ブレーキローター・パッド・フルード交換
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
今回はフロントブレーキの強化を行います。ブレーキフルード交換まで効率的に行うため、ジャッキアップ後、4輪ともタイヤを取り外します。
2
27,056km走行後、ブレーキフルード以外は初めての交換です。サスペンション、ドライブシャフト、ブーツ、ゴムブッシュなど一通りチェックした後、キャリパー周りをブラシで軽く清掃します。
3
ブレーキホース固定ボルト(12mm・1本)を取り外してブレーキホースをフリーにした後、キャリパーを取り外すため、スライドピンを留めているボルト(14mm・2本)を下・上の順で取り外し、キャリパーを分離したら、S字フックを使ってサスペンションスプリングに吊るし、キャリパーサポート取付ボルト(17mm・2本)を取り外します。キャリパーサポート取付ボルトは非常に固いので、ロングタイプのメガネレンチがあると楽です。
4
ローターの取り外しです。だいたいアクセルハブに固着していて簡単には外れないため、ハブボルト付近やサービスホールなど、ローターとの接触面に行き渡りそうな場所に556を吹き付けて5分程度放置した後、M8ボルトを2箇所のサービスホールにねじ込んでいくと簡単に外れます。
5
指で押すくらいでは戻すことができないキャリパーピストンを、専用工具を使ってシリンダー内へ押し戻します。パスカルの原理を感じる瞬間です。ちなみにピストンが出たままだと、新しいブレーキパッドを取り付けてもキャリパーを戻せなくなるので必要な作業ですが、専用工具がなくても工夫すればテコの原理で作業可能です。
6
新しいブレーキローターをハブに取り付けます。コペンの場合はローターをハブに固定するビスがありませんので、作業中に脱落しないようホイールナットで仮留めしておきます。
7
キャリパーサポートを戻します。締付トルクは120N・m程度でOKです。
8
スライドピンのメンテナンスを行います。上下とも抜き取ってグリスをウエスで拭い取り、シリコーングリスを塗布して戻します。ちなみに下側のスライドピンには黒いブッシュが付いていますので間違えないように注意してください。
スライドピンブーツやブッシュなどのゴム部品は本来は再使用不可部品ですが、破れ等が無いことを確認し、ラバープロテクタントを塗布して再使用しました。ちなみにパーツクリーナーなどを使ってスライドピンホールなどを清掃した場合は、パーツクリーナーの成分がゴム部品を膨潤させてしまうため、パーツクリーナーの成分が残らないように注意してください。
9
スライドピンのメンテナンスは結構大事です。グリスが切れて錆が発生すると異音の発生原因になったり、ブレーキタッチの異常など動作不良の原因になります。そのため、過去のN-ONEでの経験を生かし丁寧に作業を行いました。スライドピンの先端側にシリコーングリスを塗り、ブーツを被せてホールに少しずつ差し込みます。中の空気が圧縮された反力でスライドピンがなかなか入りませんが、少しずつ回転させて空気を抜きながら、グリスがスライドピンホール全体にまんべんなく行き渡るように、ゆっくりと抜き差ししながら元に戻してください。
10
ローターの左右に、挟み込むようにパッドをセットします。パッドがキャリパーに接触する全ての場所(パッドクリップ接触部分・シム面部分)に添付のグリースを塗布し、下側パッドクリップに乗せてから上側のパッドクリップに差し込む要領でパッドをセットします。パッドとローターは接触させてOKですが、ローター接触面(ローターとの摩擦面)にはグリスが付かないよう注意してください。
11
ピストンブーツに破れがないかチェックし、ラバープロテクタントを塗布後、パッドのシムに接触するピストン側(指がある場所)と、その反対側にある2箇所の爪側にもグリスを塗布します。
12
キャリパーを上部スライドピン側に取り付けてボルトで固定します。締付トルクは約26N・m程度でOKです。キャリパーを左右に揺らしながらパッドに被せるように取り付けて、下部スライドピンの固定ボルトも同様に取り付けます。その後、ブレーキホースを固定するボルトを元に戻します。
13
ブレーキローター&パッドの交換作業が終わったら、ブレーキフルードの交換を行います。今回はCCIのゴールデンクルーザーDOT4に交換。1リットル1缶で足りると思います。交換順は諸説あるようですが、左後、右後、左前、右前の順に交換しています。
14
15
これで作業が終了です。エンジン始動後にブレーキペダルを数回踏み込んでから、いつもどおりのブレーキの感触になっていることを確認し、ゆっくり走り出してブレーキをかけて、停車できることを確認してください。
愛車の点検整備は自己責任です。作業には知識や経験が必要なものもありますので、不安な方は整備工場に依頼してください。ですが、愛車の状態を把握しその動きに関心を持つことができるので、その分、安全につながると考え、作業経験を積んできました。丁寧に作業すると時間も手間もかかりますが、ぜひチャレンジしてみてください😊
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