アルミ複合板で自作するラジエーターグリル塞ぎと、冷間補正や暖気時間の話

納車時は11km/L、インジェクター12穴211cc？に変えてタイヤをノーマルサイズに変えて13～14km/L台、冬場は13ｋｍ/L台、ODBIIの情報を見てると、冷間時に増量方向で、寒いとほとんど冷間補正入りっぱなしなので、そのうち冬場だけ塞いでみたいと思っていたので、今回グリル塞ぎ用のパネルを自作してみました。

冷間補正の挙動を理解する上でも、暖気時間についても触れておこうと思います。

燃焼を語る上では3要素が大事です。
1・燃料
2・酸素
3・熱
1と2のバランスは非常に重要です。
3は燃焼において温度が上がらないと発火しません。
点火装置のないディーゼルは特にです。
火が燃え移って燃えるイメージしかない方もいるかもしれませんが、それだけだと火を起こせません。
エンジンにおいては、設計の想定しているクリアランスや、燃圧で動作する物もあるので、適切な温度が望ましい為、適切な温度になるまでの暖気は重要だと思います。

少なくとも私の場合、リビルトしたアルミブロックのK6Aターボでは、水温計の下の目盛りを針が越えないと僅かに変な音がして、暖気後に信号待ちで、試しに再始動してみるとその音が消える事に何度も遭遇したので、おそらくクリアランスが適切になる前にだと、ヘッドが振れたままになってしまっているのではないかと推測しています。

また、12穴インジェクターを導入してからは、水温計の下の目盛りを針が越え始めたあたりで、マフラーから水がしたたり始め、インジェクターの容量選択が理想の近似値に近づくほど、時間は短くなり、濃くても薄くても時間は伸びました。
右下の写真は12穴インジェクターに加え、現行のコイルをカプラー変換で流用（A/F値の振れが狭くなった）した後の感じで、冬場の朝一10分程度の暖気でこんな感じです。
燃焼が良いほど水の量が増えています。

ECUとしては水温をセンサーで拾っているので、最適になるよう、低い時は増量されたマップを読みにいっているようで、目標との差にもよる印象ですが、低いと2割くらい多く燃料を噴いているような時もあります。

冷間補正が入っている時間を減らしつつ、ラジエーターファンが忙しくならない範囲を模索したいところです。

また、エンジンオイルも水分が入り、さらさらにしてしまうので、熱が入りすぎない程度に熱を入れる事で、エンジンオイルの交換頻度も軽減できるかもと期待も込めています。（現在オイル交換はおよそ月一、車を動かすのは週2～4程度）

念のため書いておきますが、温まっていないのに、ヒーターを使うと、水温が奪われるので、その分は冷間補正から抜けにくくなります。

keiスポーツのバンパーはL字の部品を裏から止めるようになっているので、そこに挟む形がいいかと思いました。

アルミ板が妥当かと思いましたが、風圧を受ける事を考えると、加工しやすい厚0.5ｍｍあたりではたわみ等も出そうだったので不安。

今回アルミ複合板に興味もあったので、厚1.0ｍｍでチャレンジしてみる事にしました。

B4が幅はぴったりだったんですが、近い素材は幅400ｍｍでした。

アルミ複合板で購入した物は、発泡PPをアルミで両側サンドした物で、PＰ層までいかない程度に定規を当て、Ｐカッターで溝を掘り、掘った側を外側に曲げました。
内側は綺麗。

バンパーに当て、干渉部分をカットし、上部が動くので、小さい穴を開け、タッピングビスで2か所固定部分を増やしました。
下側はL字の樹脂部分に挟む感じです。

形ができたら、保護シートを剥がし、カーボン調のシートを貼りました。
アストロプロダクツのです。

取付て完成。

早速、日中に高速に乗り、帰宅時間帯に下道を帰るといった感じのテストを行いました。

高速は問題ない。
駐車からの走り出しの温度低下は少ないかもしれない。（※しれない）
下道だと、混み気味の信号待ちでラジエーターファンの動作を久しぶりに聞いた感じでした。
信号とか、渋滞を走る事が多い人はもう少し控えめに塞いだ方が良いかもしれない。

逆にこれ前提ならバンパーにもう少し穴をも良いかもしれないと、頭をよぎりました。

信号待ちとかのインジェクターの値は下がっているので、半月後あたりの給油時の燃費計算が楽しみです。

給油したところ、14.09㎞/Lでした。
このまま14㎞/L台を維持できるなら
0.5km/L前後の燃費改善になるかと思います。
少なくともエンジンの音は冬場付けていた方が良い感じです。