
助手席にいる人と会話をしながら、余裕を持って走っている状態がちょうど(ドライバーの限界からみて)安全マージンを残した走りになります。
会話も出来ないほど攻め込んでいるのであれば、ドライバーの限界に達しています。
脳の処理能力を超えてしまうと、目に入っている物が認識できなかったりもします。
またいつもの操作がいつも通りに出来なくもなり、たくさんの危険が増えます。
ドライバーの精度における安全マージンを取って走っている時に、ちょうど車両の限界を味わいながら臨界点を攻め続けられる状態。そんな車両とドライバーのマッチングが理想的です。
少なくとも限界走行を楽しむというのは「車両の限界<ドライバーの限界」でなければ、車両をコントロールしているとは言えません。楽しめもしません。乗せられているだけです。
下手な自分のドライビングに車両を合わせてしまうと、今だけは速く走れます。
ドライバーの「荒い」操作を車両が吸収して無かった事にしてくれるようなオーナー専用の速い車両に仕上げてしまうと、「楽しい」車両からどんどん遠ざかってしまいます。
楽しい車両とは、ドライバーの下手くそな操作を悪い挙動として表してくれる車両であり、また良い操作には最高の挙動でもって応えてくれる車両のことです。ドライバーに厳しい車両とも言えます。それは「ドライバーを育てる車両」とも言えます。
限界付近で走るには、特に「安全」に注意を払いながら「丁寧」に操作して走らなければなりません。「荒」のない綺麗な挙動によりタイヤの限界を下げることを最小限に留めます。
オーナーの下手な操作の一発で破綻を来たして壊すようでは困ります。車両としての安全マージンを作る事により、オーナーの下手さ加減に合わせた安全マージンにします。
ドライバーの精度が低いなら、その最も下手な操作を行った時に破綻を来たさないようにマージンを大きく作る必要があります。
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進入速度での安全マージンも同じことが言えます。破綻のきっかけは進入速度過多がほとんどです。精度の低いドライバーであれば、最も悪い操作の時を基準として安全マージンを取る必要があります。
「自分のドライビングを制御する」という意味では、まず自分のスキルを見極めて、それに見合った安全マージンを取る事が重要です。仮に限界率で言うと80~85%で常に進入しているのであれば20%分のマージンだけで済みます。かならずマージンを20%取るように制御できていれば100%限界よりも低く進入できます。安全マージンとしてはOKです。その後すぐに20%分加速させて臨界点に近づけるように操作出来ていれば良いのです。
また限界率で言うと60~100%の精度の低いドライバーであれば、たまに100%の煌きを見せたとしてもマージンとしては最も低い60%に合わせて40%取るべきです。そうすると80~85%のドライバーよりもマージンを大きく取るので遅く走らざるを得ません。
それが出来ていないと・・・凄く速い時があるけど、いつまでもスピンをしている人・・・みたいになります。100%をたまに出すドライバーよりも80%でも良いから精度の高いドライバーの方がエライ(安全かつ速い)のです。
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ドライバーが丁寧で破綻を来たさないように安定した精度で走らせられるのであれば、車両の方も安全マージンを狭く設定する事ができ、精度に見合った的確なドライバビリティを持たせられます。対してドライバーが未熟なのに車両の反応が早過ぎ&良過ぎてドライバーの制御の範疇を超えて破綻するようでは、セッティングとしてはもっと安全マージンを取る方向に変更すべきです。
速さにこだわらず、もっと遅く走っても良いから車両に乗せられることなく、コントロールすることを楽しみましょう。
速い車両がエライ訳ではありません。
ドライバーのスキルと見合っていなければ、下手くそ養成マシンとなってしまいます。
「車両の限界<ドライバーの限界」となるようにセッティングして、普段の限界走行ではドライバーがあらゆる能力を出し切ることなく車両をコントロールしきることが安全につながるのです。
セーフティ・ドライブがしっかり出来ている上でのスポーツ・ドライビングです。
Posted at 2014/08/23 15:52:41 | |
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S2000 | クルマ