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2023年10月28日 イイね!

ファツィオリ?ベーゼンドルファー?ベヒシュタイン?それとも・・・?

ファツィオリ?ベーゼンドルファー?ベヒシュタイン?それとも・・・? こういうメジャーなCDはまず買いません。
 当たった試しがないのです。でも買ってみました。
 で、これを車で聴いていましたら、運転席直後の席に座っている息子が訊いてきました。
 「オーディオの音がポジション的にこっちの方がいいから」という理由で運転席側を選ぶ、おませな13歳です。

(子)「これってベートーヴェン?」
(父)「そだよ。コンチェルトの1番。」
(子)「誰が弾いてんの?」
(父)「ありすさらおっとって言う人らしいよ。」
(子)「そう。」

 近頃、会話が淡白になってきた思春期の息子です。お近づきになりたいバカ父は、話のとっかかりを一生懸命作ろうとします。

(父)「これのピアノって、どこのメーカーだと思う?」
(子)「うーん、なんかファツィオリかも?」
(父)「なるほど!とーちゃんもスタインウェイじゃあないって気はしてたんだけどな。でもファツィオリはもちょっと違う音だと思うんだけどな」
(子)「違うって、どんな音?」
(父)「とーちゃんも、な~さま(薩摩のカオデの達人)にもらったCDでしか聴いたことないんだけど、なんかもう、虹色の倍音が立つっていうか、めっちゃゴージャスなんだけど透明感のある響きで、しかも低音からものすごーくがっしり響き渡る感じ?ピアノ界のフェラーリなんだってさ。このピアノはもちょっと渋いってか深いよね。ベーゼンドルファーかな?ベートーベンだし。」
(子)(CDのライナーの写真を調べ出す)「メーカー分かる画像載ってない。」
(父)「また調べようかな。」

 こんな感じで、音楽のことだとちょっとだけ話が弾みます。それもそのはず、奴はこのポジションで物心つく前からずっとオヤジのヘンタイな趣味に付き合わされているからです。
 このドラムは打ち込みかリアルか、
 トランペットはB♭管かC管か、
 そして今回みたいにピアノメーカーの聞き分け・・・
 
 興味の方向性は完全にオタクです。
 そんなことを、オヤジが自作した装置で、オヤジ自身が調整したカオデでやろうとしている、なんとまあ奇特なことです。

 そこでハタと気付いたんですが、奴はピアノを習ってて家でも弾くし(アップライトだけど)、当然ながら学校でもグランドピアノは聞くし、ピアノの発表会ではフルコンです。
 「これくらいの距離からピアノの音を聴いたら、これくらいのサイズに聴こえるだろう」というのは、当然浸みこんでいるわけです。
 「楽器のサイズ感」というやつですね。
 アップライトなら「これ」くらい、グランドなら「こーれー」くらい、フルコンサートグランドなら「こーれー」くらい、というのです。

 みなさんもそうですよね。
 「楽器にはサイズ感というものがあって、子どもにでも分かる。ましてやオーディオやる人ならわからんわけはない」。

 さて、また違う話です。仕事柄楽器に触れることが多いのですが、先日こんなことがありました。
 「グランドピアノによる伴奏を録音してほしい」と頼まれました。「カラピアノ」と言って、合唱曲などのメジャーなものだったら、その伴奏だけのやつは、市販されていたりユーチューブにもあったりしますが、そういう出来合いのものではなくて、「本番で弾くその人の、本番と同じ弾き方の録音が欲しい」という要望です。
 仕方なく、手持ちのデジタルレコーダーを引っ張り出してきて録音です。70年代に流行った「ナマロク」というのと同じ感じです。
 録った曲を編集してCDに落として完成です。で、それを車で再生してみましたら、それはもう、生々しいわけです。スタジオやホールで録ったわけではないので、外部の雑音とかもあるし、そもそも手持ちのレコーダーなんで、マイクも内蔵の安価なものですから音質的にはたかが知れてます。もちろんハイレゾでもありません。
 でも、確実に言えるのは、ほんとに生々しくて音楽に騙しがなくストレートです。もちろん、楽器のサイズ感はそのまま。レコーダーを置いたその場所、そこで聴いているリアルなサイズ感です。

 もうそれだけで十分な好録音です。響きのあるホールとかだったらさらにいうことなしでしょう。

 一方、よく市販の録音にある、近すぎてバカみたいにピアノがでかくて、サスティンペダルを戻すたびに、フェルトが弦に当たる音がするやつとか、高音と低音が左右にはっきり振り分けられていて、しかも左右逆のやつとか、遠くにかすんでしまってもはやグランドなのかアップライトなのか分からないやつとか・・・・
 ピアノの音源の録音って、なんでそんな風にしちゃうんでしょう。
 時々、エンジニアのセンスを疑うことがあります。

 ところで冒頭のCDですが、よーく見てみたらハイクオリティCDだったようです。そういえばまあきれいな音だったなあ、とは思いましたが、今風の録音で、そこまでひどくはないけど左右の広がりに対して奥行きはほどほどで、何より、楽器一つ一つの存在感が希薄なのが、メジャーレーベルによる有名アーティストあるあるで、予想通りでした。
 こういう音楽を聴くおおかたの人たちの装置や耳に合わせて作った音なのかもしれませんね。

 話変わって、自車の音はどうやら濃すぎるようです。その「濃い口」車で聴いても「薄く」感じるピアノ録音は、今風の音の車で聴いたらどんな感じになるのでしょう?

 ひょっとしたら、アップライトピアノのコンサートを、会場の3階席の一番後ろで聴いてるような感じになる?←これ、誰も買わない席でしょう。

 でも現実は不思議なもので、そんなピアノの音を聴いても、何の不思議も感じない人が実に多いらしいのです。 
 リアルなピアノの音を全く知らない人ばかりではないはずなのにです。
 もしかしたら、「サイズ感」というものに重きを置いていないから、なんでしょうか。
 「カーオーディオでは、こういう鳴り方が普通だ」という住み分け?決めつけ?

 特に、小さめの音量を好む方々にはその傾向があるのでしょうか。
 「あたかも楽器がそこにあるような感じ」よりも、曰く

 「分解能」
 「情報量」
 「S/N比」
 「レンジの広さ」
 「帯域バランス」
 
 などが大事なようです。

 対して、自分にとって「音作り」とは生々しさの再現です。「ナマロク」で得られるリアルな感じが欲しいです。
 目の前にピアノがあって、それを弾く。
 それを録音する。
 再生すればそこにピアノが現れる。

 そういう、ごくごく当たり前のことがしたいだけです。

 ヤマハだろうがカワイだろうが、いい音のするピアノを再生しているはずが、ちっちゃなピアノが遠くで鳴っているだけにしてしまう高額な再生装置というのは、
 ハイファイと言えるんでしょうか。
 ハイエンドなんでしょうか。
 
 ギタリストが、曲ごとにこだわりをもってマーチンとギブソンのギターを使い分けているのに、その録音を聴いたらどれもみんな変わんない普通の音だったら・・・そりゃ奏者は怒りますわな。
 そういうことです。 
  
 ところでですが、調べたところ、冒頭のCDに使われてるピアノメーカーは、どうやらまさかのスタインウェイのようです。聴感によるメーカー当てなんてあてになりませんなぁ~!ピアノの音って、メーカーだけで決まるもんじゃないんだそうです。製品によっても、弾き方によっても、調律師によっても変わる。

 そして、録音の仕方によっても変わる、大抵ダメにすることもある。よく、なる・・・。

 もちろん、再生装置がだめな調整だったらもう・・・言わずもがな、ですね!

 
 
 

  
Posted at 2023/10/28 23:31:13 | コメント(1) | カーオーディオ | 趣味
2023年10月07日 イイね!

まだ買ってないのが残ってた!

まだ買ってないのが残ってた! オフコースの古い(5人組のバンドになる前の)アルバムが、リマスターされてUHQCD(ウルトラハイクオリティCD)になって販売されている。前から持っていた古いCDから、このシリーズに順番に買い直している話は、以前も書いた覚えがある。
 
 https://minkara.carview.co.jp/userid/552538/blog/40955984/

 今回買ったのは、タイトル画像にある「古い方のセレクション」で、1973年から78年と、もうかなり古いものだ。
 
 先日、眠れない夜にBSの深夜番組を何気なく見ていたら、「水曜日の午後」が流れ出した。

 
 全く関係ない外国の街の映像が流れる中、懐かしの曲が次々と流れる、という番組だったのだが、その日はオフコース特集だったらしい。
 イカンイカン、見事に青春カムバック現象が・・・!
 
 これはもう、聴くしかない!!

 というわけで、CDラックを探したら、古い「音蔵」盤しかなかった。
 仕方がないけど、それを翌日車で聴く。

 あー、だめだ。悪くはないけどやっぱり「古いオフコース」の音だ。
 声がナヨナヨだ・・・。

 それでまたまた買い増ししましたよ、という話。
 
 ジャケットも微妙に違ってた。

「新」


 しかし、音質の違いは「微妙」どころではない。
 以前のブログにも書いたが、この二盤の違いは、バンドとしての「性格」までが別物と思えてしまうほどの違いだ。
 
 特に、お二人(小田和正さんと鈴木康博さん)の「声」の出し方がまるで違う。

 歌うたいの端くれとしての自分は、歌の聴き方がかなり特殊なように思う。

 ポピュラー系の人の歌を聴くと、以下のどれなのか、「仕分け」が始まってしまうのだ。
 1 天性で声が出てしまっているだけの人
 2 鍛錬によって声を構築している人
 3 天性の声を持ちつつ、鍛錬もしている人
 4 才能もなく、雰囲気や気合だけでとりあえず頑張っている人
 5 様々な装置に助けられて成り立っている人
 
 つまんない話だが、どうしてもこういう「値踏み」が始まってしまう。
 言い訳がましいが、これは仕方がない話で、例えば、特定のスポーツ、例えばテニス経験者の人が、テレビとかで本当はテニスなんかしたことのない俳優が、どんだけ「なりきりスイング」をキメ顔でやったとしても、一瞬でばれてしまう、それと同じだ。
 
 UHQCDの中のお二人は、古い盤では分からなかったが、実はまさに「3」の人だったんだという事がはっきり分かる。そんな録音って凄いんじゃないかな。

 というわけで、超個人的にめでたしめでたし・・・

 ちゃんちゃん。
 
 
 

Posted at 2023/10/07 19:13:14 | コメント(2) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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 2019.8 250000㌔を共にした前車から乗り換え,スバル エクシーガクロスオーバー7で,新たな旅に出ます。  ※ 2020/08/05 東北遠征2...
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