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2023年10月09日 イイね!

『ムーヴ キャンバス』フルモデルチェンジから1年

『ムーヴ キャンバス』フルモデルチェンジから1年[写真・画像] ムーヴ キャンバス
(MOVE CANBUS) 紹介ムービー より

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ムーヴ キャンバス(MOVE CANBUS)は、ダイハツ工業が製造・販売するムーヴシリーズの軽トールワゴン。名目上はムーヴシリーズで初のスライドドアを採用した車種。
1.概要
 当車種は「近年の女性の行動特性」に着目し、軽自動車の市場構成の中で多くを占める女性ユーザーの中で、普段の暮らしに少しの変化を与えることで、自身のライフスタイルを楽しむ若年女性を対象に企画された。同時に、近年では親との同居世帯の増加に伴い、世帯内で自家用車を共有する傾向が増えているといった使用実態にも視野を向け、当車種の中核となる若年女性層のみならず、幅広い世代で使いやすく、デザイン性と機能性を両立した軽トールワゴンとして、ライフスタイルを楽しむ女性ユーザーに寄り添う車種として開発された。
 2015年(平成27年)10月の第44回東京モーターショーに参考出品されたコンセプトカー「HINATA(ヒナタ)」をベースに市販化された車種で[1]、6代目ムーヴの派生車種でもある。
 ムーヴの派生車種では、3代目ムーヴベースのラテ(2004年8月 - 2009年3月)、4代目ムーヴベースのコンテ(2008年8月 - 2017年3月)に次いで3車種目である。タントともほとんど共通のプラットフォームとパワートレインを使っている。歴代のムーヴシリーズ、並びに軽トールワゴンを含む全高1,700 mmに満たない軽乗用車としては史上初となる後部両側スライドドア[注 1]が採用されている。2022年(令和4年)7月にはムーヴの派生車種で初めてフルモデルチェンジされ、2代目となった。
 なお、本車は2022年7月現在、ミラトコットや2代目タフト [注 2]同様、SUBARU(旧・富士重工業)やトヨタ自動車(親会社)にはOEM供給されておらず、歴代ムーヴシリーズにおいて、ラテ以来、トヨタとスバルへのOEMモデルが存在しない。
2.2代目 LA850/860S型 (2022年 - )
ダイハツ・ムーヴキャンバス(2代目)LA850/860S型
 概要
販売期間 2022年7月13日(発表:2022年7月5日) -
 ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動 四輪駆動
プラットフォーム DNGA-Aプラットフォーム
 パワートレイン エンジン
KF-VE型 658 cc 直列3気筒DOHC
KF-VET型 658 cc 直列3気筒DOHCターボ
 最高出力
38 kW (52 PS) / 6,900 rpm(NA車)
47 kW (64 PS) / 6,400 rpm(ターボ車)
 最大トルク
60 N・m (6.1 kgf・m) /3,600 rpm(NA車)
100 N・m (10.2 kgf・m) /3,600 rpm(ターボ車)
変速機 CVT
 サスペンション
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD)
後:3リンク式コイルスプリング(4WD)
 車両寸法
ホイールベース 2,455 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,655 mm(2WD)
1,675 mm(4WD)
車両重量 870 - 900 kg(2WD)
920 - 950 kg(4WD)
 その他 ブレーキ
前:ベンチレーテッドディスク
後:リーディング・トレーリング
2-1.デザイン
 2代目では「ストライプス」と「セオリー」の2本立て構成とした。「ストライプス」はその名の通り、初代モデルで採用されていたストライプスカラーの外観イメージを踏襲しつつ、ボディラインは全体的に丸みが強調された。内装はインパネやドアトリムをホワイト、フルファブリックシートはサイドにブルーを配したライトグレーの組み合わせとすることでより明るめとした。一方、「セオリー」は女性ユーザーのみならず、一部の男性ユーザーも視野に入れたコンセプトとなっており、外観はアクセントとしてメッキ調のピンストライプやメッキリアバンパーモールが施され、内装はインパネやドアトリムはブラウン、フルファブリックシートはネイビーの組み合わせとし、ステアリングホイールやシフトノブに本革巻を採用した。
 ボディカラーは初代モデルからファイアークォーツレッドメタリックとスムースグレーマイカメタリックを引き継ぎ、ファインミントメタリックは「ストライプス」専用色、ブラックマイカメタリックは「セオリー」専用色として設定。パール系(メーカーオプション)はパールホワイトIIIから「セオリー」専用色のシャイニングホワイトパールに差し替えられ、「ストライプス」・「セオリー」共通色としてレーザーブルークリスタルシャイン(メーカーオプション)、サンドベージュメタリック、レイクブルーメタリックの3色を追加。更に「ストライプス」には新規開発色となるアプリコットピンクメタリックとシトラスイエロークリスタルシャイン(メーカーオプション)の2色も追加された。なお、「ストライプス」はシャイニングホワイトパールと組み合わせた2トーンカラー(初代モデルの各グレードと異なり、2トーンカラーのみの設定となったためクリスタルシャイン系色以外は無償設定に変更)、「セオリー」はモノトーンカラーとなる。
 また、メーカーオプションとディーラーオプションを組み合わせたアナザースタイルパッケージが用意されており、「ストライプス」はホワイトやメッキをアクセントにした外装パーツとライトウッド調の内装パーツで構成された「リラックススタイル」を、「セオリー」はメッキ中心の外装パーツとダークブラウンやメッキ調の内装パーツで構成された「エレガントスタイル」、ブラック基調の外観パーツとダークブラウンの内装パーツで構成された「ビタースタイル」の3種類が設定される。なお、フロントエンブレムは全て大文字表記となった「CANBUS」ロゴのアルファベットエンブレムが標準設定となり、初代モデルに採用されていたアイコンエンブレムはアナザースタイルパッケージなどで装備可能なディーラーオプションとなった。
 リアスタイルが一新され、ライセンスプレートの位置がバックドア上からリアバンパー上へ移動となり、バックドア中央にスイッチ式バックドアオープナーを配置。フロントエンブレムと同じ書体となる「CANBUS」のロゴエンブレムは右下から「ダイハツのマーク」の真下に移動した。
 「置き楽ボックス」はバスケットモードを機能の片手でセッティングできるように改良されたほか、前席のカップホルダーには軽自動車で初となる保温機能を備えた「ホッとカップホルダー」が採用(グレード別設定)され、インパネにはマスクなどの薄型小物を収納するアッパーボックス[注 6a]やボトルガムなどの小物を収納するロアボックスを設けたほか、センタートレイにはQi(チー)対応のワイヤレス充電機能[注 6b]を備え、スマートフォンがQiに対応していればケーブルを接続せずにセンタートレイに置くだけで充電が可能となる。一部グレードには前席のシートバックにフック(シートバックユーティリティフック)が設けられ、両側パワースライドドアにはドアが閉まりきる前にドアが閉まった後の自動ロックの予約が可能なタッチ&ゴーロック機能と降車時にインパネのスイッチで予約をしておくことで乗車時に電子カードキーを近づけるだけで自動で開錠してオープンするウェルカムオープン機能が追加された。
2-2.機構・メカニズム
 DNGAの導入によりエンジンやトランスミッション等のパワートレインのユニットを最新化するとともに、ハイテン材の使用率向上により強度を高めながら車体を軽量化。エンジン制御も改良し、燃料消費率を向上したことで、2WD車は「2030年度燃費基準80%達成」に、4WD車は「同70%達成」に向上[10]。併せて、ステアリングの制御を変えるとともに、サスペンションのチューニングも行った。また、初代モデルには設定されていなかったターボ車が新たに設定された。
 「スマアシ」は次世代型となり、衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能が夜間歩行者や追従二輪車の検知に対応し、対応速度を向上。誤発進抑制機能がブレーキ制御付に強化。ACC(アダプティブクルーズコントロール)を新たに採用した。ディーラーオプションとして、車線変更時などに接近してくる後方車両を検知してピラーに設置されたインジケーターとブザー音でドライバーに知らせるBSM(ブラインドスポットモニター)や、トヨタ自動車が開発した専用の電子カードキーの開錠でシステムが作動し、障害物の有無に関係なくアクセルの踏み過ぎや踏み間違いを検知して警報ブザーとメーター部のディスプレイ表示でドライバーに注意喚起するとともに、加速抑制(ブレーキなし)も行う急アクセル時加速抑制システム「プラスサポート」も採用された。
 メーカーオプションに9インチスマホ連携ディスプレイオーディオが設定され、音声認識機能に車両制御を追加したことで音声でのエアコン操作やメーター情報・警告音説明の確認が可能となり、Apple CarPlayはワイヤレス接続に対応。ディーラーオプションにはダイハツで初となる10インチスタイリッシュメモリーナビと室内録画も可能なドライブレコーダーが設定された。「ダイハツコネクト」[注 7]は「つないでサポート」に過去7日分のスマアシ作動状況を表示する「スマアシレポート」とドアロック忘れ・ハザードランプ消灯忘れ・ボンネット閉め忘れをスマートフォンに通知する「うっかりアシスト」が追加され、ディスプレイオーディオ/ナビゲーションやスマートフォンに車検・点検の案内やエンジンオイルの交換時期などのメンテナンス通知[注 8]やリコールを開示してから10 - 18ヶ月後時点で未実施の場合に通知する「つないでケア」を備えた最新型で対応した。
2-3.年表
・2022年7月5日
フルモデルチェンジを発表(7月13日発売)[11]。
キャッチフレーズは「ストライプス」が「わたしたち、似てるよね。」、「セオリー」が「大人のキャンバス、はじまる。」で、「ストライプス」のCMキャラクターは伊藤沙莉。
グレード体系は「ストライプス」・「セオリー」共通で、「X」・「G」・「Gターボ」の3グレード展開となる。
・2022年8月5日
発売後約1ヶ月時点での累計受注台数が月間目標台数(6,500台)の4倍となる約26,000台となったことを発表[12]。これは、初代モデルの発売約1ヶ月後(約2万台)と比べて1.3倍となり、初代モデルを上回るペースの受注実績となった。
・2023年1月24日
半導体不足やコロナ禍に伴う部品供給不足に対応するためアイドリングストップ(eco IDLE)レス仕様の追加設定を発表(4月11日発売)[13]。全グレードに設定され、アイドリングストップ付き仕様に比べて一律3.3万円割安となる[14]。なお、燃費性能は駆動方式を問わず、NA車は2030年度燃費基準70%達成、ターボ車は同65%達成となる[15]。
3.車名の由来
 CANVAS=キャンバス(帆布)とBUS=乗り物のバスを組み合わせた造語で、「CAN=何でもできる」+「BUS=ミニバスのようなデザイン性」により、暮らしの可能性を広げられる軽自動車を表現している。
4.脚注
4-1.注釈
[注 1]^ なお、左側だけの場合では、2代目三菱・eKシリーズとそのOEMの2代目日産・オッティのパワースライドドア仕様が前例として存在する。
[注 2]^ 初代タフトは初代トヨタ・ブリザードとの姉妹車。
[注 6]^ a b パックオプションの9インチスマホ連携ディスプレイオーディオに設定
[注 7]^ サービスを使用するにはメーカーオプションの9インチスマホ連携ディスプレイオーディオまたはディーラーオプションのメモリーナビ(10インチスタイリッシュ・ワイドスタンダード)を装着し、スマートフォンに専用アプリをダウンロードする必要がある
[注 8]^ 販売店がWeb入庫に対応している場合は通知時にスマートフォンからWebでの予約が可能となる
4-2.出典
[1]^ “ダイハツから新コンセプトカーHINATA登場【東京モーターショー2015】”. Web CG (2015年10月6日). 2022年7月29日閲覧。
[10]^ “環境仕様表” (PDF). 2022年7月6日閲覧。
[11]^ 『ダイハツ、軽乗用車「ムーヴ キャンバス」をフルモデルチェンジ』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2022年7月5日。2022年7月6日閲覧。
[12]^ 『新型「ムーヴ キャンバス」月販目標台数の4倍となる約26,000台を受注』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2022年8月5日。2022年8月5日閲覧。
[13]^ “ダイハツ タントなど、アイドリングストップレス仕様を追加…部品供給不足への対応”. レスポンス(Response.jp). 2023年1月24日閲覧。
[14]^ 『一部車種にアイドリングストップレス仕様のグレードを追加』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2023年1月24日。2023年1月24日閲覧。
[15]^ “eco IDLE(アイドリングストップ)非装着車について” (PDF). ダイハツ工業株式会社. 2023年1月24日閲覧。
5.関連項目
ダイハツ・ムーヴ
ダイハツ・ムーヴラテ
ダイハツ・ムーヴコンテ
初音ミク
『竜とそばかすの姫』 - 初代が作中に登場しており、コラボCMも放送された
6.外部リンク・ムーヴ キャンバス|カーラインナップ【ダイハツ】
最終更新 2023年9月28日 (木) 16:22 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


≪くだめぎ?≫
 初代ムーヴ キャンバスから、
"タントともほとんど共通のプラットフォームとパワートレインを使っている"
現行の2代目も同様、背の低い"タント"とも言えるだろう。
全高 1,655 mm(2WD)、1,675 mm(4WD)、
全高 1,755 mm(2WD)、1,775 mm(4WD)"タント"
 初代モデルを上回るペースの受注・生産であったため、
よく見かけるね・・、
「ムーヴ」の中核を成す車になった。
Posted at 2023/10/09 16:04:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2023年10月06日 イイね!

『ウェイク (WAKE)』生産終了1年たって

『ウェイク (WAKE)』生産終了1年たって[写真・画像] 『タント ファンクロス』より
機能紹介ムービー
"使い勝手_ミラクルオープンドア"

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 ハイゼット キャディー(HIJET Caddie)は、ダイハツ工業がかつて生産・販売していた軽貨物車である。
ダイハツ・ハイゼットキャディー LA700V/710V型
概要
別名 ダイハツ・ウェイク トヨタ・ピクシスメガ
販売期間 2016年6月13日-2021年9月30日
(2021年2月5日生産終了)
 ボディ
乗車定員 2名
ボディタイプ 5ドア軽ボンネットバン
駆動方式 前輪駆動 四輪駆動
 パワートレイン
エンジン
KF-VE型:
658 cc 直列3気筒DOHC
KF-VET型:
658 cc 直列3気筒DOHCターボ
 最高出力
38 kW (52 PS) / 6,800 rpm
(NA車)
47 kW (64 PS) / 6,400rpm
(ターボ車)
最大トルク 60 N・m (6.1 kgf・m) /
5,200 rpm(NA車)
92 N・m (9.4 kgf・m) /
3,200 rpm(ターボ車)
変速機 CVT
サスペンション
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD車)
後:3リンク式コイルスプリング(4WD車)
 車両寸法
ホイールベース 2,455 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,850 mm
車両重量 970 - 1,020 kg
最大積載量 150 kg
 その他
ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク
後:リーディング・トレーリング
 系譜 後継
11代目(S700V/710V型系)ハイゼットカーゴ、
および6代目アトレー(S700V/710V型系)(いずれも間接上)

1.概要
 乗用の軽トールワゴン(軽スーパートールワゴン)であるウェイクを基に、既存のハイゼットカーゴの派生・横展開車種として発売された2シーター専用モノスペース軽ボンネットバンの商用車である。基となった既存のウェイク同様、エンジンとドライブホイールをフロントに配置した「FFレイアウトパッケージ」を採用する。最大積載量は150kgであり、かつて同社から販売されていたミゼットII(ピック/カーゴ)と同一の数値である[注 1]。
 ボディカラーは通常「ホワイト」のみだが、パックオプションの「選べるカラーパック[注 2]」を装着することで、ウェイク・10代目ハイゼットトラック/ハイゼットカーゴ採用色[1]である「トニコオレンジマイカメタリック」をはじめ、「ミストブルーマイカメタリック」、「ライトローズマイカメタリック」、「ブライトシルバーメタリック」、「ブラックマイカメタリック」の5色から選択可能となる。なお、「ブライトシルバーメタリック」は2017年11月の一部改良で通常設定色となったため、「選べるカラーパック」設定色は4色に変更された[注 3][注 4]。
 フロントのフードガーニッシュを省略し(エンブレムはDマークエンブレム)、バンパーガーニッシュをブラックに、リヤコンビネーションランプもバルブ式・リフレクター内蔵の専用品に変更するなど、ウェイクとデザインを差別化している。また、ステアリングホイールもウェイクとデザインが異なるもの[2]を採用している。
 しかし結局はベース車であるウェイクともども、ハイゼットとタントに統合される形で生産終了へと追い込まれた。 発売当初、月販1,000台(年販12,000台)の販売台数を計画をしていたものの、発売当初から月販販売目標を大きく下回る販売不振が続いており、特に発売から3年目以降の月販平均台数は50 - 60台程度と低迷が続いていた。(後述のN-VANや後に登場したスペーシアベースとは対照的に)完全な2シーターであったうえハイゼット・タント・ウェイクとの同士討ちが発生した(配送業者のように積載性に振るならハイゼットに、貨客兼用前提であればタントやウェイクに流れた)こと、キャディー自身が広報不足やウェイクとの差別化に失敗し知名度が低かったこと、さらに同様のスタイルかつピラーレススライドドアを採用したうえダイハツと違い同門にライバルのいないホンダ・N-VANが登場したことなどが原因であると指摘されている[3]。さらにはそのベース車であるウェイクに関してもアトレーとタント「ファンクロス」に吸収される形で1年後に生産終了となった。
 先述の通り、後部スライドドアを採用したモノスペースタイプのハイトワゴン型軽商用車であるが、前方にエンジンを収めたボンネットフードが存在するため、全国軽自動車協会連合会の新車販売統計では「軽貨物車内訳-ボンネットバン」枠での集計が行われていた。
 なお、本車種はトヨタ自動車(ウェイクはあった)やSUBARUへのOEM供給は行われなかった。
2.メカニズム
 トランスミッションはハイゼットシリーズで初めてとなるCVTを採用。また、ウェイク同様に「e:Sテクノロジー」を導入し、クールドi-EGRやCVTサーモコントローラー、樹脂化ボディなどを採用。併せてアイドリングストップ機能「eco IDLE(エコアイドル)」を全車に標準装備したことで、NA・2WD車は「平成27年度燃費基準+25%」、NA・4WD車は「平成27年度燃費基準+20%」、ターボ車は「平成27年度燃費基準+15%」をそれぞれ達成した。
 安全面では軽商用車では初となるカメラとソナーセンサーを備えた衝突回避支援システム「スマートアシストII」をダイハツ軽商用車で初採用するとともに、EBD機能付ABS、VSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、ヒルホールドシステムは全車に標準装備し、軽乗用車並みの装備とする一方で、軽商用車初となるLEDヘッドランプ(Loビーム)を全車にメーカーオプション設定している。「スマートアシストII」は2017年11月の一部改良でステレオカメラ方式の「スマートアシストIII」に更新。車両だけでなく歩行者も認識し作動する機能が付加された。
 音の侵入経路遮断と吸遮音材の配置によって静粛性を高めたほか、シートはリクライニングが可能なセパレートタイプを採用。ウレタンバンプスプリングの採用やスタビライザーを標準装備することによって操舵安定性を高める一方で、コイルスプリングのばね定数やショックアブソーバーの減衰力特性を最適化することにより商用車としての耐久性を確保していた。
 タイヤサイズ、及びホイールのインチ数に関してはベースとなったウェイク用のものとほぼ同一であり、タイヤサイズは155/65R14の軽乗用車用で、14インチスチールホイールが用いられたほか、メーカーオプションとして、アルミホイールも設定されていた。
3.沿革
・2016年6月13日 - 公式発表・販売開始[4a]。月販目標台数は1,000台。
 グレード構成はNA車の「D」とターボ車の「X」を基本とする構成で、それぞれにスマートアシストIIとトップシェイドガラス(フロントウィンドゥ)を追加装備した「D"SA II"」・「X"SA II"」を設定。さらに、「D」には、インテグレードCD・AM/FMラジオ・AUX端子、フルホイールキャップを追加装備し、ドアミラーをカラード電動格納式に、ステアリングホイールをメッキオーナメント付ウレタンにそれぞれグレードアップした「D"デラックス"」・「D"デラックス SA II"」も設定される。
セットオプションも、「選べるカラーパック」以外に
・「省力パック」- プッシュボタンスタート・キーフリーシステム・オートライトなどが装備
・「ビューティーパック」- スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)などが装備
・「スタイリッシュパック」- メッキ加飾付LEDフォグランプと14インチアルミホイールが装備
・「ユースフルパック」- 助手席シートバックテーブル・イージーケアフロア(大容量ラゲージアンダートランク)・フック(ユーティリティ4個・荷室床面2個)などが装備
・「LED室内照明パック」- フロントパーソナル・リアルーム・ラゲージルーム・バックドアの4か所のLEDランプが装備
・「ナビパック」- スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム・バックカメラ・HDMI端子が装備
・「純正ナビ装着用アップグレードパック」- バックカメラ単体が装備
と多数が用意されていた。
・2017年11月30日 - ウェイクと共に一部改良が発表され、同日より販売が開始された[5]。
衝突回避支援システム「スマートアシストII」を「スマートアシストIII」に更新(これに伴い、スマートアシストIII搭載車はグレード名の「SA II」を「SA III」に変更)されたほか、スマートアシストIII搭載車にはリアコーナーセンサーも併せて装備された。
グレード構成を変更。「D"デラックス"」と「X」はスマートアシストIII搭載グレードの「Dデラックス"SA III"」と「X"SA III"」へ統合・集約されたほか、車両本体価格は、全グレードが一律64,800円値下げされた。装備面では従来、グレード別設定であった車速感応式間欠フロントワイパーとセキュリティアラームが全車標準装備となり、これに伴って、一部メーカーオプション等の変更も行われた。
・2020年
 ・1月31日 - 仕様変更。ボディカラーの「選べるカラーパック」設定色だった「ミストブルーマイカメタリック」が廃止された。
 ・6月17日 - 仕様変更。ボディカラーの「選べるカラーパック」設定色に、3代目タフト設定色の「レイクブルーメタリック」が追加された。
・2021年
 ・2月5日 - 販売不振のため生産終了[6]。それ以後は在庫限りの販売となる[注 5]。
 ・3月31日 - ホームページへの掲載終了。
 ・9月30日 - 流通在庫の新車の車両登録をすべて完了し、名実共に販売終了。2016年6月の販売開始から2021年9月の登録完了までの累計販売台数は6,730台であり販売期間は5年3か日。今後の代替は11代目ハイゼットカーゴ、および6代目アトレー(共にS700V/710V型)がそれを担う形となる。なお、ハイゼットキャディーの元となったウェイクはOEM向けのトヨタ・ピクシスメガと共に2022年8月11日で生産終了となった[注 6]。
4.名前の由来
 キャディー(Caddie)は荷物を運ぶ者(類似の単語にポーターがある)、世話・助けをする者(この意味では例えばゴルフのキャディがある)の意味。配送業務を中心とする働く人をアシストするパートナーとの思いを込めて名付けられている[4b]。
 ハイゼットについては、ダイハツ・ハイゼットを参照のこと
5.脚注
 ・注釈
[注 1]^ ちなみに現行モデルのハイゼットカーゴの「クルーズターボ」の最大積載量、および終売となったミラバンの最大積載量はいずれも2名乗車時で200kg。
[注 2]^ カップホルダー(前席/インパネ一体)とオーディオクラスターにシルバー加飾が施されるほか、「D"デラックス"」系と「X」系に装備される電動格納式カラードドアミラーがボディ色連動に変更される。
[注 3]^ ハイゼットカーゴ及びハイゼットトラックは先行して適応済み。
[注 4]^ 2020年1月の仕様変更で「ミストブルーマイカメタリック」が廃止されたため、「選べるカラーパック」設定色は3色に変更されたが、同年6月に2代目タフト採用色である「レイクブルーメタリック」が追加され、「選べるカラーパック」設定色は再び4色となった。
[注 5]^ ハイゼットキャディーの公式ページに「ハイゼットキャディーの販売は在庫対応となるため、グレード・オプション・ボディカラーなどお客様のご希望に沿えない場合がございます。詳しくは販売会社におたずねください。」と言う告知が掲載された。
[注 6]^ ウェイクの公式ホームページに「2022年8月11日をもちまして、ウェイクの生産を終了いたします。販売店での在庫がなくなりしだい、販売を終了させていただきます。また、販売店在庫がある場合につきましても、ボディカラー、グレードやオプションなどお客様のご要望に沿えない場合がございます。 詳細については、販売会社へおたずねください。」と言う告知が掲載されていた。
 ・出典
[1]^ 10代目ハイゼットカーゴは特別仕様車のみ設定
[2]^ 初代ミライース/初代ピクシスエポック/初代プレオプラス、5代目ムーヴ/2代目ステラ後期型、10代目ハイゼットトラック/2代目ピクシストラック/8代目サンバートラック、プロボックス/サクシード(2014年9月改良型)と同一品
[3]^ あまりにひっそりで気付かれてない!? ダイハツ軽商用車の一角「ハイゼットキャディー」が生産終了!! - ベストカーweb(講談社ビーシー)、2021年4月24日
[4]^ a b 『新型軽商用車「ハイゼット キャディー」を発売』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2016年6月13日。2017年11月30日閲覧。
[5]^ 『ダイハツ 軽乗用車「ウェイク」 軽商用車「ハイゼット キャディー」を一部改良』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2017年11月30日。2017年11月30日閲覧。
[6]^ ありがとうハイゼットキャディー 店舗ブログ 福山三吉店 - ダイハツ広島販売(2021年2月6日)2021年3月26日閲覧。
6.関連項目
ダイハツ・ウェイク/トヨタ・ピクシスメガ - 本車種のベース車
ダイハツ・ハイゼット
ダイハツ・ミラミチート
ダイハツ・ミゼットII
ホンダ・N-VAN - 実質的な競合車種
スズキ・スペーシア - キャディー/ウェイク廃止後、4ナンバーモデル「ベース」が追加された。
ウォークスルーバン
最終更新 2023年7月16日 (日) 16:42 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


ダイハツ・ウェイク
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 ウェイク(WAKE)は、ダイハツ工業が製造・販売していた軽トールワゴン(軽スーパーハイトールワゴン)である。
ダイハツ・ウェイク LA700S/LA710S型
 概要
別名 トヨタ・ピクシスメガ
ダイハツ・ハイゼットキャディー
販売期間 2014年11月10日 -2022年8月11日
 ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
駆動方式 前輪駆動(2WD車)
四輪駆動(4WD車)
 パワートレイン
エンジン KF-VE型:
658cc 直列3気筒DOHC
KF-VET型:
658c 直列3気筒DOHCターボ
最高出力 38kW (52PS)/6,800rpm(NA車)
47kW (64PS)/6,400rpm(ターボ車)
最大トルク 60N・m (6.1kgf・m)/5,200rpm(NA車)
92N・m (9.4kgf・m)/3,200rpm(ターボ車)
変速機 CVT
 サスペンション
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD)
後:3リンク式コイルスプリング(4WD)
 車両寸法
ホイールベース 2,455mm
全長 3,395mm
全幅 1,475mm
全高 1,835mm
車両重量 990-1,060kg
 その他 ブレーキ
前:ベンチレーテッドディスク 後:リーディング・トレーリング
 系譜 後継
既存の4代目タントおよび6代目アトレーに統合

1.概要
 日常からレジャーまで幅広い用途に対応できる新ジャンルの軽自動車を目指して同社のタントを使って開発され、全高1,835mmでありながら、室内高を軽自動車で最も高い1,455mmを実現しているのが特徴である。
 2013年11月の第43回東京モーターショーに参考出品された「DECA DECA(デカ デカ)」をベースに市販化された車種である。
 なお、本車は(親会社の)トヨタ自動車へのOEMモデルが存在していた一方で、SUBARU(旧・富士重工業)へのOEM供給はされなかった。
2.型式 LA700S/710S型(2014年 - 2022年)
2-1.機構・メカニズム
 他のダイハツ車にも採用されている「ファン&リラックスドライブコンセプト」を採用しており、サスペンションやボディ構造を工夫したほか、フロントアブソーバーロッドやリアアブソーバーのサイズアップなどによって高剛性化を行うことで安定性を高め、ウレタンバンプスプリングやスタビライザー[注釈 1]を備えることでコーナリング時のロールを抑制し、ハイトールでありながら、操舵安定性と乗り心地を高次元で融合した走行性能を実現した。また、ダイハツ車で初めて、ドアミラーの付け根部分とリアコンビネーションランプのレンズに空力フィンを採用することで直進安定性を向上し、ルーフパネルの板厚最適化や外板の樹脂化により重心よりも上の部品を軽量化したことで、3代目タントに比べて重心高を約10mmアップに抑えた。さらに、シェルボディの板合わせからの音漏れ防止などの侵入経路の遮断に加え、ダッシュパネル板厚アップや吸遮音材の最適配置により静粛性を実現した。ターボ車についてはトルクコンバーターのダンパー特性を変更することで音源の改善も施されている。
 車体は両側スライドドアとなっているが、タントとは異なり「ミラクルオープンドア」は採用されていない。
 荷室にはラゲージアンダートランクを設け、特に2WD車は、高さ320mm・容量約90Lの大容量[注釈 2]となっており、デッキボードを開けることで荷室とアンダートランク全体の高さが1,485mm(2WD車の場合)となり、ゴルフバッグなどの長尺物もリアシートを畳まずに立てて積載することが可能。また、一部のグレードに標準装備又はセットオプションの「レジャーベースパック」に採用されている上下2段調節式デッキボードの場合、デッキボードの脚を立てることでアンダートランクの容量がアップし、デッキボードの上にも荷物を積載できる。併せて、荷室側でもリアシートのスライド操作ができるようにスライドレバーが配された。シートは撥水加工のフルファブリックシートを採用し、リアシート背面には塩化ビニール加工を施した。助手席側のインパネトレイも大型サイズで、一眼レフカメラやタブレットなどを収納できる。
 クールドi-EGR(NA車のみ)、CVTサーモコントローラー、エコ発電制御など、ミライースで採用されている「e:Sテクノロジー」を採用することで燃費性能に優れ、NA車は「平成27年度燃費基準+20%」、ターボ車も「平成27年度燃費基準+10%」をそれぞれ達成。燃費の良い運転をサポートするエコドライブアシスト照明も備えている。安全面では「スマートアシスト(以下、スマアシ)」搭載グレードを設定するほか、VSC&TRC[注釈 3]、エマージェンシーストップシグナル、SRSサイドエアバッグを全車標準装備。さらに、ダイハツ車で初めて、後席(左右)のシートベルト締め忘れ警告灯をメーター内のインジケーターに備え、全席でシートベルトの締め忘れを確認できるようにした。
2-2.デザイン
 外観は存在感を表現するためにバックドアを立て、塊感を醸成するためにフロントバンパーのコーナーを大きく面取った。また、バンパーを2トーンカラー(単色モデルはシルバー、ツートンモデルはパールホワイト)とし、フォグランプにメッキ加飾を施し、クォーターウィンドゥを縦長に、サイドターンベゼルをプロジェクター風とした。また、ヘッドランプ・クリアランスランプ共にLEDを採用し、クリアランスランプはU字形状の面発光としている。ボディカラーは8色を設定し、うち3色(トニコオレンジメタリック、フェスタイエロー、オフビートカーキメタリック)にはルーフ・ドアミラー・バンパーをパールホワイトIIIで塗装した2トーンカラー仕様もオプションで設定される。
 フロントグリルのエンブレムは専用のデザインとなっている[注釈 4]。
 インテリアは見晴らしの良さを表現するためインパネ上面をフラットとし、メーターは立体タイプのセンターメーターを採用する。
2-3.年表
・2013年10月30日 - 第43回東京モーターショーに「DECA DECA」を参考出品車として世界初出品することを発表[1]。後の市販車となるウェイクとはいくつかの違いがあり、ドアは両側とも観音開き、全高はウェイクよりも更に高い1,850 mmである。
・2014年
9月29日 - 発売に先駆けて新型軽自動車に関する技術概要を発表[2]。
11月10日 - 「ウェイク」として公式発表し、同日より販売開始[3]。キャッチフレーズは「ドデカク使おう。」で、CMキャラクターには玉山鉄二[注釈 5]、中島広稀を起用。グレード体系はNA車は「D」と「L」、ターボ車は「X」と「G」の計4グレードを設定し、スマートアシスト(以下、スマアシ)搭載グレードも用意される(スマアシ搭載グレードはいずれもグレード名に「"SA"」がつく)。
「D」は電動格納式カラードドアミラー、メッキプレートなしのインパネセンターシフトレバー、キーレスエントリー、ダイヤル式マニュアルエアコンを装備するなど、装備を厳選することで価格を抑えた廉価グレードで、2WD(FF)車のみの設定。
「L」はシルバーセンタークラスター、プッシュボタンスタート、キーフリーシステム、左側(助手席側)パワースライドドア(ワンタッチオープン機能付)、左右スライドドアイージークローザー、オートライトを追加し、カラードドアミラーはキーフリー連動オート格納式に、インパネセンターシフトはメッキプレート付シフトノブ仕様に、エアコンをプッシュ式オートタイプにそれぞれグレードアップした普及グレード。4WD車は「L」が廉価グレードとなっており、寒冷地仕様及びヒーテッドドアミラー、運転席シートヒーター、後席足元用ヒーターダクトが追加される(ターボ車の「X」・「G」も同様、2WD車でもセットオプションで装備可能)。
「X」は「スタイルパック[注釈 6]」、自発光式大型3眼センターメーター(タコメーター付)、メッキエアコンレジスターノブ、メッキインナードアハンドル(前席)、格納式リアドアサンシェード(「L」にもメーカーオプションで装備可能)を追加した上級グレード。
「G」は「コンフォータブルパック[注釈 7]」、シルバードアアームレスト(前席)を追加し、ステアリングホイールは革巻に、インパネセンターシフトは本革シフトノブ(シルバー加飾付)仕様に、デッキボードは前述のとおり上下2段調節式に、パワースライドドアは右側(運転席側)も追加[注釈 8]して両側仕様にグレードアップし、アルミホイールを15インチにサイズアップした最上級グレードである。
・2015年
4月 - 仕様変更。バックドア左下に装着されていた「eco IDLE」エンブレムを廃止。併せて、燃費基準の区分変更に対応し、2WD車の全グレード及び「L」・「L"SA"」の4WD車は「平成32年度燃費基準」を達成した。
6月30日 - 特別仕様車「X "モンベル version SA"」(以下、モンベルver.)、「X "波伝説 version SA"」(以下、波伝説ver.)、「FINE selection SA」を発売[4]。
モンベルver.はアウトドア用品の総合メーカーである株式会社モンベル[注釈 9]と共同開発したキャンプや登山に特化した仕様、波伝説ver.は株式会社サーフレジェンドが運営するサーファー向け波情報サイト「波伝説」と共同開発したサーフィンに特化した仕様。2モデル共通装備として、通常はセットオプションとして用意されている「レジャーベースパック」と「純正ナビ装着用アップグレードパック」、純正用品(アクセサリー)として提供されている(エンジン)フードガーニッシュ(メッキ/プレーンタイプ)を特別装備したほか、防水素材のイージーケアフロア(全席+荷室)、それぞれの専用デザインを印刷したインパネトレイマット/インパネセンタートレイマット、15インチアルミホイールも装備。さらに、フロント/リアのバンパーガーニッシュは「パールホワイトIII〈W24〉」塗装とし、4WD車はラゲージアンダートランクの容量を29 Lに増やした。さらに、モンベルver.はボデー左右側面に専用デカールを装着、波伝説ver.はフードガーニッシュに専用デカールを、リアに専用エンブレムをそれぞれ装着。ボディカラーもモンベルver.には「パールホワイトIII」を、波伝説ver.には「ブルーマイカメタリック〈B58〉」をそれぞれ設定した。購入特典も用意されており、モンベルver.にはモンベルが本車種のために開発したオリジナルシートエプロン(全車)を、波伝説ver.には、ダイヤル式キーで施錠でき、付属ワイヤーで車内に固定できる収納ボックス「ウェイクオリジナル プライベートボックス」をそれぞれ設定した。2タイプ合計で1,500台の限定生産である。
「FINE selection SA」は「L "SA"」・「X "SA"」をベースに、モンベルver.・波伝説ver.同様に純正用品のフロントフードガーニッシュ(メッキ/プレーンタイプ)と通常はメーカーオプション設定されている「コンフォータブルパック」を特別装備。さらに、「L "FINE selection SA"」には、通常はメーカーオプション設定の「スタイルパック」と格納式リアドアサンシェードを、「X "FINE selection SA"」には専用14インチアルミホイール及び通常はメーカーオプション設定の「純正ナビ装着用アップグレードパック」と「レジャーベースパック」をそれぞれ特別装備された。
7月2日 - トヨタ自動車へピクシス メガとしてOEM供給開始。
・2016年
5月17日 - 一部改良[5]。
外観はフロントフードガーニッシュを新デザイン(「D」系・「L」系グレードはブラック、「G」系グレードはメッキ)に、バンパーガーニッシュ(フロント・リアとも)をボディ同色にそれぞれ変更し、従来は一部グレードがオプション設定だったフロントフォグランプを全車標準装備化。内装は「L」系・「G」系グレードはオーディオパネルやカップホルダーをプレミアムシャインシルバーに、センタークラスターをプレミアムシャインブラックにそれぞれ変更(「D」系グレードはブラック)。ボディカラーは「フェスタイエロー〈Y09〉」を廃止する替わりに、新色の「ミストブルーマイカメタリック〈B69〉」と「フレッシュグリーンメタリック〈G57〉」を追加して9色展開に、2トーンカラーも同様に「フェスタイエロー」を廃止する替わりに「ブルーマイカメタリック」と新色2色の3色を追加して5色展開にそれぞれ拡大。「D」系・「L」系グレードには新たなメーカーオプションとして「LEDスタイルパック」を設定した。
装備面では、スマアシ搭載車において、デバイスをカメラ・レーザーレーダー・ソナーセンサーの3つに強化することで、衝突回避支援ブレーキ機能の作動範囲拡大、衝突警報機能の歩行者検知の追加、車線逸脱警報の追加などを行った「スマートアシストII(以下、スマアシII)」に変更したほか、パワースライドドア装着車には、ドアクローズ中に電子キーの「施錠」ボタンを押すことで、ドアクローズ後に自動でドアを施錠するパワースライドドア予約ロック機能を軽自動車で初めて採用。メーカーオプションの「ドライビングサポートパック」には手元のボタン操作でCVT制御をパワーモードに切り替えできる「Dアシスト」機能を追加。さらに、リアパーソナルランプを全車に標準装備した。
新グレードとして、「L"レジャーエディション SA II"」・「Gターボ"レジャーエディション SA II"」を追加。防水素材の「イージーケアフロア」(全席+荷室)に変更したほか、荷物の固定や整理用にユーティリティフック、荷室床面フック、固定ベルトを、室内にはLEDのパーソナルランプ(フロント・リア)・ラゲージルームランプ・バックドアランプをそれぞれ装備し、助手席大型インパネトレイとインパネセンタートレイには置いた小物の移動を防ぐためにマットを追加。また、「L"レジャーエディション SA II"」には「Gターボ"SA II"」に標準装備されている上下2段調整式デッキボードを追加し、「Gターボ"レジャーエディション SA II"」は15インチアルミホイールを専用デザインに変更した。
なお、既存グレードの体系整理も行われ、「L」系グレード及びターボ車はスマアシIIを標準装備した「L"SA II"(「L"SA"」から改名)」・「Gターボ"SA II"(「G"SA"」から改名)」に集約された。
6月13日 - 後席を省いた商用モデルのハイゼットキャディーを発売。
・2017年11月30日 - ハイゼットキャディーと共に一部改良が発表され、同日より販売が開始された[6]。
「D」を除く全車に標準装備されているスマアシIIをステレオカメラ方式の「スマートアシストIII(以下、スマアシIII)」に変更(これに伴い、搭載グレードの名称を「SA II」から「SA III」に変更)され、スマアシIII搭載車には同時にリアコーナーセンサーも装備された。
また、「D」系グレードを除く全車にはパノラマモニターが採用され、「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」としてメーカーオプション設定(ディーラーオプションのパノラマモニター対応ナビの装着が必要)されたほか、一部メーカーオプション等の変更も行われた。
・2018年8月20日 - 特別仕様車「L"スペシャルリミテッド SA III"」、「L"リミテッド SA III"」、「Gターボ"リミテッド SA III"」が発表された(9月3日発売)[7]。
「L"スペシャルリミテッド SA III"」と「L"リミテッド SA III"」は「L"SA III"」、「Gターボ"リミテッド SA III"」は「Gターボ"SA III"」がそれぞれベースとなっており、3種共通でベースグレードではメーカーオプション設定の「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」が特別装備されたほか、「L"スペシャルリミテッド SA III"」はパワースライドドアとスライドドアイージークローザーを左側(助手席側)のみに、足まわりを14インチフルホイールキャップにそれぞれグレードダウン。「L"リミテッド SA III"」はベースグレードではメーカーオプション設定の「LEDスタイルパック」が、「G"リミテッド SA III"」はLEDランプ(フロントパーソナル、リアパーソナル、ラゲージルーム、バックドア)がそれぞれ特別装備された。
・2020年
2月5日 - 仕様変更(公式発表なし)。ボディカラーの設定が変更され、「ブルーマイカメタリック〈B58〉」、「ミストブルーマイカメタリック〈B69〉」、「フレッシュグリーンメタリック〈G57〉」の3色を廃止する替わりに、「レーザーブルークリスタルシャイン〈B82〉(メーカーオプション)」を追加して7色に、2トーンカラー(メーカーオプション)も当該3色を廃止する替わりに「レーザーブルークリスタルシャイン」を追加して3色にそれぞれ整理された。
6月17日 - 一部改良(公式発表なし)。燃料消費率並びに排出ガスがWLTCモードに対応し、NA車が「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得した。なお、燃料消費率のWLTCモードへの移行に伴って燃費基準未達成となり、ターボ車は平成30年排出ガス規制適合となった為、ターボ車はバックドアウィンドゥ右下に装着されていた「低排出ガス車」と「燃費基準達成車」ステッカーが装着されなくなった。併せて、ボディカラーの設定も変更され、2代目タフトの設定色である「レイクブルーメタリック〈B87〉」が追加され、8色展開となった。
9月2日 - 仕様変更(公式発表なし)。ボディカラーの設定が変更され、パール系(メーカーオプション)の「パールホワイトIII〈W24〉」を「シャイニングホワイトパール〈W25〉」に差し替え、同時に2トーンカラー(メーカーオプション)のルーフ色も「パールホワイトIII」から「シャイニングホワイトパール」に変更された。
・2021年
2月5日(補足) - 販売不振のため、ハイゼットキャディー生産終了(同年9月末までに新車販売終了)。
5月10日 - 一部改良並びに特別仕様車「VS SA III」を発売[8]。
オートライトを「D」にも標準装備されたことで全グレード標準装備となり、併せて、運転中常に作動する仕様に変更。また、サイドミラーが拡大された。
「VS SA III」は「L"SA III"」・「Gターボ"SA III"」をベースに、2グレード共通でLEDランプ(フロントパーソナル、リアパーソナル、ラゲージルーム、バックドア)、イージーケアフロア、ユーティリティフック、荷室床面フック、固定ベルト、「ドライビングサポートパック」、「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」が特別装備されたほか、「L"VS SA III"」には、「Gターボ"SA III"」に標準装備されているLEDヘッドランプと上下2段階調節式デッキボード、「Gターボ"VS SA III"」には15インチアルミホイールがそれぞれ特別装備された。
・2022年
8月11日 - 生産終了[9]。OEM先のピクシスメガと共に公式ホームページも削除された。以後、流通在庫のみの販売となり、販売終了後は既存の4代目タント(特に、同年10月3日のマイナーチェンジにて追加されたタント ファンクロス[10])と6代目アトレーが代替車種となる。
3.車名の由来
 「タントの上を行く」といった思いで開発された事(上行く→うえいく→ウェイク)と、英語の「wake」(目覚める、目覚めさすの意味)から「わくわくした気持ちを呼び覚ますクルマ」ということから命名された。
 ダイハツ社内では実質先行デビューしたショーカー「デカデカ(DECA DECA)」のネーミングに対する支持も強かったため、右側テールランプの赤色点灯部分の縁取りにアルファベットの「D」を重ね、そこから繋げる形で車名バッジを逆順に読むと(CとKの違いはあるが)「D EKAW」→「DEKA W」→「デカ ダブル」→「デカデカ」となるようにデザインされている。
4.脚注
4-1.注釈
[注釈 1]^ 全車にフロントスタビライザーを装備、2WD車はリアにも装備。
[注釈 2]^ 4WD車は高さ115mm・容量約16L。
[注釈 3]^ タントまではスマアシの一部だったが、全車標準装備となった事でスマアシの機能からVSC&TRCが外れた。6代目ムーヴも同様。
[注釈 4]^ 他にもミライースやミラココア、コペン(2代目)やキャスト、ムーヴキャンバス(初代)が専用エンブレムを採用している。
[注釈 5]^ 以前はスバル・トレジア(2代目トヨタ・ラクティスのOEM)のCMキャラクターに起用されていた。
[注釈 6]^ マルチリフレクターハロゲンフォグランプ(メッキ加飾付)と14インチアルミホイールをセット化、「L」にもメーカーオプションで装備可能。
[注釈 7]^ スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)とスーパークリーンエアフィルターをセット化、「L」・「X」にもメーカーオプションで装備可能。
[注釈 8]^ 「L」・「X」にもメーカーオプションで装備可能。
[注釈 9]^ モンベルは以前からダイハツのカタログ撮影用小物を提供している。
4-2.出典
[1]^ ダイハツ、東京モーターショーに「KOPEN」「DECA DECA」などを出展 (PDF) - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2013年10月30日(2014年11月10日閲覧)
[2]^ ダイハツ 新型軽乗用車の技術概要を発表 (PDF) - ダイハツ工業株式会社 ニュースリリース 2014年9月29日(2014年11月10日閲覧)
[3]^ 『ダイハツ 新型軽自動車「ウェイク」を発表』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2014年11月10日。2017年11月30日閲覧。
[4]^ 『ダイハツ軽乗用車「ウェイク」「モンベル」、「波伝説」と共同開発した特別仕様車を発売~さらに装備充実のお買い得な特別仕様車も設定~』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2015年6月30日。2017年11月30日閲覧。
[5]^ 『ダイハツ軽乗用車「ウェイク」一部改良 内外装デザインの刷新やレジャーユースに最適な新グレード設定 ~進化した衝突回避支援システム「スマートアシスト2」も採用~』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2016年5月17日。2017年11月30日閲覧。
[6]^ 『ダイハツ 軽乗用車「ウェイク」 軽商用車「ハイゼット キャディー」を一部改良』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2017年11月30日。2017年11月30日閲覧。
[7]^ 『ダイハツ 軽乗用車6車種に「リミテッド」シリーズを設定』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2018年8月20日。2018年8月20日閲覧。
[8]^ 『軽乗用車「タフト」「ウェイク」に特別仕様車を設定、「タフト」「ウェイク」「キャスト」を一部改良』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2021年5月10日。2021年5月10日閲覧。
[9]^ ウェイクの公式ページに「2022年8月11日をもちまして、ウェイクの生産を終了いたします。販売店での在庫がなくなりしだい、販売を終了させていただきます。また、販売店在庫がある場合につきましても、ボディカラー、グレードやオプションなどお客様のご要望に沿えない場合がございます。 詳細については、販売会社へおたずねください。」と言う告知が掲載された。
[10]^ 『上質で迫力のあるスタイルに進化した新「タント カスタム」に加え、新時代のアウトドアモデル「タント ファンクロス」を発売』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2022年10月3日。2022年10月3日閲覧。
5.関連項目
ダイハツ工業
ダイハツ・タント
ダイハツ・ハイゼットキャディー - 派生車種(モノスペース軽ライトバン)
トヨタ・ピクシスメガ - OEM車種
最終更新 2023年3月18日 (土) 05:43 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


≪くだめぎ?≫
・『タント 』2019(令和元)年7月9日 フルモデルチェンジ
「DNGA」による最初の車種
※(トヨタ自動車が開発した車両作りシステムの総称「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」をベースにダイハツ工業主導による軽自動車、およびBセグメントクラス以下の小型車を対象とした事業構造としたもの)。
・2021年
・2月5日 - 販売不振のため、"ハイゼットキャディー"生産終了
・2022年
 ・8月11日『ウェイク』 生産終了
 ・10月3日『タント ファンクロス』 追加・投入
・『タント ファンクロス』
全高は 1,785mm(2WD) 1,805mm(4WD)
・"タント""タントカスタム"
全高は 1,755 mm(2WD)1,775 mm(4WD)


・「DECA DECA(デカ デカ)」
2013年10月30日発表 第43回東京モーターショー参考出品車
全高1,850 mm、ドアは両側とも観音開き。
・『ウェイク』
2014年11月10日 公式発表、全高1,835mm、
車体は両側スライドドアとなっているが、タントとは異なり「ミラクルオープンドア」は採用されていない。
・"ハイゼットキャディー"
2016年6月13日 公式発表・販売開始、
全高1,850 mm、最大積載量 150 kg
乗用の軽トールワゴン(軽スーパートールワゴン)であるウェイクを基に発売された
2シーター専用モノスペース軽ボンネットバンの商用車、
2021年2月5日販売不振のため、生産終了。

"ハイゼットキャディー"が参考出品車「DECA DECA(デカ デカ)」
と同じ全高1,850 mmでありながら販売に繋がらなかった。
かつての4ナンバー"ミラ ウォークスルーバン"
(1980年6月~1998年9月・軽自動車規格改定のため)
の復活を願わずにいられない。
Posted at 2023/10/06 11:25:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ
2023年10月04日 イイね!

『タント ファンクロス』投入 一周年

『タント ファンクロス』投入 一周年[写真・画像] 「タント・ タント カスタム」「タント ファンクロス」商 品 概 要2022年10月03日ダイハツ工業(株)説明資料より

ダイハツ・タント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 タント(Tanto、TANTO、TanTo)は、ダイハツ工業が生産・販売している軽トールワゴン(軽スーパーハイトワゴン)のブランド(商標)、および車名である。 生産はダイハツ滋賀工場(第2地区)で行われていた。
0.概要
 初代登場時は、FFレイアウトながら2,000 mmの長い室内長と、軽自動車のなかで最長となる2,440 mmのロングホイールベースが特長であった[補足 1]。同社で発売されている「ムーヴ」よりもキャビンの拡大を図っており、結果として全高1,700mmを超え「軽スーパーハイトワゴン」というジャンルを確立させた。
 2005年6月には、前後デザインを差別化させてディスチャージヘッドランプなどの装備で更に充実させた「カスタム」を追加。「ムーヴ・カスタム」のような、押し出しの強いスポーティな外観デザインが特徴である。

1-1.初代「Tanto」L350S/L360S型(2003年 - 2007年)
・2003年(平成15年)11月27日、初代モデル発売。キャッチフレーズは「親子にピッタント」・・
・2007年11月[2] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
1-2.2代目「TANTO」L375S/L385S型(2007年 - 2013年)
・2007年(平成19年)秋の東京モーターショーでの参考出品を経て、
・2007年12月17日に2代目が発表・発売された。
ロゴは初代の「Tanto」から全て大文字の「TANTO」に変更されている。キャッチフレーズは、標準系が「祝子育て満開」、カスタム系は「アニキのタント。」
 基本的に外観デザインはキープコンセプトであるものの、タントは従来型のファニーな雰囲気をさらに昇華させたようなルックスで、より女性向けな印象を強めた。一方、タントカスタムはムーヴカスタムが洗練されたデザインとなっているため、本来のカスタムのコンセプトである攻撃的なデザインを踏襲している。
従来型同様の90度近く開く各ドアに加え、助手席側に軽自動車初となるセンターピラーレスとスライドドアを組み合わせた「ミラクルオープンドア」[補足 3]が採用された(「X Limited」・「X Limited スペシャル」・「カスタムX Limited」・「カスタムRS」はパワースライドドアを装備)。加えて、4代目ムーヴのプラットフォームを流用し、ホイールベースのさらなる延長(2,440mm → 2,490mm)やフラットフロア化(FF)を行ったことで、初代以上の広い室内空間と利便性が生まれた。
・2010年10月1日 - マイナーチェンジ。
カスタムのキャッチフレーズは「新しいねぇ」に。
CVT搭載グレードを4WD車を含めた全グレードに拡大したことで燃費を改善した。
・2013年9月[4] - 生産終了。在庫対応分のみの販売となる。
・2018年12月5日 - (参考)既販車用の後付け安全装置「つくつく防止」が発売され、2代目タント(CVT車)用に設定された[5]。「つくつく防止」はソナーセンサーやコントローラー、インジケーターなどで構成されており、装着することでペダル踏み間違いによる急発進抑制機能とパーキングセンサー機能が備わるようになる。「つくつく防止」は2代目タント用の発売を皮切りに、他の車種にも順次拡大される予定である。
1-3.3代目「TanTo」LA600S/LA610S型(2013年 - 2019年)
・2013年(平成25年)
10月3日 - フルモデルチェンジを発表し、同日より販売を開始[7]。ロゴは三度変更され全て大文字の「TANTO」から「TanTo」(「T」のみ大文字)となった。
キャッチフレーズは、標準系が「幸せ満点スモール」、カスタム系が「KING OF SMALL」。
 2代目で採用された「ミラクルオープンドア」の使い勝手向上の為、助手席のスライド幅を10cm拡張して38cmのロングスライド化を実現するとともに、後席下部の出っ張り部分をなくしたことでフルフラット化され、A型ベビーカーをたたまずに積載できるなど荷物の積載が容易になったほか、2代目は助手席側のみだったスライドドアは運転席側もスライドドアとなったことで両側スライドドアとなり、一部グレードにはパワースライドドアを備えた。
12月28日 - タントカスタムの新CMの放映が開始され、走行性能を示すために撮影地に採用された急勾配の江島大橋とともに話題となる[11]。
・2014年(平成26年)
7月4日 - 2014年上半期(2014年1月〜6月)の販売台数が135,688台となり、登録車を含めた新車販売台数でNo.1を獲得したことを発表。ダイハツ車で登録車を含む上半期の新車販売台数がNo.1となったのは、全国軽自動車協会連合会の記録がある2006年以降で初となった[13]。
・2015年
・1月8日 - 2014年10月2日まで販売していた派生車種のタントエグゼを含めたタントシリーズの2014年の販売台数が234,456台となり、同年上半期に続いて、登録車を含めた新車販売台数でNo.1を獲得したことを発表。登録車を含めた新車販売台数でNo.1獲得となったのはダイハツ車で初のみならず、軽乗用車でも初となった[15]。
・4月6日 - 2014年10月2日まで販売していた派生車種のタントエグゼを含めたタントシリーズの2014年度(2014年4月〜2015年3月)の販売台数が214,865台となり、軽四輪新車販売台数でNo.1を獲得したことを発表。これにより、タントシリーズは2014年の年間単位・年度単位共に軽四輪新車販売台数No.1となった[16]。
・12月14日 - マイナーチェンジ[20]。キャッチフレーズは、標準系が「育ち盛りの家族へ。」、カスタム系が「GRAND SMALL」。
・2016年 12月13日 - スバルブランドを展開する富士重工業(現・SUBARU)に「シフォン」の名でOEM提携開始。タント初のOEM車種になった。
・2019年6月30日 - 後述する次期(4代目)モデルの生産準備に伴い、3代目モデルのオーダーストップ、並びに生産終了。以後は在庫分のみの販売となる。

1-4.4代目「Tanto」LA650S/LA660S型(2019年 - )
ダイハツ・タント(4代目)ダイハツ・タント カスタム(4代目)
ダイハツ・タント ファンクロス LA650S/LA660S型
 概要
製造会社 ダイハツ工業
別名 スバル・シフォン(2代目)[補足 12]
製造国 日本(滋賀県蒲生郡竜王町)
販売期間 2019年7月9日 -
 ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 5ドア軽トールワゴン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
プラットフォーム DNGA-Aプラットフォーム
 パワートレイン
エンジン KF-VE型:658 cc 直列3気筒DOHC
KF-VET型:658 cc 直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ
変速機 CVT
 サスペンション
前:マクファーソン・ストラット式コイルスプリング
後:トーションビーム式コイルスプリング(2WD)
後:3リンク式コイルスプリング(4WD)
 車両寸法
ホイールベース 2,460 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,755 mm(2WD)1,775 mm(4WD)
車両重量 880 - 1000 kg

・2019年(令和元年)
7月9日 - フルモデルチェンジが公式発表され、発売が開始された[30]。ロゴは初代と同じ「Tanto」へ回帰した。キャッチフレーズは「クルマを超えて。新時代のライフパートナー」。
 4代目は「DNGA[補足 16]」による最初の車種に位置付けられており、サスペンションアレンジ最優先の設計と、曲げ剛性の向上やハイテン材の活用・構造合理化によりボディ構造全体の軽量化が図られた新プラットフォーム「DNGA-Aプラットフォーム」となり、ターボ車用のCVTにはスプリットギアを組み込み、ベルト+ギア駆動を可能にした「D-CVT」を採用。
・2022年
10月3日 - マイナーチェンジ及びファンクロスの追加が発表された[37]。
キャッチフレーズは標準系・カスタム系が「OPEN JAPAN」、ファンクロスが「ひらけ、新時代アウトドア」。
カスタムはフロントフェイスが刷新され、エンジンフード・フロントフェンダー・ヘッドランプ・フロントバンパーの意匠を変更。内装ではブラックを基調に深みのあるブルーが配色され、シート表皮のレザー面積が増え、メッキ加飾が施された。タントの外観デザインは従来通りとなる。
・11月4日 - 発売後1ヶ月時点での累計受注台数が月間目標台数(12,500台)の4倍にあたる約50,000台となったことを発表[38]。フルモデルチェンジから約1ヶ月間(約37,000台)を更に上回るハイペースの受注実績となった。
・2023年
1月24日 - 半導体不足やコロナ禍に伴う部品供給不足に対応するためアイドリングストップ(eco IDLE)レス仕様の追加設定を発表(4月11日発売)[39]。
「フレンドシップシリーズ」を除く全グレードに設定され、アイドリングストップ付き仕様に比べて一律3.3万円割安となる[40]。なお、燃費性能はタント・タントカスタム・タントファンクロス共通で駆動方式を問わず、NA車は2030年度燃費基準70%達成、ターボ車は同65%達成となる[41][42]。

2.車名の由来
 イタリア語で「とても広い、たくさんの」という意味。日本語にも「たんと」という似た言葉があるが、そこから由来するものではない[43]。
3.脚注
3-1.補足
[補足 1]^ 2012年次点では三菱・i(i-MiEVを含む)が2,550 mmのホイールベースであり、軽自動車として最長である。
[補足 12]^ 2022年10月に追加された「タント ファンクロス」に相当するグレードはOEM供給されていない。
[補足 16]^ トヨタ自動車が開発した車両作りシステムの総称「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」をベースにダイハツ工業主導による軽自動車、およびBセグメントクラス以下の小型車を対象とした事業構造としたもの。
3-2.出典
[2]^ “タント(ダイハツ)2003年11月~2007年11月生産モデルのカタログ”. リクルート株式会社 (2020年1月6日). 2020年1月6日閲覧。
[4]^ “[https:www.carsensor.net/catalog/daihatsu/tanto/F002/ タント(ダイハツ)2007年12月~2013年9月生産モデルのカタログ]”. リクルート株式会社 (2020年1月6日). 2020年1月6日閲覧。
[5]^ 『ダイハツ、ペダル踏み間違い時の急発進を抑制する後付け安全装置を発売』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2018年12月5日。2018年12月5日閲覧。
[11]^ “「ベタ踏み」江島大橋が話題に”. 山陰中央新報. (2014年1月9日). オリジナルの2014年1月9日時点におけるアーカイブ。 2014年1月9日閲覧。 - インターネット・アーカイブキャッシュ
[13]^ 『ダイハツ 軽乗用車「タント」 2014年上半期 新車販売台数No.1を獲得』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2014年7月4日。2014年7月4日閲覧。
[15]^ 『ダイハツ 軽乗用車「タント」2014年新車販売台数No.1を獲得』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2015年1月8日。2015年1月8日閲覧。
[16]^ 『ダイハツ 軽乗用車「タント」2014年度 軽四輪新車販売台数NO.1を獲得』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2015年4月6日。2015年4月6日閲覧。
[20]^ 『ダイハツ軽乗用車「タント」マイナーチェンジを行い、内外装デザインを刷新』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2015年12月14日。2015年12月14日閲覧。
[30]^ 『DNGA第一弾として、軽乗用車「タント」をフルモデルチェンジし発売』(PDF)(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2019年7月9日。2019年7月9日閲覧。
[38]^ 『新「タント」発売1カ月時点で約50,000台を受注~スタイルが大幅に進化した「カスタム」と新モデル「ファンクロス」が好評~』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2022年11月4日。2022年11月7日閲覧。
[39]^ “ダイハツ タントなど、アイドリングストップレス仕様を追加…部品供給不足への対応”. レスポンス(Response.jp). 2023年1月24日閲覧。
[41]^ “eco IDLE(アイドリングストップ)非装着車について(タント/タントカスタム)” (PDF). ダイハツ工業株式会社. 2023年1月24日閲覧。
[42]^ “eco IDLE(アイドリングストップ)非装着車について(タントファンクロス)” (PDF). ダイハツ工業株式会社. 2023年1月24日閲覧。
[43]^ “https://twitter.com/HelloDaihatsu/status/1369573743190810630”. Twitter. 2023年2月20日閲覧。
4.関連項目
ダイハツ・ムーヴ
ダイハツ・ミラ
ダイハツ・ウェイク/ダイハツ・ハイゼットキャディー/トヨタ・ピクシスメガ
ダイハツ・ムーヴキャンバス
ダイハツ・トール - 小型トールワゴン
スバル・シフォン - 3代目以降のOEM車
ダイハツ・タントエグゼ - 2代目の派生車
スバル・ルクラ - エグゼのOEM車
ダイハツ・EF型エンジン - 初代のみ搭載されたエンジン
ダイハツ・KF型エンジン - 2代目以降より搭載されるエンジン
5.外部リンク
【公式】タント トップページ|ダイハツ
【公式】タント ファンクロス トップページ|ダイハツ
最終更新 2023年9月23日 (土) 05:51 (日時は個人設定で未設定ならばUTC)。


≪くだめぎ?≫
 ファンクロスが「ひらけ、新時代アウトドア」のキャッチフレーズで展開されている、"アクティブ・タフ"ともある。
 ノーマルなタントが"親しみやすさ・シンプル"
 タント カスタムが"上質・追力・洗練"
とあり、それぞれ売れている印象、ファンクロスだけが先行している訳ではなさそうだ。
Posted at 2023/10/04 11:46:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軽自動車 | クルマ

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