リヤブレーキキャリパーシール他交換1
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
12時間以内 |
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左後ろのパーキングブレーキが利かない原因を調べるとともに、リヤブレーキキャリパーのシール他を交換します。
リヤ側はパーキングブレーキの機構もあることから、フロント側に比べて部品点数も多いはず。
部品を外しながら、確かめていこうと思います。
以下、断りがなければ、左側の写真となります。
<外したブレーキキャリパー本体1>
外側(ピストン側)
特にブレーキフルードが漏れているわけでもなく、問題はなさそうです。
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<外したブレーキキャリパー本体2>
内側(パーキングブレーキ側)
こちらも見た目では問題なさそうですが、ブーツの中は果たしてどうなっているのやら…
!警告!
私は整備士ではありませんので以下の作業に不適切な部分があるかと思います。
今のところ問題はありませんが、ご自身で作業される場合は十分にご注意下さい。
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それでは、作業に取り掛かります。
まずは、スライドピンの部分から外します。
<スライドピンのブーツ外し1>
内側のスライドピンのブーツを外します。
このブーツは再使用しないので、プライヤーで挟んで、引っ張りました。
この時、スライドピンを傷付けないように注意します。
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<スライドピン外し>
スライドピンを指で押し込みます。
固着もなく、問題なく外れました。
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<スライドピンのブーツ外し2>
そして、外側のスライドピンのブーツを外します。
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<スライドピン部のOリング外し>
スライドピンの穴の中には、3つの溝があります。
真ん中の溝にOリングが入っているので、Oリングピックツールで、Oリングを外します。
もう片方も、同じようにブーツ・スライドピン・Oリングを外します。
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<スライドピン・ブーツを外した状態>
真ん中: Oリング溝
奥と手前: グリス溝
ブーツの一部が破れていたにもかかわらず、ブーツの取り付け部を含め、大きな錆や汚れはありませんでした。
ラッキー!
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<外したスライドピン>
両端には多少汚れや錆がありましたが、中腹には大きな傷や汚れはありませんでした。
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<外したブーツとOリング>
ブーツの内側に砂状の汚れがありました。
恐らくブーツの破れたところから、入ったのでしょう。
スライドピンが錆びる前に対処できて良かった。
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次にブレーキピストンの部分を外します。
<ダストシール外し>
指でダストシールを外します。
ダストシールに柔軟性があり、簡単に外れました。
20年も経っているのに素晴らしい。
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<ダストシールを外した状態>
ブレーキピストンに汚れは付いていますが、表面に錆は出ていないようです。
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<浸透潤滑剤塗布>
ピストンが固着していることを考え、念のため、ラスペネをピストンシール部分に噴き付けます。
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<ブレーキピストン取外し1>
ブレーキピストンツールを使って、反時計回りにピストンを回します。
全く問題なく、簡単に回りました。
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<ブレーキピストン取外し2>
「カタカタ」と音がするまで回すと、それ以上ピストンが出てこなくなります。
(約27mmの位置)
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あとは、エアの圧力でピストンを押し出して、外します。
<ブレーキピストン取外し3>
エアガンで、フレアナットの穴からエアを噴き込みますが、このままでは危険なので…
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丸めた新聞紙をダンボール箱に入れて、ピストンを受け止めます。
<ブレーキピストン取外し4>
0.5MPa程のエアを入れると、「ポン‼」という破裂音とともにピストンが外れました。
ブレーキフルードも、新聞紙に飛び散っています。
作業時は危ないので、安全めがねを掛けるのを忘れずに。
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<ブレーキピストンを外した状態>
ピストンシールの周りに、錆や傷はありませんでした。
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<外したブレーキピストン1>
汚れは付いていますが、ピストンシール周りの状態が示すように、錆は全くなし。
ピストンを交換する必要がないことが分かり、一安心。
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<外したブレーキピストン2>
内側にはピストンの自動調整機構が入っていて、ブレーキパッドの摩耗が進んでもパーキングブレーキの作動を一定に保つそうです。
見た感じ、ここも問題はなさそうです。
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<ピストンシール取外し>
Oリングピックツールを使って、ピストンシールを外します。
ピックツールでシール溝を傷付けないよう注意します。
本当は、先端が丸まっているシールピックツールを使った方が良かったですね。
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<ピストンシールを外した状態>
シール溝に、錆や傷はありませんでした。
ブレーキピストン側には全く問題はありませんでした。
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<ピストンシールの状態1>
内側の角が丸まっているのが分かります。
ブレーキを掛けると、ピストンは手前から奥へ動きます。
内側の角にピストンが触れ、ピストンが擦れることにより、摩耗するのかもしれませんね。
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<ピストンシールの状態2>
ピストンシールが、台形になっているのが分かります。
シール性を考慮して、シール溝に傾きが入っているそうです。
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リヤブレーキキャリパーシール他交換2に続く。
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