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エンゲル係数の高い我が家では、晩酌にビールは当然買えず、専ら新ジャンルを愛飲している。
なかでも、写真のブランドがお気に入りである。なぜなら、あらゆる種類を飲み比べてみた結果、最も味がビールに近いと感じたからである。

決して、CMで選んだ訳ではない。

だが、あのCMは、良い。

近頃めでたく婚約した檀れいさんであるが、ワイドショー等で「世の中高年を魅了してきた」と形容されるがごとく、私も魅了された一人である。

あの、上品さと清楚さ、そのなかに、愛嬌や頼りなさがチラホラ見える、そんな仕草や表情がたまらなく良い。

と私は思っていたのだが、

世の女性達は、ちょっと感じ方が違うようである。

同じ職場の女性職員二名(～いずれも私と同年代、かつ結婚してお子さんもいらっしゃる～)は、口をそろえて、
「あれは計算してやっている」
「男を誘惑する下心がみえみえだ」
「そんな事も判らんの？」

と、くそみそである。
決してひがみで言っているのではない。
職場管理者の私が言うのも不謹慎かもしれないが、彼女達だって非常に、何と言うか、良い外観を持っているのである。言葉を選ぶのが難しい。

ならば、目的があれば、計算ずくであのように振舞う事もあるのか？
と聴いたら、遠まわしに「Yes」の答えが返ってきた。

しかし、同じ質問を肝心の妻にはしてない。
何だか鼻で笑われそうな気がする。
それでもこんど聞いてみよう。

それにしても、なるほど、さすがに経験を積んだ彼女達にして初めて判る女性の戦略である。
下品にならない、低俗にならないギリギリの線をよく理解していると思う。
そして、そのような戦略に気づかない男の単純さ。

男で、すいません(缶コーヒーのCMみたい)。