鶏口(けいこう)となるも牛後(ぎゅご)となるなかれ。
大きな物に従うよりも小さくてもそこの頭(かしら)になった方がよいと言うことわざです。
鶏口牛後と略される事もあります。
どう言う事かと言えば例えば野球部で入る高校を選ぶと
して、大所帯の野球部で人数が多くて中々試合に出れない3年間を過ごすか、小さいチームでもレギュラーとして試合に出る3年間を過ごすかと言う感じです。
大きな牛の目立たない尻尾やお尻になるなら小さい鶏でも目立つ口ばしの方が良いと言う
例えです。
車なら2リッターのクラウンに乗るか3リッターのマークⅡに乗るかって話です。
名前の格だけならクラウンですが微妙です。
巨人にいた元木(大介)も年棒が1億円を超えた事もある選手でしたが、このことわざの牛である巨人にこだわったばかりに控えや2軍生活が長く、巨人でなければスタメンレギュラーで巨人にいるよりも1軍の試合に出れていたはずです。
33歳と言う若さで引退しましたがこれは引退後の第2の人生での肩書きを重要視した訳で、
清原クラスのビッグネームなら肩書きは関係ないですが、元木の場合、仮に巨人から移籍して
広島やロッテでスタメンレギュラーとして現役続行してたとしても引退後の肩書きが“元巨人”か
“元広島”、“元ロッテ”かと言う話で(広島、ロッテファンの方ごめんなさい)長く現役でいるか
早く辞めても“元巨人”でいるか難しい所ではあります。
楽天の野村監督は現役時代は南海をメインにキャッチャーとして活躍され70年からの
7年間はキャッチャーと監督を兼務するプレイングマネージャーをされました。
その野村監督が南海在籍時にはキャッチャーとして入団し1軍の試合に全く出れないまま
引退された選手も何人かいてるそうです。
正捕手として野村監督が常に試合に出るので他のキャッチャーは出れる機会がなかったと言う
訳です。
その野村監督の息子の克則(カツノリ)もキャッチャーでヤクルト→阪神→巨人→楽天と人気チームを渡り歩きましたが、キャッチャーと言うポジションと本人や正捕手の実力なんかもあって1軍の試合にはほとんど出れずに引退しています。
(長嶋一茂同様に大学時代は活躍したのですが)
まぁヤクルト時代は正捕手は古田だったので押し退けて出るのはまず無理ですが。
横浜にいるキャッチャーの野口も阪神時代はそれなりの実力があったにも関わらず矢野がいる為にあまり試合には出れず、フリーエージェントで横浜に移籍しました。
最近はオリンピックやWBCで抜けて出れる場合もありますがそれも正捕手が阿部や里崎と言った
日本代表の常連選手と言った場合でチャンスはそう簡単には巡ってきません。
おまけにオリンピックで野球はなくなりましたしWBCも毎年開催ではありません。
とまぁ長々と野球の話になりましたが、ここからが本題でF1の話ですが、ジャンカルロ・フィジケラの
フェラーリへの移籍が決定しました。
不慮の事故で怪我して休場中のマッサに変わって次戦モンツァでのイタリアGPに出場します。
フェラーリのモンテゼモロ会長の「モンツァはイタリア人ドライバーで」と言う意向が決定打になった
ようです。
今シーズンは次戦のモンツァを合わせ最終戦のアブダビまで残り5戦あります。
フィジケラがどれだけ出場するのかは分かりませんが、マッサの回復具合やシューマッハとの
兼ね合い、後は本人の実力や結果次第にはなるでしょう。
モンツァで結果を残せば代役で出れる回数が増えるのかもしれませんが、来年フィジケラは
フェラーリのサードドライバー(リザーブドライバー)として決定しています。
代役期間での結果次第でレギュラーシート昇格への道に繋がるのかもしれませんが、野球と違ってフェラーリクラスのチームでは調子が悪く結果が出ないからとシーズン途中での交代はまず
あり得ません。
あるとするなら今回のマッサの様な不慮の事故に遭うか新型インフルエンザにかかるなどの病気にでもならない限り無理です。
高熱が出ても点滴を打ったり鎮静剤や解熱剤を使ったりとドーピングに引っ掛からない処置を施して出る場合が多いです。
フェラーリは来年もライコネンとマッサで行くのかな?
だとしてマッサは来年の開幕戦には復帰してるでしょう。
と言う事は代役で結果を残しアピールしてもレギュラーシートの道が開けるのは再来年(2011年)の
シートです。
ただその時にライコネンなりマッサなりの来年(2010年)のレギュラードライバーのいずれかが
チームを去るのと他チームからの移籍でシートが埋まってしまわない事です。
これまた重要な事が前々からF1に転向してフェラーリ入りすると噂されているMotoGPチャンピオンの天才ライダーのバレンティーノ・ロッシの存在です。
彼は前々から度々フェラーリのF1をテストドライブしています。
(マシンには彼のMotoGPでのゼッケン46が付いています)
しかも現役のトップクラスのF1パイロットと同等のタイムを叩き出しています。
下位クラスのパイロットよりも速かったりもします。
またMotoGPのオフシーズンにはインプレッサでWRCにスポット参戦したりと4輪にも精力的です。
いずれはF1に転向と噂されいる中、本人も「F1には興味がある」としつつもMotoGPでは契約を更新して2輪を続けていましたが、遂に来年にヤマハとは契約が終了し、ロッシ本人も再来年(2011年)のF1転向でのフェラーリ入りを示唆しています。
2011年にはロッシは32歳になります。
F1に転向するならもういい年頃です。
実際にレースに出てみないと分からないですが、テストでは天才的な実力を発揮しているので
チャンピオンになれる可能性もあると噂されています。
しかもロッシはイタリア人なので、フェラーリがイタリア人でワールドチャンピオンとなれば同じ
イタリア人であってもフィジケラよりも格からしてフェラーリ入りの可能性か大きいです。
となればフィジケラは引き続きサードドライバーのままです。
フィジケラはかつてルノー時代にはポールトゥウィンを達成したりと実力もあります。
代役期間の結果次第では他のチームからのオファーもあるかもしれませんが、果たしてフィジケラがフェラーリ(ことわざの牛)にこだわるかどうかです。
まぁフィジケラは36歳といい歳で今シーズンもF1浪人しかけてのフォース・インディア入りだったのでこのままフェラーリにしがみ付いていた方がいいのかもしれませんが。
ちなみに前戦バレンシアに代役で出場したテストドライバーのルカ・バドエルもイタリア人だったりします。
でもまぁ彼は現役時代もスクーデリアイタリアやミナルディなどであまり活躍はしてませんし、
長らくの実戦離れから予選最下位、決勝17位(リタイア除くケツ2)と散々な結果でした。
それを見たアンソニー・デビットソン(イギリス人)か「バドエルより結果を出す自信がある」からと
フェラーリに上申しに行くと言ってましたが夢叶わずでしたね。
ちなみにフィジケラが抜けたフォース・インディアのシートには故アイルトン・セナの甥っ子の
ブルーノ・セナになるのでは?との噂です。
あとフェラーリでイタリア人ドライバーと言えば故ミケーレ・アルボレートを思い出しますね。
彼は愛されるイタリア人でした。
P.S.
果たしてフィジケラはこのままサードドライバーのままバドエルの様にフェラーリに甘んじるのか
何かしらチャンスが巡ってくるのか?です。
あとあくまでも噂話と私の憶測レベルの話ですので「信じるか信じないかはあなた次第です」
(byハロバイ関)