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tetsunobuのブログ一覧

2016年11月27日 イイね!

柳の下に,そんなにいるわけがないか

柳の下に,そんなにいるわけがないか お友達が「車で聴くような曲じゃないけど,心に響いた曲」として,「キースジャレット ケルンコンサート」を挙げてらっしゃった。

 いやいや,そんなことはないと思う。これは「最高に景色のいいところを一人で車を走らせているとき,すごく心に響く曲ベスト10に入る曲」だと思う。ただ,一般民にとって「ドライブに適した曲」というとアゲアゲな曲だと言われる。自分の世代だとドライブにはユーミンだ,なんてポパイとかには載ってたし(懐!)。
 
 まあ,流行がどうあれ,自分が聴きたいものを聴けばいい。椎名誠は「落語」だと言ってたし。

 そんなこんなで,好きな音楽なのに意外と自分が車で聴かないジャンルがあったことに気づいた。
 それは「オペラ」だ。
 世の中の現状,オペラを「動画なし」で鑑賞する人の割合ってどれくらいなんだろう。動画が無くても,ホームだったら歌詞カード(対訳)を見ながら聴けるが,カーだとそれもできない。1曲分のオペラの歌詞があらかた頭に入っていて,なおかつそれをカーで聴こうという人の人口の割合といったら,どれくらいになるのだろう。
 
 「カーでキースジャレット」の比ではない気がする。

 そんなマイノリティの自分が,久々にこれをひっぱり出してきた。歴史的名盤と言われている物の一つ。サザランドにカバリエにギャウロフ,そしてご存じパパロッティだ。ちなみにズービン・メータはサザランドの旦那らしい。その他,豪華脇役も自分が知らないだけで凄い人ばっかりだときく。

 これを今まで「音質」を気にしながら聴いたことがほとんどなかったという不思議。これはコンサートライブではなくスタジオ録音なので,歌いながらソリストが動き回ったりとかはないのだが,それなりにそれぞれの「場所」というか,いわゆる定位というものがあるに違いない。なのに,そういうことには一切目がいかず聴いていた。

 久々に聴いて,そういうことがちゃんと出てたら面白いだろうな,と思ったのだ。

 しかもこの「トゥーランドット」というオペラは,プッチーニの最後にして最大規模のオペラ,イタリアの国家的規模の作品だったらしい。オケの人数だけでもすさまじい。ピット内のオケ以外にも,舞台脇にブラスバンドがいたりする。合唱の人数も「中国の紫禁城」をイメージさせるために,相当数が必要。しかもこのオペラ,作曲途中で作曲者本人が死亡して頓挫,それをなんとか辻褄合わせて完成までもってったという,製作サイド的にも大スペクタルなものだったらしい。
 世の中にはいろんな大規模音楽というのがあり,「グレの歌」などよく挙げられるが,この曲の2幕の終曲「皇帝讃歌」を聴く限り,実はこっちがナンバーワンなんじゃないかと思う。自分がマーラーの1000人を歌った時よりも,「オケ的」に凄まじくよく「鳴っていた」という記憶がある。

 それで,かすかな望みを抱きつつ車載したものの,結果は惨敗。1972年のデッカ盤なのでちょっと期待したがやはりだめだった。音が薄い。そしてわかったことがあった。今までこれを聴いていて「定位」というのを意識したことがなかったわけ。それは「そういうものがあんまりそもそもない録音」だったからである。

 ただ,ジャズヴォーカルなど,オンマイクで録る歌の定位と,クラシックの発声(特にオペラ歌手などのバケモノいや超人的な声)で歌われるときの定位というのは,根本的に違うということを考慮すべきだろう。
 オペラ系の歌をオンマイクで録るようなことはあんまりないと思われるし,実際,ホールのいい席でオケ伴のオペラアリアなどを聴いているとき,目をつむったらどんな「音像」が浮かぶか,これは意識してやった人にしかわからない不思議さだ。

  「うまい人になるほど,映像と音像が一致しなくなる。そればかりか,音像を意図的に伸び縮みさせるのが名手」とでも言おうか。
 件のCDは,そんな歌手が一堂に会したものなのだ。エンジニアとしたら「スミマセンがもうお手上げ」というところなのかもしれない。

 じゃあ最新の録音でオペラを聴いたらどうなんだろう,という期待を持ちつつ,もう一つ思いついたことがある。

 それは,いろんなノイズが入っていてもいいから,演技のついたオペラそのものを,ワンポイントマイクで録ったような,リアルそのもののCDってないかなあ,というものだ。

 曲目はできればトゥーランドットがいいなと思う。歌詞カードなしで聴けるオペラがそんなにはない,という個人的な理由である。
Posted at 2016/11/27 14:55:40 | コメント(2) | トラックバック(0) | カーオーディオ | 音楽/映画/テレビ
2016年11月15日 イイね!

備忘録として サブウーファーの調整

備忘録として サブウーファーの調整 もとはと言えば,キャンプのために荷物を載せるため,いつものようにサブを降ろしたことから始まる。

 そうすると,フロントだけになる。とはいってもスーパーツィーター+ツィーター+スコーカー+ミッド
という4ウェイだ。先日の岡崎オフ会では,「こんなにたくさんスピーカーがあるのに,ちゃんと普通に聴ける」と京都のYさんにうれしいお褒めをいただけた。自分にとっては最大限の賛辞だと感じたものだった。
 
 日頃サブとミッドは50ヘルツの-24dBカットで繋いでいる。ちなみに,これまでは試行錯誤の結果,異例の同相接続だった。サブを同相・逆相にすると,低音感だけでなく,ステージ全体の雰囲気がガラッと変わってしまう。なので,これまで行ってきた方法,フロントのみで音を作っておいて,最後にサブを合わせるというやり方が,なんだかだんだん辻褄が合わなくなってきていた。
 ちなみにこのやり方であっても,サブのタイムアライメントは186㎝も先んじている設定だ。

 つまり,左ミッドよりも186㎝分も先に,サブは音を発しているということだ。
 それでやっと揃ってるんだから大変なことだ。
 アナログでやられてる方はさぞかし大変だろうな,と思う。

 1メーター86センチ分もの遅れを,どうやったら埋められるのだろう。

 ところが,である。サブを降ろしてフロントだけで聴いていたら,おやっ?と思うほどステージングがリアルなのに気が付いた。特に,ミッドを50ヘルツでローカットせずに,25ヘルツまで下げたところでカットする(心配性なのでスルーにはしないのだ)ことによって,50ヘルツ以下の低音が,前のスピーカーからダイレクトに流れてくることによって,低音楽器の実在感が自然なのだ。

 あれれれれ・・・・案外これいいなぁ~・・・・・ってことは・・・・・

 サブの意味がないじゃん・・・・・

 キャンプ゛終わってからも,忙しさにかまけてしばらくその状態で聴きこんでいた。
 要は,だいぶその音に慣れた状態だった。
 
 そして昨日,サブを戻した。戻したら,同相接続の違和感がとてもよく分かってしまった。それで,久々に逆相にしてみたら,何が変わったって,やはりステージングだった。低音の問題ではなく,音場の奥行感や楽器の実在感の違いである。

 もちろんそのままでいいわけにはいかず,タイムアライメントを詰めていく。同相で186㎝だったものを逆相にしたらいったい何センチにしたらよいのか。理論値で出す方式もあるのだろうが,ここはこれまでと同じように,ソースを選びつつ耳で合わせる。

 減らしたり増やしたりして,なんとか見つけた折り合い点は,約210㎝,なんと30㎝ほどもさらに先行させる結果となった。

 どなたか,理論をご存知の方,これでいいんでしょうか?理論的には?

 でもよく分からないので,その調整でしばらくまた聴きこむ。すると,これは・・・・・

 またまた我が車での過去最高を更新したような気がする。これまで,低音だけが胸の前でもやっていたものが,ほとんどダッシュボードの向こうに行ってくれた。オフマイクで録音されたジャズのドラムで,フロアタムがズドンと打ち抜かれ,床の跳ね返りと共にこちらへ伝わってくる。オーケストラでは,弦楽器奏者の並びが,横よりも縦に長く並んでいる感じが理解できる。ティンパニーの皮の音と胴鳴りが一体となって聴こえる。

 話は変わるが,車検前点検のため,明後日ディーラーに入庫させることになっている。

 現在走行距離はもう21万キロを超えているが,まだまだ乗り続けようとは思っている。

 ただ,最近ことあるごとに,この車で培ってきたものを,他の車でもう一度やるとしたら,などということを考えるのも事実だ。
 それだけの根気が自分には残されているだろうか,果たして可能なのか,などと。

 時間が・・・・・・もう一回分,自分には残されているだろうか・・・・・・と。

 願わくば,まずは車の方がお達者で,できれば夢の30万キロへと,

 
 物事の「終わり」をぼんやり意識しながら今を生きる,そういう歳に自分も足を踏み入れたんだなと,しみじみ思う秋の夜長だった。

 (写真は本文とは関係なく,先日の今期最終キャンプでの様子。一人で焚火の番をする6歳児の図)
 

 
Posted at 2016/11/15 23:30:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | カーオーディオ | クルマ
2016年11月04日 イイね!

「日本の自衛隊」ほどではないにせよ

「日本の自衛隊」ほどではないにせよ 超A級録音だ。ただし,これを流し始めた瞬間,その車のオーナーがどんな反応を示すか,いわば「踏み絵」的音源である。

 「カメルーンのオペラ」

 オペラと言っても何か独唱があって合唱があるわけではない。いわゆるドキュメント録音のツィクルスだ。

 解説
  長岡鉄男氏が30年以上前に激賞したことでヒットした。幻の音源がLP未収録4トラックを加えて新たにSACD化された。
 音質は超一級。一面の虫と鳥の声,川の流れが眼前に繰り広げられます。岸辺で遊ぶ子どもたちや水音と共に顔を出して鳴くカバはリアルの極み。鼻先をかすめるアブを思わず避けてしまいます。ことに,最後の荒ぶる海は恐怖感満点です。

 まだ買ったばかりなので何とも言えないが,とにかくびっくり仰天の連続。SLとか和太鼓とか,波音とかならまだしも,カバだのアブだの,切り倒した木が目の前にドーンとぶっ倒れる音とか,住民たちがわいわい騒いでいるだけとか,まあ普段車で聴くことのない音ばっかりで,こっちの情報処理能力がパンク。

 でも一つだけ言えること。,

 このCD,聴いてられるわぁ~
Posted at 2016/11/04 23:45:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | カーオーディオ | 音楽/映画/テレビ
2016年11月01日 イイね!

また,メーカーデモカーで嫌われそうな・・・・

また,メーカーデモカーで嫌われそうな・・・・ 子供が生まれてからSLが大好きになった。鉄の質感,重厚かつ単純なメカニズム,そして「音」の迫力。機関士は音で汽車の調子を判断し,メカニックも打音点検だ。SLにとって音は重要な要素だ。

 ところでこのCD。もとはと言えば,昔LPの時代にほしくても手が出なかった,石田善之さんがナグラを携えて世界を飛び回り集めてきた音源からできた,JVC XRCD Sound non-fiction seriesからの一枚(2枚組だが)だ。

 最初がこれまた慣れ親しんだ大井川鉄道のC11とC56の重連からスタート。まあそのリアリティにびっくりだ。当時は「ナマロク」という言葉がまだ普通に使われており,自分もよくやったものだった。

 で,これを,だ。カーオーディオで聴くと・・・・・という場合の話。

 我が車では案外聴ける。走る車のその中で,走る汽車の音を聴いている,というなんだか劇中劇みたいなことになっているのが不思議だが,こんな人が日本国中はたして何人くらいいるものかなどと,ふと我に返って考えてみると,自分のマイノリティーさに改めて気が付いたりする。

 そして,だ。これをわざわざ人の車に乗り込んでまで聴くということになれば,オーナーはどんな風に思われるだろう。しかも,初対面の場合,だ。

 絶対,いいふうには思われないだろうな,ということは容易に想像がつく。
 野良ジョーンズかなんかかけといて,「次は,〇〇ジュンでも」などとやっとけばまずは間違いないのかもしれない。

 ごくたまーに,オーディオマニア兼テッチャンという人がいた場合,これは話が俄然変わってくるだろう。
 特に,「なぐら」という言葉を聞いて,ネプチューンではない方の,オープンリールの方が,さっと出てくるような年代の人ならばなおさらだ。

 「これ,最後尾をEDが押してるんですよねー!」などという話になれば,既に車内は違う「ワールド」へ向かっている。

 そして本題だ。イベントなどでメーカーのデモカーが来ているとき,「我が社の新製品の音を体感なさってください」などという触れ込みなので,ではではと乗りこんだ客がいきなりこれを聴きだしたらどうなるか,という話だ。

 実はこんなにキビシイ音源はないのだ。SLの音だけでなく,虫の声や鳥の声,あと,なーんとなく聴こえている「環境音」とでもいうのだろうか,そういう「ふつうにある音」が超高音質で収められているので,ダメなシステムでは,汽車が登場する前に,もう勝負アリとなったりする。

 ところが,デモカーの担当の人は,「この車で聴ける最高の音」を聴かせるというよりは「今度の新製品の傾向をちょいと紹介する」みたいなスタンスの方も多い。
 「新製品のカーボン製竹刀のフィーリングはいかがなものでしょうか,お試しください」とお手合わせ願おうかと思いきや,突然日本刀を抜いて振りかざしてくる客,というのは驚き以外の何物でもないだろう。

  野良ジョーンズはどこへ行った!
  柴ジ〇〇のはずじゃなかったんすか!

 虚を突かれた担当者は思わず,

 「は,はい,ではそろそろ,次の方がお待ちですので・・・・」と退車を促すのだ。

 以上はフィクションである。音源の凄まじさの為ツィーターを飛ばしてしまっては元も子もないが,多分「こいつ変態や」という目で見られて終わりだと思う。

 以前,あるショップでよく聞かされた話がある。

 「(店主)誰々っていう変な客がいてさぁ~,そいつってさぁ~,カーオーディオで花火の音なんか聞いて喜んでてさぁ~(笑),高さがなんとかかんとかってさぁ~,

            全然『オンガク』のこと解ってないよねー・・・」

 (居合わせた客たち)「ははは・・・・」

 自分などはあまり音楽のことを解っているとは思ってないが,打ち上げ花火の「高さ」がわかるシステムって凄いと思う。
 
 そこにこだわることは,オーディオマニアとしてはまっとうな行いだと思うが,
 みなさんどう思われますか?

 と,突然振られても困ると思うので,この話は唐突に終わる。

 そして,このCDをさらに上回る,驚愕の音源を入手してしまったのである。

 ヒントは,

 「今度は長岡系」だ。

 
 
Posted at 2016/11/01 23:40:02 | コメント(6) | トラックバック(0) | カーオーディオ | クルマ

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「@ジャンボ田中さん 車検を控えていて、まずそれに間に合うかどうかという問題。あと、サイテーな楽天損保とのやりとりでゲッソリ。ほんとにお祓いに行こうと思ってます。」
何シテル?   06/07 21:02
 2019.8 250000㌔を共にした前車から乗り換え,スバル エクシーガクロスオーバー7で,新たな旅に出ます。  ※ 2020/08/05 東北遠征2...
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