伊佐沼公園で遭遇した絶頂期のWATANABE

白板さん、taboomさん、ティオさん、そーいちろさんにご一緒いただき、伊佐沼バヴァルダージュに出陣。
開始直後の会場へ足を踏み入れると、帽子とサングラスで“変装”されながらも、どこか見覚えのあるようなお方が。
近付いてみると、あぁ、やっぱり！　浅麓堂のN堀さんだ！
販売品を広げるのを手伝っていると、あっという間に黒山の人だかり。
それもそのはず、一味違うヴィンテージ品がてんこ盛り。とても買えないけど・・・。

しばらく立ち話をしていてふと目をやると、後ろの木に立てかけられたビシッと隙のないSW。
オーナーはN堀さんのお知り合いの方で、この車輌も浅麓堂で中古販売したものだそうだ。

30年以上前の初期のWATANABE。気のせいか、最近のものには見られないタダならぬオーラをまとっている。かつてNC誌面で見た、今井編集長やC氏、尋女史のWATANABEにも通じるような。
詳細を聞いて納得。う～ん、これはシビれる。


カンパ・サイドプルに合わせて寸法採りされた非常に小ぶりなフロントキャリア。
ヘッドマークは渾身の一作のみに装着されたという、真ちゅう切抜き。


キャリア足とアームが干渉しない極限の採寸。
よく見ると何と、キャリパーは“無刻印”の超初期型レコードだ。


カンパ・チェーンレスト装備。専用エンドを使用しアトム4段フリーとの組み合わせだ。エンドもシャープに削り込まれている。






リアディレーラーの上下ピボットはアルミ製に換装されていた。


二本巻に走らない、これぞWATANABEの小ぶりなシートフタ。


新オーナーの体格にもピッタリだったようで、最高にバランスの取れたサイドビュー。
ハンドルバーはやっぱりのMod.55旧型。（復刻版は微妙にアールが違うと初めて知った）


こんな出物が入荷するんだもんなぁ。自分のサイズに出くわしてしまったらどうなることか・・・。
浅麓堂、危ない危ない。