2022年06月28日
設計ミスという所以【一部訂正】
ブログに質問があったので、コメント欄では言いたいことが書き切れないためこっちに。
DJデミオ/MAZDA2のZZ-Rはリアが跳ねるとよく目にするけど、この原因はリアに2kg/mmというバネ設定がすべて。
MAZDA2 15MBでの実測値として書くと、リアバネ位置での1輪(右リア)1G荷重は173kg。
つまり2kg/mmのバネだと1Gの時点で86.5mm縮む。
リアの車高を上げればアブソーバの全長を伸ばすことができ少しはストロークが稼げるけど、車高調導入の主な理由は車高ダウンであって、そうなるとアブソーバ全長を短くしないとバネが遊んでしまう。
自分の15MBでは最初から180mm3kg/mmのバネを入れていたけど、その時の0Gストローク(皿位置は全下げ、ロックシートは二枚ともあり)がバンプタッチまでで114mm。
190mm2kg/mmの場合だと約12mm伸びるとしても126mm。
そこから1Gだけで86.5mmとられてしまう。
【訂正】
よく考えたらレバー比(バネ1.1アブソーバ0.9)があるのでバネ位置での86.5mmはアブソーバ位置では0.9:1.1=86.5:xなのでx=105.72mmとなるので何も乗せないでほぼほぼバンプタッチですねw
【訂正】
のこり28mm弱でバンプタッチ。
28mm×2kg/mm=56kg、ホイール位置で50kg。
後部座席に二人乗せると走る前からほぼバンプタッチ。
なのでバネレートが急激に上がって「跳ねる」状態に。
車高を上げれば多少は良化するかもしれないけど、それって本末転倒なわけで。
DJ系ZZ-Rのリアが跳ねる原因のすべてはこれ。
15MBでこれなのでそれよりも重いDJ5FSなどは目も当てられないと思われ。
なので事前に計算して3kg/mmのバネを入れていた。
3kg/mmにすると1Gで57mm。残りストロークは57mmほどあり、1輪荷重170kgでバンプタッチとなるので雲泥の差。
それでも角がある感じはしたのでその原因はアッパー/ロアマウントのゴムとバレルタイプのバネが原因じゃないかと思ってる。
今は直巻きツインスプリング化してるけど、同じ3kg/mm(6k/mm+6kg/mm)とは思えないほどあたりが丸い。
バネレートが同じなのでバレルタイプと直巻きの違いとしか思えないけど、スラストベアリングも大きいのかな、とも思う。
と、同様にフロントも計算してみるとわかるけどプリロードかけないと(標準設定はプリロードほぼゼロ)すぐバンプタッチしてしまう。
なのでフロント、リアともにバネレートを上げる方向の方がバンプタッチしにくくなる、つまり急激なバネレートアップはなくなる。
(バンプタッチしないのがよい、とは限らないけどZZ-Rについてるバンプラバーはフルバンプ防止が主目的と思われる硬さなので)
それでもバネレートあげると角はできるわけで、行き着いた結論がツイン仕様だった、というお話。
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2022/06/28 22:13:06
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