2011年04月12日
『東日本大震災 在宅障害者に支援届かず 所持金もわずか』
震災から1カ月たつが、被災地の在宅障害者には、いまだ支援が届いていない実態がある。知的障害のある長女(29)らと宮城県石巻市向陽町の市営住宅に暮らす馬場きり子さん(69)は両足が不自由で震災後、両手でつえをついて買い物や給水に出かけている。救援物資は足りず、所持金も残りわずか。月に何度か様子を見に訪ねてきていた市職員も震災後は現れない。馬場さんは「誰かに声をかけてほしい」と悲鳴を上げている。
馬場さんはもともと両足に障害があるうえ、2月21日に自転車に乗っていて乗用車との交通事故に遭い、右足骨折で全治6週間の重傷を負い、市内の病院に運ばれた。3月11日、入院先で地震に襲われた。ベッドが激しく動き、柵につかまって必死に耐えた。
障害者施設に通う長女とは即日連絡がついた。安否が分からなかった同居の次男が震災2日目、病室に現れ、自宅がかろうじて津波被害を逃れたことを知らせてくれた。次男は「食べる物がないから避難所に行ったが、『初日に来た人以外はだめ』と入れてくれなかった」と言う。馬場さんはまもなく退院し、娘も施設が浸水で使えなくなったため自宅に戻った。避難所に頼れない3人の在宅避難生活が始まった。
自治会を通じた救援物資はごくわずか。知人が分けてくれる米や飲料水を加えても、とても足りない。自転車なら片道10分ほどのスーパーや給水所まで40分かけて歩き、長女に荷物を持ってもらって帰る。
収入は馬場さんと長女の障害者年金だが、足の治療費がかさみ、15日の振込予定日まで残り1万円しかない。生活相談に乗ってくれていた市の職員も震災後はまったく訪れず、窮状を訴える相手もいない。
馬場さんは以前から進んでやっていた自宅前のごみ収集所の整理を、今も毎日続けている。「つらい時ほど頑張らなくては」と思うからだ。被災した家具や衣類などが捨てられ、収集所には大量のごみが積もる。馬場さんは、それらを黙々と片付ける。
心の支えは家族の存在だ。10日午後、神奈川県平塚市の長男家族から救援物資が届いた。玄関先で段ボール箱を開くと、衣類や食料とともに、6歳の孫が書いた手紙が入っていた。小学校に上がったばかりの女の子だ。
「いちねんせいになりました。たくさんべんきょうして、ともだちたくさんつくるよ。またあそびにいくからまっててね。おげんきで」
馬場さんは「支えてくれる人もいる。でも地域からは、私たちは見放されている。誰かに声をかけてほしい」と訴える。
僕らも中越地震被災時に1週間後停電が復旧した事もあり避難所を出て自宅に戻る事も選択肢として考えました。
避難所はたしかに一般住宅よりも揺れなどに強く、物資も優先的に安定して届くので安心感はあります。しかしプライバシーなどは皆無でメンタル的に落ちつける時間はほとんどありませんでした。
そこで立ちあがったボランティアセンターに1日100L近い水の配送を依頼した事があります。全国から給水車がやってきて水源から余裕を持って届けられていたので量的には特に問題にはなりませんでした。
私どものところはまだ下水が完備されておらず浄化槽だった事やLPGガスであった事から水さえ確保できれば十分在宅で生活が可能でした。
煮炊きの他にトイレを流す水、体等を拭いたり食器をあらったり衛生面を確保するには家族3人でこれだけの生活用水が必要となります。
記事にありましたように障害を持っておられたり、何かしらの問題があった場合ボランティアの方々の協力なくしては在宅避難は困難に等しいです。
避難所などには多くのボランティアの方々が駆けつけてくれますが、今こそボランティアセンターの底力で地域で困窮している家族を把握して独自に支援に回って頂けるよう尽力して頂きたいと思います。
市の職員も受け持つ業務が多過ぎて軽いパニックになっていて細部までケアが出来ていない事は良くありましたから・・・。この家族がボランティアセンターの存在を知りそこにご相談される事を願うばかりです。
Posted at 2011/04/12 20:37:18 | |
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報道 | ニュース
2011年04月12日
この記事は、「菅 有能」でググったら世界が開けた について書いています。
なかなかのユーモアだと思いました。
僕も『菅 有能』とワード検索をかけたらウェブ検索結果のトップに
もしかして『菅 無能』? と問い質してくるではありませんか (^_^;)
僕は他者批判をするのが苦手で、その人なりのイイところは必ずあると思い、ネガティブなところよりポジティブな部分を見るように心がけています。
菅首相も平時では有能だったのかもしれません・・・、まぁ~、周りの意見を聞いたり聞かなかったりとマイペースな部分もありますが・・・。
問題は有事、非常時には彼のキャパを越えてしまっているように思えます。
多くの特命大臣ポストを作り人事に尽力したり、○○対策本部も多数立ち上げとにかくスピードが求められる災害普及に会議会議でなかなか前に進まないありさま。
有事には有能さよりも決断力、統率力が求められるのに必死にブレーンで周りを固めているやり方に???となってしまいます。
独裁だ何だといわれてもとにかく今はスピード感、行動力を示せなければ被災地は疲弊し、被災者は心身ともに喪失感ばかりが募ります。
昨夜のTVタックルでは亀井氏に災害復興特命大臣を任命し全権を委任するぐらいの事をしないとこの難局は乗り越えられないという方もおりました(小沢シンパの議員は一郎さんを推してましたけどね(-_-;))。
参議院議長の西岡氏からも菅おろしの狼煙が上がったりもしていましたが・・・、この状況下で政治空白は良くありませんが、初動対応、その後の対処を見ていると菅さんけん引でこのまま走り続けるのは無理があるように思えます。
あくまでも個人的な見解ですが・・・。
Posted at 2011/04/12 19:34:16 | |
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政治 | 日記
2011年04月12日
この記事は、レベル7って・・・。について書いています。
海外の専門機関は早くから福島第1原発事故はレベル7に相当するのではないかと警鐘を鳴らしていましたが、政府、特に保安院はレベル5の見解を変えず、結果論ですが日本の関係機関の認識の甘さが露呈する事になりました。
枝野官房長官が良く発していた『直ちに人体への影響があるわけではない』
裏を返せばその先にな何か健康被害があるんじゃないのか?と勘ぐってしまいます。
そして今回のレベル7への引き上げ・・・、これもちょっと判断が遅かったんじゃないのかと思えます。
たった今福島で大きな揺れがまた来ましたね。
東電の記者会見場が騒然としています。
福島第2原発で何かあった模様ですが詳細はまだ不明です。
Posted at 2011/04/12 14:42:54 | |
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報道 | ニュース
2011年04月12日
週末、うちの弟君がTUTAYAでDVDを借りてきた。
タイトルは『南極料理人』。
NTVの人気番組、『世界一受けたい授業』を良く見ていますが、その中で南極観測隊に同行して調理を担当していた西村淳さんの『絶対ゴミを出さない使いまわしの料理』を見ていてものすごく感心させられた、と同時に普段料理をしている時に結構無駄な事をしていたなぁ~、と反省させられました。
映画の原作となったのは海上保安官出身の西村淳さん著書、エッセイ『面白南極料理人』がベースとなっています。
『授業』で見ていたようなセコイ料理は意外と少なく、絵を見ているだけだとココが南極観測基地と思えない充実ぶりで・・・、でも食材のほとんどが冷凍もしくはレトルトといった長期保存が可能なものばかり・・・、それでこれだけの献立を作るのは立派です。
そのアイデア
も興味深く・・・、けど伊勢海老の海老フライだけは笑ってしまいました(笑)
あと西村さんの奥さんが料理が苦手というのもなかなか面白い設定で(リアルらしいです)。
南極観測と言って日本人が思いつくには昭和基地観測所・・・、しかし舞台は沿岸部の昭和観測所から内陸に1,000キロも入ったドームふじ基地・・・、平均気温が氷点下50℃以下、ペンギンもアザラシもウィルスさえも生存できない過酷な環境下。
興味のある方は是非に・・・、サバイバル的要素も若干ありで為になります (^J^)
基本的にコメディータッチに描かれていますが、食は何か活動する際の源なんだと改めて感じさせられました。震災被害に遭われてこれから長期にわたる復興に尽力しなければならない被災者の皆さまもまた同じだと思います。
Posted at 2011/04/12 11:32:05 | |
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映画 | 音楽/映画/テレビ