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2012年09月22日 イイね!

ちょっとだけリベンジの富士林道

ちょっとだけリベンジの富士林道8月の末に訪れた富士山中腹の林道周回パスハンティングでは、期待していた富士山頂の姿を拝むことができず、やや消化不良となってしまっていた。
消化不良は早めに解消した方が精神衛生上よろしかろうと、みんカラ自転車仲間のティオさんにご一緒いただき、本日再チャレンジ。

「道の駅なるさわ」に7時集合としていたが、お互い早起き体質の為6時前には準備完了。


しかしながら往路の首都高で一度、八王子辺りでさらに一度、豪雨に見舞われるという、なかなかに刺激的な幕開け。
富士五湖地方の「曇りときどき晴れ」の予報と、雨のあとの方がきれいな富士山が見えるに違いないという勝手な思い込み、さらには晴れ男だというティオさんのご利益に期待をかけ、実は無理矢理の決行なのであった。

先日、5万図通りの道が"ない"というアクシデントから通れなかった林道船津線よりアプローチ。こちらも他の林道同様全線舗装が敷かれている。



いいペースで上って行くティオさん、のっけから置いて行かれ気味である。


本日のメインコース富士林道との交差点。この先ピークまでの間、果たして山頂を拝むことはできるのだろうか?
未だ空は雲に覆われたままだ。


山頂側が開ける伐採地。


ここで雲の切れ間から、ほんの一瞬、山頂が姿を現した。
ぐんぐん雲が晴れていくのを勝手に期待していたのだが、空はじっとりと重い印象だ。
果たして本日は「ここまで」なのか、それとも「もっと」はあるのだろうか?


健脚ティオさんに置いていかれつつも、ようやくたどり着いたこのコース随一のビューポイント。
残念ながら下界も雲の中だ。


しかし上を見ると雲が流れており、時折青空が垣間見える。
ここで待っていれば山頂が姿を見せるかもしれないですね、と2人で相談、10時過ぎと時間は早いが、昼食&お茶で粘る作戦を取ることにした。

すると雲が少しずつ晴れて・・・


何と! これはティオさんの"晴れ男パワー"であろうか?
山頂がくっきりと姿を現したではないか!


見えれば見えたで"さらに"を求めてしまうのが人のサガ。
雲が結構な速さで流れていることもあり、今度はバックに青空が欲しいなどと言いつつさらに粘るが、本日そこまで望むことは、できなかった。

1kmほど先のピークを越えれば、あとは一気に下るだけだ。
マファック・コンペにクールストップの組み合わせは安心してダウンヒルを飛ばしていける。
「楽しませてもらいまっせ~」と、カンティブレーキのティオさんとは、分岐があったら止まって待つ、の約束で先行させていただいた。


前回のランチポイント。


小休止していると、ここでも少しだけ山頂が姿を現した。
本日は下へ行くほど雲が多くなり、富士山の姿はこれが見納めだった。
山頂を拝むという目的は果たせたものの、本日はチラリ程度。
やはり文句なしの好天下で再訪したい。
冠雪して、寒くなりすぎる前に、だろうか。


ティオさん、晴れ男パワー、頂戴いたしました。お付き合いいただき、ありがとうございました。
また是非ご一緒してください。
Posted at 2012/09/22 22:32:36 | コメント(4) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2012年08月27日 イイね!

富士山中腹の林道をつなぐ天空散歩~富士林道・軽水林道

富士山中腹の林道をつなぐ天空散歩~富士林道・軽水林道富士山周辺の道路地図を眺めていると、特に西側エリアに、中腹を走るいくつもの道が見て取れる。
まだ暑さの厳しい中、これらの道をうまくつなげれば、下界を見下ろす避暑サイクリングができそうだ。

調べてみると、山梨県営林道「富士線」(富士林道)「軽水線」(軽水林道)の二つが、路面状態がよく眺望もきくらしい。標高1,500m超えのエリアを14km程行くことになり、最高点の標高は1,867m。これはきっとかなり涼しいだろう。
「道の駅なるさわ」を起点とし、前後に同じく山梨県営「大田和線」(大田和林道)「鳴沢線」(鳴沢林道)をつなげて周回コースとした。(実は当初、林道「船津線」から富士林道に入るプランであったが、5万図に誤りがあり、結果大田和林道でショートカットすることになってしまった。)

道の駅を7時30分過ぎに出発。


雲ひとつない空。富士山もその姿をくっきりと見せている。中腹から見上げる山頂、そこから見下ろす下界の眺めとを思い、期待が高まる。


が、いきなり問題発生。
5万図では別荘地を経由し船津林道につながるはずなのだが、いくら見渡してもGPSで確認しても、それらしき道が見当たらない。ワンちゃんと朝の散歩中のご婦人二人連れに道を尋ねてみたが、そのような道は「ない」と断言されてしまった・・・。
これはもう地図が間違っていると判断するしかない。船津林道は諦め、若干ショートカットになってしまうのだが、大田和林道を抜けるコースに変更だ。

別荘地でもたついているうち、何と富士山の周りに雲が湧き、すっかり隠れてしまった。


森の中を行く未舗装路。途中、後ろから来た軽四駆の男性がゆっくりと追い抜きざま、ドキリとするひと言を。
「熊が出てるから気を付けて」


“出てる”という表現が、ホントにそこいらに居そうでなかなかリアル。ふと見ると、注意を促す看板もあるではないか。
注意といわれても、ベルを頻繁に鳴らすぐらいしかないのだが・・・。


大田和林道のゲートからはしっかりとした舗装路だ。この先はもう、道の駅に戻るまで未舗装区間は0だった。


富士林道に接続する交差点に到着。
左が本来来る予定だった船津林道。起点をもう一度調べ、次はこちら周りで走ってみよう。
ところで、この辺りで標高は既に1,500m近く。ペダルを漕いでいると汗が吹き出るものの、立ち止まれば涼しく快適だ。しかし雲が出てきたのか、上って来たため雲に近付いたのか、前方に晴れ間が見えなくなってしまった。



伐採により視界が開けているが、山頂方向は白く曇ったままだ。
後方は明るく晴れているので、雲が切れるのを期待して上って行こう。



ピークが近付くにつれ、西側に下界の展望が開けてきた。この辺りが今回のコースのビューポイントだろうか。朝霧高原から本栖湖方面がすこーんと見渡せる。これで空がくっきり晴れ上がっていれば言うことはなかった。それでも開放感は抜群だ。




カーブの先辺りが標高1,867m。本来は左手に聳える山頂がどーんと迫ってくるはずなのだが、雲は晴れずじまいだった。う~ん、残念。


温度計がないので分からないが、気温は20℃前後だろうか。ひんやりと快適で、避暑気分はしっかり堪能することができた。
こんなに涼しくても、道路わきに群生する草花にたくさんの虫が集まっている。
これはマルハナバチだろうか?


ハナカミキリ。ちょこまか動き回り、寄ろうとしていたら飛んで行ってしまった。



アサギマダラ。ゆったり蜜を味わっている様子。


むき出しの溶岩も富士山ならでは。なのに肝心の“ご本尊”が姿を現してくれない・・・。


ピークを越えてしまえば、あとは道の駅まで下るだけ。車は殆んど来ず、快適なワインディングを楽しめる。そういえば自転車には一台も会わなかったなぁ。
このヘアピンカーブが富士林道と軽水林道の接続点。この辺りでうっすらとガスが出てきてしまった。降り出さないことをひたすら祈り先を急ぐ。


大分下って空も明るくなってきた。もう雨の心配はなさそうだ。
ここまでカロリーメイトで誤魔化しごまかし来たが、安心すると本格的にお腹が空いてきた。
時間は早いがランチを取ることにする。メニューは、山に来ると何故か食べたくなるMUJIのバターチキンカレー。それにパンとジンジャーラテだ。


食事の用意をしていると、鮮やかな緑色のジャージを草花と勘違いしたのだろうか。先ほど上で見かけたのと同じハナカミキリが飛んで来た。しばらく肩や腕の辺りを歩き回り、これは何だか違うぞ、と気付いたのか、またどこかへ飛んで行ってしまった。


食事を終えひと段落したところで、ダウンヒルの続きだ。
軽水線途中から鳴沢林道は直線路が多く、かっ飛ばしたいところではあるのだが、路面の継ぎ目と横切る側溝が多く、細いタイヤではスピードを上げられない。
自転車を労わりゆっくりと下ってきたが、次はもう少しクッションの利く26Cタイヤを履かせて来ようか。




戻ってみると道の駅駐車場は満車。施設内は大勢の人でごった返していた。
おみやげを物色し、早々に退散することにしよう。

帰路、車中から目にした富士山。な、な、なんと、今頃になって雲が切れ始めているではないか!


本日は雲に視界を阻まれてしまったが、条件さえ揃えば標高1,500m超えの涼しい空気の中、富士の頂きと下界の眺めを満喫できる、予想通りの素晴らしいコースであることがよく分かった。今回、暑さによるバテは全くない。
要はタイミングと運と、普段の行ない次第ということだろうか。

顔を覗かせ始めた富士山頂を横目に、絶対また来てやろうとリベンジを誓って、おしまい。

Posted at 2012/08/27 14:08:30 | コメント(7) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2012年05月20日 イイね!

眼前に聳える大迫力の後立山連峰~小熊黒沢林道

眼前に聳える大迫力の後立山連峰~小熊黒沢林道殆んど数時間の睡眠でまだ深夜のうちに首都高へと上がり、目指す先は長野県大町市。
金時山の二の舞は踏むまいと、日々週間予報で大町市の天気を確認し続けていた。
予報は当日が近付くにつれ「晴れときどき曇り」から「晴れ」へと変わり、降水確率も0%。
これは間違いなくイケそうだ。
逸る気持ちを抑え、そしてまた頬が緩むのを堪え、淡々とした車の流れに乗って行く。

NC誌’88年7月号で紹介された小熊黒沢林道は、木崎湖畔から黒沢高原へと小熊山の尾根を縫って進む見晴らしのよい全線舗装の林道だ(紹介当時は未舗装)。
北アルプス・後立山連峰が最短で6km程の位置に連なり、この季節に晴れていれば冠雪した美しい山並みが望めるという、富士山のリベンジとしてはもってこいのルートなのである。

長野自動車道「豊科IC」を降りればデポ予定地の木崎湖まではあと少し。
国道147号沿いのコンビニで朝食を済ませ、事前にネットで調べてあった温泉施設「ゆーぷる木崎湖」駐車場でTOEIを組上げた。


澄んだ空気はひんやりと冷たく、ウインドブレーカーを羽織り7時過ぎに走り出す。


木崎湖畔の林道入り口。「小熊山トレッキングコース」と表示があり、一部ハイキングコースと共通区間となっているようだ。


舗装の整った道は緩い勾配で登り始め、右手には木崎湖が、時折木々の切れ間から姿を見せる。
その位置で高度を稼いでいることを確認しつつ、フロント30×リア4枚18~24Tを使い分け進んで行く。
そのうちに体が温まり、不要になったウインドブレーカーはサドルバッグの上に括り付けてしまった。



左斜面に進んでいた道が右斜面に変わると、前方にチラリ、白いものが目に入った。


展望が開けてきた。爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳だ。


青い空と白い雪、そして、白いフレームのコントラストに自己満足。


林道の開通間もない頃に紹介されたNC誌にはダイナミックな未舗装路とあった。
この辺り、むき出しの法面が当時を想起させ、是非未舗装の頃に走ってみたかったと思わせる。


迫る山々につい足が止まり、なかなか先に進まない。



前方にナイスビューの予感。


忘れていたが随分登っていた。突然、落とし込むような右手に木崎湖が姿を現す。
あまりに急斜面の為、高所恐怖症の自分はこれ以上は足がすくみ行かれない。
ここはパラグライダーのポイントになっているそうだ。


再び鹿島槍ヶ岳を正面に進んで行く。BGMはどこからか響いてくる、キツツキのドラミングだ。


気付くと、路面に薄緑色をした子供のウン●のような排泄物がポロポロ落ちている。
まだ湯気の上がりそうな“ほやほや”だ。
動くものの気配に前方を見遣ると、おサルの群れ。
日当たりのよい路面で日向ぼっこをしているうちに気持ちよくなり、モヨオしてしまったのだろうか。
「んだよぉ、せっかくゆっくりしてたのによぉ」
とでも言いたげな不満の表情でこちらを気にしつつ、素早く立ち去っていくところだ。
まだ小さな子ザルも居る。大人についてちょこちょこ逃げていく姿に愛嬌があってかわいらしい。
みな警戒心が強くすばしっこく、なかなかカメラに収まってくれない。デジカメのズームで寄って、やっと。


またまた前方が開けてきた。


そして・・・


さらに右手を見遣ると眼下には青木湖と白馬方面。


これほどに景色を楽しみながら走れる道は、そうそうないのではないだろうか。
気を抜くとすぐにまた白い頂きが迫ってくる。全く前に進めない。



鹿島槍スキー場に到着した。シーズンオフの為ひっそりとしている。
この辺りで林道はお終い。ここからは若干道幅の広くなる県道で木崎湖方面へ引き返す。


11時前とまだ時間は早いが、ここで昼食にしよう。
今日はジェットボイルを持ってきたので、パックご飯とレトルトカレーを温め、使ったお湯で溶いた粉末ジンジャーラテ。
こんなものでも、きれいな眺めを前においしい空気の中で口に入れれば、最高のランチだ。
来てよかったなぁ。


スキー場からは一旦、アルプスの山々を正面に下っていく。
林道側よりさらに近付く分、より迫って見える姿が圧巻だ。





鹿島川を渡ると道は左へ90度向きを変え、緩くうねりつつもほぼ真っ直ぐに南下して行く。




爺ヶ岳スキー場を通過。


中村の集落を抜けて行く。



標識に従いこの先を左折すれば木崎湖はもうすぐ。あぁ、終わりか・・・


何とも名残惜しい。もう一回りして来ようかと、半ば本気で考えてしまった。


全行程30km弱と短距離ではあるが、非常に充実した一日だった。
いや“一日”という程に時間は掛かっていない。走り出しが早かったとは言えまだ昼前だ。
それでも今までにない、中身の濃いサイクリングだった。
季節を変えてみるのもよさそうだ。是非また訪れたいと思う。

来週来ちゃおうかな。

<今回のコース>
Posted at 2012/05/20 14:49:49 | コメント(4) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記
2012年05月19日 イイね!

小熊・黒沢ポタ






現在走行中。

むふ。



高所恐怖症なので、これ以上縁に寄れない・・・

Posted at 2012/05/19 08:23:20 | コメント(5) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | モブログ
2012年05月13日 イイね!

新緑の足柄路~明神林道から金時林道へ(新矢倉沢峠・長尾峠・坂田峠・足柄峠)

新緑の足柄路~明神林道から金時林道へ(新矢倉沢峠・長尾峠・坂田峠・足柄峠)箱根の北側にすっくとそびえる金時山の麓を走る明神林道と金時林道。
NC誌’85年2月号の記事で知って以来気になってはいたものの、ハードな未舗装路であるとのレポートに尻込みし走りそびれていた。
だがその記事ももう27年も前の話だ。調べてみると明神林道は大分路面が改良されているらしい。金時林道の方は相変わらず荒れているようだが、距離にしてたかだか10km程度。いざとなれば押してしまえばいいのだ。

大井から足柄峠へ向かう足柄街道の途中、地蔵堂を起点に、新矢倉沢峠(明神林道)・長尾峠・坂田峠(金時林道)・足柄峠と4つの峠を巡る周回コースを走った。
舗装路ながら所々、とんでもなく急勾配な地蔵堂から足柄峠への道のりは下り行程に組み入れ、NC誌とは反対周りを辿っている。
今回タイヤは実測29mmと太めのグランボア28C。未舗装路の走りで、どこまで頑張ってくれるだろうか。

地蔵堂から「夕日の滝」方面へ登り、500m程先を左へ折れれば明神林道(正確には途中まで黒白林道)の始まりだ。
雨続きで多少路面は湿っているが、舗装はしっかりしていて勾配もそこそこ。インナー30Tとリア18T、20Tでずんずん進む。
時折雲の切れ間から日は射すのだが今一つ空はすっきりしない。それでも新緑の色が鮮やかだ。


程なくして一つめのピーク、新矢倉沢峠に到着してしまった。

峠には全長300m程の金時隧道。ソービッツだけでは心許ないかとキャリアの反対側にぶら下げてきたワンダーが活躍、トンネル内では路面をくっきり照らし出してくれた。

金時隧道の先、仙石原方面への道のりも下ってみれば全線舗装で、コース取りを御殿場へ下り金時林道をエスケープ、足柄駅を回り戻ってくるようにするならもっと細いタイヤの方がよさそうだ。
登坂用レシオを組めばレーサーでも充分だろう。

国道138号と合流したら右折して乙女トンネル方面へ。休日の為国道の交通量は少なくないが、すぐ先で長尾峠方面へ折れてしまえばもう車はほとんど入ってこない。
かつての『新車情報』辛口・M本さんの“いつもの山坂道”は、左手に箱根方面の展望が開け、時折緑のトンネルを抜ける快適ルートだ。

箱根山と煙を上げる大涌谷。

仙石原ゴルフ場の向こうに芦ノ湖が見える。相変わらず空ははっきりしない。

長尾隧道の手前が本日二つめのピーク、長尾峠。自転車で来たのは初めてだ。
クルマでは通過するだけだったので、ゆっくり立ち止まったのも初めて。

本当の峠はトンネルの上、さらに歩いて登ることも初めて知った。
ま、若い頃ならまだしも自転車担いで登るのも面倒なので、今日の所はここまでにしておいてやろう。

トンネルの向こうは再び国道138号と合流するまで、6km程の爽快ダウンヒルが続く。
道幅も適度に広く、左手には御殿場の街と雄大な富士山が・・・


富士山が・・・


富士山が・・・


見えない!

予報ではもっと晴れ渡るはずだったのだが、山頂は雲の中。非常に残念・・・。

国道との合流は左折して御殿場方面へ。しかし調子に乗って下っていくと金時林道への入り口を通り過ぎてしまう。
合流交差点から100m程先右手、このホテルへの入り口が実は金時林道入り口だ。

正確には建物前を通り抜けたさらに奥が入り口へと続いているのだが、この門構えではまさか中に道が続いているとは思わないだろう。自分も一度は見逃し行き過ぎてしまった。
全く紛らわしい!

いよいよ本日のハイライト、いや最難関、金時林道の始まりだ。
林道起点から程なくして路面は未舗装に変わる。路面が締まり走りやすいのは初めのうちだけで、雨続きのお蔭で水たまりとぬかるみだらけ、ギヤを極ロー・背水の30T×24Tに落としても杉目パターンのタイヤではずりずり滑って前に進まない。

時折バラスの敷かれた路面も現れ大きなのがゴロゴロして走り辛いのだが、道を選んで進める分まだこちらの方がましだ。
いずれにしても立ち漕ぎができないので、ある程度勾配がつけばもうギブアップ。

乗って押してを繰り返し、いつしか殆んど押し続け、広場のような所に辿り着いた。
「もしや」の期待を胸に地図とGPSで確認すると、そこが三つめのピーク坂田峠だった。
それを示すものはなにもないが、道も先へと下っている。間違いない。

峠の先は極少ながら一部舗装区間もありつつ、しばらくは下り道。下りなら荒れた未舗装路でも何とか乗って行けるので、距離も時間も随分稼げそうだ。
この分ならかなり早めに足柄峠に到着できるだろう。峠では、バッグに忍ばせてきたランチとお茶をゆっくり楽しめるかな。

・・・などと妄想しつつ進んでいくと、程なくしてこれが甘い考えだということを思い知らされてしまった。
進む程にここの所の大雨の爪痕が生々しくなり、荒れ放題。落石や木の枝が散らかり、まるで沢の底のように路面がえぐれている所も。



例え下っていようがもう乗車は不可。
それでも救いは、鮮やかな緑の色だ。これが冬枯れの寒々しい木々の中では目も当てられない。
少々荷物の多い新緑ハイキングと割り切り、とりあえず進むことにしよう。


いつしか下り勾配が登りに変わり、立ち止まって糖分補給をしていると、前方からマウンテンバイクに乗った男性がやって来た。彼によれば先はまだしばらく荒れているという。
「下りだから何とか乗って来れました」
という彼の自転車のタイヤは、頼もしげなブロックパターン。自分とは反対周りのコースで明神林道を走って行くそうだ。
しばらく立ち話をし、お互い「気を付けて」と声を掛け合い別れた後、気付くと押しの足取りが随分軽くなっている。間違いなくこの一休み、いや彼のお蔭だろう。
これから自分が行く道を走って来て、自分が走って来た道をこれから行くという、一緒ではないのだが一緒に走るような不思議な感覚で、何だか気力がもりもり湧いて来た。
ありがとー! MTBさん。

ペースが上がり進むうち極端な路面の荒れも治まり、舗装路と合流。地図で確認すると登って行くと金時山、下ると足柄峠だ。
峠には正午過ぎに到着。雲の厚くなって来た空に、ランチにするかどうするか迷っていると、

ポツリ!!

そう言えば日が差さなくなったな、と思ってはいたのだが、まさか降り出すとは。

デポ地の地蔵堂まであとは下るだけだ。
本日最後、金太郎さんとの記念写真を収め、一散に駆け下りTOEIをトランクに仕舞ったのだった。

結局ランチは「万葉うどん」でざるうどんと味噌おでん。
ま、これはこれでOKなんだけどね。

<今回のコース>
Posted at 2012/05/13 16:09:22 | コメント(8) | トラックバック(0) | 林道ツーリング | 日記

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「[整備] #145 水温センサー交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/406520/car/322656/6532728/note.aspx
何シテル?   09/05 22:04
雑誌の記事でほとんど一目ぼれだったALFA145。 それでも自分がイタリア車なんぞ手にするとは思っていなかったのだが、思い切って乗り始めたらいつの間にか走行2...
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