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2020年11月24日 イイね!

1000Kmの隔たりを越えて

1000Kmの隔たりを越えて 最近どうも自分は, 走行距離感覚がおかしなことになっている。「一日に500kmくらいなら,まあ楽勝か」なんて思ってしまう。夏の東北旅行で慣れてしまったからのようだ。
 なのでか知らないが,この連休の旅もそんな感じで走っていた。画像は道中食べた広島のお好み焼き。やはり本場は違うなぁー

 ところで,そのみんともさん,「な~さま」は,鹿児島在住である。
 これまでも,愛知県の自分とオフをするため,「中間地点」として香川まで来てもらったことがある。次の年には高知の四万十川まで来てもらった。この時は河原でキャンプをご一緒してもらった。奥様も一緒だったのだが,トイレも水道もないただの河川敷にテントだけ張って,「これでどうぞ」と泊まって頂いた。
 そこでお互いのカオデを聴き合う。そのためだけに,1000kmの隔たりを越えて,やってくるのだ。
 今回の「中間地点」は,自分が「広島だ」と勘違いして設定したキャンプ場,なんと島根県だった。「カヌーの里おおちオートキャンプ場」で、焚き火を愛でつつ、酒を酌み交わし、互いの音を聴き合う。今回もまた,年に一度の特別な二日間となった。

一見してもう普通のシステムではないことがわかる。人は目につくところに食いついてしまいがちだが、彼は懐古趣味の旧製品フェチでも変人天邪鬼でもない。Nakamichiへの憧憬は否めないようだが、DAT(デジタルオーディオテープ。若い方は知らないかも知れない)はソニーだし,Onkyo製品も搭載されている。「よいものはよい」の発想なのだ。








 もちろん自作派だが,なんでもかんでも詰め込んで載っけて悦に入っている人でもない。そのポリシーは(多分だが)「全ては音のため」であり、機材選択はそのためのもので,自然な成り行きのようだ。新製品を次々と買い換えてしまう輩とは違い,気に入った製品を使いこなしきる事でシステムを構築しようとする。
 とすると「古い音がする」かと思われるかも知れない。ところがである。


このバッフルは自作だ。実は20mm厚位のステンレス板2枚で、同じくらいの厚さのパーチ材をサンドイッチして,それでもって「バッフル」としている。ただし,本当は「ステンレス60ミリ厚」でやりたかったらしいが!

 理念だけに基づいて,マニアが普通こういうことをやると、デメリットばかりが顕在化するものだが、彼の場合は全く違和感なく、ユニットの能力を遺憾なく発揮する事に成功している。右足のすね毛がサワサワするほどの低音を鳴らしても,ドアのびびりは一切ないのだ。しかも音色は極めて自然で一体感がある。
発想は画期的で試行はストレート。でも思考は極めて論理的だ。画像はないが、チャンデバはベリンガー,要は車用ではなくスタジオ用機材である。AC電源のため,電源のコンバーターは、航空機無線に使われるグレードのものを使用している。そういう重要なポイントは外さないのだ。

 DATは、元のケースから取り出して,ここに組み込まれた「キカイダー仕様」である。こういう技術があるからこそできることだ。「スーパービットマッピング」という技術で,これぞという音を鳴らしている。
その他,堅牢なNakamichiの「金庫」チェンジャーも搭載。ただ、これとて故障するたびに分解修理できる技があってこその活用である。

そして肝心の音だ。これは聴く人みな異口同音に「車の音ではない」と驚愕するサウンドである。現代的なスッキリ爽やか・まあまあな透明感に慣れた耳には,ほとんど馴染みのない類いの音。レモンサワー頼んだつもりが高級ブランデーが出てきているのに気付かず,ストレートでゴクゴクと飲んでしまった時の衝撃。でも慣れればそれは,ゴージャスさの中に、切れ味鋭いハイスピードさが同居しているものだということが分かってくる。

 芳醇であり,出るものはどこまでも出て,引っ込むものは引っ込む、そしてTAもイコライザーもないのにちゃんと定位の出ている不思議さ!
 リアのサブウーファーの存在が一切感じられないことに,頭が混乱してくる。
 なぜそうなるのか,デジタル派の頭で考えても皆目見当が付かないのである。

 一つは、彼のPlayerとしての音楽経験が下地となっているからだと思われる。かなりのレベルで音楽を極めてきたからこそ分かる世界がある。これは大きい。
 
 もう一つは、ハード面にも強いからだと思われる。電装系の技術など、数々の勘所(そういうのを「ノウハウ」と呼ぶこざかしい輩を嫌う彼。技術者にとってそれは,単なる「基礎知識」だから)を踏まえているということらしい。なので,新発売の優れものオーディオアクセサリーなどに大枚をはたく必要がないのだろう。

メカに詳しい人はいるだろう。電気や素材に精通している人,あるいは自作の腕に覚えのある人も。でも、鋭敏な耳と音楽経験,そして技術者としての知識と経験とクラフトマンシップ,これら全てを兼ね備えている「一般人」がどれほどいるだろうか。しかもこの歳になって(失礼!),まだまだ好奇心アリアリなのである。
 更に,理解のある奥様がおられるなんて,鬼に金棒ではないか。

 もしお近くにお住まいで,カオデに関わってらっしゃって,なおかつ
「曇りなき眼(耳)で見定めよう」とする志がおありだったら,訪ねてみられることを強くお勧めしたい。
 ご本人の意向を確認はしていないのだが・・・・
 

 
Posted at 2020/11/24 21:00:49 | コメント(2) | カーオーディオ | クルマ
2020年11月03日 イイね!

「またつまらぬことを・・・・」

「またつまらぬことを・・・・」 自分のための「成長記録」だと思って書くんだったら,こっちではなく整備手帳の方かも知れません。また,随筆っぽいことを狙っているんだとしたら,内容が求められるでしょう。毎日繰り言のように判で押したような内容を,生活習慣的に連ねるようでは,若年アツアツカップルの「お・は・よ♡」メールと変わりありません。あれれ,今はラインか・・・

 そんなことは置いといて,こんなバカ話でございます。
 出来上がって半年を過ぎ,やっと調整がまとまってきたなと感じる自車システムですが,狙ったわけでもないのに,やたら「あけすけな奴」になってしまっています。
 とにかく「ソースにシビア」です。そしてもう一つ,他に対してシビアなのと,自分,要はTAやイコライジングも含めた「システム側の調整」にもかなりシビアです。
 先日はスコーカーのTAのワンクリック,そして昨日は,なんか突然バランス崩れたなと感じて,なんやかんややっていたら,結果,315ヘルツを0.5dB左右とも上げたらバーン!と整い解決。「そんなことでここまで変わっていいのかな・・・・」と首をかしげたくなります。というよりは,「それくらいの違いで,不満を感じさせるような音にならないで欲しい。もちょっとおおらかでいてほしい」と,なんだか思春期の娘に対するとーちゃんの思い,みたいな複雑さなのです。

 そう言えば,真逆のシステムがありました。それは,乗鞍旅行に行ったとき泊まった「ペンション・ウィンズ」というところのホームシステムです。


 ペンションをしながら実はスピーカービルダーのご主人。それを知らず宿に選んだんですが,入ってみましたらこんな感じでした。


 既に寝っ転がっちゃってますが,それくらいくつろげる雰囲気とお料理と,そして「音」でした。




 これです。当初,オーナーの手作りと言うことも知らず,「聴いていい」とのことだったので,そこらにあるCDをかけてみたら「!!」という感じだったので,急遽,自車からいつも聴いている音源を持ってきて試聴開始です。










 不思議なのは,「何をかけても優しく柔らかく,芳醇でふくよかに聴かせてしまう」というそのキャラクター。ソースを全く選ばないのです。いつも自車ではソースのあらが目立って聴くに堪えないような古い音源でも,まろやかに楽しませてくれるのです。
 音像がどうとか言う感じではありません。ボーカルがまあこのあたり,ピアノがそのあたり・・・かな?という程度で,全体としてはまとまりがあって,それ以上は望む気分にならない,ワインでも飲みながら聴き味わおう,というサウンドが満ちてしまうのでした。
 アルテックのホーンドライバーというものを間近で見たことがなく,しかもこういうオトナな鳴りっぷりなのも初めてでびっくり。そして,このウィスキー樽の廃材を利用してオーナー自らが手作りというのにもびっくり。スピーカーだけでなくアンプなどのボディーの木材もオーナーが設えたものだと思いますが,管球アンプの音なども含め,トータルでこの音が作られているんだろうと思われます。
 
 まさに,寛ぐために訪れる,ペンションのリビングにふさわしい音でした。

 それに比べて自車の音です。CDチェンジャーを使ってますので,音のいい盤から次の盤へ「カチャッ」と切り替わった,その瞬間のショックが凄い。「音質の格差」のショックです。もう,びっっっくりする位の違いがまざまざと明らかにされます。最近自分はこれを「双眼立体顕微鏡」だと思うようになりました。ちょっとでもピントがずれるとダメだが,双眼ともピントが合った時の立体感、というのです。
 でも不思議なんですが,スピーカー含めて機材はそんなに解像度が高いものではなく,特にハーツのMLというやつは,木管楽器や声楽など,音色で聴かせるのに適したスピーカーのはずです。キレなどは望むべくもなく,モニターとはかけ離れているはずなのですが,盤の音質から定位感,ボーカルとボーカルに付けたエコーが別々に定位するなんてのも聞こえて(見えて)しまいます。
 そのかわり,アタリの音源ですとそれが忠実に再現されますから,音場は前後左右上下に広がり,あたかもそこにいるような実在感も出ます。先日みん友さんが上げてらっしゃった「カメルーンのオペラ」という実況録音に近いものが,盤一枚ずーっと続いているのですが,飽きることなく聴いていられます。「ナグラ」を肩にかけ,マイク2本だけ持ってアフリカの野山や村を渡り歩いて収集した音源が,これ以上ないほど生々しく,車内(外?)に展開します。

 対して,スタジオ録音のマルチ・モノ録音では,エンジニアが何をしたかったのか,に耳(目)が行ってしまいますが,いい音のモノはそれなりに楽しめます。
 悲惨なのが,バーンスタインがピアノを弾き振りで録音したラプソディーインブルーみたいな奴で,もう違う意味でブルーになってしまいます。
 でもこういう盤でも,ペンション・ウィンズのシステムではおおらかに聴けるんだろうなあ・・・・

 自宅にもホームオーディオがあって,なかなかサディスティックな構成のはずなんですが,自車ほどの「解剖学的」にはなりません。
 やはり,カーオーディオは「近さ」が災いして,「対峙する」みたいな聴き方にならざるを得ない,そういうことなんかなぁ~,とも思います。
 それにしてもなあ・・・というのが目下のところです。

 ただただ不思議なのは,自分はそんな音を「求めて」作ってきたというわけではないことです。いい音の盤を選び,音に悪いはずのことはせず,音にいいはずのことだけをやってきたら,知らんうちにこうなっていた。それが今の音です。
 
 自分でもわけわからんことをつらつらと書いてしまいました。

 
Posted at 2020/11/03 12:03:26 | コメント(5) | トラックバック(0) | よしなしごと | 趣味

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「@ジャンボ田中さん 車検を控えていて、まずそれに間に合うかどうかという問題。あと、サイテーな楽天損保とのやりとりでゲッソリ。ほんとにお祓いに行こうと思ってます。」
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 2019.8 250000㌔を共にした前車から乗り換え,スバル エクシーガクロスオーバー7で,新たな旅に出ます。  ※ 2020/08/05 東北遠征2...
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