ATミッション現品再オーバーホール
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前回のATオーバーホールから6年経った頃、再びロックアップしなくなってしまいました。とりあえずダイアグを取ってみましたがやっぱり異常は検出されず。
ちなみにそのATの自己診断の手順と確認すべきダイアグのパターンは図を参照してください。
とくに診断開始の手順は、何かの隠しコマンドのように複雑です。
※なお、同年代の日産車であっても同じ手順である保証はありません。
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まずは30年手付かずのATコントロールユニットが気になっていたので、今後のことも考慮して伊勢崎市にある「ミスラック・ワン」さんに送ってオーバーホールを実施しました。
ただ、ここが原因ではなかったようでロックアップは回復しませんでした。
その後の検証で、ロックアップ信号は出ていて、バルブボディのソレノイドからも作動音がするので多分動いているということがわかり、AT内部のトルクコンバータの不具合の可能性が高くなりました。
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しかしAT本体に関しても当然リビルド品、新品共に入手不可で、現品修理するしかありませんが、メーカーからのパーツ供給は望めず困難を極めます。
前回、ATのオーバーホールをお願いした「日本ウエア・ハウス」さんに整備工場から相談してもらうと、パーツ供給状態が厳しいので難しいかも知れないといわれましたが、やれるだけはやってもらえそうな感じだったのでお願いすることにしました。
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整備工場で車からAT本体を降ろして「日本ウエア・ハウス」さんに送ります。
整備性の悪い車なので、インタークーラーの配管、ドライブシャフト、センターパイプなどを外して、エンジンも半降ろしで吊った状態にしないとAT本体を降ろせません。
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今回は、海外からトルクコンバーターの新品を取り寄せて組み込むとのこと。
詳細は不詳(企業機密?)ですが、アメリカには日本車の修理用ATパーツを供給するサードパーティーのメーカーがあり、前に自分でちょっと調べた範囲では、ATの中身の品番がJ30マキシマ後期と割りと近かったので、マキシマなら北米にいっぱい渡ったしその辺りかな?と、あくまでも推測です。
パーツの探索や海外からのパーツの到着待ちを含めてオーバーホールが完了するまでに約2ヶ月。車はこの状態のままでご迷惑をおかけしました。
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その間の代車。
オプティビークス。4気筒のターボ。
町乗りでは無駄に速かったです。
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そうして待ちに待ったオーバーホール済のATミッションが到着。
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3日がかりで車に載せて作業が完了しました。
この後に試運転をして、ロックアップが無事復活したことが確認できました。
入庫期間:2020.9.14~2020.11.11
走行距離(AT脱着時):282407km
スターターとオルタネータのOHも同時に実施。
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