2011年07月09日
水温・油温
最近、お友達の方々でも問題になりつつある温度問題。
S15の水温・油温を考えてみます(※シルビアシリーズは皆同じと考えていいと思います)。
いわゆる適正温度という点で、皆さん見解が違う。
問題は。
①スピードと使用状況
②冷却機能
③S15に特有な問題
…という点を全て組み合わせて明確にして、誰も教えてくれない事。
実は、これ、③特有な問題の点を考えずに話している人が多い事に気がつきました。
簡単に言えば。
皆さん、お忘れですね。
シルビアは、アルミ製エンジンだということ。
皆さん、見た事がありますか?
エヴァンゲリオンの台詞のように「蒸発!!」している内部を。
シルビアのエンジンは、ブロックもですが、スリーブ(ピストンが上下している管)までアルミ。
特に4番シリンダーでは顕著でしたが、ブロック上部(稀)と、特にスリーブ上部(かなりある)も「消滅」していることが結構あるんですよ。
逆に言えば、これがSRエンジンのトラブルの大きな原因です。
※ナプレックでは、内径に関わらず、スリーブは鉄製に替えてしまう事が多いそうな。こうすると、多くおきているトラブルの殆どが起こらなくなるとの事。
このようなエンジンである事、殆どの皆さんが忘れて、適正温度は水温95度・油温100度とか述べられています。
でも。
エンジン・オイルの材質によっても違うのでしょうけれど、事SRエンジンに関しては、水温・油温は、一般の鉄製スポーツ・エンジンよりも10度程度下回って考えないと、ホンマ、溶けてしまうで(大汗)。
だって、JZや13Bは、元々鉄製です。
でも、RBは弱いか。
まして。
殆ど走っていない状態で、水温が90度とか油温が95度とか…
もし、高性能の冷却機器がついていない状態だったら…
踏み込んだら溶けてくれと言わんばかりです。
街中の、それも普通に走っているところで90度まで行くとなると、これはもう熱すぎる。
間違いなく、油温も熱くなっているからです。
それで踏み込んだら…
そりゃそうだ。
それ以上、中々下がらないんだから。
考えるまでもありません。
ワタクシは、これでエンジンが歪みました。
ワタクシの場合、もう少し小さなオイル・クーラーで良かったな、とは思います。
でも、冷却水とオイルの適正温度は、それらのメーカーの基準ではなく、SRエンジンに特化して考えることが絶対必要だと悟りました。
ちなみに。
ナプレックさんは、具体的に水温・油温ともに90度が上限で、100度を超えることを避けろ、と言っていました。
ワタクシも賛成ですね。
だから、①ご自分の使用状況と、踏み込む事が必ずある、という事とを天秤にかけて、②冷却機器を決め、さらに状況を見てそれらの一部を塞ぐなどの調整をすれば良いか…とも思っていますが、塞ぐ事についてはあまり気を使っていません。
夏なのに、適正温度に気を使いすぎて調整すれば、間違いなくオーバー・ヒートの時に手遅れになる事を身をもって知っているからです。
それと、後は、エンジン・ルーム内の風通しでしょうね~。
やっぱりボンネットか。
…これも考えすぎると、雨が進入してベルトなどが逝ってしまい(←プロのメカニックさんに注意された(汗))、余計に壊す羽目になってしまうので、そこそこの物が欲しいですね(汗)。
何にせよ。
冷却と温度管理は難しいです。
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Posted at
2011/07/09 23:15:04
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