
蒼き鋼のアルペジオ-ARS NOVA-
アオシマ 1/700「重巡洋艦タカオ 蒼き鋼ver.」
旧帝国海軍高雄型重巡洋艦一番艦・高雄の形状を模した元“霧”の艦。
既に発売されている「タカオ」のカラーバリエーションです。

“霧”の潜水艦「I-401」に続いて作ってみました↑
「タカオ」は“霧の艦隊”東洋方面第一巡航艦隊、早期警戒艦として名古屋沖に配備されており、横須賀へ向かう「I-401」と戦闘状態に入った訳ですが・・・
まさかの・・・見事に敗退し、その原因となった人間・・・というか千早艦長に異常なほど興味を持ち、「乙女プラグイン」が発動♪
“霧”から出奔して人間社会に紛れて過ごした後、恋する乙女と化したタカオは群像たちの本拠地である硫黄島基地へ先回りして待ち受けようと思ったのですが・・・
基地を守っていたヒュウガに返り討ちにあってしまうのでした。。w
そしてすったもんだあった後、「一宿一飯の恩」という名目(言い訳)で蒼き鋼の艦隊に加わり、船体及び発光色を青に変えました。
このキットは「蒼き鋼」のタカオを再現しています。

もうボックスアートからして何かオカシイw

さすがに「I-401」と比べると箱がデカイしパーツ数も多いですね。ここまで違うとは、ハッキリ言ってナメてました。。というか、「I-401」が少なすぎたのですね。エッチングパーツのせいで多く感じていただけ。いや、むしろこれが普通か。

実際、全てのパーツを使う訳ではありません。全長30cm弱もある船体パーツのランナーは「ARPEGGIO」と表記されていますが、それ以外は通常のウォーターライン・シリーズ「高雄」「愛宕」のパーツを使い、他にも「長門」と表記されたランナーや単装機銃などの寄せ集めになっています。じゃぁ「MAYA」には何て書いてあるのだろう?
エッチングパーツは「タカオ」には付属していませんでした。(一応別途購入しようと思ったのですが、実物を見て挫折しましたw)

アルペジオシリーズのお約束「ペーパークラフト」はまさかの3体入っていました!
バイナル・パターンは「I-401」と全く同じ色ですね。青、白の2パターンあります。さすがに今回は蓄光シートの切り出しをする気にはなれません(^^;

さて、肝心なのは塗装になります。本シリーズの特徴である鮮やかな整形色のまま作る気なんて元よりありません。まずはモナカ割の船体を組み・・・やはりチリが合わない・・・盛って削って磨いて掘って・・・さて塗装を・・・・・
「I-401」で苦労して作った濃淡2色の「蒼」を使う気でいたのですが、全く色が違うではありませんか!
そう言えば、夜出撃して夜明けにはその姿を失っていましたから白昼まともな色を見たことありませんでしたね。すっかり同じ色だと思い込んでいました。
確かに設定画は白っぽかったのですが、思い込みって怖いですね。。
という訳で、説明書通りではなく残っていた「I-401」の色をベースに思い通りの色を調合、イイ感じになりました♪






本来の設定色はもっと白っぽいのですが、ほどほどにしておきました。説明書には記載されておりませんが、設定画を見ると元の色である赤が若干混ざっているように感じたので入れてみました。
設定資料もBDも持っていますが、さすがに細かい部分の塗り分けまで判別出来ない部分もあり、若干自己流です。仕上げは前回同様の理由で半ツヤにて。
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元々タカオさんは好きなのですが、あえて登場シーンの少ない「蒼」を選択したのには訳があります。
元々単なる兵器でしかない“霧”が「敵」とされる“人間”に興味を抱き、その姿を模した「メンタルモデル」を作り出した訳ですが、実際に人間と接触することによって「心」が生まれます。
無垢であった“霧”が「心」を知ることにより成長し、人間で言う「思春期」を経験する訳ですが、そんな中で各メンタルモデルは「友情」「愛情」「葛藤」等々経験したことのない感覚に悩まされます。本来自分が存在する理由と絶対的使命感に対して彼女たちがどういう決断をし、行動するのか、それがこの作品の見どころだと思っています。
「相手をよく知りたい」という気持ちが究極に働いて「恋心」になってしまった「タカオ」ですが、もう一方の「“霧”であるこの私がそんなはずはない」という気持ちと交差した結果、「ツンデレ」な方法でしか自己表現をできなくなってしまいました。
「群像の命令に従う」ただそれだけの想いで行動してきたイオナは、沈みゆくその身の中で「守るべき者」である群像の生命が絶望的になるのを理解しつつ、その命令に従って船体機能維持に努めました。
それは群像がイオナを守り、使命を果たす可能性を紡ぐものでしたが、イオナは心の中で葛藤しつつ、自分の「心」にある「想い」が何なのか知らないまま命令に従って来てしまった結果、絶命しようとする群像を目の当たりにした時のうろたえぶりは無垢な子供のようでした。
そうなって初めてイオナは自分の心に従い、「その身を捧いで」群像を救難カプセルに移し、自らはユニオンコアの状態になってまで助かる可能性にかけたのです。
群像を救いたい一心でほんの僅かな可能性を信じて「ツンデレ重巡(従順)」タカオの真っ直ぐすぎる想いが結果的に群像を見つけるのですが、イオナの献身的な姿を目の当たりにし、「愛する者が守ろうとするモノ、そしてそのモノが守ろうとする者、それらを受け入れて愛する者の命と心を自分が守る」と決断。そして「その身を捧いだ」まさに献身的な姿に私は大変心を打たれました。
どこかのF船団にもそんな緑の子が居たような気がしますが、自分、そういうのに弱いんですよねぇ。。だからタカオが心を開いた姿である「蒼い艦」を選択したのです。
#10「その身を捧ぐ」はあの場面に向かって静かに始まる特殊OPでした。OP曲アニメ盤のカップリングとして収録される「SILVER SKY」は本来この為に作られた曲ですが、当然ここまで知らされてきませんでした。OPクレジットで曲名を出さざるを得なかった状況だったそうですが、ネタバレになるのではないかとスタッフは冷や汗モノだったそうです。
もうね、この場面と
イベント時の「ぬーちゃん」の演技で確定ですねw
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さて、そんな訳で「I-401」と融合した「タカオ」ですが、こんな姿になりました。
「アルス・ノヴァ・モード」ですね。規格外のとんでもない船体ですが、何を思ったかアオシマさん、キット化するそうですね。もはや完全新規でしょう。。
欲しいとは思いますが、絶対に買いませんよ?
だってコレ、両方の船体色で塗り分けなきゃならないのですもの。。もう2度と同じ色は作れません・・・・・更に超重力砲なんて出されたら・・・・・w
という訳で、このシリーズはひとまず打ち止めにしておきます(^^;
(大戦艦はやらんよ!)
・・・劇場版で「何か」が飛び出したら分かりませんケドね♪