
圧縮比アップの為、ピストン交換です
少しトップ形状を変え、WPC処理をしてみました。
ピストンリングのエンドギャップ測定です。
通常リングの合い口には必ずクリアランスがあります。
最近の技術でゼロクリアランスというものもあるみたいですが、今回のエンジンはM64です。
シリンダ上部から56mmあたりで計測します。
通常のエンジンはピストンリングにメッキしてありますが、ポルシェの場合、シリンダー側がメッキしてありますので、リングにはメッキしてありません。
よくリングの合い口をずらすと言われますが、実際リングは回転するためずらしても意味ありません。
実は一箇所だけリングが折れてました。そこだけわずかにノックの跡があります、(原因かどうかわかりませんが)
何でもそうですが、基準値があります。
このエンジンはRB26のクランクセンサーを使用して、エンジン回転数、ピストン上死点位置(気筒別判断)しています。
以前セッテイングを依頼されたとき、実際の点火時期とマップ上の点火時期を確認した際ずれていました。(それまで結構無理に乗ってたらしいのですが)
このイニシャルを確認することは1番大事です。
基準値を確認しなければ、点火時期、噴射タイミング等かなり影響を受けます。
ただ実際、セッテイング時のデーターがわからないとその人しかわかりません。
モニターとかが使用できれば、CPUの点火時期と実際のタイミングを簡単に確認できます。
かなり重要なことなんですけどねー。
Posted at 2009/12/19 18:59:58 | |
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