香港にできた鉄道と道路の話

ご存知の通り香港は中華人民共和国の
一国二制度のもと、イギリス植民地時代と
同様に高度な自治が約束されています。
（という話が反故されそうになってることも
事実ではありますが。。。。）
そして香港と中国の間にはパスポートコントロール
（入出国管理）がきちんとあります。
その中で、中国が進める大プロジェクトが2つできて、
民主化勢力は「本土化」といってデモをしたりしてます。

1　高速鉄道（≒新幹線）が9月23日に開通

深セン北→西九龍が開通し、中国本土の高速鉄道ネットワークに
接続しました。

https://www.highspeed.mtr.com.hk/en/about/hsr-intro.html


これニュースに出てたので知ってる人も多いと思うけど、
香港の九龍半島側の中心部の西隣に西九龍というバカでかい
ターミナル駅ができました。パスポートどこで見せるのかと
思ったら、結局、駅の中で　香港出国→中国入国→電車乗る
という形になり、香港の中にいながら電車の中は中国の
法や金盾（インターネット制限）が施行される形になり、
香港の独立が妨げられる！！ということで大騒ぎになりました。

といっても。。。現在の香港→広州の国際列車みたいに、それぞれの
駅に入管施設を作るのは、行き先が多岐にわたる高速列車では
警備コストもかかるので、まあこれはしょうがないかなと思います。
（実際　香港から北京行きやら上海行きやら出てます。）


因みに経営はMRTなので、香港の地下鉄やらと同じ会社です。
（東京メトロが新幹線経営するようなもの）
そして香港・広州間であれば、高速鉄道の場合、香港で乗車時間の
1時間前につかないといけず、広州側のターミナルも町中から
30～40分！かかるので、もしかしたら高速鉄道の開通で
羅湖のイミグレが空いてきているので、場所によったら
今まで（MRTで羅湖→特急で広州）のほうが早い可能性も。。。。
香港専用の新幹線のデザインはちょっと派手＾＾

２　香港とマカオと珠海をつなぐ橋が10月24日に開通

今まで船での行き来だった、香港、マカオ、珠海の間に世界最長55キロの
海上橋と海底トンネルがかかり、車での往来が可能になりました。
(香港・マカオ間は15分に1本船が出てました）

さて、香港は旧イギリス領で左側通常（右ハンドル・日本と同じ）、
マカオは旧ポルトガル領ですが、占領当時は本国は左側通行だったので、
今でも左側通行、そして中国本土は右側通行（左ハンドル）です。
そしてこの橋は、右側通行なんです。鉄道と違い、香港空港の隣と
マカオと珠海の沖合に人工島が作られて、そこにイミグレがあり、橋は
国際線の飛行機の中と同じ出国後・入国前の状態になります。

面白いのが連絡バス　今まで走ってたそれぞれの地域のバスが、
イミグレまで延長されて、そこから専用のバスに乗って移動します。
http://www.hzmbus.com/
これがなんと、右ハンドル・左側通行仕様なんです。


走る所は全部、右側通行なんですけどね。。。ナンバーも
香港と中国のもの両方ついてます。でも車は基本的に右ハンドル
仕様で作られていて、乗降用に右側の中央にドアを足してるみたいです。



ちなみに日本のカー用品店がマカオに出せばバカ売れなんだけどな～～　
オートバックスあたり、どこかのホテルと連携して出してくれないかな～～
マカオGPの前線基地もかねてというくらい、マカオの日本車はいい感じに
いじられてるのが多いです。

画像はそれぞれのHPからです。