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ばくおんのブログ一覧

2017年04月17日 イイね!

FC3S デフ ② マツダスピードLSD


いつも真面目なブログ書いてますが、今日はもっと真面目な面白い事を書いてみようかと。

長いですw



LSDの選択に色々と悩みつつも、マツダスピードのLSDを分解して考察してみました。

実はあまり深い事は知らない部品でしたので^^;

意外とLSDの作動理屈や、イニシャルトルクとロック率の事を知らない方も多いのでは?






とりあえずバラバラにします。

夜な夜なチマチマ分解整備して眺めてましたw









LSDの中核であるプレッシャーリングとM/Sのカム角。

負荷が掛かるとカム角によりプレッシャーリングが押し広げられてロックするんだな。










片側のフリクションプレート。これがプレッシャーリングに押されてロックしていく。

理屈としてはクラッチと同じでこれだとトリプルプレートになり、これが多い程ロック率が高くなる。

内爪ディスクがドライブシャフト側で、外爪ディスクが駆動側になると考えれば解り易いかも?

マイクロメータで全て厚みを計測しておきました。











フリクションプレートの末端に位置するコーンプレート。 

フリクションプレートに予圧を掛け、イニシャルトルク並びにフリー~ロックをコントロールする役割。

少し片摩耗が見られるのはケースのサービスホース?で均等に圧着出来ないからだね。

サービスホールが無ければベアリングの脱着に苦労するし、どっちが良いんでしょうねぇ^^;











これらが左右に離れるチカラをケースが受け止めてロックしていくのがLSDって事なんだなー。

M/Sのケースは鋳物製。 社外は鍛造無垢からの削り出しなのでそっちの方が良かな。。。







よくあるシム増しによるイニシャルアップも興味あって色々お勉強してみました。

ただ、構造的にはメーカー出荷状態の8キロ?を目指す程度が無難な気がします。

摩耗したフリクションプレートを補う位の厚さ程度じゃないでしょうか。。。




イニシャルトルクを上げてもロック率が高くなる訳ではなく、ロック率はフリクションディスクの摩擦が決める事であり、あまり意味は無いんですよね^^; 効いている気がするだけ。
ただ、逆にイニシャルトルクに頼らなくてはいけないシチュエーションてあるので、そうゆう場合は効果あるのかと。
例えるなら雪道とか。完全にスリップする状況下ではロック率よりもイニシャルトルクによる駆動が頼りになる。
だからドリフトで滑ってる時ってイニシャルトルクも重要になってくる。ロック率もだけど。

何が言いたいかとゆうと、その目的だよね。

コンマ何ミリのシムを入れたってカムはそれ以上に動きますもの。ロック率を上げたいならもっと多板式のLSDを使うべきだし、ロック率を上げるべきシム増しってのは間違ったLSDの使い方だと思う。






そんな事を悶々と考えながら次期LSDのイメージをしてました。

自分が欲しいのはイニシャル低めの1.5WAYでロック率が高い物。 

OS技研のLSDがピッタリだなと♪





そんな事を考えてる時に走りの達人であるSPLなFCに乗るT氏から電話が。

運転上手な人のLSDの観点を色々教えてくれました。


解り易く簡潔にまとめると、LSDなんて必要ナイ! と言われました(汗)


LSDは進入も立ち上がりも抵抗でしかない。

LSDでトラクション云々の前にクルマのセットであり、LSDは補助的な物だよと。。。



私には仰ってる意味がよく解ったつもりです。。。 いえ、解ってました。改めて。。。



立ち上がりでインリフトするならイン側がグリップするようにするのがセオリーだと思う。

ばくおん号はF10K・R6KというFCとしては特異なレート選択してるのもその理由。

リアイン側のグリップを補う為に対角線上にFのレートを上げてたりする。




カツカツに効くLSDもどんなか試してみたくてクスコのMZ入れてみたけど、良いと言えば良いです。

ただ、ロック率が高いLSDって私みたいなヘタレにはアウト側のトラクションが抜けた時が大変。

イン側で逃げてたからアクセル踏んでいけるけど、その代償ってやっぱあるなと感じます^^;


イニシャルは低めの7キロ程度だけど、それでもアンダー感が強いかな。。。

立ち上がりもパワーアンダー傾向だからとにかくアンダーな印象の車に。


よくLSD組んでトラクション掛かるようになる。とあるけど、パワーアンダーなだけじゃね?と思うw






てなワケで、OSのLSD使うか迷ってましたが、助言もありユルユルのマツダスピードに決めました。

ちなみにT氏はビスカスらしい(驚) でも自分はLSDやっぱ欲しいので^^;

マツダスピードのLSDは一番初めに使ってましたが、色々使ってるとその良さが解る気するし。

こうゆうLSDって今は無いしね。








バラしたLSDを検証しながら組んでいきます。

ケースの溝にフリクションディスクのツメが干渉して出来た深いキズが見受けられた。

ディスクのツメが引っ掛かると正常にロックに移行出来ないのでリューターで研磨。

長く使ってると摩耗する部分なのでO/H時は見ておきたいポイントですね。













プレッシャーリングのケースとの摺動面も研磨して動きやすくしてみました。

LSDって精密ではあるのですが、動きは原始的なのでちょっとした事って大事かも。












パーツクリーナーで全て洗浄してキレイにしたらオイルを塗りながら組み立てていきます。

オイル交換だけでは取れない鉄粉もあるのでO/H時は丁寧に洗浄してあげましょー。


ディスク類はそのまま使います。

ちなみに今はもうO/Hキットが無いんですね^^;

摩耗はシムで何とかなりますけど、破損したらお手上げですな。。。














最後にイニシャルトルクの測定。

分解前は4.6キロだったのが3.7キロにダウンw

コレはオイル粘度が低いのを使ったからですね^^;











M/Sとは意外な方向に行ったな… と思われるかもしれませんね^^;

色々書きましたけど、結局は自分で好きなLSDを選択すれば良いと思います。

なかなかお金の掛かる事ですけど、DIYでLSD組んで色々試せるって良いもんですな。












Posted at 2017/04/17 23:21:01 | コメント(3) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2017年04月13日 イイね!

FC3S デフ ①


春ですね。 近所の桜も満開です^^♪


板金ネタ続いてますが、そろそろネタ変えていきますw






中古でデフAssyを購入しました。

ファイナルは4.1で、LSDはマツダスピード入ってました。








目的は、ファイナルのギア比変えたいなと。。。 現在は4.3。

4.1に換えてFSWのストレートでのエンジン回転数を抑えたい考えでの事。


T/Mの5速はアンフィニの0.763を使用してますが、6800rpm近くまで入ってしまう。

ファイナルギアをハイギア化して回せても6500rpm付近をMAXにしたい。


エンジンO/Hを経て感じたのは、改めて高回転高負荷ってのはエンジンには過酷なんだなーと。。。

もっと思いやりのあるムチの入れ方をしないとまた直ぐに壊してしまうと思うんですよね。


ホームコースでもあるFSWでファイナルのマッチングも気になるトコなのでリニューアルです。









到着後、サラッとバラして手作り専用スタンドにセット。 また出番が来て嬉しいw

コレが無いとデフはキビシイです^^; すごく重いし。












バックラッシュ(歯当りのスキマ)が気になったのでダイヤルゲージで計測してみました。

そしたらナント! 0.02mmでした^^; ありえなくね?

基本の数値は0.1mm前後なのでとんでもなく狭い。。。 コレで走ってたんか?









イイ加減なのはホントにテキトーなモンだね。

LSDを分解しつつ再調整です。


LSDをどうするかヒジョーに悩んでます。。。
















Posted at 2017/04/13 18:31:40 | コメント(3) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2015年02月04日 イイね!

デフオイルクーラー④ 手直し

今日はたまにはネタを変えてみます。


デフオイルクーラーを取り付けたは良いけど、効果はイマイチだったので少々手直しです。

思う事は色々ありますけど一つ一つを実践で考察していきたいと思います。








とりあえずデフオイルを抜きます。

車体を上げて一速ギアを繋いで、アイドリング回転数で一分間回して直ぐ抜いた状態のオイル。

気泡混じりで白濁してるのがよく解る。

一分でこの状態なら連続高回転だと泡がすごいんだろうな~。 と想像がいく(--)












で、話は変わって現状のオイルラインの取り出し口に注目。

フィラードレンのちょい下の位置が吸入口になってる。


走行時だとオイルの巻上がり&泡立ちにより油面はかなり下になり吸えて無いと思われるんだな。

停止状態だと問題無くオイルは吸えるのだけど、そこまで想像がいかなかった(--)












なので、低い位置にある温度センサーと吸入口を入れ替えてみました。

どちらも1/8PT穴だったので交互させる事が出来て良かった^^;

これでちょいと様子見してみます。。。











実は組んだ当初のストリートでの試運転時から疑問に思ってました。

初めのO/Cの動作ではググッと油温は下がるのに、それ以降はあまり下がらないかも???

そんな効き方だったのでなんとなーくミスしてるなとw


先ずオイルを吸えるようにして、そこから容量とかの問題に着手出来るのかなって感じですね。

デフオイルクーラーはノウハウ要りますな(--)











デフはだいぶ鉄粉が少なくなってきました。

中古のデフでも組み方を変えたら1000kmはナラシやりたい感じですね。










ついでに、自分の小道具を紹介です。

ギアオイルの交換はいつもコレでやってます。

コレが持ち運びし易い&入れ易くて最高なんですわw 容量2L












Posted at 2015/02/04 19:48:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2014年11月22日 イイね!

デフオイルクーラー ③ 完成

デフオイルクーラーがやっと完成しました。

構想が長くて半年以上も施工までに時間を費やしてしまった^^;


完全ばくおんオリジナルのデフオイルクーラーをご覧あれ~w







クーラーコアはこんな感じでセット。

今回のモディファイはガソリンタンクのカバーを最大限に利用しました。

フラットバーを切り曲げしてワンオフ製作のステーで固定。


飛び石による損傷を防ぐべくコアにメッシュも装備。

斜め45度にセットしてダクトのリップで車体下の気流をすくい上げる感じかな。

コアを低くセットすると損傷が怖いしね^^;












ポンプは反対側にセット。

ポンプの固定は家のゴミ箱に転がってたFCのフューエルフィルターのマウントを再利用。

やっぱりECOであるw


車外でロアー側でもあるのでテーピングして防水処理。

密閉させると結露するのでモーターの真下に穴を空けて通気させて結露によるサビを防ぎます。













セットにあたりホースはBSの耐油ホースを使用。

内径は8.1mmと細めだけど、よくあるキットはAN6サイズで8.7mmなのでそう変わらない。

メッシュホースより安価で品質も高いのが良いね^^


ホースの取り回しはこんな感じでデフ本体を基準にコンパクトに仰々しく取り巻いてます。

ポンプの負荷を考慮した取り回しで使用したホース長は1000mmで済ませました。 

メンテナンス性とホースをなるべく曲げない取り回しはアタマ使います^^;

デフ→コア→ポンプ→デフに戻る順。











後ろから見るとディフューザー下の奥にコアがちょろっと見える。

車体下の気流を後方に導くディフューザーの手前にセットする事で冷却効率の向上を目論みます。

風林火山FDのセットを真似してみましたw













自分のコアとポンプのセットのポイントは、デフのオイルの油面の下にセットする事でした。

油面の上にセットするとオイルが落ちてしまう。

ポンプは「呼び水」なんて不要なタイプだけど、オイルで満たされていれば空吸いは皆無で確実。


ちなみに今回はフィルターレス。

これだけ鉄粉が出るデフではよくある小さなフィルターじゃ詰まってメンテ大変ですし^^;

メリット・デメリットがあり、壊れたらその時また考えますw












ポンプの電源はバッテリーからリレーを介して直に駆動させます。

長いので2sqのケーブルと15Aのフューズを装備。

2Set用意してあるのは後にT/Mオイルクーラーの下準備の為ですw










で、ここからが今回のばくおん流デフオイルクーラーの本題。

ポンプの駆動のさせ方です。



油温センサーを取りつけてあるので油温に応じて駆動させるのは常とう手段です。

でも考えてみると、小さなコアで毎秒100ccも流動させても冷えるワケが無い。

車の冷しモノって熱量に応じた流動量や放熱カロリーを計算されて造られてる。

自分の使うコアの大きさとデフの熱量を考えると毎秒流しても冷えないし電力の無駄です。

小さなコアでバンバン流しても冷える前に流れちゃうのが困るんですよね^^;



そ・こ・で! 間欠的に駆動させて十分に冷えさせてから流動させてみようかなと。



色々と考えてアクセルオフ時、つまりブレーキを踏んだ時に駆動させるようにセットしました。

FSWを2分で周回すると一周でブレーキを踏む時間は大まかに20~25秒程度。

コーナー間動かさずに冷して、ブレーキ踏んでる間だけ流して油温を下げてみる寸法です。

熱くて入れないお風呂に水を桶で入れて冷ます感じでしょかw


その恩恵でエンジン回してる時に電圧がドロップしてブローなんて事は避けられるハズ。

ポンプの負荷も高いので、要らない電力が発生してるエンブレ時を上手く利用します。





やっとこさ完成しましたけどどうなるかは解りません^^;

実践でどうなるかFSWでテストですね!

だから車は面白い。







ちなみにシステムに組んだ状態での冷間時の流動量は一秒で10cc程度w

50℃で100cc位。

組んでOKでは無く、データ取りは大事です。






DIYで色々やってる自分ですが今回は難易度高い作業でした^^;














Posted at 2014/11/22 19:49:13 | コメント(7) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ
2014年11月01日 イイね!

デフオイルクーラー② コア

一向に完成しないこのネタです^^;

今日はクーラーコアの話でも…w





使用するコアはスズキの何かの車種のATFクーラーを使用するに決定。

サイズは230mm×55mm×32mmとコンパクトなサイズです。

少し容量が足りない気がするけど設置場所を考えるとあまり大きなコアが使えないのですわ^^;

テーマは「安価」もあるので、流用だとこれに決めました。




よくあるデフオイルクーラーKITに使用されるコアは厚みがあるコアなのが特徴です。

オイル容量が少ないデフの場合は容量アップも大事な要素なんだと思う。

今回使用するのは容量増しにはならないけど、薄い小型なコアを最大限に使ってみます。







使用にあたりネックなのがホースのニップルサイズ。

10Φなのですが他のニップルの都合もあり8Φのホースを使わなければいけません。。。

10Φ⇔8Φのリデューサーを使えるホース長を使用しないので悩む^^;


ニップルの板厚は2mmなので外周を削って1mm程度にし8Φへ加工。

手加工ですが、オレって器用だなぁ~。 と自分で思う程上手に丸く加工出来ましたw

テーパー状に削ったので漏れや強度的には問題無いと思う。











エアガイドも製作してみました。

手持ちのカーボン端材を使って、FRP工作でテキトーですけど。。。^^;

コレの有無で冷え方が全然違うので造らないとですね!


カーボンで造っても下回りだから見えないのが残念w 雰囲気です。

意外と上手く出来たので造り方を後で改めて書いてみます。









下準備が出来てきたのでもう少しで施工出来そうかな?







Posted at 2014/11/01 18:33:05 | コメント(4) | トラックバック(0) | 駆動系 | クルマ

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FC3Sを自分で色々やってます。 ハードな作業は外注ですが基本的にDIY。 プロバリなクォリティーを目指したいですね! サーキット走行が好きで...
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