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2010年10月03日

(P)ナローの当時の新車価格

(P)ナローの当時の新車価格 コロナ感染でSTAY HOMEの影響かよくわかりませんが更新もしないのにレポート見ると以前の倍以上の方が訪れていただいています。申し訳ないので昔書いたブログで使えそうなものを再アップしますのでよろしくお願いします。
注)昔のなので出てくる雑誌は古いです^_^



『911DAYS(2006年Vol.25)「まるごと1冊ポルシェ911特集」』です。

現在の貨幣価値に換算すると当時のポルシェの価格はいくらだったのかという興味深い記事が載っていました。(写真クリックすると大きくなります)





この換算レートを使って当時のディーラーだった三和自動車のポルシェ国内新車価格を計算してみると下記のようになります。

CG66年11月号の広告掲載の定価より

 912      315万円 → 3,302万円
 911      435万円 → 4,560万円
 911S     510万円 → 5,346万円
 カレラ6   1,100万円 → 1億1,531万円

よく912は911が買えない貧乏人のためのクルマと揶揄されますが、とてもじゃないですが当時自動車ローンもなく、現金払いで購入できる方がとても貧乏人とは思えません。(現代だと、たとえば、即金で5,000万円のマンションはちょっときつかったので4,000万円の安いマンションにしましたっていう感じですか・・・)

あと、CG68年8月号から広告に価格設定された『タルガ→35万円高』ですが、これを換算し直すとなんとクーペより367万円も高く、たしかに広告にも書いてある通りぜいたくだったのかも知れません。


ついでにさかのぼって356時代の価格を上記にあてはめてみると次のような価格となります。

CG63年4月号の広告掲載の定価より
 356Bクーペ1600   235万円 → 2,463万円
    〃  1600S90 275万円 → 2,883万円
 356Bカブリオレ1600 255万円 → 2,673万円
    〃 1600S90  295万円 → 3,092万円



912が投入された理由でよく65年に出された911の価格が356の約2倍弱となりユーザ離れを防ぐため、356の4気筒ユニットをつかった廉価版の912を出したとありますが、本当の理由としてはポルシェ社自体経営がきつかったのではないでしょうか。
911はまったくの新型車なので生産設備からすべての部品にいたるまで金型を新しくおこすなど相当な額の設備投資を行なわなければなりません。
63年から生産された356Cが3年弱で16,674台も販売された後に、新車として投入された911がその高価格がネックとなり販売数量が伸びず、このままでは営業的にまずいということで事態の打開策として何万ユニットも生産実績のある4気筒エンジンを搭載した912を投入、結構順調に販売されたのでそういう意味からすると(勝手な推測ですが)911が順調になる2年くらいはこの912がポルシェ社をつないでいたのではないかと思います。結果的に約4年で3万3千台もの販売を記録しました。



本日もブログを見ていただいてありがとうございました。

ブログ一覧 | PORSCHE912 | クルマ
Posted at 2020/05/03 00:13:52

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この記事へのコメント

2010年10月3日 23:25
うーん、ポルシェが苦しくなるくらいのフラット6エンジン。大事に乗らねば・・・と改めて思いました。汗
ナローの頃のパーツの高価さは並みじゃないとは聞いてましたが。
コメントへの返答
2010年10月3日 23:43
ジェフベッキーさん
いつもありがとうございます。

今回改めて現在の貨幣価値に換算し直してみると本当にびっくりです。

タルガ・・・めっちゃ高いです!!
2010年10月4日 2:08
当時は、ナローを買うか?世田谷あたりで庭付き一戸建てを買うか?
というくらいの貨幣価値だったようですね。

今でこそ、ポルシェ=911というくらい浸透しているデザインですが、356の後継として発表された時は、「直線的なデザインでポルシェらしくない」と不評だったそうです。
それに加えて、性能は上がったけれども、それ以上に価格が跳ね上がったのでは、販売は厳しかったでしょうね…(^^;)

912誕生の背景としては、フラット6が高価になりすぎたのが原因ではありますが…

4気筒が6気筒になってパーツの数も増えたし、材質も高価な物に変わったのかもしれませんが、911と912の価格差(現在なら1000万円)は、それだけでは大き過ぎると思います。

そこで思ったのですが、新しいフラット6は非常に組み立ての難しいエンジンで、一基組み上げるのに手馴れたフラット4の何倍も時間が掛かっていたのではないでしょうか?

組み立てに時間が掛かるという事は、コスト(職人の人件費)が余分に掛かる事になりますし、月間・年間のエンジン生産数も、フラット4の時より減ってしまいます。

それに対してボディの方は、356よりも合理化が進んでいて、あきらかに生産性が向上しています。
(フロントフェンダーをの継ぎ目を半田で消すなんて作業は、911ボディでは不要になってます)

これらを総合すると、初期はフラット6の生産量が、ボディの生産量に追いつかず、フラット6が供給不足になってしまったのではないでしょうか?
特にボディは、自社生産ラインはだけでなく、カルマンなどの社外コーチビルダーに製造依頼している分もありましたから、急な生産調整(減産)は出来なかったと予想できます。

そこで、エンジンレスのボディに、生産性の良いフラット4を搭載して912として販売し、それで時間を稼いでいる間に、フラット6の生産性を上げていった(職人の増員/教育・工場の拡張)のではないかなと?
勿論、912が3万台以上も販売された背景には、市場に好評を持って迎えられたという事実があると思いますが、好評だったのは価格ではなく、操縦安定性の面で911よりも優れていたからだと思います。

(初期の911は、フラット6が予定より重すぎた為にイロイロと問題点がありましたし、ポルシェにとって重要なアメリカ市場では、シボレー・コルヴェア事件でRR車の操縦安定性が問題視されてましたから…)
コメントへの返答
2010年10月11日 23:17
孝(taka)さん
コメントありがとうございます。

確かに新型6気筒エンジンの組み立ては手間ひま、工数もかかって生産も大変だったかも知れません。
でもボディの生産性は356に比べて格段に良くなったんですね。

そういえばユーチューブにポルシェ工場内での356やナローの生産風景の動画がありますが見ていると興味深いです。

職人さんが精魂こめてクルマを作っているのを見ると、あ~こうやってつくってくれたのだと思い、乗るたびにとてもありがたく感じます。
2010年10月4日 10:01
まいどです~手(パー)わーい(嬉しい顔)
バランスのいい912は、スポーツカーとしても、一級品ですよねグッド(上向き矢印)価格も、チョー一流でしたが冷や汗
今、こんな凄い車を乗れるのは幸せですね、後世に少しでもいい状態で残していかないとウィンク指でOK
コメントへの返答
2010年10月11日 23:19
ひろぽん∞さん、
いつもありがとうございます。

本当に後世に少しでもいい状態で残して生きたいなと思っています。

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