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tetsunobuのブログ一覧

2018年02月05日 イイね!

これも刷り込みの一つなのか

 「とーちゃん,いちばんすきなきょくってなあに?」と息子に訊かれた。一番困る質問だ。
 苦し紛れで逆に訊き返してみると,

 「んーと,いちばんはハゲヤマ(の一夜)。あと,パッヘルベルのカノン,それからてんらんかい(の絵)で・・・」とすらすら答える。大貫妙子さんや池田綾子さんはかなり下位になってしまった。

 その後,自分なりに改めて考えてみた。すると,かなりの上位にはこれが入ってくることがわかった。


 本格的オーケストラ音楽にはマーラーから入った輩である。しかも,都合上「2番(復活)」や「8番(一千人)」といった,声楽がらみのど派手なものが中心だった。マーラーブームにもちょっと影響されたかもしれない。

 ただ3番が好きになったきっかけははっきりしていて,テレビのNHKアワーでの,ガリー・ベルティーニ来日公演だ。ビデオに撮って何回も何回も観た。当時人気のインバル盤も好きだったが,既に還暦を過ぎたベルティーニさんの,それでもなお矍鑠とした指揮ぶりには惚れ惚れとした。

 特に最終楽章のクライマックス。咆哮するがごとき表情!!

 はげ上がったおでこに浮き出した血管さえもがカッコイイ!!

 シンバル奏者の渾身の一撃のあとのどや顔もなんともいえない!!

 体型は全く違うけれど,自分の中でベルティーニのイメージは

 「沖田艦長(ヤマト)」と重なり,オーケストラを完全に掌握していた。

 嶋や古代ら若い隊員が,不安に苛まれ我を忘れそうになったとき,背後から一喝!

  「うろたえるなっ!!!!」

 あの感じである。

 勝負時ほど動かない。眉毛一つさえも。
 
 まったくもって素敵な壮年だった。

 それで,CD探しをしたのだがなかなかみつからない。どうせならと高音質とかリマスターを狙うのだが,探せない。
 ならばと,前述のN響ライブはないかとユーチューブを探すも見つけられず。
 しょうがないので注文して,2ヶ月もかかってやっと届いたのが,上の写真にある盤だ。ライブ盤だが新しいので期待もしていた。

 ところが・・・・・・結果としては・・・・・ハズレ,だった。
 それも,久々の大ハズレ。音も演奏も。特に,大好きな最終楽章のテンポが許せない。

 これは好みの問題である。

 ただ,いくら好みといえど,「トイレにでも行きたくなったんかい!」というほどのテンポに,車内で憤怒の鬼と化した自分は,もういっそのこと全集でも買ったろか,とやけを起こしそうになった。追悼記念盤というやつだ。

 でもまてよ,家に何かあるかもしれない,と探してみたら,インバル/フランクフルト,ジンマン/トーンハレ,それぞれ一長一短のものが棚にあった。

 で,少し視線を移してみたら・・・・・

 あれっ?!なんじゃこれは!?

 ベルティーニの全集が,なぜかある!!

 どうして?!


 で,早速聴いてみる。

 やっぱりこれだ!!この壮大でなおかつ無理のない,自然なテンポの流れ。最終楽章のどんつきに出てくる超難易度のトランペットソロの部分など,何度かやり直したのだろう,編集の跡が結構派手に分かるのが玉に瑕だが,それを補って余りある感動。

 でもこれってやっぱり,刷り込み?

 それでもまあいい。
 
 艦長!!ありがとうございます!!

参りました!!
 

 こういう大編成の長大な曲では,なかなか全てが揃うというのは難しい。今回のも音質的には「普通」だ。

 いつか三拍子揃った盤を入手したい。
 できればベルティーニ盤で。
Posted at 2018/02/06 13:43:53 | コメント(3) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2018年01月07日 イイね!

オフコースマニア(自称)

 10代をどんな音楽と共に過ごしたか・・・・・これはもしかすると,一生に関わる問題かもしれないですよね。

 かくいう自分はなんと「オフコース」。しなくちゃいけないピアノのレッスンもそっちのけで,毎日そればっか。

 授業中もノートに歌詞書いてしまう「あれ」です。
 「オフコースが好き」と宣言することは,70~80年代当時,ある意味カミングアウトでした。
 女子はともかく,周りの男連中にそれを言うと「女々しい」「声高いだけ」「ミーハー」とか散々でした。まあ,ロック好きと称するそいつらも,本物じゃなかったんだろうなあ,と今になっては思います。
本当に好きな奴はボーダーレスですよね。

 ともかく,そんな10代を過ごし,大人になって世はCDの時代に突入。そんなある日ふと懐かしくなって,かつてはレンタルレコード店でダビングした「カセット」で聴いていたオフコースのCDを,買いあさることに。


 「音蔵」というシリーズ。とにかく久しぶりに聴けたことが嬉しかった。それでなんと,このシリーズでオフコースほぼ全部揃えてしまいました。

 そして,このシリーズの「音」が,オフコースと言うグループの「音」だと思っていたんです。

 そしてさらに時は流れ,現在。ソロになっても小田和正さんはいまだに歌い続けてくれています。これは凄いことです。普通,青春のバンドは今はもうなく,過去の人・あの人は今!?になってしまっているものです。でも小田さんはいまだに歌い続けている・・・・・同じように歳を取りながら・・・・・ありがたいことです。

 オフコースについて語り出すと延々ということになりそうなのでやめとくとして,5人になる前,つまりオフコースの黎明期の音楽って,外れもあるけどものすごく特徴的で面白い。ましてや,その時代に流行っていた周りの音楽の事を考えると,なおさら凄いと思います。

 彼らは本当に武骨にストイックにマイペースに真剣だったんですよね。
 ジャンルとしてはフォークなんだけど,他のどのフォークのグループとも違い,「音楽美」をストイックに追及しているようでした。ラブソングが多いんですが,音楽としては高度なテクニックに裏打ちされたとても強靭なものです。流行とかファッションやノリ,ましてやトーク等には目もくれません。ライブのレコードでさえも,喋りは2言3言です。さだまさしとは大違い。

 ただ,「サウンド」というか音作りが,どうやらその頃はやっていた「ソフト&メロウ」というジャンルに寄せていた感じでした。霞の中にぼやーっとしていて,柔らかく耳に心地よくて,邪魔にならない音楽です。ジャケットの写真の雰囲気からして,オフコースは,彼らの「音楽美を突き詰めていくストイックさ」や,声楽的なテクニックの確かさなど,男らしく骨っぽい指向であるにもかかわらず,マネージメント的には中性的ムードを前面に出してたんですね。

 サウンドもそんな感じだったんです。

 ところがです。最近「SHMCD」というのが出たんで買ってみたんです。材質も変わってますが,どうやらリマスターしたらしい。そしたらもう,全く音が違うんです。「音蔵」の時とは,一つ一つの楽器の音の存在感が凄い。旧盤ではドラムが「スト・・・トコ」とかいってたのが「バス!ドス!」と決まる。そしてなんと,小田さんの声がまるで違う。太くて張りがある。旧盤のなよっとしたところが皆無です。
 これは特に,編成の小さい,ギターとピアノの伴奏だけみたいな曲で顕著。「ワインの匂い」とか「愛の歌」とか。
 

 

 リマスターによって,オフコースと言うバンドが表現しようとしていた硬質な音楽が,何十年かぶりに蘇った・・・・覆われていたベールが取り払われた・・・・・そんな感じです。そして

 「音質」が変わることによって「音楽」そのものがこれほど変わってしまうというのに驚きました。

 10代のころからこの音だったとしたら,もう少し大きな声で,ファンを名乗れたのかもしれません。

 

 
Posted at 2018/01/08 11:10:19 | コメント(7) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2017年12月20日 イイね!

稀有な一枚

稀有な一枚 なんだかよく分からないうちに買っていたCDシリーズ(?)の第何弾なんだろうか。

 ジョニ・ミッチェルの「ケース・オブ・ユー」というアルバム。2000年発表。

 恥ずかしながら,自分は当時ジョニ・ミッチェルのことを知らなくて,ただ,大好きな大貫妙子さんの話の中で,「尊敬するのはジョニ・ミッチェル。あんなふうに生涯歌い続けていきたい」みたいなのを聞いてそれで知った。

 ミュージシャンから尊敬を集める大貫さんが,さらに尊敬している人であるならば,いったいどういう人なんだろう,ということですぐに二枚同時購入。

 もう一枚の「ブルー」というアルバムとは,似ても似つかない音楽・声。聞くところによると,彼女ほど,年齢と共に様々な変遷を遂げながら,それぞれのスタイルでの音楽がまた素晴らしい人はいないということだが,この二枚を聴き比べればそれも納得できる。
 ブルーの方は初期の方だと思うが,こちら「ケース・オブ・ユー」は,円熟の極み,雰囲気としてはジャズ。編成がチューバやコーラングレまで含めたフルオーケストラプラス,ジャズバンドの混成。それが見事に融和した結果,古き良き時代のフルオーケストラジャズがさらにソフィストケイトされた,どことなく大貫さんが時々やるものに似た編成だ。

 録音の上質さも素晴らしく,ロンドンとLAの二か所のスタジオでのレコーディングらしいが,職人選びがうまいのか,サウンドとしては本当にコンサート会場で聴いている出来になっている。広大なステージにフルオケがいて,そこここにドラムやウッドベース・ピアノが溶け込み,その真ん中に凛として立つジョニがポッと浮かび上がる。ホールトーンもまろやかで,思わずブランデーなどを買いに行きたくなる雰囲気。寄せては返す波のようなサウンドにもうめろめろになる。

 自分はトラック6のタイトル曲「ケース・オブ・ユー」のイントロで,ホルンが重なり合うように奏でる部分,それだけでもう胸が締め付けられウルウルとなってしまう。

 女性のことを「巨匠」と呼ぶことはあるのだろうか?よくわからないけれど,そういう域に完全に達している人だと思う。

 これを聴く限り,ジャンルなんてどうでもいいとホントに思う。そして,どなたかが仰ってたが,全てを「好み」で片づけられるものではないと。やはり音楽には「レベルの違い」はあるもんなんだということを実感する,そんな一枚だ。
 
Posted at 2017/12/20 20:06:41 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2017年12月05日 イイね!

ノルウェイのイメージってどんなん?

ノルウェイのイメージってどんなん? 作曲家は「オラ・イェイロ」って読むらしい。ノルウェイ人。今はアメリカで活躍。

 ノルウェイに行ったことのある知り合いがいない。自分も北欧は未踏だ。すると,なんとなくその音楽だけを頼りに,勝手に想像を巡らせてしまう。
 空の色のこと,冬と同じく夏も寒いのかとか,それでも人々は泳ぐのかとか,おおらかなのかやさしいのか気難しいのか,などなど。

 ただ,この曲を聴く限りは,・・・・・・・・・彼の国は,宇宙に近いところのような気がする。

     https://www.youtube.com/watch?v=4lf26JLbVF4


 先日,いつものように助手席に山積みのCDの中から,ふとこれを手にして思い出した。

 秋に関西へ行った折,自車の音をある方に聴いていただけた。その方は私の車に乗り込み,恐らく山積みのCDの中から,無作為に選んだのがこれだったのだろう。

 しばらくして自車からこのCDを手に取られたまま降りてきて,

 「ちょっとこれ借りてもいいすか?」

 と,今度はその方自身の車に乗り込んでいかれた。

 こんなマイナーなCDに一瞬で興味をもたれるその感覚の鋭さに「さすが」と感じながら,でもあえてその後,それについての感想などはきかずだった。

 
 で,最近自車でまたこれを聴いたのだが,以前の調整ではどうしてもうまく鳴らせなかったこの盤が,今ではとてもすんなりと聴けることに驚いた。

 以前から繰り返し言っていることかもしれないが,このての倍音の過多の,しかも持続する音だらけの音源は車ではきつい。音がワンワン鳴り響いているだけに聴こえてしまう。でも生で聴くと,そうではなく,実に透明な響き,豊かでもあり深淵でもあり,そして色合いも様々に,しかも静謐さもあり・・・・・まさにノーザンライツ(オーロラ)のごとし,なのだ。

 エンヤに代表されるような,ヒーリング的人工的なサラウンド効果によって作り出されたサウンドではない。何も通さずストレートでこの響きなのだ。

 そこんところの違いが分かる人と分からない人の決定的違い。

 それを分からずしてサウンドを語るやるせなさ。

 まあそんなことは置いといて,この中の数曲を歌わせてもらった時に感じたもの,・・・・・素人の合唱ではとてもこうはいかないものの,その片鱗を垣間見て,・・・・日本の合唱曲とも,また古からのヨーロッパの伝統的なコーラスのサウンドとも違う何か。

 「教会の天井」を通り越して,「天空」「星々」「湖の夕映え」などをイメージさせる,透明な響きがそこにはある。

 車でそれを再現するのは至難の業だが,そこまでではないにせよ「CD一枚通して聴いても疲れない程度」の音ではありたいと常に願ってきた。今はそれがある。

 また,こういう曲がちゃんと聴けるカーオーディオに出会えたとき,

 何か「共通言語を持つ人と巡り合えた」ような嬉しさを感じる瞬間。

 逆に「こういうのは聴きませんから」と一線をひかれるときの寂しさ。

 違う。ダンスで言えば,バレエの基礎を学んできたかどうかの違い。ブレイクだろうかジャズだろうがヒップホップだろうが,基礎があるかどうかが,最後の最後ではものを言う。それと同じような気もする。

 まあそんなことはいいとして,Ola Gjeilo

 合唱マニアの中では,もう既にメジャーな作曲家らしい。

 他にも盤が出ているみたいなのでまた買いたい。

 虹色の大伽藍のような曲を聴きながら走る帰り道,目の前にいつになくでかい月が現れたので,急に書いてみたくなってしまった。

 
Posted at 2017/12/05 23:51:54 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽 | クルマ
2017年08月20日 イイね!

家族みんなで花火を見てきた

 家族は早々に寝てしまった。

 一人でしばし酒なんぞ飲んで・・・・・

 そしたら思い出した,自分たちの結婚式の曲。

 www.youtube.com/watch?v=wM-XhQeFzW4

 夏の終わりって,なんでこうなるのかなぁ・・・・・・・

 

 
Posted at 2017/08/20 23:25:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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 2019.8 250000㌔を共にした前車から乗り換え,スバル エクシーガクロスオーバー7で,新たな旅に出ます。  ※ 2020/08/05 東北遠征2...
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