発売時に見に行ったジュリエッタですが、やっと仕事が落ち着いたので本日試乗してきました。
かなり売れているらしく、今回も納車待機の実車があるのみで展示車はナシ。
ですが試乗用にエントリーモデルの「Sprint」と最上級モデルの「Quadrifoglio Verde」を用意してくれました。
もし購入するなら中間グレードの「Competizione」なのですが、タイミング悪くありませんでした。
前回の展示車は売約済みの車だったので内部は覗くしかありませんでしたが、やっと乗り込むことが出来ました。
最初に感じたのはダッシュボードが高く、圧迫感が思ったよりもある。
これは欧州の安全基準なので仕方が無いらしいのですが、「MiTo」はもっと開放的だったなぁ?
デザインはやはりイタ車!センスあります♪しかも機能的。
後部座席も余裕があり、全席心地よいですね。
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さて、まず試乗したのは「Sprint」です。
TCT(6速デュアルクラッチオートマチックトランスミッション)です。
エントリーモデルとはいいますが、実はこれが一番売れています。
価格がGRFとほぼ同じで5ドアハッチということもあり、比較対象車なのです。
GRFほどのスペックがいらなく、
他人とは違う美しくて楽しい車に乗りたければ十分にアリです!
もしGRFと同程度の装備が必要なら間違いなく「Competizione」になりますが、価格がGRB並みになります。
そしてGRBから乗り換えるなら6MTでエンジンも高スペックな「Quadrifoglio Verde」というところでしょう。
それでも400万切りますからね。やはり完全にガチです。
さて、エンジンをかけると車内が静かなこと。
ドアも厚いですし、快適ですね。
いよいよ走り出します。何故かかなりの緊張・・・
・・・・・・で・・・・・儀式を一発やっちまいました^^;
ワイパーアタックwww
分かっていたのに・・・・
クリープはAT並みにありますね。
VWのDSGよりも更に洗礼されたシステムのようで、フィーリングが良く高出力にも対応しています。
走り出してからすぐに更なる洗礼を!超ガッツリブレーキでした!!
軽~く踏んだつもりなのにガッツリロック!「Sprint」は片押しですが初期制動が素晴らしく良い^^;
すぐに慣れましたが、意外と良いフィーリングかも知れません。
乗り心地も良いですね。足がしっかり働いていて荒れた路面も苦にならず、交差点ですごく安定していました。
エンジンパワーですが、低速トルクがあり街乗りは最適。1.4Lターボですがフラットトルクで乗りやすい。でもちょっと物足りないかな?
しかしアルファには「DNAシステム」があります!!
スバルの「SI-DRIVE」のようにトルク特性が変わるのですが、それが超劇的なのです!
しかもパワステのフィーリング等トータルで制御するのでクルマの印象がガラリと変貌します。
「D」ダイナミックが本来の姿で「N」ノーマルが制御して乗りやすくしたモード、「A」オールウェザーは雨天、雪道で安全に走らせるモード。モチロン燃費もガラリと変わりますが、それでもGRFの倍以上は走るようです。
「D」はかなり気持ちよいセッティングですが、街中では敏感すぎるかな。
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次に試乗したのが「Quadrifoglio Verde」です。
久しぶりのMTでしたが、それよりも心配していたコトがありました。
元々左ハンドルのクルマなので足元が狭く、フットレストが無い。
クラッチがかなり左にあります。
これも慣れなのでしょうが、更に各ペダルの間隔が狭い。。。
クラッチはかなり奥まで踏み込む感じで、繋がるポイントが広くてつかみ辛い。
ブレンボは更なるガッツリブレーキだし、アクセルペダルがデカイ!
身体を左によじらせて運転する感じでした。
走らせてみるとこれが素晴らしい!
トルクがあるので低速も乗りやすいし、よく回ってくれる。
「D」に入れたら怖いくらい。。。
足も更にしなやかに動き、乗り心地を犠牲にしていない。
これは良いですね。
暫く走っていて何だか交差点手前でのシフトダウンが忙しいというか、タイミングがつかめなくて悩んだのですが、簡単なコトでした。
ウインカーレバーが左なので、シフトダウン中どのタイミングでウインカーを出して良いのか分からなくなっていたのです^^;
こういう積み重ねで結局降りたときには疲れていました。。。
で、結論はやはり「Competizione」が良いというコトに(^^)
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ところがギッチョン!
試乗してみると分かることって多いのですが、新たな悩みが出てきました。
ジュリエッタというクルマ、「アルファらしさが薄れた」という評価をよく聞きますが、実際に乗ってみて思ったほどの感動が無かったのです。
確かに「良く出来た素晴らしいクルマ」なのですが、それが逆にアルファらしさを削いでしまったという皮肉な結果なのでしょうね。
デザインも秀逸。ですが新しい安全基準に基づいているので特にフロントの精悍さは以前のアルファより薄れてますよね。。
並べると「ジュリエッタ」と「MiTo」、ソックリなのに「MiTo」のほうが遥かにカッコよく感じます。
奥がジュリエッタ中一番低いクアドリですが、それよりも手前のMiToのほうが車高を落としてフロントリップが付いたインプと並べても引けをとらない低さですよね^^
そう、「MiTo」も気になるのですよねぇ・・・・・この色、かなりカッコ良いです!
同じエンジンでホイールベースも短く、「アルファらしい」走りが出来るのはMiToです。
コンパクト3ドアハッチですが、後部座席はしっかり座れますし、フル乗車でも乗り降り意外は問題なく走れます。
内外装のデザインもMiToのほうがステキだし、価格ももちろん安い。
ちなみにこの画像のMiTo、試乗車だったコンペです。この価格なら今すぐでも買いたいクルマです。
この想いを営業さんに話したら全く同意見でした。
この営業さん、話が分かって信頼できそうな私の好きなタイプです。この方の存在もアルファを選びたくなる要因ですね。
今度MiToも乗り比べさせてくれるそうです。
今は残価設定ローン以外にも払える時に多く払ったり、逆にパスしたり出来るローンもあるそうです。
暫くインプに乗りますが、元々GOLFを買うつもりだった訳です。
やはり将来的に輸入車はいいなぁと思った1日でした。
後は仕事や生活環境によってですね。