セレガハイブリッド

　写真　フリー百科事典「Wikipedia」「セレガ」より

日野セレガハイブリッド　はとバスに登場

エコをイメージするグリーンの特殊塗装が施された

　日野自動車は１９９７年のデビュー以来、国内唯一の大型観光系高出力ハイブリッドバスとして販売してきた「日野セレガハイブリッド」を、新型セレガに対応してフルモデルチェンジした。新長期排ガス規制に適合させた新型の軽量・高出力エンジンA09C-1M型(総排気量8900CC／257kw=350PS)を搭載し、これに高負荷時にモーターがエンジンをアシストするパラレル式ハイブリッドシステムを組み合わせ、低燃費とＣＯ2削減に寄与する。トヨタの乗用車「プリウス」に使用しているニッケル水素バッテリーを４基使用し、インバータ、コンピューターなどのハイブリッドシステムを一つのパワーコントロールユニットにまとめて全林後ろの床下に搭載している。アイドリングストップシステムは標準装備。平成２７年度燃費基準をあわせて達成したため排ガス記号が変わり、形式はＢＪＧ－ＲＵ１ＡＳＡＲとなった。
　はとバスはすでに東京都の環境評価ランキングＡＡとＡで全車両の７割を占め、エコドライブへの取り組みを徹底し、環境問題に対応してきたが、今年の創立６０周年のフラッグシップの意味もあって、日野セレガハイブリッドを４台導入し、７月１９日から定期観光コース「あの時この街東京紀行」で運行を開始した。
　ハイデッカー５５人乗りで、同社のイメージカラーである黄色をベースに黄緑のデザインをグラデーションで塗装したカラーリングを採用、社内も同色でコーデネイトされ、非常に明るい室内となっている。マルチチャンネルと大型モニター２基を装備し、ＧＰＳによる位置情報からバスの位置に応じた案内を車載コンピューターが自動で行うツアートレーサーを搭載。多国語による自動ガイドもできる。同システムは現在、昔の東京各所の風景などを画面に流し、バスガイドの肉声案内とあわせて現在の車窓を対比して楽しんでもらう趣向。また４台中２台にはタイヤ空気圧モニタリングシステムを搭載している。

　　　　　鉄道ジャーナル１１月号バスコーナーより

　はとバスは「黄色」という常識からすると、少し緑が多いような。最近までは黄色以外も採用されていたようで、それからすると、元のイメージに近づいているようだ。
　ハイブリッドシステムということで割高だが、少しずつ採用されているようである。セレガ自体は２００５年８月にいすゞとの統合モデルとして、フルモデルチェンジ。後れて今回日野セレガハイブリッドが今年５月に発表になった、いすゞガーラに設定されていない。
　ディーゼルエンジンは発車時に黒煙が多く出るため、その時にモーターがアシストする「ハイブリッドシステム」を「ディーゼル車」で真っ先に採用・量産すべきだった。いくらかの排ガスは少なくできただろう。あのパフォーマンスに真っ向から「ディーゼルハイブリッド車」で対抗すべきであった。特に乗用車ディーゼルエンジンの開発スピードがもっと速まったかもしれない。欧州だけでなく日本でも採用していたら、量産効果で開発も進んだろう。
　大型バスだけでなく、乗用車でも採用されることを心待ちにしている。