
菅生での耐久レースに続き第二弾。
今回は日本海の間瀬サーキットで5時間の耐久レースです。
間瀬サーキットはベストモータリングで何となく「コース内に畑のあるサーキット」
として知っていましたが実際どんなサーキットかは意識していませんでした。
実際走ってみるとコース図からのイメージに反して直線が殆ど無く速度が乗った状態からのブレーキングも姿勢を真っ直ぐにした状態で速度を落とすことは叶いません。
俗にいうZコーナー手前で180度スピンしてお尻からタイヤバリアに突っ込んでしまう理由も走ってみるとわかります。
路面も程よく荒れておりアップダウンやブラインドコーナーの多さから仙台ハイランドを彷彿させます。
「日本屈指の難コース」という謳い文句が挙がるのも頷けます。
で、レースの方ですが
菅生と同じくチームウラドリンクとしてエントリー。
リーダー(第一ドライバー兼予選アタッカー)は利男さんのカート時代からの戦友のKさん。
今回の出場車両のスターレットの大半をハンドメイドで製作もされております。
お仲間のSさん(第二ドライバー)は女性ドライバー、小柄な方ですが自分よりも技量は遥かに上で黄旗でも出ない限りコンスタントに一定のラップタイムを刻まれます。
そして自分(第三ドライバー)。体重がアレなもんで燃費やタイヤ・ブレーキに厳しいこともあり最初のお二人で消耗品を労りつつ最後に走る自分にバトンタッチというチームオーダーとなりました。
出場車両のスターレットです。
見た目はお世辞にも綺麗な車両ではありませんが実際に運転すると強烈な戦闘力が体感できます。
まず、ABS、パワステはありません。まさにカートの延長のような車です。
走りださないと舵が効きません。ブレーキもラフに踏むと簡単にロックします。
そして1.5NAとは思えないトルク、想像以上に加速しますのでかなり快感です。
シフトレバーがギヤチェンジしやすいように移設されていてFD2ではシフトミスを時々してましたが
この車両では1回もミスしてません。
ハンドメイド車両と聞くと信頼性に不安感が出る先入観が有りましたがこの車両に関してはそんな感覚は全く起こりません。
日曜日の天候はレース前小雨、前日から雨が降っており路面はウェット。間瀬にはバックストレート脇が崖でそこから常に雨水が染み出していて雨が止んでいても路面には川が流れてました。

予選は小雨が降ったり止んだり。
そんな中、Kさんは短時間で路面状況を把握してタイヤを暖めつつ僅か5周でアタック終了。しかも上のクラスの車両を押しのけてポールポジション。
カート時代は2.3周で予選タイムを出さなくてはいけないことが当たり前だそうでタイヤ垂れるまで走りこんでからしかタイムの出ない自分とは雲泥の差ですw
そして本戦、5時間のサバイバルレース開始。路面が終始ウェットでドライではコースアウトすらしないミスでも容赦なくコース外に車両を押し出す状況はまさにサバイバルでした。

第一ドライバーは引き続きKさん。スタート直後は上のクラスの車両のパワー差と駆動方式の差から4位に一時的にダウンしましたがそこからは熟練の業で3位をキープ。途中でEGシビックがブレーキランプトラブルでオレンジボールを受けてしまいしばらく足止めされてワンランクアップ大体2位あたりを走行。
一時間経過したころからライバル車両がぼちぼちピットイン。給油をする車両も。
我がチームは1時間50分経過した頃に第二ドライバーのSさんと交代。この際給油はせずドライバー交代のみとしました。
レースオーダーとして当日の天候から1回給油で間に合いそうと想定して確実に20㍑入る自分が走行の順番前に給油する方針となっていました。
Sさんは誤差1秒以内でコンスタントに走行されてライバル車のピットインによるタイムロスも相まってトップ独走。
Sさん走行分の後半になって雨足が強くなってきましたが安定した走行に変わりはありませんでした。
そして残り1時間50分を残して自分に交代となりました。給油も滞り無く完了。
天気予報サイトの雨雲レーダーからは雨足は遠退くと思っていましたが全く変わること無く終始雨降りの中の走行となりました。
ホームストレートには川が流れて水たまりと変わらない状態、突っ切るとステアリングが取られる始末。
シケイン前やバックストレートに前走者が居ると水しぶきで前が見えません。前走者のブレーキランプを当てにして減速開始してました。
そんな中、自分の技量で無事であるわけがなくライバル車との競り合いでは他車が気になり減速タイミングをトチったりしてブレーキロック、最終コーナーでコースアウトしたり、シケイン前でヴィッツを追い抜こうとして僅かにレイトブレーキングしたつもりがシフトロック、からの
水たまりにのってハイドロ。スポンジバリアに刺さったりもしてしまい大幅なタイムロスにプチパニック状態でした。
残り15分ぐらいは「もう何も起こるな~」と祈りつつ走行してました。
視界の悪さからピットサインは確認出来ず、5時間経過した際にチェッカー振られたのは自分が通過した時かな~ぐらいの朧気な感覚でした。
トップであることが自覚できたのは一周周回した後ホームストレートで前に走行している車がないことが確認出来た時でした。
かなり荒れたレース内容でしたが、スターレットの性能の良さとKさんSさんの貯金のおかげで総合優勝を勝ち取ることが出来ました。
参加された皆様お疲れ様でした。
今回のレースで気分的にはかなり経験値が上がった気がします。