大王製紙へ売却歓迎 パジェロ工場跡 地元雇用に期待
2022/03/19 05:00 読売新聞オンラン
昨年8月に閉鎖された三菱自動車の生産子会社「パジェロ製造」(岐阜県坂祝町)工場跡地の売却先が18日、大王製紙に決まった。地域の経済活動が維持されることになり、地元からは 安堵あんど の声が広がった。
発表を受けて、古田肇・岐阜県知事は「県内に他工場を持つ大王製紙はなじみが深く、非常に喜ばしい。雇用創出や地域経済の活性化など大いに期待している」とコメントした。
柴山佳也・坂祝町長も「閉鎖された工場用地が新たに活用されることは大変うれしく思うと同時に、ほっとしている」と歓迎した。
売却されるのは建物延べ11万8508平方メートル、土地15万2664平方メートル。土地と建物を合わせた売却額は40億円程度になる見込み。大王製紙への引き渡しは2023年1月を予定する。三菱自は工場などの売却益を23年3月期決算に計上する見通しだ。
大王製紙はパジェロ製造から約5キロ・メートル離れた可児工場(同県可児市)でティッシュやトイレットペーパーを製造しているが、コロナ禍の巣ごもり需要で供給が追いつかない状態が続いているという。
取得する居抜きの建物を新工場として稼働させ、「近隣の可児工場と一体で生産能力を強化する」(経営企画部)狙いがある。
新工場では可児工場と同様に紙製品を製造したり、物流倉庫として活用したりする方針だ。具体的な製造製品は今後詳細を詰める。一定規模の従業員を新規で雇用することも検討する。
日産自動車の傘下の三菱自は、日産前会長カルロス・ゴーン被告の下で進めた世界的な拡大路線が裏目に出て業績が悪化。コロナ禍も追い打ちとなり、パジェロ製造も閉鎖した。
これに伴い、レジャー用多目的車(RV)「パジェロ」は生産を終了。ミニバン「デリカ D:5」は三菱自の岡崎製作所(愛知県岡崎市)に生産を移した。
三菱自の国内工場閉鎖は01年の旧大江工場(名古屋市)以来。
まぁ、国内の自動車生産工場が閉鎖されると言うニュースを聞くにつけて、だんだんと自国での自動車生産ができなくなりつつあるのは寂しい限りで、それによる雇用問題も出て来る中、閉鎖して売却して、売り先まで決めてからの
リリースは称賛に値するような気がしました。
地元自治体にしてみれば、固定資産税の件も地元民の雇用の面からも大助かりですからねぇ。しかもふるさと納税の返礼品まであるような企業であれば、いう事ないでしょうし。
南足柄市にあるアサヒビールの神奈川工場の廃止は、その後も売却先などの話も無く、地元でも困った事になっているとニュースでたびたび耳にします。しかもふるさと納税の返礼品の8割強を占めていた商品まで無くなるとかで、地元自治体関係者も困っているのでしょうねぇ。同じビール会社のどこか他の3社が買い取ってくれれば、大助かりなのでしょうけども、そんな事はあり得ないでしょうか。
にしても、この先、日本の自動車メーカーの行く末はどうなっていくのか?
自国での生産に見切りをつけて海外生産の自動車が輸入されて国内販売されるというのも、どうにも心情的に受け入れがたいものがありますねぇ。
自分達の世代が、最後のガソリン車世代になるなんてことはないと願いたいのですが、電気自動車にだけは慣れずに最後までエンジンのあるクルマに乗っていたいなと思う今日この頃でありまする。。。
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Posted at
2022/03/27 08:30:43