ドアガラスの位置調整
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ドア内張りを外して、ドアの上縁部を見たところです。
窓を保持している機構(ウィンドレギュレータ)の上側の取り付け部です。
これを外側に出すと、窓全閉時の下側が外に出て、ウエストラインのゴムと密着します。
風切り音対策だけでなく、雨天時、ドア内への雨の浸入防止にもなります。
今まで外側に1mm程度スキマが開いていましたが、1mmのワッシャーを2枚入れて完全密着させました。
ここのボルトの締付トルクは8.0N·m:締めすぎ注意。
(ボルトやワッシャー、シムなどを中に落下させないよう要注意)
■追記■2014-1-28
ワッシャーは入れずらいので正式なシムを入れることを推奨します。
ここのシムの部品番号は63277-30060です。
(クウォーターウィンドウのシムも同じ品番)
ちなみに私は1mmワッシャーを2枚入れて窓を外にだしたら、密着が強すぎてウィンドウの上がる速度が落ちて挟み込み防止機構が働いて途中で止まるようになりました。
それで結局ワッシャーを外しました(^^;
2
ドアの最下方部にウィンドレギュレーターの下側の取り付けボルトが2つあります。
↑上記1の作業でで窓の位置を外側に出すと、窓がルーフのゴムから離れて、その部分の密着が悪くなります。
ルーフ部分ゴムへ窓を密着させるためには写真のように
ナットを緩めて、6角レンチで軸(スタッドボルト)を外側に出し、ナットを締めます。(2つとも調整)
ここのナットの締付トルクは13.0N·m:締めすぎ注意。
(私は6角レンチを右に3回転させてスタッドボルトを外側に出しました)
すると、ウィンドレギュレーターの上部取り付け部を支点として、
窓最上部が内側へ傾斜し、ルーフのゴムと密着が増します。
3
■次は窓の前後方向の傾き調整です。
(窓を外から見て左右の傾き具合)
窓を全閉にすると、写真の中央部の3つの窓からボルトが見えるので、
3つのボルトをを少しだけ緩めると窓が前後動くようになるので前後の傾き調整をしてボルトを締めます。
ここのボルトの締付トルクは11.5N·m:締めすぎ注意。
■次は窓の全閉位置の調整です。
窓を最上部まで上げて全閉にしたときに物理的に止まるようにストッパーの位置調整です。
まず、マニュアルで窓を正確に最上部の位置まで上げます。
(前の三角部分のゴムが張りすぎないちょうどよい位置で止める)
(ある程度ゴムを上に張らないとゴムの横と窓にスキマが出来て風切り音が入ってきます)
その状態で写真両端のボルトを緩めるとストッパーが動きますので
窓のダボに当るようにストッパーを下げて当った位置でボルトを締めます。
ここのボルトの締付トルクは11.5N·m:締めすぎ注意
(ボルトを外すと中に落下するので要注意:緩めるだけ)
4
最後に最上部のストッパー位置をドアコンピュータに覚えさせるための「リセット作業」です。
これはオートで上げた時にストッパーに頼らずにモーター的に止まるようにするためにやるのだと思います。
■やり方は
1.まず、窓をマニュアル操作で全閉(上端)にします。
2.直径2mmの棒などで、写真の穴の中のリセットSWを押しつずけます。
3.リセットSWを押したまま窓をマニュアル操作で全開(下端)にしてリセットSWを離します。
4.窓をマニュアル操作でストッパー位置まで全閉(上端)にします。
5.オートで全開(下端)にします。(動作確認のため)
6.オートで全閉(上端)にします。(動作確認のため)
注意:オートUP操作で全閉時、挟み込み防止機構が作動して、反転作動になる場合は再度リセット作業を行います。
マニュアル操作とは:SWを一段押し又は一段引き
オート操作とは:SWを2段押し又は2段引き
5
窓の位置調整の基準です。
実際この位置を計測して調整するのは困難です。
なので、窓を目いっぱい上げた状態でドアを開け閉めして、
現在の窓の位置を良く確認して、ゴムとの当り具合や、窓が上がりすぎてドアを閉めるときに窓の上縁がルーフのエッジに当たらないかなどを考慮しながら微調整するのがいいと思います。
(写真はtoyotaマニュアルから引用です)
6
私の車は上端のストッパー調整が悪く、窓が上に上がりすぎていたため、写真のように三角ゴムの上端が亀裂が入っていました。
■追記■
この三角ゴムの上端が窓によってある程度ピっと張っていないと、横のあたりに窓とのスキマが出来て風切り音が入ってきます。
このゴムは硬くなると密着が悪くなるので、数万キロで交換の消耗品と考えた方がいいと思います。
その他、バッテリーをアゲた後はドアコンピューターの最上部位置のメモリーが消えている可能性もあるので、リセット作業をしたほうがいいかもしれません。(根拠なし)
余談ですが、ドア開けっぱなしで作業するとたくさんライトが点きっぱなしになりますし、窓の上下で電力使ったりして、バッテリーが上がりやすいです。
それらのライトのコネクターを外しておくなどの対策が必要です。
あと、両方のドアを一度に内張りを外すと、中からドアを開けられなくなるので外に出られなくならないような対策を考えておいてください。
(窓を開けておいて外側ノブで開けるなど)
7
同様にクウォーターウィンドウの調整もシムを増減して調整できます。
シムを増やすと、窓の下端部は室外側に動き、減らすと室内側に動きます。
ここのシムの部品番号は63277-30060です。
(フロントウィンドウのシムも同じ品番)
8
クウォーターウィンドウの傾き調整も同じく
図のようにボルトで調整します。
写真は電子マニュアルからの引用です。
見にくいので拡大してみてください。
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