
念願だったPECポルシェエクスペリエンスセンター東京に行ってきました。(ここも千葉ですが、東京〇〇ですね)
私は昨年のふるさと納税で木更津市の返礼品でPECドライビング券を頂き、さらにミシュランのキャンペーンでPECシミュレータ券も頂いてました。1人で行くより一緒に楽しめる人がいた方が良いということでポルシェ乗りの友人と同じ時間にドライビングとシミュレータの予約をしておきました。
普通だったら1時間もかからないのですが、この日は昼になってもアクアライン渋滞が解消せず、2時間かけて袖ケ浦ICで降りて下道へ。10年以上前でPECができる前のことですが、ここから5分ほどのところに住んでいて、当時のマンション前を通ってから、以前は袖ケ浦フォレストに毎週通っていた道で(ポルシェ街道の標識もあり)、PEC東京に到着。
まず館内見学、きれいな356の後ろに、最新車も同じ色で。
ケイマンGT4スペシャルと919ハイブリッド。ケイマンのヘッドレストにはFSWのコースの刺繍が。919は空力の塊という感じで、乱気流防止のためかローター周りもしっかり覆われてました。
まず最初にシミュレータへ。ソフトはアセットコルサで、ハンコンはFANATECです。
友人とはお互いGT7で特訓しているので、ニュル北に一緒にコースイン。ハンコンのトルクが大きく、ペダルも反力が大きくて力を使いますが、車の挙動は良く分かります。車は911GT3RS(確認してませんが、たぶん991.2)、タイヤがRH(レーシングハード?)でGT7よりグリップしません。何回か片輪をコース外に落とす失敗があり7分55秒でした。実車は7分を切る実力なので、このシミュレータでもプロがやれば同じようなタイムが出るのでしょうか。
次にいよいよドライビングです。パドックには色鮮やかなポルシェが並んでます。
私が乗るのはオレンジの992カレラ。乗車中の写真撮影はできないので、以後文章で。
PECは初めてだったので、最初一通りのコースを紹介してもらいます。
・ハンドリングトラック(2.1kmの周回コース)
・ダイナミックエリア(ローンチスタート、スラローム)
・ローフリクションサークル(散水された定常円)
・キックプレート(散水されたプレートが左右にランダム移動)
・ローフリクショントラック(磨かれたコンクリートの低ミュー路)
まずダイナミックエリアで加減速。ローンチコントロールはただアクセル踏むだけですが、一瞬空転しました。100km/hからの制動もABSがばっちり効いているので、ガツンと踏むだけで素晴らしい減速Gがかかります。スラロームは1速で走る短い間隔なものでリアは出ませんが、結構ロールすることが分かりました。
次にローフリクションサークル。アクセル戻しでリアが出ますが、カウンターが遅くてすぐスピンしてしまいます。リアが出てからのアクセル制御が私だと2bit程度の精度なので、ここの上達はFD3Sに乗っていたころからの課題です。インストラクターのように1周ドリフトするようなことができずに終了。慣れもあるかと思いますが、ドリフトを維持するのはM2の方が簡単でした。
以前のM2でのドリフト練習は、
こちら。
そして、キックプレート。40km/hで進入しますが、カウンターあてるのが一瞬遅れてスピンしてしまいます。サーキットで事前にリアが出るのを予測してカウンターあてるのとは違って、方向もわからずいきなりリアが出ると制御できないことが良く分かりました。
続いてローフリクショントラック。インストラクターによるデモでは、ハンドル持ち替えずにアクセルだけの荷重移動でコーナー曲がっていくのですが、私が同じことをしようとしても、ハンドル持ち替えたり、ブレーキ踏んだりしないとできません。私が走ると前タイヤはスキールするのですが、後ろは静かで後輪を上手く使えていないとのこと。クリッピングを奥にとって、ハンドル戻してゆっくりアクセス開けないと後輪が使えないことが分かりました。10周ほどして気持ち悪くなったので少し休憩。
ここまで色々やりましたが、まだ1時間経ってません。90分コースであっという間と想像していたのですが、考えられたプログラムで密度が濃い!最後、30分はハンドリングトラックをじっくり走ることにしました。
インストラクターの方はFCを4台乗ったということで、私が袖ケ浦を走る際の課題などを伝えて、アドバイスをもらいます。前から気づいていたことですが、私は速度域が上がると早くインについてしまうようです。それと、ハンドルを戻す前にアクセルを一瞬早く踏んでしまうことも指摘されました。今の車は電子制御があるので、それでも曲がってしまうのですが、4輪に仕事をさせるためにどうすれば良いかと常に考えるということ。100km/h制限だと聞いていたので遠慮していたのですが、もっと踏んでということで本気で走らせてもらえました。
ここでもインに早くつきがちなので、クリッピングを奥に取って車が曲がるまで我慢することを徹底的にコーチングされました。また、視線を先にというアドバイスも。頭では分かっていることですが、忘れてるんですよね。
最後の質問で、他でも質問しているコーナー進入での最大舵角について、以下どちらなのか聞いてみました。
1.ブレーキを残して前輪荷重が抜ける前にハンドル最大舵角で進入
2.ブレーキ終了後のアクセル踏む前の間に切り足して最大舵角
私は以前FF車でジムカーナをやっていた頃はずっと1で走っていたので、FR車になってもその癖が消えないのですが、最近はどこでも2と言われているかと思います。今回のインストラクターも車種によるものの基本2という回答でした。1で一瞬前輪荷重で横Gを発生させられるものの、その後前後でピッチして車が不安定となるので結局遅くなると解釈しました。
来年以降、シビックに乗り換える予定でFF車でも2で良いのかは分かってませんが、よほどアンダーが強い車か、リアを意図的に出す場合を除いて2が正しい気がします。
90分の濃密な時間を終えて、走行終了しました。素の911でも、スポーツ走行で十分楽しめることが良く分かりました。音もM2以上に迫力あるエグゾースト。これだけ走ったので、タイヤは結構摩耗したとのことでした。
まだ終わりではありません。冬のPECの朝、夕の時間帯を走ると食事がついてくるのです。コースを見渡せる2階にあるレストラン906へ。
これが期待を上回る味と見た目で、数年振りに会う友人との話も盛り上がり、楽しい時間を過ごせました。
ということで、ポルシェが好きな方も、食わず嫌いな方もおすすめスポットです。
https://porsche-experiencecenter-tokyo.jp/
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2023/03/12 08:25:43