
レクサス「RX」の販売は堅調なのか。
668万円〜と高額でも人気のワケと、
身内の強力なライバルとは
2026.03.18 08:00掲載 carview! 文:ピーコックブルー
■高級SUVの先駆者レクサス「RX」の現状は?
レクサス「RX」は、1998年にラグジュアリークロスオーバーSUVのパイオニアとして北米で誕生しました。
日本市場では、2代目モデルまでトヨタ「ハリアー」の名称で販売されており、2009年に登場した3代目からレクサスのRXとして導入されました。
現行モデルは、2022年に登場した5代目で、ボディサイズは全長4890mm×全幅1920mm×全高1700〜1705mmとなっています。
パワートレインは複数用意されており、ガソリンモデルの「RX350」には、最高出力279ps/最大トルク430Nmを発揮する2.4L直列4気筒ターボエンジンが搭載されています。
また、最高出力275ps/最大トルク460Nmを発揮する2.4L直列4気筒ターボエンジン+電気モーターを組み合わせる「RX500h」と、最高出力190ps/最大トルク243Nmを発揮する2.5L直列4気筒エンジン+電気モーターを組み合わせる「RX350h」、の2種類のハイブリッドが用意されています。
加えて、最高出力185ps/最大トルク228Nmを発揮する2.5L直列4気筒エンジン+プラグインハイブリッドの「RX450h+」も設定されています。
2025年2月には一部改良が実施され、エンジンノイズの低減やリヤドアガラスへのアコースティックガラスが採用されたほか、シャシーセッティングの最適化により車両の上下挙動を抑えたフラットで上質な乗り心地に進化しました。
RXのグレード構成は、「RX350 バージョンL」(FWD/4WD)、「RX350 Fスポーツ」(AWD)、「RX350h バージョンL」(FWD/4WD)、「RX450h+ バージョンL」(4WD)、「RX500h Fスポーツパフォーマンス」(4WD)となっており、価格は668万円から903万円です。
日本でも人気の高級SUVであるRXですが、2026年2月の日本自動車販売協会連合会のブランド通称名別順位において50位圏外となっています。
では、販売店はこの結果をどう捉えているのでしょうか?
■人気はガソリンモデルの「RX350 Fスポーツ」
あるレクサス販売店の担当者は、RXについて次のように話しています。
「当店では、RXに関するお問い合わせは比較的多くいただいている印象です。
その中でも、特に『Fスポーツ』は人気が高いグレードとなっています。『Fスポーツ』は専用のフロントデザインが採用されており、お客様からは『カッコいい』と非常に高い評価をいただいております。
また、このグレードはガソリン車のRX350 Fスポーツのみの設定となっており、よりスポーティな走りを味わいたいというお客様からも支持されています。
加えて、リセールバリューの高さも、RXが評価される重要な要素です。
『Fスポーツ』は国内外を問わず人気が高く、ガソリン車のほうが高値で取引されやすいという背景もあるため、資産価値の面からも多くのお客様に選ばれています。
なお、現在の納期はおおむね半年ほどとなっております」
■取り回しのよさから「NX」に流れるケースも
また、前出の販売店担当者は他のモデルとの比較について次のように話しています。
「昨今のSUV人気もあり、『NX』(550万円〜772万5000円)や『LBX』(420万円〜720万円)などと比較検討されるお客様が多く見受けられます。
RXへのお問い合わせも一定数ございますが、実際の販売台数で見ると、NXの方が伸びている印象です(NX350hの2月の販売台数は1524台で36位)。
主な理由として、NXはRXに比べてボディサイズがコンパクトであることが挙げられます。
NX:全長4660mm×全幅1865mm×全高1660mm
RX:全長4890mm×全幅1920mm×全高1700〜1705mm
日常での取り回しがしやすく扱いやすいため、最終的にRXよりもNXを選ばれるケースが多く見受けられます。
さらに、内装の質感に大きな差がない点や、RXと同等のナビゲーションシステムが搭載されている点も、NXのほうが支持される理由のひとつかもしれません」
■価格を考慮すれば、販売は堅調か
RXのオーナーからは、特に人気グレードの「Fスポーツ」を中心に様々な感想が寄せられています。
走行性能については、「アクセルを踏み込んだ時のタッチが非常に緻密で、意図した通りに加速してくれるのが気持ちいい」「シートの硬さとホールド性が絶妙で、長距離を走っても疲れない」「静粛性が高く、安定した走行ができる」といった、走りの質感や快適性を高く評価する意見が目立ちます。
一方で、ボディサイズや燃費に対しては、「かなり大きいので駐車場選びには気を使う」「都心部では止められない駐車場も多い」「街乗りでも燃費が悪すぎる」「燃費が悪すぎて、維持費が想像以上にかかってしまう」といった声が寄せられています。
このように、RXは全幅1920mmという大柄なボディによる駐車場の制限や、ガソリン車の燃費の悪さなど、日常使いにおいて一部ネガティブな声があがっています。
ただ、高い走行性能やデザイン性、リセールバリューの高さなど、ラグジュアリーSUVのパイオニアとしての確かな実力と高い満足度はRXの大きな魅力です。
実際に、2026年1月の販売台数では、RX350が808台で46位、RX500hが749台で48位となっており、両車を合わせるとLBXの1557台と同じ台数を記録しています。668万円〜という価格を考慮すれば、RXの販売は堅調と言っていいのかもしれません。(終わり)
(写真:レクサス、トヨタ)
≪くだめぎ?≫
日本版初代「ハリアー」全長4720mm
→4代目RX450hL(7人乗り仕様)5000mm
現行「RX」は5人乗り仕様のみで
"4890mm"に抑えられた?と言えよう。
7人乗り仕様があった
「クルーガー」(初代~2007年3月)
「ヴァンガード」(RAV4ロング版 2007年8月~2013年10月)
の後継車種としてRX450hLが投入されたのだろう。