トヨタ21万台リコールだって

トヨタ21万台リコールだって。

ここでひとつ。。

リコールって何？？？

不具合があれば全部リコールになるわけではありません。
自動車の場合は、安全・環境基準に適合しない（しなくなる）場合に、メーカーが国交大臣に届け出をし、自ら回収し修理することです。
つまりは、重要不具合案件のみが対象です。

室内の建て付けが悪くビビリ音がする。とか、ダッシュボードの開閉が硬い。とか、そういう軽度な不具合はリコール対象にはなりません。



今回のリコールはどんな内容？？？

トヨタのサイトをコピペするとこんな感じ。
『低圧燃料ポンプのインペラ（樹脂製羽根車）において、成形条件が不適切なため、樹脂密度が低くなって、燃料により膨潤して変形することがあります。そのため、インペラがポンプケースと接触して燃料ポンプが作動不良となり、最悪の場合、走行中エンストに至るおそれがあります。』

簡単に言うと、プラスチック部品の不良です。
プラスチック部品を金型で成型する時の設定が不適切だったために発生しました。
設定とは、具体的には、例えば材料乾燥条件、樹脂温度、金型温度、計量、保圧、冷却時間・・・
ま、いろいろあります。

このリコールで、常々トヨタのことを良く思っていない人たちは、ここぞとばかりにネットでトヨタ生産方式等々を叩いてますね。。。笑

ま、トヨタ得意の『5回のなぜ？』で、なぜ成形条件設定不適切が発生したのか？なぜ成形条件不適切な部品が後工程に流出したのか？なぜ後工程で検出出来なかったのか？なぜ市場流出までさせてしまったのか？なぜ市場流出がこんな膨大な台数になったのか？を考えて、今後のカイゼンとしてもらいましょう。
あ、まだ『なぜ』は4つしか書いてないので、優秀なトヨタは少なくとももうひとつ『なぜ？』を考えるのでしょうね。笑

実は、トヨタが作っている部品ではなく、トヨタの上級取引先(ティア1)の大手自動車部品メーカーがやっちゃったことみたいですが・・・。
もっと言うと、その上級取引先の1000くらいある部品サプライヤーの中の1社がやっちゃったことなんだと思います。
ユーザーからしてみれば完成品（自動車）を商品とするトヨタの責任ですが。。

今日はこんなところで。。