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荒川のメタル工業さんにお願いしていた、ユーレー・サクセス初期型Fディレーラーのガイドプレート&ボルト・ナット類の再メッキが仕上がってきた。

ニューサイクリング誌・編集S氏の650A旅行車に装着されているのを見て以来、欲しい欲しいとあちこち探し回ったが結局見付けられず、入荷量が極端に少なかったとかでもう無理やろう・・・と諦め忘れ早20数年。
たまたまネットで見付けた錆だらけの格安品を、バラして再メッキ、元通りに組み上げたらこの輝き。こりゃたまらん！

ジュビリー同型のプレート形状により、後ろのドッパー兼用品にはない上質感が漂う。
とか思うのはユーレー・ファン、或いは自分だけ？

ユーレー社の気合いの違いか単なるコストダウンか、初期型のアーム類は磨きが掛かっているが、後期型は手抜きがありあり。



初期型はバンドに「Huret」マーク。後期型は素っ気ない肉抜きバンド。軽いのかもしんないけど。


実は、中古だが初期型Rディレーラーも入手してしまった・・・。



こちらは後期型。



やっぱり、初期型の丸みのあるプレート部形状、カラーリングに惹かれてしまう。

う～ん、これは飾っておくだけでいいのだろうか？　やっぱり使わなければいけないのだろうか？

小諸方面より、非常に目の毒な画像が送られてきてしまった。

いつかはチネリ・・・。
レコード・キャリパー発表以前、ユニバーサル装備のこれは60年代モデル。
イタリアンながら端正で、思わずため息が出てしまう。
個人的にチネリは、80年代Ｃレコード期のスーパーコルサ辺りまでかなぁ。
それ以降は、チネリに非ず。


フレンチパーツで固められたジェミニのレーサー。
変速3点はカンパだが、元はサンプレ辺りが付いていたのかも。
ＴＯＥＩのロゴマークをデザインされた故・加藤一画伯が、ジェミニのフィクスド・レーサーをいたくお気に入りだったとか。


マラストーニ。
いかにも70年代イタリアンの雰囲気がぷんぷん匂うレーサー。
ブレーキアウターはトップチューブ内蔵のようだ。
こういうの一台持っといて、みさと公園辺りにさりげなく乗っていき、
「これも一応イタリアンなんですよ。自分なんか、最近のはさっぱり分かりませんねぇ」
とか言ってみたい。


ビアンキのスポルティーフ・モデル？
チェレステカラーではないが、ブラックにメッキもなかなか渋くてよいですなぁ。


眺めていたら、チューブラーモデルが一台欲しくなってきてしまった。
はるちこさんとこも組み上がりラッシュだしなぁ。

本日は休みを取り、川崎自動車検査登録事務所で145の継続検査。

あまりに寒いので、前日行なった作業は、

・錆で見えなくなったエンジン打刻をヤスって読みやすくする
・ライト類点灯確認
・警告灯類点灯確認
・ワイパー&ウォッシャー動作確認
・タイヤ空気圧チェック
・タワーバー&ロアバー外し
・パーツクリーナーによる下回りのオイルにじみ痕跡隠し
・洗車

以上。
年のせいか、最近パーツクリーナーやらケミカル使用後に必ず手が荒れてしまう。

朝一で検査場に駆け込み、第一ラウンドに参戦。
間隔が2年開くので、どうも毎回勝手を忘れてしまう。
前後はプロらしいツナギ着用のおじさんばかりで緊張する。



外回りの検査官に初めてか聞かれたので、
「いえ、前に一度受けましたが、心許ないです」
と、ややか弱い感じのアピールをしておく。

初心者はハザードを付けるように言われてコースイン。
すると、検査官が1人横につきっきりで一つ一つ丁寧に指示してくれ、すんなり進めることができた。
検査の方も、何の問題もなく無事終了。





あまりにすんなり終了したので、横浜の旧友Ｈ君のところへ、オークションで落札したというランドナーを見せてもらいに行く。



フレームサイズは590ミリの特大サイズで、長身の彼にはぴったり。
見付けたときに「これだ！」と思い、ぶっこんだそうである。

マークはないが、30年以上前のＴＯＥＩ製らしい。ラグレスだ。







ペダル穴にフタ付の旧型ＴＡシクロにプロダイ・ルネパターン・トリプルリング。サンプレックスのチェンジセット。





なかなか雰囲気があり、サイズが合えばさらって帰りたいくらいだ。
Ｈ君、早く仕上げてくれい！　一緒に走ろう！

おまけ。
これまた特大サイズの、彼のＺＵＮＯＷ。ペダルが怪しからん！

格安入手したサクセス初期型フロントディレーラー。格安なだけに錆だらけだが、ジュビリーと同型のシャープなガイドプレートが何ともそそられる。

「Huret」のプレートをカッターの刃を使って慎重に剥がしたらバラバラに分解、



こんなお仕事や、



こんなお仕事をする町のメッキ屋さんに持ち込んだ。



使う当てなどないはずなのに。

仕上がって来たら、タガが外れてしまうかもしれない。

500円玉貯金始めよ・・・。

20年ぶりに表丹沢林道からヤビツ峠へ登ってきた。これが新年の走り初めだ。

いつもの通りカーサイクリングでおいしいトコ取り。
表丹沢林道の登り口に新しくできていた秦野戸川公園の駐車場にクルマを停め、本日はシルクで走り出す。

アプローチの大半が未舗装の為以前はいつも38Aタイヤのツーリング車で走っていたのだが、一度だけ28Cのスポルティーフで来たこともあった。
TOEIの23Cではさすがに苦しかろうが、シルクは同じ28C、何とかなると思ったのが大きな誤算だった・・・。

駐車場を右に出て水無川に沿ってゆるく登り始める。
周辺が公園になったもんで以前の未舗装路がきれいに舗装されちゃったよ、快適快適・・・などと思っていたら突然、舗装がぷつりと途切れてしまった。
しかも、砂利の浮いた走りにくいことこの上ない路面に様変わり。
舗装路用トレッドのパナレーサー・パセラと36T×21Tのローギヤでは思うように前に進まない。
こりゃもう、潔く押すしかないですな。


若かったとはいえ、昔はこんなんでどうやって登ったんだろう？
5アームクランクで、ローは42T×24Tだったはず。


頑張りすぎて同行Ⅰ君のハチサンタイヤがパンク、横で笑ってたら、この後自分のもパンクしてるのに気付き、慌てて直したことは覚えているが、乗れなくて押した記憶はないんだよなぁ。


ところどころ路面が良好になることもあり乗ったり押したりを繰り返すうち、4kmほどで表丹沢林道の起点に到着した。ここから先は舗装が始まり、ほっと一息。


以前はこんなだったのだが。


落石の跡が多く注意が必要だが、勾配もそれほどきつくなく、非常に走りやすい。舗装も再び途切れそうな気配はない。
しかも眼下には小田原・大井松田から藤沢辺りまでの町並みと相模湾のダイナミック・ビューが拡がり、何ともいい気分だ。


気をよくしてクルクルとペダルを回すうち、ほどなくして菩提峠への分岐へ到着。
20年前との変わりように、うっかり見落とすところだった。車も通れるようしっかりと舗装された道が登っている。


以前はただの登山道で、それこそうっかり見落としてしまうような道だったのに。



菩提峠からは一旦、富士見山荘前へ下り、1kmほど登るとヤビツ峠だ。
ゆっくりできる雰囲気ではないので、トイレ休憩のみで早々に立ち去ることにする。


秦野の町へのダウンヒルは、やはりシューを替えてもマファック・クリテでは役不足。
登ってくる車が多い上に道幅が狭く見通しも悪い。
ゆっくり景色を楽しみつつ下って行くことにしよう。


年末に見られなかった富士山が、雲の上に頭だけぽっかり。


途中、道路わきの陽だまりで、家人の持たせてくれた弁当とお茶を済ませても、4時間ほどのショート・ツーリングだった。