タイミングベルト交換 その7
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
タイミングベルトカバーが外れたので、タイミングベルトを外す作業にとりかかります。
まず、クランクスプロケットの上にある、タイミングベルトガイドを取り外します。
ボルト2本で留まっています。
2
次に、ベルトを支えているアイドラプーリーを外す流れですが、ベルトを外す前にタイミングベルトに合いマークを付けておきます。
(純正や強化タイミングベルトの中には合いマークが付いているものもありますが、万が一印が付いてなかった場合は、古いタイミングベルトのマークを新しいタイミングベルトに書き写す作業が必要です)
マークをつけるためには、クランクスプロケットや左右のカムスプロケットを、あらかじめ定位置に合わせる必要があります。
一旦外したクランクシャフトのボルトを取り付け、クランクシャフトを回していきます。
そして、クランクスプロケットのマークがオイルポンプの合いマークと合った時に、カムスプロケットの印がタイミングベルトカバーの切り欠きに合っているところで止めます。
次の写真で、各カムスプロケットの位置を示します。
3
カムスプロケットは、上側がインテーク(吸気側)、下側がエキゾースト(排気側)です。
タイミングベルトカバーのノッチと各スプロケットのマークと合わせる位置は写真の通りです。
エキゾースト側は車体との距離が近く、目視しにくいため、ミラーなどを使うと良いと思います。
これらのマークが合った際に、左右のインテーク側とエキゾースト側のスプロケットの二重線のマーク(赤丸)が向き合うはずです。
4
合いマークを合わせたら、タイミングベルトにラインをつけておきます。
マーカーはゴムに書ければなんでも良いのですが、モノタロウで評判の良さそうだった、サクラクレパスの「ソリッドマーカー細字」を使用しました。
なおベルトを取り外したあとに、ベルトのサイドにも印をつけてあげると、ベルトを再使用する際に位置を確認するのが楽になるかと思います。
5
ベルトのマーク付けが終わったら、アイドラプーリー類を外していきます。
一応パーツ名ですが、
②オートマチックベルトテンションアジャスターASSY(オートテンショナー)
③ベルトアイドラー
④ベルトアイドラー
⑤ベルトアイドラーNo.2(ギアのあるもの)
⑥ベルトアイドラー
名前がカブるんですよね…
④を外せば、ベルトのテンションが緩みますが、外れる時にボルトに力がかかるので、ネジ山をだめにしないようにベルトのテンションを維持する方向に力をかけながらボルトを緩めると良いと思います。
次は⑥の小さいベルトアイドラーを外します。
タイミングは忘れましたが、このあたりで助手席側のカムスプロケット(上下とも)が、緩んだベルトから外れてガガガっと回り、かなり焦りました。
実際は合いマークの位置では、カムがバルブを押した状態で止まっている(2番のインテーク側と、4番のエキゾースト側)ので、ベルトからスプロケットが解放されるとバルブスプリングの力で、バルブが閉じる方向に勝手に回ります。
結果全部のバルブが閉じた(引っ込んだ)ところで止まるため、ここでバルブを損傷することはありません。
ここで大事なのは、今後ベルト取り付けでインテーク側とエキゾースト側の合いマークを合わせる作業までは、「両方のスプロケットを同時に回さない」ことです。
(そうしないとシリンダー内で、in側とex側のバルブが衝突して、バルブを損傷する恐れがあります)
なお、運転席側のカムスプロケットは、合いマーク位置ではバルブスプリングのテンションがかかっていないので、ほぼ動きません。
※上記の理由から、タイミングベルト交換のみの方は、ベルトアイドラーを外す前に、カムプーリーロックツールで助手席側のスプロケットを固定しておくと、後が楽です。
6
⑥のベルトアイドラーを取り外したら、⑤のベルトアイドラーNo.2を取り外します。
最後に、②のオートテンショナーを取り外します。
オートテンショナーは、ベアリング部ではなく、右側の根本のボルトを緩めて取り外します。
これで、ほぼスルリとタイミングベルトが抜けるはずです。
③のベルトアイドラーは、タイミングベルト交換の手順書やウォーターポンプ交換には関係ありませんが、他のベルトアイドラーと一式交換のため、取り外します。
7
ちなみに、オートテンショナーを再利用する場合は、テンショナー上部のアジャスターロッドを下げる必要があるため、可能であれば取り外し前に2mm径の六角レンチなどを使用して、アジャスターロッドが固定できれば一番楽です。
(写真緑丸は、新品なのでストッパーピン挿さってますが)
アジャスターロッドの押し下げ方法については、他の方々が記載していると思いますので割愛…
(後日余力があれば書くかもしれませんが)
8
一応タイミングベルト交換だけなら、ここで折り返しです。
ただ、今回はウォーターポンプも交換するので、助手席側のカムスプロケットの取り外しに進みます。
正直、クランクシャフトよりボルトを緩めるのが難しいく、今回の作業で一番の山場でした。
続きます…
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