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ライーザのブログ一覧

2014年01月08日 イイね!

【Re-Birth RENESIS #5】 エンジン載せ替え時に交換したいパーツ

【Re-Birth RENESIS #5】 エンジン載せ替え時に交換したいパーツエンジンを降ろす時は、その周りの様々なパーツを外します。このタイミングで交換すると工賃が浮くパーツもありますので、そちらを紹介していきたいと思います。

なお、補機類を含むエンジンパーツ(メタポン・エンジンハーネス・インジェクターなど)については、他のブログと重複するため、今回紹介を省いています。


■エンジンマウント

純正エンジンマウントは消耗品ですので、エンジン脱着時に限らず、定期的な交換をお勧めします。特に社外のエキマニに交換してスポーツ走行をすると、熱害で運転席側のエンジンマウントが劣化しやすいです。エンジンマウントが劣化すると、アイドリング時の振動が大きくなったり、Gがかかった状態でのシフトチェンジでギヤに入りづらくなったりします。

社外の強化エンジンマウントですが、製品によっては苦痛を感じるほど振動が大きくなるなどのデメリットもありますので、導入の際はよく検討しましょう。

純正エンジンマウント
・FE05-39-040A  ラバー(R),エンジンマウント  9,030円(5%税込)
・FE05-39-050A  ラバー(L),エンジンマウント  9,261円(5%税込)



■クラッチ&軽量フライホイール

通常ならクラッチ交換の工賃は結構高いのですが、エンジンを降ろすとクラッチも付いてくるので、工賃を浮かせるチャンスです。磨耗状態を見てクラッチディスクのみ交換したり、クラッチディスク交換が2回目ならクラッチカバーも交換しましょう。ついでに、軽量フライホイールに交換するのもありだと思います。お勧めなのは、純正クラッチ&マツダスピードの軽量フライホイールの組み合わせ。

マツダスピード フライホイール  QSE1-11-500  ¥63,000
http://www.mazda.co.jp/accessories/mazdaspeed/parts/qse1_11_500.html

在庫は僅かです。注意としては、カウンターウエイト付属のAssy設定のみなので、既に他社の軽量フライホイールを装着している車は注意が必要です。また6MT車専用品とありますが、クラッチディスクとクラッチカバーを6MT用に交換すれば、STD-5MT車でも装着可能です(後期型のSTD-5MTは不明)。

せっかくだから社外クラッチを導入したいという方もいると思いますが、社外クラッチを3種類試した私の意見としては、8の社外クラッチはトラブルが出やすい製品が多いので注意が必要です。自分で試した社外クラッチは、ORC 250Light、EXEDY ウルトラファイバーディスク&専用カバー&R Magic 軽量フライホイール、EXEDY CARBON-Dの3種類。これに前期純正と、ちょっと運転させてもらったことのある後期純正、EXEDY ハイパーシングル(メタル)の6種類を比較してみると、

・半クラ領域の使いやすさ(楽←→辛)
後期純正 > 前期純正 > カーボンD > ウルトラ&フラホ >> 250Light >> ハイパーシングル

・クラッチペダルの踏力(軽←→重)
250Light > 後期純正 > ハイパーシングル >> 前期純正 > カーボンD >> ウルトラ&フラホ

・スポーツ走行時の爽快感(爽快←→普通)
ハイパーシングル >> 250Light > カーボンD >> ウルトラ&フラホ > 前期純正 > 後期純正

・ライフの長さ(長←→短)
前期純正 = 後期純正 > カーボンD > ウルトラ&フラホ > 250Light > ハイパーシングル

・トラブルの少なさ(少←→多)
前期純正 = 後期純正 > カーボンD > ウルトラ&フラホ > ハイパーシングル >> 250Light

・また使いたいと思うクラッチ(是非←→お断り)
カーボンD > 後期純正 > 前期純正 >> ウルトラ&フラホ = ハイパーシングル >> 250Light


上記は個人的な感想です。どのクラッチも一長一短ですので、参考になれば幸いです。


■クーラントホース/ヒーターホース交換

水周りのホースは、経年劣化による腐食や水漏れなどのトラブルが発生しやすいので、エンジンを降ろしたのタイミングで各ホースの新品交換をお勧めします。ホースの中にはエンジンを降ろすかスロットルボディを外さないと交換が難しいホースがありますので、エンジン降ろした時に交換すればよかったと後悔しないように。私は一年半前に社外ラジエター交換の際に交換しまして、今回はその時交換できなかったホースのみ交換しました。クーラントホースは、サムコのRX-8(後期型)用のクーラントホースキットがお勧めです。

【参考ブログ】クーラント交換のついでにラジエターホースとラジエターを交換
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/27722844/


主なパーツは以上です。エンジンオーバーホールや載せ替えの時にこのようなパーツ類を交換すると工賃は浮きますが、トータルの請求金額は跳ね上がりますのでご注意を。
Posted at 2014/01/08 23:59:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジンオーバーホール | 日記
2013年12月19日 イイね!

【Re-Birth RENESIS #4】 エンジンパーツ見積もり

【Re-Birth RENESIS #4】 エンジンパーツ見積もり皆さんが一番興味をお持ちだと思われるRX-8のエンジン載せ替えの「見積もり」について書いていきたいと思います。長らくお待たせしました。

今回ですが、交換するエンジンの純正パーツリストと各部品の値段を記載します。

下記の純正パーツリストですが、最初の見積もりの段階で発注予定の純正部品リストであって、ここから小変更を行っております。よって、最終的なリストではない点にご注意下さい。

  部 品 番 号 品 名    部品金額
 ○  1757-10-111  チューブラー ダウエル 4 3,528
   N350-10-E51B   テンション ボルト  14 18,228
   N3H1-10-E61   テンション ボルト  4 4,576
   N3F1-11-D54   ニードル ベアリング  2 1,154
   N326-11-D15   エキセントリック サーモ ペレット  1 3,549
 ○  99541-01105  'O' リング 1 346
 ○  8051-27-236  リングギアー ボルト 6 1,638
 ○  N826-11-D03  ニードル ベアリング 1 1,207
 ○  1881-11-404A  オイルシール 1 252
 ○  N3H1-11-C00J  アペックスシール 6 21,984
 ○  N3H3-11-C04  アペックスシール スプリング 6 1,698
 ○  N3H3-11-C06  アペックスアウター スプリング 6 2,142
 ○  N3Z4-11-C10D  サイドシール 12 12,348
 ○  N3H1-11-C17B  サイドシール スプリング 12 4,032
 ○  N3H1-11-C20E  コーナーシール (Sランク) 12 7,428
 N3H1-11-C2XC  コーナーシール (Lランク)
 ○  N3H1-11-C24B  コーナーシール スプリング 1 1,890
 ○  N3H1-11-C51  アンチブローバイ リング 4 12,096
 ○  N3H1-11-C55A   リング スプリング 4 1,720
   N3A3-11-B11   ローター ベアリング  2 6,900
   3648-14-250   プレッシャー レギュレーター  1 2,740
   N3H2-13-257   インジェクション インシュレーター  2 714
 ○  8574-13-253  'O' リング 6 1,008
   N3H1-15-100B   ウォーターポンプ ハウジング  1 9,166
 ○  N3H3-10-C00  フロント ハウジング 1 33,915
 ○  N3H3-10-C50  リヤー ハウジング 1 33,915
 ○  N3H1-10-B10C  ローター フロント ハウジング 2 109,620
 ○  N3H3-10-D00A  インターメディエート ハウジング 1 42,105
   N3H1-20-341C   バキューム チューブ  1 483
   N3H1-20-441  バキューム チューブ 1 997
   N3H1-13-691A  ウォーター ホース 1 1,144
   N3H1-20-442  ウォーター ホース 1 409
   N3H3-18-05ZH  エンジン ワイヤリング 1 68,250
   F151-67-070H  エンジン ハーネス 1 23,940
   N3H3-10-E1YC  リヤー ステーショナリーギヤー 1 15,960
   N3H3-10-E0YC  フロント ステーショナリーギヤー 1 17,850
 ○  N3H1-14-600C  メタリングオイル ポンプ 1 64,680
 ○  N3H1-14-660B  メタリングオイル チューブ 1 3,496
 ○  N3Z3-10-S50C  エンジン ガスケット セット 1 11,970
 ○  N3Z1-10-S60A  'O' リング セット 1 25,095
   N3H1-15-1H0B  サーモスタット ケース 1 8,900
   N3H1-15-170C  サーモスタット カバー 1 3,300
純 正 パ ー ツ 代 合 計 ( 5 % 税 込 ) 586,373

※上記の部品金額は、全て5%税込み。
※エンジンオーバーホールのトータル金額は、上記の金額以外にエンジン脱着工賃・エンジンオーバーホール工賃・各種液体/オイル交換費用などが別途かかります。


■要交換パーツリストと比較

以前「8のエンジンOH時に要交換なパーツ」のブログを書きました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/31686677/

そこの掲載されている要交換パーツリストを比較してどのパーツが追加されたのかを説明していきます。上記リストの一番左の列に○印があるパーツが以前のブログで書いた要交換部品で、○印がないパーツが今回追加された部品となります。

今回追加となった主なパーツは、ウォーターポンプ、ステーショナリーギヤ、エンジンハーネスなどです。

■Fresh Housing Engine

エンジンの主要パーツですが、ローター2個とエキセントリックシャフト以外は新品交換する事にしました。ローターハウジングはもちろん、全サイドハウジング、そしてステーショナリーギヤーも新品交換のフレッシュハウジングエンジン仕様に。

自車のエンジンをオーバーホールしてそのまま使う場合は、エンジンを分解して状態を見てから交換する部品を決める事が出来るのですが、今回は中古エンジンをベースにオーバーホールしてリフレッシュ後に載せ替えるというパターン。その中古エンジンは、ローター2個とエキセントリックシャフト以外の再利用は難しい状態でしたので、今回新品交換となりました。

■新品交換推奨のエンジンハーネス

8のエンジンハーネスは2種類あります。

・N3H3-18-05ZH  エンジン ワイヤリング 1本 68,250円(5%税込)
・F151-67-070H   エンジン ハーネス   1本 23,940円(5%税込)


上のエンジンワイヤリング(ワイヤーハーネス)と呼ばれる部品が、いろんなコネクタがたくさんついているメインハーネスで、下のエンジンハーネスと呼ばれる部品が、スターター部分に繋がるサブハーネスです。

エンジン載せ替え時にメインハーネスをそのまま使うとトラブルが起きやすいようで、あのエイトリアン氏もエンジンオーバーホール日記中でエンジンハーネス系のトラブルが起きたと書かれていました。
http://rx-8.seesaa.net/article/173314360.html

メインハーネスは7万近くするので新品交換を躊躇ってしますのですが、メインハーネスはエンジンを降ろさないと交換は難しいパーツでして、後からメインハーネス交換するとなると、その工賃はエンジン脱着工賃並み・・・。また、エンジンハーネスはメーカーからのパーツ供給が終わると真っ先に打ち切られる部品でして、RX-7 FD3Sの前期型のメインハーネスは既に廃盤になってしまい、新品が手に入らないとの事。

それでしたら、エンジンを載せ替える時にメインハーネスを新品に交換しておけば、トラブルの観点でも安心ですし、工賃サービスとなるのでお得というわけです。そんなわけで、メインハーネスはエンジン載せ替え時にちょっと無理をしてでも新品に交換したいパーツです。スターターに繋がるサブハーネスの方は、エンジン降ろさなくても交換できますので、後から交換でも大丈夫です。

■愛車を長く乗り続けるための選択

・エンジンOH時に要交換なパーツの合計金額  398,066円
・エンジンの純正パーツリストの合計金額     586,373円
・差額  188,307円


結局、新品に交換するエンジンの純正パーツ代だけで60万近くになってしまいましたが、今乗っている8をまだまだ乗り続けるためには必要な出費だと割り切りました。


次回ですが、エンジン載せ替えの際に交換しておきたいパーツを紹介したいと思います。
Posted at 2013/12/19 00:00:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | エンジンオーバーホール | 日記
2013年12月07日 イイね!

【Re-Birth RENESIS #3】 ショップ選び

【Re-Birth RENESIS #3】 ショップ選び今回はエンジンのオーバーホールや載せ替えを依頼するショップについての話です。まず最初に断っておきますが、REのエンジンオーバーホールは有名REショップじゃないと出来ないわけではありません。昔は一部のDラーでもエンジンオーバーホールをやってましたし、小規模のショップで8のエンジンオーバーホールをしているところもあります。ただ、REショップでのエンジンオーバーホールと比べると実際にエンジンオーバーホールしたユーザー数が少ないですので、情報が少なく耳に入りづらいのが現状です。

■中部の8オーナーの悩み

8のエンジンオーバーホールを表立って作業しているショップは、関東ではRE雨宮(千葉)レボリューション(埼玉)ナイトスポーツ(東京)リアルテック(茨城)佐藤商会(静岡)ドゥーエンジニアリング(静岡)、関西ではLEG(広島)OVER DRIVE(大阪)NRF(奈良)などが有名ですが、中部だとそのような有名ショップがありません。中部の8オーナーがショップでエンジンオーバーホールないし載せ替えを考えている人にとって一番の悩みがこれです。

例えば、雨宮のコンピュータが入っているからエンジンのオーバーホールと現車セッティングも雨宮でやりたいと思っていても、愛知からだと距離的に厳しいのです。なので、Dラーでリビルトエンジン載せ替えや、オーバーホール済みのエンジンのデリバリーサービスのあるLEGやナイトスポーツ、積車で車両を引き取りに来てくれる佐藤商会が選択肢に入ってきます。

遠方からでもエンジンオーバーホールできる体制が整っているショップはもっとあると思いますが、それに関しての情報が表に全然上がってきません。ショップにはその辺も含めて、エンジンオーバーホールメニュー・金額・入院期間・サポート体制などの情報をもうちょっとオープンにしてもらいたいです。

■有益な情報収集のコツ

エンジンの載せ替えやオーバーホールをどのショップに出すか判断する材料としては、事前の情報収集が大事です。ただ、ネット上での8のエンジンオーバーホールに関するレポートまだまだ少なく、また表に出せないシークレットな部分の話も多いですので、判断する材料としては乏しいのが現状です。

ではどうするか?私は実際にショップでエンジンオーバーホールをした友人に直接コンタクトを取って話を伺うことにしました。そのおかげで、エンジンオーバーホールで交換する部品やおおよその費用がわかるようになり、今回自分がエンジン載せ替えを依頼する上で非常に参考になったのでした。貴重な情報を提供して頂いた友人には本当感謝です。

■最終判断材料

主に技術面・金銭面を考慮するエンジンオーバーホール・載せ替えですが、最終的な決め手となるとのは、このショップ(この人)になら自分の8のエンジンを任せられ、アフターサービスも安心できるという「信頼関係」が一番だと私は思います。Dラーのサービスマン・メカニックと信頼関係を築いているのなら、Dラーでリビルトエンジン載せ替え+補機類等の交換でも悪くないと思いますし、リビルトエンジンが不安でしたら新品ショートエンジン(工賃別で約60万)に載せ替えるという選択もありだと思います。

■悪質なショップに注意

こういう事はあまり書きたくないのですが、エンジンオーバーホールの作業でショップとトラブルになったという話はよく聞きます。ここでは詳細を書けませんが、私から注意すべき要点を一つ。エンジンオーバーホール・載せ替えの見積もりの金額が明らかに安すぎるショップには注意して下さい。

年数も距離もかさんで、かなりお疲れな8のエンジンをリフレッシュする際、多額の費用が発生するのはどうやっても避けられません。理由は以前のブログでも書きましたが、交換しないといけない純正部品の数が多いので、純正パーツ代だけでも結構な金額になってしまうからです。安い見積もりを真に受けてエンジンオーバーオールを依頼してしまうと、

・ローターハウジングなど最低限交換しないといけないパーツまで流用
・エンジン開けてみたら見積もり以上に交換しないといけないパーツがたくさん出てきたので勝手に交換した → いきなり100万オーバーの請求


このどちらかのパターンが十中八九待っています。

■私の選択

結局私はどうしたのかと言うと、この人なら私のエンジンを任せられると信頼している友人にお願いし、中古ベースのエンジンをオーバーホールして載せ替える方法にしました。その友人は、元マツダのメカニックで現在8に乗っているお方です。諸事情でチューニングREの依頼は長年封印されていましたが、今回は特別にその封印を解いてもらいました。

どういう仕様にするのか細かくオーダーできて、週末に状況を確認しに行け、無知な私にいろいろ解説&提案してもらえるのもとても魅力的に感じました。また、今乗っている2号機のエンジンは納車前に載せ替えている事もあって自車のエンジンにそれほど執着がなかったので、同エンジンを使ってのオーバーホールへの拘りはありませんでした。

■次回予告

次回のブログですが、いよいよエンジン載せ替えの「見積もり」に移ります。長らくお待たせしました。今回私がどういう仕様でオーダーしたのかの紹介が始まります。ただ、まとめるのに時間がかかると思いますので、ブログのアップが更に遅くなる点はご了承下さい。
Posted at 2013/12/07 00:00:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | エンジンオーバーホール | 日記
2013年12月04日 イイね!

【Re-Birth RENESIS #2】 載せ替え?オーバーホール?

【Re-Birth RENESIS #2】 載せ替え?オーバーホール?エンジンを載せ替える事は決断したわけですが、どういうエンジンを載せるのかのアプローチ方法は4パターンあります。

■メーカー純正エンジンに載せ替え

一つ目は、メーカー純正エンジンに載せ替える事。新品エンジンとリビルトエンジンの2種類があります。リビルトエンジンとは、中古エンジンを分解整備し、利用できないパーツを新品に交換して組み立てたエンジン。メーカー純正の中古エンジンオーバーホール品で、部品はショートエンジンのみ。補機類は付属して来ない。載せ替え前のエンジンは、メーカー下取りとなるため返品する必要があります。

他社の車メーカーだと、ショートエンジンCPT.(コンプリート)が存在していない事があり、エンジン関係の全部品をバラで注文しないといけなかったり(かなり割高)、解体屋などから中古エンジンを仕入れたりしないといけないのですが、この点マツダはメーカー純正リビルトエンジンが用意されているので良心的です。RX-8 TypeS(前期型)の場合のリビルトエンジン載せ替えの値段は、工賃込みで約65万円。

メリットは、マツダのDラーで作業できる事、エンジン保証期間中で保証が通れば無償でリビルトエンジンに載せ替えができる事、エンジンに保証がついている点、事前に値段が確定している点、明らかに粗悪なエンジンが載る事がない点など。デメリットは、リビルトエンジンの当たり外れが大きい点、サイドポート加工などのエンジンチューニングを施せない点、載せ替え前のエンジン内部を見ることが出来ない点など。

保証でエンジン交換できる状況なら、金銭的にメーカー純正リビルトエンジン載せ替え一択でしょう。また、普段利用しているDラーで作業できるのが一番のメリットで、代車の手配もまず心配なしです。

心配な点は、メーカー純正リビルトエンジンの精度のバラつきが大きい点。保証で交換ならともかく、有償で外れエンジン載せ替えになったらガッカリです。Dラーでエンジン載せ替える場合、基本的にショートエンジンのみ交換となるので、補機類など他の部品の交換は基本的にこちらから指示しないと交換しません。

また、メーカー純正エンジンが必ずしも最高とは言えません。8の純正サイドシールは短くて、メーカー純正の新品エンジンであってもコーナーシールとサイドシールのクリアランスは良くて基準値ギリギリというガバガバぶり。ここをもっと詰めて低速トルクや燃費、ブローバイの量を改善したいエンジンを希望の場合、メーカー純正エンジンは選択肢から外れる事になります。

■自車のエンジンをオーバーホール

二つ目は、今使っている自分のエンジンを降ろしてエンジンオーバーホール。メリットは、使えるエンジンパーツはそのまま引き継げる点、エンジン分解したデータをニューエンジンに活かせる点、エンジンチューニング可能、オーバーホールメニューが柔軟、エンジン以外の部分もチェック&作業してもらえるなど。デメリットは、車両ごとショップに持ち込まないといけない点、入庫してからエンジン分解なので入院期間が長い点、タイミングが合わないと分解した自分のエンジンを自分の目で見ることが出来ない点、入庫して作業を進めてからじゃないと金額が不明、悪質なショップを選んでしまうと悲惨など。

今まで使ってきたエンジンに愛着を持っていて、そのエンジンをベースにオーバーホールして生まれ変わったエンジンを載せ替えしたいと希望する人は多いと思いますが、その場合はこれ一択になります。エンジンブローしていなければローター二つとエキセンは使えるはずなので、各種処理されてからニューエンジンにその魂を引き継げます。ただ、ローターのカーボン落としなど時間がかかる作業があるので、入院時間はどうしても長くなり代車を借りれないケースも多いです。

ショップ選びが一番大変です。Dラーとしか付き合いがない場合、初めてのショップにいきなりエンジンオーバーホール依頼するのはハードル高いです。また、ショップによって腕の差がありますし、お金だけしっかりもらって実際はほとんどのパーツ使い回しという酷いショップもありますので、ショップ選びは慎重に。

■ショップのオーバーホール済みエンジンをデリバリー

三つ目は、中古エンジンをオーバーホールしたショップエンジンをデリバリーしてもらって載せ替えるパターン。載せ替え前のエンジンの下取りが必要。メリットは、普段お世話になっている整備工場やショップで載せ替え作業が出来る点(Dラーの一部の店舗でも取り扱い可)、作業前に金額がわかりやすい点、入院期間が短い点、エンジンオーバーホールするお店に行かなくてよい点など。デメリットは、デリバリーしてくれるショップが少ない点、送料が別途必要、元のエンジンの使えるパーツも移植できない点、選択できるオーバーホールメニューが少ない点、載せ替え前のエンジン分解に立ち会うのが難しい、載せ替え後にエンジン関連のトラブルが起きた時に対処が難しい点など。

8のエンジンのオーバーホールを依頼したいショップが遠方で、そこまで足を運べない場合はこれになります。エンジン+αの作業を考えている人に向いているメニュー。ただ、エンジンのデリバリーサービスを行っているショップは限られており、デリバリー可能なエンジンの仕様はほぼ決まっていて細かいオーダーはできません。

■ショップのオーバーホール済みエンジンに載せ替え

最後の四つ目は、中古エンジンをオーバーホールしたショップエンジンに載せ替えるパターン。載せ替え前のエンジンの下取りが必要。メリットは、入院期間が短い点、エンジンチューニングの自由度が高い点、エンジン以外の部分もチェック&作業してもらえる点、後で自車のエンジン分解を見ることが出来るなど。デメリットは、ショップまで車を預けに行かないといけない点、ベースとなるストックエンジンの準備が整っていないと入庫まで時間がかかる点など。

どうしても自車のエンジンをオーバーホールして使いたいという拘りがなく、ショップまで車を預けに行けるなら上記のエンジンデリバリーよりもお勧めです。載せ替え前のエンジンで使えるパーツは下取り。こういう仕様でエンジンを作って欲しいという細かいオーダーを受け付けてくれるショップもありますが、その場合はオーダーから入庫までの期間がさらに長くなります。


以上のようにいろいろ選択肢はありますが、今回私は4番を選びました。理由は今後のブログで書きたいと思います。
Posted at 2013/12/04 00:00:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | エンジンオーバーホール | 日記
2013年11月28日 イイね!

【Re-Birth RENESIS #1】 決意 -resolution-

【Re-Birth RENESIS #1】 決意 -resolution-今回8のエンジンオーバーホールを決断した理由ですか、複数の要素から総合的に判断しました。理由を大きく分けると、エンジンコンディション・マネー・スピリットの3種類です。

一つ目はエンジンコンディションの劣化。
主な症状としては、

・エンジンのコンプレッション(圧縮)の低下
・ブローバイガスの増加
・低速トルクの低下
・サーキット走行での最高速度の低下・タイムの伸び悩み
・エンジンから冷却水漏れ


■エンジンコンプレッション低下

まず、エンジンコンプレッションの値ですが、2011年5月下旬の車検の時期に日を変えて3回測定しまして、その平均が、2011年5月30日に倒壊末だで測定した、

F:7.0 7.2 7.3
R:7.3 7.5 7.6

(250rpm換算)

ライーザ号 2号機は納車時にエンジンを載せ替えている(はず)なのですが、2年28,000kmのエンジンでこの値でしたからショックでした。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/22696731/

その2年後の車検の時にもコンプレッションを測定したのですが、

F:9.0 8.5 7.3
R:7.2 7.1 7.0

(250rpm換算)

4年6万kmちょっとのエンジンです。2年前の数値からすると、フロント側は6台が出てもおかしくなかったのですが、フロント側の数値はなぜか上がりました。途中で試したRECSやフューエルワンなどの洗浄剤の効果が出たのかもしれません。しかし、今度は三室差とローター差が大きくなりました。ちなみに、圧縮の限界値は680kPa、三室差:150kPa以内、ローター差:100kPaとされています。

コンプレッションの値はあくまで目安。同じ時期に測定してもエンジンオイルの銘柄などの車両コンディションでコンプレッションの値は簡単に上下します。ですので、コンプレッションの値だけ見てエンジンオーバーホールの時期を探ろうするとわけがわからなくなりますが、今のエンジンでサーキット走行を続けると、次の2年後の車検まで確実に持たない予感がしました。

■ブローバイの増加

2011年2月下旬にエンジンオイルをレベルゲージ真ん中よりやや少ない状態で鈴鹿サーキットを走行したところ、1回の走行で装着したオイルキャッチタンクが満タンになるほどブローバイが出ました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/21651123/

その後、リアルテックの浜口さんからのアドバイスで、

・エンジンオイル:某社の化学合成油100%(0w-30)
→ 部分化学合成油のnutec NC-50(10w-50)とNC-51(0w-30)を1対1でブレンドして5w-40
・ベンチレーションシステムを装着


以上を試したところ、ブローバイが減少&ブローバイによるエアクリボックスへの吹き返しも少なくなりました(浜口さん、アドバイスありがとうございました!)。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/22200421/

nutecオイル

コーナーシールとサイドシールのクリアランスが大きくなると、ブローバイの吹き抜けが多くなります。また、燃費の悪化やパワーダウンの原因にもなるので、この時点で既にエンジンのコンディションが良いとは言えない状況でしたが、その後コンプレッションを測定するまでエンジンオーバーホールの選択は頭にありませんでした。

■低速トルクの低下

ライーザ号を他の8オーナーが運転すると、低速トルクがない・パワーがないとまず言われます。オーナーの私自身は鈍感でそこまで感じていないのですが、逆に私が他の人の8を運転させてもらうと、そっちの方が明らかに低速トルクがあるのがわかりました。

また、高速道路で6速に入れて80~90km/hぐらいで巡航している最中に勾配の急な上り坂に差し掛かると、途中で加速力がなくなって4速に落とす事がよくありました。これがトルクがないって事なのでしょうね。

■サーキット走行での最高速度の低下・タイムの伸び悩み

2011年3月にスパ西浦で1分1秒台を出してから、自己ベストが全然更新できなくなりました。特に、岡山国際サーキットのバックストレートや鈴鹿サーキットのバックストレートみたいに上りながらのストレートだと、前を走っている8に全然追いつけない・・・。

エンジンパワー低下が原因かと思ったのですが、ロガー上で過去の自分のデータとコンペアすると、最高速や3→4速の加速がそれほど大きく落ちているわけではなくて、その日の走らせ方によるタイムロスの影響が大きいのがわかりました。

その後、2013年5月の鈴鹿ドライビングレッスンでは、突如フリクションが消えて高回転まで一気にエンジンが回った事が1周のみありました。あれは、噂で聞いたREの「灯滅せんとして光を増す」現象(ロウソクの火が消えるときに、その光がパッと明るくなる様)。あの時はエンジンブローを覚悟しましたが大丈夫でした。あれで、もうこのエンジンでサーキット走行は無理かもと思うようになりました。

■エンジンから冷却水漏れ

2013年5月下旬の車検にて、フロントサイドハウジングとフロントローターハウジングの間から、冷却水(クーラント)が滲み出して漏れている事が見つかりました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/507493/blog/30178963/

RENESIS水漏れ

その2年前の車検時のコンプレッションの測定結果から、エンジンブローのトリガーとなりかねないトラブルが見つかったらエンジンオーバーホールしようと思っていました。これぐらいならまだオーバーホールしなくても大丈夫だよというアドバイスを他の方から頂きましたが、これ以上エンジンに不安を抱えたままサーキット走行をしたくなかったので決断しました。今回のエンジンオーバーホールを決めた理由は、この件がとても大きいです。

■純正パーツ値上がり&消費税8%

次はマネー(お金)です。先日のブログでも書きましたが、純正パーツは年々値上がりしています。それに加えて、来年の4月から消費税が8%に上がります。エンジンオーバーホールは多額の費用がかかりますので、その前にしておいた方が同じメニューでも安く済みます。

■エンジンブローの代償

エンジンブローさせてしまうと、さらなる高額請求が待っています。エンジンブローはカーボンロックなど複数のケースがありますが、その中でもアペックスシールが割れるパターンだとエンジン全損で、ローター(主にフロントローター1個)、エキセントリックシャフト、ステーショナリーギヤも再利用不可。こうなると、エンジンオーバーホールメニューによっては工賃込みで大台(100万円)を超える場合もあります。

また、レッカー代もかかりますし、長期入院となるので、突如のエンジンオーバーホール依頼の間ずっと代車を貸してくれるショップは少ないです。私みたいに8しかマイカーがなくて8を通勤に使っていると、車が手元にないと普段の生活で困ってしまいます。車が直る前に別の車両(原付や軽自動車など)の購入が必要となると、全損エンジンオーバーホール代+別車両購入代が重くのしかかってきますので、そういう状況になってしまう前に手を打たなければと思っていました。

■全てはエイトリアンカップ2014Springの為に

最後はスピリット(精神)。2014年1月18日(土) に筑波サーキットで開催されるエイトリアンカップ2014Springに遠路はるばる参加を予定している友がいます。筑波サーキットで彼と走り合う事が出来るチャンスは、この機会が最初で最後。だったら、持てる力を全てつぎ込むのが礼儀でしょという事で、その前に私はエンジンオーバーホールして、NEWエンジンで彼と走り合うという選択を選びました。今シーズンは、エイトリアンカップ2014Springに全てをかけます!

歓迎しよう、盛大にな!
↑本人のブログから写真をお借りしました

長くなりましたが、以上が今回私がエンジンオーバーホールを決意した理由となります。エンジンオーバーホールを検討している人の参考になればと思います。
Posted at 2013/11/28 00:00:00 | コメント(3) | トラックバック(0) | エンジンオーバーホール | 日記

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「久しぶりにこちらに投稿。KeePer LABOでWダイヤモンドキーパーのコーティングメンテナンスに出してきました。今回はBメンテナンスとフロントガラス撥水コーティングをお願いしました。愛車が綺麗になって大満足。いつも綺麗にしてくれてありがとうございます。」
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中部地区でRX-8に乗っています。よろしくお願いします。
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