空冷オイルクーラー装着車のミッションオイル交換

普通のミッションオイル交換ならわざわざ手順を書くことも無いのですが…。

ミッションオイル交換を行う場合、サイドからアクセスすることになるので、リアをジャッキアップしたら、左後輪を取り外しておくと作業性が良いです。

というか、フィラーボルトに下からアクセス出来ないので、必須かな。

赤い矢印で示す部分がトランスミッションのフィラーボルト（上）とドレンボルト（下）です。

先に17mmのソケットレンチでフィラーを開けてから、ドレンを開けます。

オイルクーラーがあるためスペースが狭く、レンチを振るには長いエクステンションを使う必要があります。

ドレンボルトは差込角3/8インチ（9.5sq）のエクステンションがそのまま使えます。

本当はちゃんとドレンプラグソケットを使うのがベストなんでしょうけど、エクステンションで作業するとソケット同様にカチッと嵌るので、ドレンボルトをポチャンと廃油に落とすことが無いので便利です（笑

オイルを抜きます。

もっと勢い良く飛び出して、斜めの補強バーにかかるのではないかと警戒していましたが、そうでもありませんでした。

新車から5,000km走行したミッションオイルは思ったよりも汚いです…。

よく見るとかなりキラキラしていて、結構な量の鉄粉が出ているのがわかります。

マニュアルに記載されている交換サイクルは80,000km（！）なので、これくらいは特に影響ないのかもしれませんけど…。

ミッションオイルは純正を使用します。

ホンダ車のミッションオイルはかなり低粘度なんですけど、機械式LSDでも組んでいるのならまだしも、ノーマルデフであれば純正で充分です。というか、むやみに硬いオイルを入れても何も良いことは無いです。

注入にはシリンジを使います。純正オイルだとそんなに硬くないので、灯油ポンプでも入れられますけどね。

マニュアル記載のミッションオイル容量は1.3Lですが、わざわざ計って入れなくても、フィラーから溢れるまで入れればおおよそ適量になります。

しかし、空冷オイルクーラー装着車の場合、困ったことにあふれたオイルの直撃コースにコアが来てしまいます。

そうでなくてもシリンジからこぼれたオイルがコアにかかる可能性が大です。

フィンにオイルが流れ込むと掃除が大変ですし、残ったオイルに埃が付着してフィンが目詰まりしてしまえば、冷却性能の低下にも繋がりかねません。

そこで、洗って切り開いた牛乳パックをコアに被せて保護してみました。大きさも丁度いい感じです。

シリンジを使うと一回で大体500cc位入るのですが、実際はちょっと少ないようで、4回程注入したところでだばーっとあふれてきました。

暫く待ってオイルが出きったらフィラーボルトを締めて作業完了。

お疲れ様でした。