yama912coupeのブログ一覧

最後は69年式912、LWBになってからのドライバーズマニュアルです。(全116ページ）
ホイールベースをはじめ変更箇所が非常に多いのですが、912シリーズはこの69年式が最終モデルとなります。

取説3部作もこれで終りです（笑）→　と思いきや、2014年5月に念願の67年式を入手しました。



貼付式のルームミラーに変更されていますが、ホーングリルは4本ビスと目のまま。（本来は幅の短いホーングリルに変更）
この６９年式のナンバープレートは６８年式に続き、　Ｓ－ＵＳ　３１２　になっています。




インパネ廻りの変更箇所
　・ルームミラーが貼付式
　・ステアリングホーンパッド
　・アルミパネルから９１１と同じシボ付
　・空調スイッチ
　・プルスイッチの形状が分厚いものになったはずがカタログ写真はそのまま
　・灰皿の場所が移動






バックレストロックスイッチ付のシート
69年式か以降のドアパネル

グローブボックスに補助灯
貼付式のルームミラー
パワーウインドウはオプション

電動ファンがついて改善されたベンチレーションシステム

ベンチレーションシステムスイッチの説明


灰皿が真ん中に移動した為純正エアコン（左ハンドル車のみオプション可）も新しいタイプに。


はじめてタルガモデルのルーフトップの外し方の説明が登場（6ページ）











エンジンルーム　
　・エアーダクトの変更
　・スロットルバルブ（ＵＳのみ）




スロットルバルブ調整（ＵＳＡモデル）






バッテリーの取付位置が正面横置きに変更
空調やパワーウインドウ等電装品が増えたためヒューズボックも変更（１２→１６に）


ウインカーバルブ交換方法はドライバーでレンズを外して交換するタイプへ





65年、67年と同様に掲載されたフロントとリア斜めからの写真で貼付式のルームミラーに変更されていますが、トーションバーカバーはそのまま。


エンジンルームを下から見たところ
西ドイツとスウェーデン向けと通常の輸出モデルの比較写真が載っていてマフラーとヒートエクスチェンジャーの形状が違います。


リサスペンションとフロントアクスルは大幅に変更


諸元表



ホイールベースはもちろん
2211mm→2268mmに
車重が20ｋｇほど軽くなっていました。
970kg→950kg



68年式はこのあたりに載っていたWiringDiagramですがページ脱落？





912のマニュアルも最終年の69年で終わりです。
次はナロー911の日本語マニュアル全ページです。

ダッシュボードに入っていた68年式912英語版マニュアルです。（全106ページ）
先にアップした日本語版の元となった67年式912のマニュアルも1966年11月に発行されているようなのですがe-bayとかでもなかなか見たことがありません。
67年から5連メータが標準となっているので67年式912のマニュアルはこれとほぼ同じだとは思われますが、22ページに68年式だけ使われたドアポケットの写真が写っています。



左停止ワイパー
ホーングリルはビス4本止めのまま
ナンバープレートに注目・・・65/66年のマニュアルではPORSCHEの文字だったのがＳ－ＵＳ　３１２　となっています。なんで９１２出ないのか不思議です。






スピードメーターは英語版なのでもちろん？マイル表示

ヒーターコントロールレバーはサイドブレーキ横へ



ドアポケットは68年式のみのもの。

エンジンリッドリリースボタンはＴ字

HEATING SYSYTEMは若干変更されています。


エアーコンディショナー装備

65年の取説にも載っていたＳ－ＵＥ８７の912ですがドアハンドルは68年からのものに取替えられています。それとフォグランプはなくなっています。ドアスイッチにはゴムのフードが。










エアクリーナーとエンジンマウントが変更






ブレーキオイルのリザーバ





シールドビームのヘッドライトが登場








フロントとリアサスペンション一部変更


諸元表も変ってないようで良く見ると数値が細かいところで変わっています。


発電機は420Wへ変更
65年にはなかった登板能力欄が追加

65年のWeights欄にはエンジン単体の重量115kg（オイル除く）、トランスミッション重量50kg（オイル含む）が記載されていましたが、68年式には削除



WiringDiagramですがよーく見ると3連メータでした。

以前ブログアップしていた年式別の912ドライバーズマニュアル英語版と日本語版、911ドライバーズマニュアルの日本語版を一部追記したものを5回に分けて再アップします。

1965年3月版の912の英語版マニュアルです。(全96ページ）
初期型の特徴としてはやはり3連メーターでエアクリーナーはカンタイプ、右停止ワイパー。
ウォッシャータンクの位置もフロントフェンダー右側でブレーキオイルのリザーバタンクの形状も後期型とは違います。あと、右ハンドル車はオプションでエアコン、タルガは未設定。

65年10月にはこのマニュアルの改訂版が出ているようです。
このマニュアルではインパネ廻りの写真にオプションスイッチは写っていませんが、改訂版ではラジオの上にフォグなどのオプションスイッチが3個追加されたものに差し替えられています。ただこのマニュアルの中にもオプションスイッチの使い方は記載されています。


（日本語版と比べると写真がきれいです）


右停止ワイパー、ホーグリルは4点ビス止め
912ではオプションのフォグランプ付
フロント正面からの絵のナンバープレート部分に注目・・・PORSCHEという文字だけです。
他の年式のマニュアルと比べると微妙に違います。




3連メーターとホーンリングなしのステアリング
65年10月版からはラジオの上部に下記のようなオプションスイッチがついています。
　12.Fog lamp(optional)
　13.Emergency Blinker Signal(USA only)
　14.Switch for Axiliary heater or fresch air blower(optional)

スピードメーターはKm表示



ヘッドレストのないリクライニング付シート
ウインドウクランクはメッキ

ウォッシャーは右フェンダー横
メッキのルームミラー

リアリッドリリースボタンは丸いタイプ（後期はＴ字）
heating systemは後期と若干違います。

ヒーターレバーはギアシフトの前にあります。

初期型のリアシート
ハザードとフォグのオプションスイッチの説明はここに書いてあります。
ドアヒンジに取り付けてあるルームランプスイッチに丸いゴムカバーがついておらずむき出し。
写真に使われているナンバープレートＳ－ＵＥ８７のナローは68年版も同じく登場しますがドアノブなどの変更箇所もきちんとなっています。（のちにアップする68年版と比較するとわかります）










エアクリーナは初期型はカンタイプ






ブレーキオイルリザーブタンク
















発電機の出力は当初300Ｗでのちに420Ｗに変更







この65年のマニュアルにもWiringDiagramページがあると思うのですが脱落している模様

1966年11月発行の日本語ドライバーズマニュアルです。
三和自動車が正規輸入した912の台数は91台ですが、各年式ごとに日本語マニュアルが発行装備されていたのかはよくわかりません。

英語版から類推すると912のドライバーズマニュアルには各年式別合わせ5種類あるようで、後日アップする予定ですが、赤色の表紙の65/66年モデルが2種類、エンジ色の67年と68年モデル、オレンジ色の表紙の69年モデルです。
この日本語版の原版である67年モデルが同じ66年11月に発行されているようですが入手できていませんので未確認です。


（各写真をクリックすると拡大されます）


この６７年式のフロント正面のナンバープレートはようやくというか　Ｓ－ＵＳ　９１２　となりました。
３１２ではなくこの番号でやっとしっくりきます。　

目次

OPERATING INSTRUCTION


右ハンドル用インストルメント及びコントロール（オプショナル）


左ハンドル車用インストルメント及びコントロール

インストルメント・パネル

タコ・メーター、スピード・メーター

時計

コントロール・ペダル及びコントロール・レバー

ギアのシフト

スターター・イグニッション・スイッチ及びステアリング・ロック

コンビネーション・ブリンカー、ディマー及びフラッシャー・コントロール・レバー

リクライニングシート

バック・レストのロック

ウオッシャー

室内バックミラー

フロントリッド開閉

暖房装置の略図

暖房及び換気

エアー・コンディショナーの概説

ポルシェ・エアーコンディション配線図

エレクトリックサンルーフ（オプショナル）

リアー・サイド・ウインドウ

登録番号プレートの位置

寒冷時の運転のための手引き

CARE AND LUBRICATION

ルビリケーション・スケジュール　912型

エンジン・オイル・レベルの点検


オイル・ストレーナ及びフィルター・マグネットの点検

























































配線図（Wiring Diagram）は綴じ込んでなかった模様。



この日本語マニュアルと年式の違うバージョンのマニュアルを持っている方がおられましたらコメントください。

先月、年々遅れが酷くなっていた時計がついに停止。
メーター裏の端子をグリグリしたり、少し刺激を与えれば再び動き出しますがいつのまにか止まっています。
機械式時計の故障の大半はオイル切れによるもののようですのでとりあえず自分でも直せるかもしれないと思い作業してみることにしました。




ナローの機械式時計のメンテナンスは実際に孝（taka）さんがブログで細かく説明されていましたのでそれを参考にさせていただきました。
またアドバイスもいただきましたのでさっそく取り外しすことにしました。https://minkara.carview.co.jp/userid/639917/blog/23591021/


ステーを2ヶ所はずすと簡単に取り出しは完了。

電球が抜けないのでおかしいと思ったら筒は筐体についているためびくともしなかっただけでした（笑）
取り出してみると白いプラスチックカバーに68の刻印がついていたので68年製造？

3ヶ所のナットをはずすとこのような状態。
アームの接点部分に少しカーボンがついていたので最初はこれが原因かと思いました。

接点をコンタクトスプレーでカーボンを落とし、軸受け部の注油は機械式時計オイルとオイラーのセットを購入してチャレンジしてみました。

素人ながら軸受けの注油に挑戦。
で、この後に電池につなぎテストしてみるも反応なし。
金属の円盤を廻すと刻みだすのですが、カーボンを落としたレバーの接点がくっつくとやはり止まってしまいます。

電磁石のところが悪いのかと思い、この半田の部分（写真中央）を触ると半田が外れかけていて動く状態。
な～んだこれが原因だったのかと思い、半田をし直して電池につないでみたもののやはり動かず。

結局は動かずじまい。

となると修理はこの会社しかない？？

これはスピードメーターの裏の写真ですが何やら金色のシールが貼ってあります。

NIHON KEIKI Service Fujiokaと読めます。
メーター修理では有名な日本計器サービスのシールでした。
過去に一度スピードメーターが修理されたようです。



この状態で走ると時計の穴から風がビュービュー入ってきます（笑）




孝（taka）さん、アドバイスどうもありがとうございました。