StarSense Autoalign です。
方角も気にせず、
望遠鏡をただ水平にして、スマホのボタンを押すだけで、心が折れそうな天体望遠鏡の全ての設定と調整が終わります。
およそ3分で設定終了。超簡単!!
(本題とは関係ないですけど、撮った時は月のない真っ暗闇で、背後の鳥居は目視では見えません。望遠鏡がどこを向いているのかも全く見えません。見えるのはハンドコントローラーの明かりだけの状態です。一眼最高高感度 Sonyα 7sⅡ(ISO51200 1/4s)の
真骨頂!)
あとはアプリの画面で見たいところをタップすれば望遠鏡はそこに向かいます。
もともとCelestron NexStar では、
なんでもいいから星を3つ捉えてボタンを押せば調整終了という機能があります。
そう聞くと、簡単に思えますが、実際やってみると極めて面倒。
「やってられない」というのが感想です。
私の知る限り、他のユーザーも、精度の落ちる「更に簡単な2つの星を捉えて・・・」という方法をとっています。
でも、それも面倒です、
そこで StarSense を導入。
仕組みは、望遠鏡を上下左右移動させながら、広角のカメラで捉えた星の位置を、内蔵データベースの星の位置と照合して望遠鏡の向いている位置を精密に自動で特定しようとするものです。
望遠鏡を始めに水平するのは、望遠鏡の上下の動きで望遠鏡を支持体にぶつけないように動きにリミットをかけるためのようで、ラフでいいようです。
説明書には、
ファインダースコープは不要、外して StarSenseに付け換えろとあります。(ファインダースコープとは、望遠鏡の位置を粗調整をするために、倍率の低い小さな望遠鏡)
ファインダースコープは「絶対いるだろう」と半信半疑でしたが、実際いらない。
日付や地域の設定、時間の設定、GPS座標の設定など、必要な設定はスマホからWifi経由で送られるので、なにも入力する必要もありません。
使ってみると、これなしの調整はもうしたくなくなるほど画期的です。
**********************
と書くと、万々歳のようですが、
実際は長い道のりがありました。
1.先ずは一眼カメラが取り付けられない問題が発生
望遠鏡の後部にStarSenceのカメラの重さが加わり、一眼カメラも後部に載せると後部ヘビーになって、上に動く動作ができなくなりました。
なら後方を支持して、バランスをとればいいのですが、
筐体の後部のエッジがレールの動きを制限してしまい、レールに余裕があっても、これ以上後ろを支持することができません。
(筐体の前方への落下防止?)

そこで、レール後部に1/4インチネジ穴がきってあったので、レールを逆につけかえて、その1/4インチ穴を利用して、StarSenceのカメラを望遠鏡の前側に付けてバランスをとるこで解決しました。
2.外部電源の問題
いままでは、内蔵電池で運用していて、特に問題なく運用していました。
今度は更にStarSenceを使うことから、WifiアダプターとStarSenceのカメラ、高機能なハンドコントローラーが付け加わり、定格電力Upは必須と考えて、外部電源での運用に切り替えました。
ところが、自動設定中に、望遠鏡がいろいろと夜空を見渡すので、
その際に筐体が回転するため、外部電源のケーブルが望遠鏡にぐるぐる巻きついてしまう問題が発生。それが原因でAUXケーブルの端子を破損するという自体になりました。

こんなふうに
ケーブルは見えやすいように、明るい白系を使用しているのですが、基本的には月のない日で観測してるので、2メートル離れただけでケーブルが巻き付いている様子は全く見えません。気がついたときには、破損していたという感じです。
よく観察すると、右に旋回したあとは左に旋回してくれればいいのですが、何故か右旋回をしたがります。なので当然絡まります。動画でも右旋回しかしていないのがわかります。
もしかしたら星が動く方向に旋回のほうが精度がいいのかな?
そこで、自作でDCプラグ直刺しの外部電源をつくりました。

12V/最大6Aの大電流を供給できます。
これで電源も支持体と一緒回るので、いくら回転しても問題なくなりました。
2.自動移動先が水平に10度くらい常に大きくズレる問題が発生。
その理由がわかりません。
結局、米コミュニティサイトの口コミを参考に、スマホのアプリケーションのメニューから「ファクトリーリセット」をすることで治りました。
ほぼ天体が一時間で移動する角度なので、現象からいって、夏時間が誤って設定されれたと考えると合点する動きです。まだ根本原因がなんなのか不明です。
3.次は、こんな意味不明のエラーです。
当初は、一眼カメラとか機材が重たいので、空回りをしているのかとおもいました。
そこで散々構成をやり直してみしたが解決せず。
そこでまた米Webのコミュニティサイトを捜索すると同様なエラーで困っている書き込みが多数。
ところが、これで確実に治るといった解決策の記載なく。
リセットでなおったという二人のユーザーの書き込みを見つけ、それを頼りに、ハンドコントローラーでファクトリーリセットを行ったところ、エラーはでなくなりました。
どうも、StarSenseのカメラは、前回の自分の向いている方向と、望遠鏡との向いている方向の相対位置を記憶しているようで、StarSenceを付け替えたりするときに、前回の位置と微妙に異なってしまうので、その異なる量が大きすぎるとこのエラーが起こるようでした。
なかなか望遠鏡を動かす時間がなく、天気との兼ね合いもあり。
ここまで把握するのに数ヶ月がかかりました。
今は、初めにハンドコントローラとスマホの両方で、ファクトリーリセットを行ってから、セッティングするようにしています。
それだとエラーは起こりません。
ただ、この場合、再度微調をする必要があり「くるくる回転」を2回しなければなりません。
それでもいままでの方法に比べれば、極めて簡単で早いです。
安定操作できるまでに、長い道のりがあったものの、
この機能は、
全ての望遠鏡に標準搭載されてていいのではと思います。
ビクセンとかでも、既にあんのかなぁ??
Posted at 2019/01/27 22:54:24 | |
トラックバック(0) | 日記