
「R424小僧」とまで言われている、言わずと知れた僕のホームコースです。午後の昼下がり急遽そっち方面に用事が出来たので、ついでに流してきました。
ここは冬でも走れる中高速のステージ。ギャップが多くてひどいので、バイクなんかだとここにセッティング合わせようとすると寝ぼけたような猫足マシンに仕上げるしかなく、ハンドリング設定に苦労する。が、中高速の胸のすくような楽しいコーナーが続いてるんですよね。集落通過も多く、走れるステージは決して多くはないんですが、僕的には奥の院~タワー間よりも安全で楽しいと思っています。
今日のマシンはもちろんスイフト。ここ数日の寒波のせいで橋の上なんかは塩カル撒かれていたので、昨日くらいまでは凍っていたのかも知れません。年に数回こういうときがあるんですよね。夕方で気温4℃、そんなんで、ちょっぴりおっかなビックリとセミウェットの中、流してきました。
スイフトに付いてる標準タイアはポテンザRE080っていうアフターでは市販されていない純正専用タイアでして、ポテンザの名を冠してる割にはグリップは穏やかな特性。ちょっと無理するとアンダーが出ちゃいます。
思うにここ20年ほど乗用車はまともに乗ったことが無く、FFなんて若い頃にチョロッと乗ったくらいで、乗り方がよく分かりません。タックインだのなんだの色々独特の特性はあるようですが、多分どんなクルマでもペダルワークを中心とした荷重移動さえきっちり押さえれば希望する旋回性を得られるんだと思っています。
バイクのように過敏すぎるくらい路面状況を常に気にする必要がなく、体全体を使って操る必要が無いので比較的気楽に運転できるのが4輪のいいところですね。
そんな中、スイフトを走らせたわけですが、中高速ステージのほうが気持ちよく走れるような気がしました。それは中低速コースに較べて限界ギリギリまでタイアのグリップを必要としないと言おうか、グリップ力に依存しない速度域で流してるのが一番の理由なんですが、アンダーが出にくい。時折アクセルワークとかがビッチリ決まったときは胸のすくようなコーナリングを味わえる。インプレ通りのコーナリングが可能。
一般雑誌でリアのスタビリティが不安定と評されている特性もニュートラルな特性を維持させるためのセッティングなんだということが理解でき始める。確かにリアの挙動はつかみ辛いところがあるんですが、アクセルオンと同時に旋回性が向上してリアがフワフワとグリップしているような挙動。でも急激に流れ始める感覚はないのでフロントタイアでグイグイ引っ張ってやりながら走らせる。猫足も効を奏して鼻歌交じりで快走だ。
CVTもスポーツ走行させるとなかなか厄介な特性を示す。通常のDレンジで走ってると立ち上がりでのアクセルオンに対するレスポンスが悪く、一拍おいてから回転が上昇し加速を始める。まるでドッカンターボのようなタイムラグ特性。スイフトにはマニュアルシフトは付いてないんですが、スポーツモードと言うのが選択できる。これを使うとアクセルオフでも2000~3000rpmを維持し続けてくれて、これだとクリップ過ぎてからのアクセル操作に対するレスポンスはほぼ我慢できるレベルを維持することが可能であることに気付いた。0コンマ数秒程度のスーチャー並みのタイムラグまで向上する。
高速域の伸びは所詮90psのエンジン、期待するほどの加速は望めないが、中低速が充実している。1200ccという排気量にしては実にトルキーな特性。この辺、猫足特性と共に欧州のホットハッチを徹底的に研究したスズキにエールを送りたい。天下のアイシン製CVTと併せてうまく使ってやると楽しい走りが可能となる。
このスイフトをスムースに走らせてやるポイントは、ピッタリと路面に張り付く猫足と限られた中低速回転域トルクを上手く利用しながら走らせてやるところにあるんだと思う。挙動が穏やかなのでラインの自由度も高いように思う。
限られたパワーと、ある意味クイックに反応しない猫足を駆使しての走り、バリバリマシンとランデブーするのはスピード的に辛いとは思うけど、操ってる本人はその特性を楽しんでるってのが自己満足的要素の高い、ヲタクマシンであるあたりが僕的には大好きである。エリーゼも同様、速さは大したこと無いけど本人は天国に昇ってるくらい楽しみながら走ってるのである。(^o^)v-~~~
あ~、明日は塩カル落とし洗車だな、、、、
Posted at 2010/01/03 04:21:21 | |
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スイフト | 日記