あるサイトから抜粋引用させて頂きました。
現在ギリシャが置かれている現状、そうなってしまった経緯、その最たる要因が非常に分かりやすく書かれています。
ギリシャはEUに加盟したのち、ギリシャの通貨ドラクマからヨーロッパ単一通貨ユーロになって、信用が高まった。その結果、ギリシャは輸入超過、輸出国がドイツで、二国の経常収支が左のようなグラフになった。ギリシャオリンピックの設備投資に好景気に沸いた。その後も、持続可能な景気ならば問題ないが、設備は維持に費用が掛かり、公務員を多く雇用して、それに伴い、公務員の医療、年金に膨大な費用が掛かるようになった。国家財政の健全化は、益々遠のいた。
世界的には、獲物をねらう金融マネーは、総額が7京円!額が実感できないが、1兆円の1万倍、国家の財政規模を超えたマネーの量がうごめている。驚きです。このカネが、儲けられると知れば、飛び込んでくる。コレ、金融のプロで、食いつくのも早いし、逃げ足も速いから、取り締まれないのが現状。
G20という世界の国々の首脳が集まった席でも、話し合われたが政治のコトはわかっても、財政のことは半ば素人で、金融プロのスピードにはついていけないように見える。
このヘッジファンド、ビバレッジといわれて、それがよくわからないのではないか。そんな首脳達では、取締ができないのではないか。攻撃するヘッジファンドをやっている連中と G20首脳では知識には差がある。将棋でいえば、名人羽生善治とアマチュアとの差がある。彼らは生きている経済を相手に運用しているから、なかなか、アマチュアが文句言っても、彼らの動きを止められない。よほどの覚悟がないと、彼らの勝手な動きを止められない。
ギリシャでの国債の危機にヘッジファンドが介入して、大儲けした。EUはその危機に、日本円にして4兆8000億円を支援して辛うじて破綻を救った。この金額だって、日本中に一人1万2千円から2万円を配った麻生さんのバラマキでも2兆円だった。その倍額でも、まだまだギリシャには金融危機が潜んでいる。それをヘッジファンドは、虎視眈々と狙っている。
危機に際して、どうやってヘッジファンドが儲けるか。「国債を発行すると、それを破綻しても補償する保険に入る」その補償する部分をCSDクレジット・デフォルト・スワップという。素人にはわかり難いが、国債の価値が下がると、補償の価値が上がるから、そっちを「買い溜める」のが、禿げ鷹のねらい目である。
彼らは、昨年秋、ギリシャの財政赤字を発表した時、ギリシャ国債のCDSが値上がりすると見込んで、大量に買い込んだ。5ヶ月後、CDSが高値になった時点で売り抜けて、40%の利益を得た。
もう一つ、暴落でも稼ぐ方法:暴落が見込まれる国債でも、利益の得る方法がある。値下がりする前に、300ユーロで空売り注文して、200ユーロで空買い注文する。(この実際の仕組みに疑問があるが)
空売り注文-空買い注文=儲け。
300ユーロ-200ユーロ=100ユーロ。
利ざやとして100ユーロ儲けることになる。労せずして、こんな信用取引でも、彼らの手法で稼ぐ。高騰でも、暴落でも、禿げ鷹ヘッジファンドは稼ぐ。
ファンドマネージャーの代表のトレーダーアダム・レヴィンソンは、NHKの取材をうけて、堂々としていた。彼は、コーネル大学卒で、2002年に、レビンソンは来る前に、ゴールドマン・サックスとチューダーインベストメントグループで働いていた。
彼はニューヨーク市の事務所で朝6時に到着し、アジア、ロンドンでの取引をチェック、午後の短い休憩の後、彼は午後6時、アジアに再びチェックをする。グループでの利益は、300億円はあるようだ。
一般投資家は、パニックに陥り、恐怖指数が高まるほど、ユーロの値下がりする。その相場の下降する前に空売りを仕掛ける。EUの総裁はギリシャ国債を買い上げると見られていたが、「(買い上げは)話し合っていません」と言って、首脳たちの危機意識の欠如を呆れていた。プロのトレーダーには考えられない凡ミスをする。投資家の不安を読めないようだ。
これは、自分のカネを減らすか、儲けるか、必死のプロは、神経をはりめぐらすが、自分のカネではない首脳は甘い。ここに、さっき言った将棋の名人羽生善治の読みが必要だ、ということだ。
日本の例を聞いたことがある。
100兆円を運用する年金積立金管理運用独立行政法人へ野村證券(金融経済研究所)から出向して、資金運用をしているというFさんの話である。個人的には、100兆円なんて額は、まったく想像がつかない。国の国民年金、厚生年金の運用のアドバイスが仕事である。
100兆円をマーケットにそのまま投じて運用したら、マーケットがひっくり返ってしまうので、60兆円は国債に、10%アメリカの国債を買い・・・残り10兆円を株式に投資して利益を上げる。それが独立法人の役目という。危険なことはしない。堅くやるのが「使命」だと聞いた。これを自由に運用できたら、すごいことになる。
ギリシャの例のように、日本の国債格付けが下がり、禿げ鷹ファンドが日本のCSDクレジット・デフォルト・スワップを狙えば、わりと簡単に数兆円の利益を上げるだろう。
それを実際やっている禿げ鷹ファンドグループが、ニューヨークやその周辺にはいる。彼らの金儲けには倫理観はない。そういう人に「7京円」の資金があるという。年金積立金管理運用独立行政法人の100兆円の700倍だ。雲をつかむような数字だ。これを退治しないと、世界の金融経済は振り回され、なおかつ支配される。この資金が某国の手に動かされると、恐ろしいことになる。
そうした時には、宗教戦争も、核戦争も、倫理もなにもなくなる可能性がある。善悪も吹っ飛んでしまう。
その前に、ヘッジファンドのグループの行動を止めないと、国家の出す債権を食い物にされると、世界の首脳が焦りを感じている。それはわかるが、プロのトレーダーの知識に負けているから、それこそ、何百億円の資産を持つ金持ちヘッジファンドに良いように遊ばれてしまう。
自分のカネでないと痛みを感じない首脳では、素人みたいなものだから、甘い危機感だ。現総理は、日本の借金体質を克服できるか、見物だ。
デフォルト目前と言われているギリシャ・・・、連日のデモにより機能不全状態が続き事態収拾の目処すら見えてこない状況にあります。
冷たい言い方かもしれませんが、もはやギリシャ一国でどうこう出来る範疇を既に越えていると言えるのではないでしょうか。
そしてこの混乱はギリシャ一国で留まる話しではなく欧州に波及し、世界経済に暗い影を落とすのは目に見えています。
一説には脆弱な米ドルの陰りを目をそらさせる為にユーロ圏を禿げ鷹たちが攻撃をかけているとか・・・、そしてユーロへの目標を達成したら次に攻撃の目標となるのは中国元といううわさもチラホラ見え隠れしています。
HF、禿げ鷹とも揶揄される膨大な資金を基に究極の資本主義を断行しています。
通貨危機までを起こし、彼らの善悪はそこに利益が生まれるかどうか、高騰しても暴落しても金融商品としてどれだけの運用利回りを生み出せるのかどうか・・・、ただそれだけの基準で動いています。
各国が協調して対策を打っても、その資本、スピード感はそれらを上回り、一つの生き物として彼らの判断基準で動き回っています。世界はそれらと共生して行けるのか・・・、大変懐疑的です。
とはいえ、4人に1人が公務員と言う異常な構造を改革せず、緊縮に励むだけで国力を稼ぎだす機会を作って来なかった政府にもやはりその責任はあると思います。
Posted at 2011/10/20 10:08:05 | |
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