ごめんなさい!
今回、スパイダーが板金中で手元にないので、写真抜きの手抜き投稿です。
現在使用しているオイルの、ケンドルGT-1に不満があるわけではないですし(本当は少し有る…)、レース禁止となった身ではありますが、案外エンジン廻す方で、板金の次にチューンニングして調子の良いエンジンまでも壊れたら、当分オーバーホールする余裕と言うか甲斐性がないので、出来ればエンジンに優しいオイルを容れたいと思い、久々に何が良いのか確認の為に情報収集してみました。
以前SMグレードで銘柄毎の成分検査してから、現在はSNグレードになったのもあるしね。
現在、比較的に国内で入手出来るオイル銘柄で、キャブレター仕様のスパイダー向けと言われる15W以上の銘柄の中で、何が良いかを調べてみました。
とりあえずザッと、今回は4輪専用オイルの粘度指数と、含まれるZinc(亜鉛) phos(リン)との値を調べてみました。
実際に測定出来る企業で出して貰ったデータや、メーカーに直接問い合わせたデータもありますが、ネットに転がっているデータも含みますので、100%正解なワケでは有りませんので、あしからず・・・(汗)
※ 実は一昨年よりオイルテストでは、KENDALL GT-1 20W-50 のZincの値がメーカー公表値より若干減少していたのですが、計測時の誤差もあるので、表にはメーカー日本代理店の公表値を記載してあります。
以下、他の成分が際立って多いオイル銘柄
ケンドルGT-1 チタン 84ppm
ヤッコー VX マグネシウム 620ppm
ブラッドペン マグネシウム 480ppm
レッド ライン モリブデン 860ppm
シェブロン モリブデン 220ppm
亜鉛、リンだけでなく、これらの潤滑油添加剤成物を金属表面保護として足していました。
表を粘度指数の高い順にしたのは、40℃から100℃までの温度による粘度の変化が少ない数値のオイルの方が、粘度指数が高いこと。
粘度指数が低いと、40℃での粘度が高く、100℃での粘度が比較的低いと、熱による温度変化が大きいオイルと言われてること。
一概には言えませんが、ならば、粘度指数が高いオイルの方が高品質かな?と・・・(汗)
かと言って、良い数値のオイルだと思っても、粘度指数向上剤の元になるポリマーの作りによっては、燃料希釈などのスピードが他のオイルより早い物もあるので、実際に使用してみないと分かりませんが・・・(汗)
自分なりに考えたのは、40℃の動粘度があまりに高いと、始動の際に温まるのに時間が掛かるでしょうし、オイルが完全に温まっても、アルファロメオの105系のような少し設計の古いエンジンは、通常の走行だと水温80℃位だとすると、油温は90℃〜110℃位が普通で、冷間時の動粘度が高いオイルは、レスポンスが悪くなりがちなオイルとなり易いのが想像出来ます。
逆に冷間時のオイル漏れ防止や、トルク感は高く感じるかもしれませんが・・・
逆に40℃の動粘度が低いオイル銘柄の物は、始動し始めから数値が高い物より、レスポンスに長けた印象を与えるオイルとも言えます。
100℃での動粘度の数値が銘柄であまり異なりませんね。
※ 50指数の100℃動粘度基準(16.3〜21.9)
概ねの近年の車両が使用されてる、100℃の油温領域と言う事もありますが、動粘度が高いほど、熱に負けない丈夫な油膜が形成されるオイルと言われます。
旧車や2輪には、動粘度16〜18もあればレース等でも使うには問題ないようです。
ただし、レースでは130度位に達することがザラなので、レースオイル選択の際には140〜150℃までの際の動粘度(HTHS粘度)が重要になるようですね。
例えば安くて入手し易く、周りでも使っているユーザーが多い、VALVOLINE VR-1 Racing 20W-50 のHTHS指数は3.7になります。(※ US製のグレー色プラボトルオイルでの数値で、EC製の黒色ボトルの物は異なりなます。)
この数値は20W50のオイルのHTHSとしては最低基準値です。
100度程度での動粘度数値は優れるが、100度以上のある程度の油温になると急激に劣化し始めて、オイルとしての初期能力より下がり易いオイルと言う事になります。
サーキット走行等の油温が高くなり易い状況下での使用は、オイルクーラーを用いて油温が高くならないようにするなどの注意が必要になるかと思います。
あと、ここ数年話題になっているZDDPについて調べてみました。
色々な情報がありますが、最も一般的に使用される耐摩耗性添加剤は、ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZDDP)になるようです。
※ Zinc(亜鉛)とphos(リン)にて記載されている方が多いので、今回はこの数値で表示しました。
ZDDPは、エンジン内部の耐摩耗性保護をするために、亜鉛とリン成分を含有し、古典的な直打ち式なフラットタペットカムの金属間接触での摩耗防止に、最も重要なオイル成分だと言われています。
近年に生産された大半の車両が、ローラーカムエンジンを用いている為、ZDDPを多く含むオイルは必要ではなく、むしろZDDPにて触媒コンバーターが詰まったりする害になるため、残念ながら近年のSMやSNグレードのオイルには、20W-50のようにAPI規制外のオイル粘度数の物でも、あまり多くの亜鉛とリンは含まれていないのが現状のようです。
しかし古い形式のフラットタペットカムのエンジンには、ZDDPが1200 ppm程度の値を含むオイルを使用する必要があると、海外の旧車レースなどを行ってるクラブ等では推奨されています。
ZDDPが1200 ppmと言うと、ちょうど2輪向けのオイル規定下限値と合致しますので、多少割高では有りますが、2輪用のオイルを使用するのも、一つの手かと個人的には思います。
更にお財布に余裕があれば、レース用と謳われるオイルはZDDPが一般使用のオイルよりも、約倍位の(2400ppm程度)亜鉛とリンが含まれている商品が多いので、オイル交換のインターバルを短く守れば此方もオススメだと思います。
私には無理ですが・・・余裕ないので・・・(大汗)
前回のラヴォイタの際にレスポンスアップを狙って、GULF BLAZE 15W-40 (動粘度40℃113.2/100℃15.4)を、通常使いの20W-50より、やや柔らい粘度指数の物を使用したのですが、コレが凄く軽く廻るオイルで好感触だったので、テストでZincが若干減っていた通常使用しているKENDALLと比較して、使用オイルを考え直すべきかと思ったのです。
※ BLAZEのZDDPの値が不明だった為、オイル交換の際にZDDP plusを足して使用しました。
そこで、安価で販売しているオイル銘柄で、オイルに含まれる成分(ZDDPなど)データを公表していないオイルメーカーに問い合わせたところ、「お尋ねのzinc等の含有量につきましては社外秘となっており公表出来ません。」との返答でした。
そうですか・・・
予想はしていたもの、個人的には理解に苦しみます。
私的ではありますが、自らメーカーサイトで「良いオイルですよ〜!」と謳っても、オイル成分の解らぬブラックボックスのようになっているオイルを信頼して、長期に使用する事は有りえないと思います。
他メーカーで製品の品質に自信があるメーカーは、動粘度及び、Zincの値も公表しています。
データを公表している信頼性の高いオイルを、私は選びます。
おそらく、古い車を所有している方は、私と同じような考え方だと思うし、その車趣味をしている人口は、一般的に自動車を用いる人口とは微々たる数だと思いますが、そのような一般的でない硬さのオイルに需要を求めるユーザーには、オイル成分は重要な事項でないでしょうか。
また、良い商品が評判になるのも、酷評されるのも、現在は以前と比べネットの恩恵で、ユーザーに製造メーカーとして真面目かどうかの線引きは直ぐに伝わる世の中ですから、開示しないと言う対応は個人的には、包み隠してるようにしか感じられません。
また、古い車両を所有するユーザーは、セカンドカーを所有している事が多く、やはり足車言えど、此方にも信頼度の高いオイルを使用するでしょう。
1ユーザーが横を向くと、2台目3台目もの数の車両が、そのメーカーのオイルは使用されないと言う事に繋がります。
古い車両や、4輪オイルを2輪に汎用するオーナーにとって、オイルデータを開示してないオイルは購買意欲を沸かす事は無いばかりか、公表しないのは間違った販売促進と思います。
良い商品を製造販売している自負があるなら、堂々と数値を公表すべきではないかと思うのです。
皆さんは、どう思います?
調べる際に特に気になった内容です。
2輪向けの内容で、オイル製造メーカー自社が制作したデータなので微妙ですが、
ココ参考にしました。
でも、アムズは日本代理店がボロ儲けしているおかげで、本国では比較的安いのに日本だとムチャ高くて、小遣いでやり繰りしてる私には、1クート946mlで¥3,000以上するオイルなんて無理!(汗)
何処か、ケンドルみたいに直輸入して安価で販売して欲しいなァ・・・
しかし、カストロール クラシックと、シェブロンのシュプリームが見事に同じような値なのは、何故?
カストロールなら、BPとかのオイルと同じ精油所なので、同成分なのは理解出来るけど・・・
貴方は、何をお使いになってます?
使用オイルを選んだ理由を教えてくれると幸いです。
まだ、次期オイルを購入してないので、参考にさせて下さいね!
て、チョット愚痴ってみた・・・(汗)
ダラーラX1/9はカッコイイね〜
※ オイルを考える パート2の続きになります。
オイルを考える パート3