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2017年12月23日 イイね!

2017年林道納め 複数林道をつなぎ房総を縦断 山中林道~柚の木林道

2017年林道納め 複数林道をつなぎ房総を縦断 山中林道~柚の木林道年末を締めくくるひと走りは、暖かそうな房総がよいだろうと、じーてぃーすりーさんと房総半島を縦断する林道ツーリングに出掛けてきた。

コースは、長狭街道北側をほぼ並行する「山中」・「大山」・「横尾」・「高山」・「柚の木」と、五つの林道をつなぎ、帰りは長狭街道へ降り戻ってくるという、全行程52km程の周回ルート。
林道区間は約20km、事前のリサーチでは低山ながらなかなかの山深さを見せ、またかなりの部分が未舗装路ということで非常に楽しみだ。

館山道「鋸南保田インター」近くの道の駅で待ち合わせ、長狭街道を横根峠を目指して7時頃に出発。
東京より暖かいはずと訪れた房総だったが、早朝の寒さはなかなかのものだ。日陰は一面霜が降りている。


甘く見て使い捨てカイロも持たずに来てしまい、走り出して数kmも行かぬうち、冷えた手を温めるべく、堪らず自販機休憩。温かなホットレモンを両手で握り締め、暖をとった。


久しぶりのツーリングで体は鈍りまくっており、横根峠に近付き勾配が増してくると、息は乱れ身体はオーバーヒート。
たまらず休憩を申し入れ、インナージャケットを一枚サドルバッグに収納した。


横根峠を越えると、県道182号分岐の標識が見えてくる。
勢いつけて重力に身を任せるが、先ほどまでとは打って変わり、今度は冷たい風に涙がちょちょ切れる。
暑くなったり寒くなったりに忙しいが、短い下りにインナージャケットを引っ張り出すのも面倒で、体を縮こまらせながら下って行った。


長狭街道から県道182号を左折、1km程で山中林道入り口に到達した。


林道入り口の橋を渡ると、緩く登りながら、ぐんぐんと山中に分け入って行く。
雨が降ったらヌタって苦労しそうな土がちの路面も、晴れの日が続いていたお蔭でよく乾いており、走りやすい。


ところどころ岩肌が露出した荒々しい雰囲気と山深さは、わずか200~300m級の山地とは思えない。
この辺り、路面は小石混じりとなるが、35Aガムサイドタイヤに怖いものはない。








標高230m程の山中林道ピーク付近から望む房総の山並み。これから行く道が見えている。


県道88号に合流し山中林道は終了。
県道からすぐに大山林道へ分岐し、ここから先は横尾林道、高山林道、柚の木林道と、途切れることなく林道が続いて行く。














ついに今回のメイン、柚の木林道入り口に到着した。
この林道は何年か前にオフロードバイク乗りの方のサイトで紹介されているのを拝見し、ずっと走ってみたいと思っていた。
全線6km程の距離しかないため、前後をどうつなげるかでぐずぐずしてしまっていたが、知った当時は700Cしか所有しておらず、結果的に650Aを持つまで決行を遅らせて正解だった。


道は削った岩の間を縫って行く。


路面は途切れ途切れにコンクリート舗装部分もあるものの、未舗装区間は本日の林道の中で一番のハードさ。
雨で深くえぐられた窪みを避けながら、路面の端を伝っていくという場面もしばしば。
28Cタイヤでは滑って転ぶか、大部分押し歩きを強いられるところだったが、太いタイヤのお蔭で楽しみながら走行することができた。





削られた地層面が迫る迫力は、この林道の一番の特徴。




路面に集中し走行するうち、足を止めそびれ、下りきってしまった。
あっという間の柚の木林道終点。
こちらからだとハードな路面に登りで挑まねばならず、走るなら高山林道側からがベスト。
また、未舗装路にしっかりグリップする太めのタイヤは必須だ。


この後は長狭街道へと下り、街道筋のラーメン店で昼食を済ませ帰路に着いた。

一昔前は、房総というと「嶺岡」のイメージが強かった気がするが、あちらは全線舗装されてしまい、ツーリストにとっての面白みは今一つ、いや二つ三つ・・・。
対して今回のコースは、目にする風景、踏みしめる路面とも変化に富んで味わい深く、獲得標高とタイムに目を吊り上げる鬱陶しい輩と出合う心配もない。
途中出会ったのは、二台のオフロードバイクとハイカーの方、それに二匹のお猿さんだけ、年末最後にふさわしい印象に残るツーリングを楽しむことができた。

分岐する林道もいくつかあり、更にバリエーションを広げることもできそうで、是非また訪れたい。
じーてぃーすりーさん、一日お付き合いいただき、ありがとうございました。

〈コース〉
Posted at 2017/12/29 11:32:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2017年09月24日 イイね!

力尽きて途中棄権 中道往還・右左口峠から・・・

力尽きて途中棄権 中道往還・右左口峠から・・・全く、週末は雨ばかりで自転車に乗れやしない。
今度晴れたら山へ行こうと、じーてぃーすりー氏との計画が、ようやく実現できたのは9月も後半になってからのことだった。

久々の晴れ予報に勇み、山梨・中道往還(右左口峠)から大窪鶯宿林道(鶯宿峠)を周回するプランを描き遠征。
しかし残念ながら、青空が顔をのぞかせたのはほんの僅か。楽しみにしていた眺望には終始靄が掛かり、おまけに右左口峠への登り途中、ダートの石ころでタイヤサイドをカットするバースト、続いてアルミトークリップが破断し、最後は自分の体調不良でプラン半ばにして撤収と、同行いただいたじーてぃーすりー氏には誠に申し訳ない、何とも冴えない一日となってしまった。

クルマは「道の駅とよとみ」にデポ。
目指す背後の山には雲が掛かっているが、このときはすぐに晴れてくるだろうと高をくくっていた。


道の駅から国道を右手に出てすぐ、「豊積橋南」交差点を右折するとすぐに緩く登り始め、5km程進むと、かつての宿場町「右左口宿(右左口町)」だ。
県道29号から「下宿」交差点を右折すると、少々気合いの要る登りが始まる。

今回は峠に未舗装路があるため、35AのSILKにするか迷ったが、舗装路で楽をしたくて白いTOEIを持ってきた。
タイヤはブルベ・エディション、多少の未舗装は何とかなるとの目論見であったが、それが外れるのはもう間もなくのこと。

先日換えたばかりのHGチェーンに合わせ、フリーも少々大き目のローギヤを備えたデュラエースに交換してきたが、ギヤは既に最軽29×26T。往時の宿場町の面影を横目に、ゆっくりと登って行く。






宿場を抜け見下ろす甲府方面は、雲にかすんだままだ。


「右左口トンネル」へ向かう国道358号との交差点。
こちらへ入ってくるのは、自転車やオフロードバイクのもの好きくらいだろう。


この夏~秋口までの激しい雨の影響か、舗装路面も水に流されたと思われる石ころだらけ。舗装が途切れると、水流にえぐられた跡で路面はなかなかの荒れ具合だ。


SILKにしておけばよかったなぁ、と思い始めた矢先、
パーン!
大きな音がして、
「パンクだ」
じーてぃーすりー氏が声を上げた。

てっきり、(彼の自転車が)パンクをした、ということかと思ったら、後輪がペシャンコになっていたのは自分の自転車だった。ブルベ・エディションと言えども、鋭い石ころには歯が立たず、サイドがパックリ裂けてしまっていた。

ジメついた地道の上でのチューブ交換だけでも憂鬱だが、湿度が高く汗は吹き出るは、おまけにメマトイは顔の回りを飛び回るはで、泣きながらの作業。
裂けてしまったタイヤには、バッグのポケットに忍ばせておいたパークツールの「タイヤブート」を内側から貼り付け応急処置。用心のつもりで持ち歩いていただけだったのだが、まさか使うことになるとは。持っていて助かった~。

これで走り出せればよかったのだが、実はもう1ラウンド。
タイヤに空気を充填する途中、シューという音がしてチューブのバルブ脇に穴が開いてしまった。

このTOEIにはリムテープを使わず、手製のリムロープを外周に貼り付けているが、バルブ穴はむき出しのまま。リム打ちパンクはなくなったが、チューブ交換の折、これまでも時々、バルブ付近に穴が開いてしまうことがあった。
むき出しのバルブ穴が原因かもと薄々思ってはいたのだが、つい放置してしまっていた。

新品チューブをダメにして、もう予備はない。
最初にバーストしたチューブにパッチを貼り付けたが、これもダメにしたらお手上げなので、タイヤブートの残りを切り抜き、リムのバルブ穴を養生してから装着、今度は無事空気を充填することができた。

気を取り直して走り出すが、ところどころ乗車のしんどい部分もあり、乗って降りてを繰り返し進んで行く。


晴れの予報はどうなったのか、雲は一向に切れる気配がない。


調子が出ないのは空のせいばかりではないようで、先程からどうも右足の納まりが悪い。
足元を見るとトークリップがガタついている。
固定ボルトでも落としてしまったかと、足を着き確認したところ、何とクリストフのアルミクリップがペダル取り付け部分を残し、ポッキリ折れてしまっていた。どうりで足が定まらない訳だ。
最初の峠への登り途中でトラブルが二つも噴出してしまうとは、全く今日は日が悪かったのだろうか。

折れたクリップは残しておいても仕方ないので、つま先部分を外しバッグにしまい、ストラップはまた通すのが面倒で残したまま、何だかだんだん重くなる足で、再びペダルを漕ぎ出した。

山水画のように幽玄な雰囲気は決して悪くはないのだが、やっぱり青い空が見たい。


しばらくろくに走っておらず、体が鈍っているのがひしひしと実感される。
路面が湿っているため、どっかり座って休憩できず、吹き出す汗を立ったまま拭うしかないのも辛いところだ。




途中トラブルのせいで随分時間が掛かってしまったが、ようやく右左口峠到着。
標高860m、道の駅からここまで610m程登って来たことになる。
ここも乾いた場所がなく座って休むことができず、それならと、早々反対へ下ってしまうことにした。






峠の南へ抜けると、ようやく雲が切れてきた。
登り途中でこうした景色が見られていれば、随分励みになるのだが。




国道356号と合流地点。
消防団の建物に自転車を立て掛けさせていただき、やっと座って休憩することができた。


ここまで5km程、途中から舗装路面に変わった走りやすい道を下ってきただけなのにも関わらず、どうも疲労が回復しない。
しんどそうに見えたのだろう。じーてぃーすりー氏より、このまま道の駅に戻ろうかとの提案もあったが、次の大窪鶯宿林道は全線舗装、何より、せっかく来たのにという思いもあり、
いや、いや、大丈夫
と強がり、先へ進むことにした。

しかし6km程東進して大窪鶯宿林道入り口へと差し掛かった際、そのまま進入する余力がなく、持参のお握りを口に入れ座り込んで休憩するうち、知らず知らずのまま居眠りをしてしまい、その様子を見たじーてぃーすりー氏より、とうとうドクターストップが掛かってしまった。(獣医さんだけど)

この日は何故か、休んでも疲労が溜まる一方で回復せず、もうこれ以上は無理せず、お言葉に甘えることにした。
県道36号を西へ下れば、あとは道の駅までほぼ下り基調。
25km程をゆるゆると下り、クルマへ戻る頃にはどうにか溜まった疲労も回復させることができた。

何とか乗れるくらいのこんな未舗装林道は大好物だったんだけどなぁ。
ちょっと自信がなくなってしまった。

〈コース〉
Posted at 2017/10/29 15:13:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2017年06月10日 イイね!

菩提の激坂リベンジ 浅間山林道・表丹沢林道

菩提の激坂リベンジ 浅間山林道・表丹沢林道関東の梅雨入りが宣言され、明ければ猛暑の季節はすぐそこ。
山を走るのは今のうちと、天気の安定しそうな週末に、Iさんと丹沢を走りに行ってきた。

Iさんと丹沢となれば、菩提の激坂を外す訳には行かない。
年末にじーてぃーすりーさんと三人で訪れた際、Iさんのエンペラーは34×24Tとかなり"男前な"ローギヤ装備で、表丹沢林道から菩提峠へ上がる元・登山道の急坂を、さすが登り切ることができなかった。
蛇行しながら登った自分たちは、単に小さいインナーを付けていただけなのだが、泣く泣く押しで踏破したIさんは、いつか必ずリベンジをとおっしゃっていたのだ。

いつもは戸川林道~表丹沢林道と登って行くが、今回は序盤に初めて走る浅間山林道を持ってきた。
何となく地図を眺めていて見付けた浅間山林道は、大山麓からヤビツへ向かう県道70号蓑毛までを結ぶ全長約11kmの林道だ。
大山南に位置する浅間山南斜面中腹を伝い、途中には標高470m程のピークが二箇所、ピーク付近は明るく開け、眺望もきくらしい。
「道の駅清川」を起点に、浅間山林道から蓑毛へ抜け、県道70号を一旦ヤビツ方面へ。
峠手前の分岐でいつもとは反対側から表丹沢林道へ入り、菩提峠への激坂チャレンジ。
あとはいつも通り裏ヤビツへ抜け、宮ケ瀬経由で戻ってくるというのが今回のプラン。
全線舗装の一周57km程の行程だ。



道の駅集合は7時の予定であったが、アラームが鳴る随分前に目が覚め、途中コンビニに寄り道をしても6時前に到着してしまった。
ここをデポ地にするのは初めてで、うろうろ付近を偵察していると、クラクションが鳴り、Iさんも6時10分過ぎに登場。
お互い笑いながら「早いですねぇ」と挨拶を交わし、6時半前に出発した。


まずは県道64号を246方面へ下り、日向辺りから県道611号に入り旧道を大山方面へ。
途中にあった大きな鳥居。


新道との合流点、清水屋みやげ店脇の駐車場奥が浅間山林道入り口だ。


この日の予想最高気温は都心では30℃、この辺りもそれに迫る予報が出ていたが、朝の新緑に覆われた林道は涼しく快適。
入口付近はややパンチのきいた勾配であったが、先はそれ程でもなく、センター40Tとインナー29Tを使い分け、ゆるゆると登って行く。


阿夫利林道との分岐。ゲートのある方が浅間山林道。


東側・伊勢原方面を見下ろす、一つめのピーク付近。


休憩中にIさんが蛇を発見。
柄を見てマムシかと思ったが、帰宅後調べてみると、アオダイショウの子供と分かった。
成長すると消える模様は、一説にマムシに擬態しているとも。


路面のちょうど通過してきた辺りに丸まっており、もしかしたら気付かず踏んづけてしまっていたかもしれない。
動きがややぎこちなく、Iさんが道路わきの茂みに移してあげたが、大丈夫だったろうか。

斜面を巻いて進み、今度は西側が開けてきた。
うっすら富士山が見えている。


県道70号の蓑毛バス停前へ出て浅間山林道は終了。
昔むかし横浜に住んでいた頃、ヤビツ峠は随分走りに来ていたが、ここへ来るのは何年振りだろう。
バス停手前の直線の登りがしんどく、よくここで一息ついたものだった。


表丹沢林道分岐までは約5.6km、350m程登っていかなければならない。
木陰が少なく気温も上がってきて、じわりと応えるヤビツへの登り。




表丹沢林道分岐。
ゲートを越え座り込んでの休憩。ゲートの向こうは、ひっきりなしに今どき自転車が通り過ぎて行く。


いつもは反対側から登ってきて菩提峠へ上がってしまうので、こちら側は未体験ゾーン。
と言っても、ただ静かな道が続いているだけ。


道々、何となく"そうかな?"と思いながらここまで来たが、この辺りにもたくさん落ちており、足を止めて確認。
やはり、オトシブミのゆりかごだ。


ていねいに折り畳まれた葉っぱの中には、卵が一つずつ産み付けられている。
踏ん付けないよう、気を付けないと。

いよいよ本日のメインステージに到着。
菩提峠への登りは、元々歩いて登る道を無理やり拡幅・舗装したような道で、距離にすれば1kmにも満たないが、中盤からググッと反り返る傾斜が半端ではない。


昨年12月に登頂果たせなかったIさんのエンペラーは、この日に備え、SUGINOマキシィの5ピンクランクに換装され、ティオさんから贈られたというTAシクロの28Tが組み付けられている。
さぁ、チャレンジ!






もたもた写真を撮っていたら置いて行かれてしまった。
Iさん、無事完登。おめでとうございます。


キラリと輝くティオさんのTA28T。
ホントはご一緒いただきたかったのですが、Iさん、登り切りましたよ!


一仕事を終え、頂上で昼休憩。
暑くなりそうだったので火器は持参せず、お握りと冷たい水のシンプルランチだ。

余裕があれば、このあと煤ケ谷林道も走ってみるつもりでいたが、情けなくも、ここまでで二人とも結構へばってしまい、安楽な下り基調の宮ケ瀬経由とすることに意見が一致。
煤ケ谷林道は次回のお楽しみとすることにした。



宮ケ瀬湖の南端で一休み。


下を覗くと、大分水量が減っているようだ。


昔通った道だろうか。水没していた古い道路が姿を現していた。


午後になると一段と気温も上昇したようで、宮ケ瀬の自販機前でもうひと休憩。
冷たい飲料でのどを潤し、人心地ついたところで、帰路に着いた。
Iさん、一日お付きたいいただき、ありがとうございました。

Posted at 2017/06/18 18:44:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2017年05月29日 イイね!

山北側から犬越路トンネル往復

山北側から犬越路トンネル往復犬越路を天辺のトンネルまで、山北側からピストンで走りに行ってきた。

いつかそのうちと思いつつ・・・、ランドナー完成時には輪行で行くつもりでもいたのだが、休日夕方の混雑電車を想像すると腰が退けてしまう。
カーサイクリングの周回コースもうまく描けず、それでもずっと気になっていた。

三石山林道や御荷鉧スーパー林道を、小分けやいいとこ取りで走ったりするうち、あぁそうか、あっちからとこっちから、半分ずつでもいいじゃん、と思い付いた。

道志側の神之川を伝うルートは途中まで、まだ大半未舗装の30年以上前、歩きにクルマ、自転車でも、訪れていた。

その頃の目的は犬越路ではなく、最初はボーイスカウトのキャンプだった。
神之川ヒュッテより少し手前の広々とした河原迄、道志みちの青根付近からキャンプ道具を背負い歩いて訪れた。
翌々年にもう一度、ボーイスカウトで訪れたが、キャンプが嫌いだったので正直面白くもなんともなかった。
しかし、キャンプサイト付近の木々に見付けたクワガタの群れには大興奮だった。
当時の小●館・昆虫図鑑には出ておらず、もちろん本物も一度も見たことがなかった、大小様々な形態の大量のアカアシクワガタ。
また、幼虫時代の栄養の違いだろう、近所で採れるものとは較べものにならない、“巨大”と言ってもいい過ぎではないミヤマやノコが、そこにポツリポツリと混じっており、キャンプの憂鬱も吹き飛ばしてくれた。
その後クワガタ目的で、親にねだってドライブに連れてきてもらい再訪。
間もなく自転車で遠出をするようになり、今度は友人たちとサイクリングにも訪れた。
友人の一人がクルマを手に入れてからは再び虫採りドライブと、道志側は取り敢えず、途中迄ながら何度も来ていたのだ。

山深い清流沿いを進む未舗装路は、クワガタ目的とは言え、今思い出してもなかなか印象深いものであった。
対し山北側は、年初にI氏と走った虫沢林道の帰路、初めて丹沢湖を訪れたばかりで全くの未体験。
そこで今回は、まず丹沢湖側から攻めてみることにした。

クルマは「道の駅・山北」にデポ。
最初、登りを端折って"インチキ"しようと、道の駅より上の丹沢湖畔で駐車場を漁り徘徊したが、結局適当なところがなく道の駅へ逆戻り。
お蔭で出発は、いつもより遅い8時過ぎになってしまった。

トンネルまでは全線舗装路の為、持ってきたのはブルーメタのTOEI。
ここ最近ルートばかり乗っていたので、久しぶりの出動だ。

丹沢湖へ上がる神尾田トンネル手前の急登を往なし、三保ダム上で最初の小休止。


湖から先は緩い登り基調で順調に進んで行く。
ダムから8km程行った辺り、写真はピンボケになってしまったが、前方左手に巨木が見えてきた。


こちらを見下ろすように聳える見事な杉の木は、推定樹齢2000年とされる、「中川のほうき杉」だ。


中川はこの辺りの地名で、県道に並行して流れているのは「中川川」。

「川」が続いて言いにくいが、ちゃんと橋の銘にも刻まれている。


バスも乗り入れる西丹沢ビジターセンターは、ハイカーの方々の出発点になっているようだ。
先へ行くと林道開始の案内標識があった。ここから犬越路林道と言うことだろうか。


平日ながら何人ものハイカーが前方を歩いており心強い。これならクマさんもお出ましにはならなそうだ。


と安心していたら分岐が現れ、どうやら皆さんは前方へ進むらしい。
右手の犬越路方面へお越しの方は居られないようで、慌ててクマ鈴を取り出した。


チリンチリンと鈴を鳴らしながら、鮮やかな緑の下を進んで行く。


視界が開け、中川川が見下ろせる。




勾配はそれ程きつくなく、センターギアも使いつつの登り行程。
噴き出す汗がトップチューブやフロントガードを濡らしてしまうので、足を止めては汗をぬぐい進んで行く。


この辺りは地盤が脆いそうで、その通りに法面がボロボロに崩れていた。
すぐ上を通る道は大丈夫なのだろうか。


前方に一際大きな崩落があるなと思い近付くと、そこが犬越路トンネルだった。
何とな~く登っていたら到着してしまった感じで、意外にあっけない。




真っ暗なトンネルだが、入り口脇で作業をしている方が居られ心強くなり、向こうへ抜けて見ることにした。
taboomさんからいただいたLED球で若干明るくなってはいるものの、やはりWONDERでは心もとなく、中央をそろりそろりと進んで行く。


無事通過。


トンネルすぐ先にゲートがあるが開いていた。
トンネルを境に未舗装路に変わると思っていたが、しばらく舗装が続いている。


視界が開けた。やはりこちらの方が、より山深い雰囲気。
記憶にある神之川沿いの道は、あっけない本日の行程に較べ、もっと味わい深いものであった気がする。
このまま先へと進んでみたくなるが、いやいや、山北までなんか回ってこられないよ。




路面を覆う大きな崩落。その上を通過できるよう均してあった。
緩い勾配を少しだけ下ってきたが、本日はここを区切りに引き返そう。


再度トンネルをくぐる。
崩落はトンネル内部まで入り込んでいた。


元あったという東屋の名残だろうか。トンネル出口脇の簡易ベンチで昼食を済ませ、帰路に着いた。


暑くなる前に道志側も走っておきたいと思うが、さて、起点はどこにしよう。


〈本日のルート〉
Posted at 2017/05/31 07:29:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2017年01月07日 イイね!

2017年林道初走り 虫沢林道~秦野峠林道周回

2017年林道初走り 虫沢林道~秦野峠林道周回好天の期待できそうな三連休初日、正月休みで鈍った足に喝を入れるべく、Iさんを誘い神奈川の虫沢林道・秦野峠林道を走りに出掛けてきた。

虫沢林道は昨年5月、秦野側を起点に西山林道・三廻部林道と組み合わせ時計回りで巡り、ハードめな未舗装路面と途中開けた斜面からの眺望が気に入り、再訪したいと思っていた。
しかし、まるっきり同じルートをトレースするのも芸がない。今回は「道の駅山北」を起点に高松集落を経由、秦野峠林道で丹沢湖へ下る反時計回りのルートを辿ってみた。

起点の「道の駅山北」。毎度ながらIさんは先着されていた。
お互い周りに停められるのが嫌いな性分。二台分だけ白線の引かれた道路側に縦列駐車する。


表丹沢林道ツーリングの際、ややギア比が高めのエンペラーで難儀したというIさん。今回は一対一を切るローを備えたPEUGEOTのMTBを持ち込まれた。
聞けばこの自転車もご自身でいろいろ手を掛けられている。


元々のVブレーキアッセンブルをディスクに換装、といってもただ交換しただけではない。
クラフトハウスに溶接を依頼したというリアのキャリパー直付け台座は、ご自身で削り出したものだとか。
美しくエッジの立った台座はまさに職人技。こういうこだわりの方向もあるのだ。


スタートは7時を少し回った辺り。
予報では山北周辺は8時頃迄氷点下となっていたが、そこまで冷え込んではいなさそう。
それでも246方面へ下り始めると、やはり風はかなり冷たく、この冬一番の防寒体制でも体を縮め込むことになった。
246まで下りきらずに手前で左折、路肩の狭い酷道は避け側道を行くことにする。上を通るのは東名高速。


流れ落ちる水が氷柱となってぶら下がっていた。


振り返ると富士山が白い頭をのぞかせている。雲一つない空だ。


しばらく246と並走の後、山北駅の先で尺里川沿いに左折、最初のピーク「尺里峠」を目指し登坂の始まり。


徐々に増す勾配。すぐに汗が吹き出し、着込んでいた防寒着を堪らず脱ぎ捨てる。
やはり体が鈍っており休み休み登るが、冷たい空気がすぐに体を冷ましてしまうので、寒くなってはペダルに足を乗せての繰り返しだ。


それでも少しずつ高度を稼ぐと、再び富士山が顔を見せてくれる。
峠までポイント、ポイントで見える富士山は、足を休めるよい口実だ。




高松集落手前にある公衆(?)トイレ。
地元の方が掃除をされている最中で、声を掛けてお借りした。
ちょうどそろそろと思っていたところ、茂みに入って行って・・・というのがどうも苦手なので、とても助かった。


高松集落。


この辺りを頻繁に走られているINTER8氏のブログで拝見し気になっていた廃校「旧高松分校」。
高松集落を通り抜け、運よく見付けられれば寄って行こうと思っていたが、先程のトイレ脇に案内標識があり、お蔭で立ち寄ることができた。




校庭には一面霜が降りている。振り返ると、ここからも、大きな富士山が見えていた。


分校の裏手を巻いてこの日最初のピークに到着。
それを示すものはないが、尺里峠と名付けられていることを後で知った。
やれやれとひと段落したいところが、殆ど日陰でちょっと腰を下ろす気になれない。


左手の道を少し登った先に暖かかそうな陽だまりが見え、そちらへ移り小休止。


峠の向こうが虫沢集落。本日メインの林道への取っ付きだ。
下って行くと、爽快な眺めが広がっていた。何と高い空だろう。


九十九折れを下って行く。


立ち止まった分岐でIさんが急に笑い出した。


その訳は・・・。

右へ行くと九十九折れをショートカットする近道なのだが、標識脇の電柱に"親切な"落書き(?)が。
曰く"滑るが近い"。


これには自分も噴き出してしまった。

進んだのはもちろん、滑らない方のルート。こちらは茶畑の中をうねりながら下って行く。


寄方面からの道と合流。
ここで先程のピークが「尺里峠」と名付けられていることを知った。正確には、帰宅して画像確認後のことであるが。


ここから先秦野峠までは、5月に走ったルートのトレースとなる。
とは言え、虫沢林道起点も新緑の頃とは全く別の印象。


汗を洗い流した水場も・・・。


溢れ出した水が凍っている。


そして少々残念な変化は、この冬の間のうちに、舗装区間が更にまた広がってしまうということ。
前回、一部区間のきれいな舗装路面に、そのうちスポルティーフで走れるようになってしまうかもしれないというようなことを書いたが、それが現実となるのもそう遠くないようだ。


今回の工事対象となっているのか不明だが、この荒々しさが魅力の切通し区間も、いずれはアスファルトで覆われてしまうのかと思うと残念でならない。


などと感傷に浸りながらカーブを曲がると、ドドーンと現れたアイスバーン。
渡良瀬渓谷のアイスバーンで新品リジダをひん曲げ、坂東で顔面を打ち付け、以来、滑ったり躓いたりしそうなものに異様に恐怖を感じるようになってしまった。
ここは慎重に参りましょうと押しで逃げることに。


この先思いやられるな~と嘆くのもつかの間、一転し舗装準備の為一面均された路面が続くようになり、唖然とさせられる。


切通し区間の押しを覚悟すれば、今ですらもうスポルティーフで来ることも可能な状態だ。


先へ行くと、路面を均した重機が路肩に停められていた。


ここまで一気にやってしまおうということのようだ。


このコースならばと、出番の少ないSILKを引っ張り出したが、次は連れてきてあげられるかな?


虫沢林道のピークに到着。
正午を大分回りそろそろ昼休憩としたいところではあったのだが、全く日の当たらないここでは寒すぎる。日向をもとめ先へ下ることにする。


適当な場所が見付からず、秦野峠まで下ってしまった。


前回は気付かなかったが、峠の碑の裏へ回ると、わずかに顔をのぞかせる富士山が見えていた。


5月は騒々しかった碑の回りも、この日は時折ハイカーが通過する程度。
空腹には換えられず、邪魔にならない位置に自転車を移動させ、この場で昼食を広げることに。


Iさんとお互い持ち寄ったメニューを交換し、お握り+カレーに卵スープにカフェオレにミルクティーと、かなり賑やかな食卓となった。
ここまでも何度か見掛けた遥か上空を行く猛禽類。丹沢ではよく観察されるらしいオオタカ(?)だったりするのかな。


秦野峠からは、一旦下ってこの日最後のピークに挑むことになる。
まずは落っこちるようなカーブや、


九十九折れを下るが、


満腹のお腹が思いの外重く感じられ、150m程の登り返しはやってらんない程きつかった。


やっと最後のピークに辿り着き、ほっとするひととき。


眺めも最高だ。


遥か下を行くエピローグのダウンヒル。
今日はもうこれで何も心配することはなし。悩みがないっていいなぁ~。
と、このときは思っていた。


それでは、いざ!


すい~っと行くはずが、日陰に入るや行く手に広がるガチガチのアイスバーン。
あ~、キモ冷えた~。


こんなところは当然押して進み、しばらくは様子を伺いつつそろそろと下って行く。

あの橋も凍ってませんか?
大丈夫でしょう、と先に通過したIさん、あ、やっぱり凍ってますね。
だから、言ったでしょう!



しかし、橋の上からは霞に囲まれ墨絵のような富士山が見えており、足を止めしばし見入ってしまった。


橋の先からはアイスバーンの出現も無くなり、順調に下って行くと間もなく、丹沢湖が見えてきた、富士山を背景に。


丹沢湖に下り着くと、日の光はもうすっかり夕方のそれだ。
湖畔の自販機で購入した温かいアップルティーを喉に流し込むと、意識していなかったが体は随分冷えていたようで、甘みと温かさが体中に沁み渡って行くようだった。


距離にすると40km程ながら、一日、表情を変える富士山を横目に、楽しみどころ満載の充実したツーリング。今月中に終了する虫沢林道一部区間の舗装工事で、次回訪れるときには随分印象も変わってしまうことだろう。
その意味でも、貴重な一日を過ごすことができた。

Iさん、お付き合いいただきありがとうございました。

〈コース〉
Posted at 2017/01/08 23:49:46 | コメント(3) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記

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