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2014年03月30日 イイね!

「持ち手芯」でリムロープ

「持ち手芯」でリムロープこれまで不勉強で全く知らなかったのだが、古いフランス車のWOホイールには「リム・ロープ」なるものが施工されていたそうだ。

月初めに雪道でダメにしたホイールからタイヤを剥いでみると、リムテープのあるべき場所に太くやわやわの紐が貼り付けてあった。
「これは何だろう?」と思わず“製造元”に問い合わせ、そういうものがあったことをY社長に教えていただいた。

曰く、スーパーチャンピオン等内側が段構造のリムは、リムテープを貼っても「リム打ち」パンクを起こしやすい。それを防ぐため、内部の凹み部分に這わせ段差をなくすためのロープが売られていたのだとか。

しかし今はそのようなものが市場になく、T社では手芸でバッグの持ち手部分に縫い込む“芯”「持ち手芯」で代替。これを必要な長さにカット、ほつれないように両端を糸で縛り、完成車のホイールに貼り付けているのだそうだ。

「持ち手芯」は手芸用品店などで普通に買うことができる。
T社では13mmの太さのものを、接着剤でリム内側に貼り付けている。

これは海外で「New Old Stock」として売られているもの。専用品らしくバルブ部分に当て革が縫い付けられている。


一台目の白い自転車はタイヤを装着したホイールをオーダーに持ち込んだため、リムロープが未施工だった。
記憶をたどってみると、実際パンクは殆どがリム打ちだった印象だ。

丁度、タイヤも「秩父・御岳山林道」のゴロ石ダート走行でトレッドやサイドがあちこち裂け、本格シーズンを前にそろそろ交換しておきたいところだった。タイヤ交換ついでにガンガン行ける“強いホイール”にすべく、こちらも持ち手芯を貼り付けておくことにした。

このような段構造のリムには是非施工すべし。中の段がチューブを噛みやすいのだ。


まず一方の端をほつれ止めに糸で結んでおく。


ニップル穴二つ置きくらいにボンドを塗布、少々乾き気味になった頃合いを見計らってバルブ穴部分からやや引っ張り気味に貼り付けていく。


一周してバルブ穴まで戻ってきたら余分をカット、ほつれ止めに糸で縛り、貼り付けたら完成だ。簡単。


ビード部の遊びが少なくなるため、タイヤ装着がややしづらくなることが、難点と言えば難点だろうか。

今回は遂に、戦うタイヤ「ツアラープラス・ブルベ・エディション」を導入。
パナソニックお客様センターへ特性などをいろいろ問い合わせ、スペック上は自分の使い方にかなりマッチしていると思われるタイヤだ。


さぁ~、まずは来週の「水元花見グランプリ」が楽しみだ。
Posted at 2014/03/30 20:27:16 | コメント(4) | トラックバック(0) | 自転車メンテナンス | 日記
2014年03月01日 イイね!

わたらせ渓谷の長い一日

わたらせ渓谷の長い一日カーサイクリングでわたらせ渓谷の雪景色を楽しむつもりが、図らずも自転車から徒歩、バスに鉄道、最後はクルマまで出動させるという、まさに交通機関総動員の長い長い一日となってしまった。

週末の暖かな雨予報を聞き、溶けてしまう前にどっさりの雪を見ておきたいと思ったのが事の発端。
終日晴れ予報の水曜に休みを取り、日の出前の東北道を北へ向かった。

決行を思い立ったとき頭にうかんだのは「雪景色の中を白い自転車で行く」情景だった。しかしながら新車乗りたさとクルマへの積みやすさとで、トランクに納めてきたのはブルーメタの26C。今にして思うとこれがいけなかったのかもしれない。
平日のため混雑もなく、「道の駅くろほね・やまびこ」到着は7時過ぎ。
まずは国道122号を北上し、丸美屋へ自販機蕎麦&トーストを食べに行こう。

路面はしっかりと除雪されているがところどころ手付かずの白い雪も見られ、いい感じだ。


わたらせ渓谷鐵道 「水沼駅」にちょっと寄り道。
よもやここへ空身で戻ってくることになろうとは、このときは考えもしなかった。


ほぼ一年ぶりの丸美屋に到着。昨年3月にtaboomさん、a-waterさんと訪れて以来だ。
駐車場はアイスバーンと化しているが気温は前回よりも高く、ここまでの行程でだいぶ体が火照ってしまった。
中へ入ると残念ながら自販機蕎麦は売り切れ。何がなんでも温かいものが欲しいという訳でもなかったので、うどんはパス、ハムトーストを購入し休憩をとった。


腹ごしらえが済んだらいよいよ雪の中へ突撃。国道から花輪駅へ降り、渡良瀬川の対岸へ向かう。
山陰となるあちら側は、結構な残雪が見える。何だかわくわくしてきた。


集落が点在するためそれなり除雪は進んでいるが、道の両脇に白く太い帯が続き、前に来たときとは別世界の印象だ。






アイスバーンに気を付けながらゆるい坂を下っていくと、左手にNTTドコモのアンテナが見えてきた。
小夜戸(さよど)の集落だ。


前回も足を止めた「ほたるの里」。


そのときは痺れるような寒さに氷り付いていた湧水も、勢いよく流れ出ている。手をかざしてみると、うわっ、やはりチメたい。


前回はぶ厚く氷って上に乗っかることができた溜め池も、今回は薄氷の欠片も見られない。


青い空と白い雪のコントラストが目にまぶしい。






しかし一たび日陰に入ると状況は一変、凍りがちの路面に気を抜けない。




特に集落の途切れる区間はひと際ワイルドだ。こんなぶ厚いアイスバーン、まだ当分融けることはないだろう。
乗ったり押したりを繰り返し、慎重に進んで行く。


途中軽トラックとすれ違う。普通に走り去って行ってしまったが、一体どんなタイヤを履いているのだろう。


対岸にはわたらせ渓谷鐵道 。


両脇を林に囲まれた中で撮影をしていると、右背後で突如ガサガサッ! と四足的・塊り的なナニカが向こうへ逃げて行き、驚かされた。
遠目で一瞬のため何だか判断できなかったが、「きっとシカ、シカ」と自分に言い聞かせる。
ナニカの逃げていった方向がこれから行く先なので、言い聞かせないと前に進めないのだ。


まさか、ね。まだ冬眠から覚めるのは早いよね。


草木ダムが見えてきた。


ダム湖をバックに撮影。このまま左へと進み、対岸の国道周りで帰路に着いていればあんなことには・・・。(泣)


虫の知らせか、ダム展望台でふと撮影した東叡社組上げ状態最後のポートレート。


草木湖を見下ろし先へ進んでいくと、


道は山陰に回り込み、路面は再び凍りがちに。
横着したらダメだったんだよな~。


路面がまだらのアイスバーンとなっていた直線路のゆるい下り、まっすぐなら大丈夫だろうと乗車のまま進み氷を跨いだ途端、ツルリ!
おっとっとっ、と路肩の雪山に手を着き何とかコケずには済んだ。

あ~、ビックリした~と一息つき、さぁ行こうとペダルを踏むがクランクが回らない。
雪でも詰まったか、と確認するが問題なし。おっかしいな~。
さらによくよく見ると、何と後輪のリムが右に左にと大きくひん曲がっているではないか!

もうフレが出たとかのレベルではなく、新品RIGIDAが“∞”状と成り果ててしまっている。
試しにニップル回しでスポークを触ってみるが、曲がり込んでしまった方のスポークはグニャリと弛んでおり、反対側を張ってもピクリとも動かない。さらにと無理にテンションを掛けていくと、バッチン! とスポークが飛んでしまった。
アーチワイヤーを外し後ろブレーキをフリーにしてもロック状態は変わらず。ホイールはガードやチェーンステーにも干渉してしまっており、まさかの走行不能だ。


こうなったらとにかくクルマまで戻り、ピックアップに来るしかない。幸い時間はまだ11時過ぎ。
地図を確認すると、今居るのは前方「沢入(そうり)駅」後方「神戸(こうど)駅」の真ん中よりやや神戸寄り付近。
ただこの凍結路面には自分のクルマでは入って来れないので、取敢えず自転車を持って対岸の国道へ渡りたい。そうすると前方「草木橋」を目指すのが早道だ。
そうと決まれば進むしかない。
しかし空身で歩くのとは違い、回らない後輪を持ち上げながら進むのはなかなかの重労働だ。

雪景色を背景にした走行不能車。


雪の陰には回らない後輪。


程なく後輪を持ち上げる腕がしんどくなり、もういいやぁ、とタイヤを引き摺って進み出す。
杉目パターンの軽量タイヤがアスファルト路面と直に擦れればどうなるか、間もなくプシューと音を立て卸し立てのセールブリュはバーストしてしまった。もういいやどうだって。

国民宿舎の脇を通過する際、一瞬ここに自転車を預けていこうか迷った。
しかし草木橋からここまで500~600mの路面状況が分からない。万一凍っていたらクルマでは入って来られないしと、ビビりな自分は確実(と思われる)路線を取ってしまった。

草木橋の手前で「国民宿舎」と行き先表示を掲げた路線バスとすれ違う。恐らくまた引き返して来るのだろう。
国民宿舎に立ち寄っていたらあのバスが迎えに来てくれたのだ。そうすれば道の駅まで戻れたかもしれない。それにここまでの路面も問題なかったし。あ~、しくじった!
しかし今さら国民宿舎まで戻っても間に合わないだろう。後悔あとの祭りか。

草木橋を渡る。


橋の向こうに飲食店らしき建物が見えている。よし、あそこで食事をとり自転車を預け、タクシーを呼んでもらえば万事オッケーだ。
ホッと一息と思いきや、近付いてみると入り口は固く閉ざされ、人の気配もない。何てことだ。

ふと橋のたもとを見るとバス停がある。近付いてみると次の上りバスは10分後の12:30。先ほどのバスが戻ってくるようだ。
12時台はこれ一本。これを逃せば次は当分ない。こうなったらバスに乗るしかない。ただ、自転車をどうするか。

国道の下手数百m先に工場らしき建物が二棟向かい合っているのが見える。よし、あそこに預けて来よう!
急いで向かったが、何とどちらもシャッターが降りていて、ここもどちらも人の気配がない。いよいよピンチだ!

少し迷ったが、一方の工場の裏手に鍵を掛けて自転車を隠し、フロントバッグとAD-HOCを手にバス停へと掛け戻り、ちょうど橋を渡ってきた「神戸駅行き」バスにギリギリ乗り込んだ。
乗客は自分一人、神戸は隣の駅で道の駅へ戻るにはさらにわたらせ渓谷鐵道で水沼駅まで行かねばならないことが判明。それでも道々運転手さんに話を聞くと、このバスに駆け込んだのはとてつもなくラッキーだった。
何故ならこの日、わたらせ渓谷鐵道は神戸駅から先が運休。もし草木橋から最寄の沢入駅へ行っていたとしたら、またそこで途方に暮れることになっていたからだ。
それなのに、お世話になったこの路線バス、バタバタしていて画像を撮り忘れてしまった。

そして神戸駅から車中の人。


ではなく、これは駅ホームに設置された「列車のレストラン 清流」店内。


上り列車の発車時間まで50分程もあるため、お店のお母さんおすすめの舞茸定食を食べながら待つことにしたのだ。
舞茸ご飯に舞茸と野菜の天ぷら、お蕎麦もありの盛り沢山、お蔭でお腹一杯だ。


前回は見るだけだったが、図らずも車中の人となろうとは。
ここから水沼駅まで戻れば道の駅へは1.3km程。あとは自転車が無事でいてくれれば。
ま、平日だし、人通りも殆んどなさそうなところだったし、表から見えないとこに隠してきたことだし、大丈夫だろう!






車中から見る渡良瀬川。


自転車が走行不能となり、それを引き摺ってバス停までひいこら歩いてたどり着き、バスから鉄道に乗り換え、ようよう水沼駅に到着。


ありがとう~。


駅から「道の駅くろほね・やまびこ」までを歩いて戻り、そこからまた草木橋たもとへと取って返し、無事自転車もピックアップすることができた。


最後に、ひん曲がったリム。


氷で滑って変な方向に力が加わってしまったのだろうか。或いは、年明けからまだ一度も乗っていない白い自転車の焼きもちか。尋常でない曲がり方だ。
やはり最初に頭に浮かんだ、白い自転車を持って行くべきだったか。

メタル工業さんで磨いてもらったスペアが、まさかこんなに早く役に立つことになろうとうは思いもしなかった。
あぁ、悲しい。
Posted at 2014/03/01 17:49:06 | コメント(5) | トラックバック(0) | サイクリング | 日記

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